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更新日:2018年3月5日 ページID:030970
文化観光部文化財課
平成29年度第3回 長崎市文化財審議会
平成29年9月8日(金曜日) 14時00分~
旧佐古小学校跡地、仁田・佐古地域ふれあいセンター 第3研修室
1. 史跡長崎(小島)養生所跡について
(1)試掘調査の結果について(報告)
(2)史跡指定範囲の拡大に関する長崎市の考え方について(意見徴取)
前回審議会での意見を受け平成29年7月から8月にかけて行った試掘調査の結果について、委員立会いのもと現地確認を行った後、報告を行うとともに、史跡指定範囲の拡大に関する市の考え方を説明し、意見を求めた。
1 報告及び説明
(1)試掘調査の結果について
調査の結果、分析究理所建物の位置を推定して南東の角部分を試掘した際、礎石の一部が発見されたため、図面で推測できる反対側(南西側)に約8間(15.8m)離れた箇所を掘削したところ、同様の礎石の一部が確認された。また、古写真と一致する雨落ち溝の一部も確認された。これらについて分析究理所の遺構であると判断した。
(2)史跡指定範囲の拡大に関する長崎市の考え方について
しかしながら、敷地の範囲を示す新たな遺構は確認できなかったことから、長崎医学校時代(明治初期)の建物の位置と敷地が確認できる図面「医学校境内全図」等から、分析究理所敷地の範囲を推測し、史跡に指定する。
また、今回確認された遺構については、新校舎の建設に伴ってその一部を取り除く可能性があるが、やむを得ず取り除かざるを得ない遺構については3D計測によって精度の高い記録をとった上で保管することとしたい。
2 審議結果
(1)試掘調査の結果について
明治初期の図面である「医学校境内全図」と昭和5年の佐古小学校平面図の精度の差も考慮し、引き続き、可能な限りの試掘調査を行うこと。
(2) 史跡指定範囲の拡大に関する長崎市の考え方について
事務局提案の通り承認する。ただし、史跡指定後の遺構について、破壊は適しないという意見があった。
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