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平成29年度第1回 高島炭鉱整備活用委員会

更新日:2018年1月16日 ページID:030763

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

企画財政部 世界遺産推進室

会議名

平成29年度第1回 高島炭鉱整備活用委員会

日時

平成29年8月25日(金曜日) 15時45分~

場所

高島行政センター 会議室

議題

(1)整備事業の進捗報告及び今後の予定
(2)高島炭坑修復・整備活用計画(抄録)
(3)端島炭坑修復・整備活用計画(抄録)
(4)今後のスケジュール

審議結果

(1)整備事業の進捗報告及び今後の予定
【事務局】
・70号棟下部の土砂が洗掘されている箇所は、平成29年、30年の2ヶ年にわたって埋戻しをする。
・第3竪坑捲座跡の基礎部分を1.14mほど掘ったところで、砂岩による基礎石2段を確認した。基礎石にはひび割れとか沈下は見られなかった。常時微動測定をし、地震による大きな共振現象は起こらないというような推測をしている。今年度、隣接する総合事務所のボーリング調査と構造調査を行う。
・入坑桟橋の建物外部については、1階の柱、梁、2階の外壁にモルタルの剥離が多数あり、亀裂が全体に多く発生している。建物内部は、1階の天井に広範囲で鉄筋が露出し爆裂が進んでおり、2階の内部にはモルタル剥落が多数確認され、爆裂している箇所も見られる。基礎はコンクリートの独立基礎が確認され、不動沈下もなく安定した状況である。
・石積擁壁遺構調査は、全体については、基本事項、上の部分の寸法、写真等、を記録したカルテは完成している。その内5箇所については、詳細なカルテを作成している。

【オブザーバA】
70号棟埋戻しの作業の前と後とで、何か挙動はなかったか。

【事務局】
大きな変化はない。

【オブザーバA】
来年、一日ごとにレベルだけでも計測してもらいたい。

【オブザーバC】
詳細を記録したカルテの枚数はどれくらいと見込んでいるのか。

【事務局】
93箇所の護岸に対して2~3面作成するので、200~300枚と見込んでいる。詳細を記録したカルテは単年で完成できる見込みである。

【オブザーバB】
70号棟下部の埋戻し工事について、流動性が高い砂で埋めた場合は、その砂がまた吸い出される可能性があると思うが何か対策をしているのか。

【事務局】
流出しないように土のうを積んで仕切りをし、その土のうと埋め戻した土砂との間には流出防止のシートを敷いている。

【B委員】
建物直下の護岸以外の場所からは吸い出しは起こらないということを完全に確認したのか。

【事務局】
確認している。

【A委員】
エアモルタルを入れるときは、その護岸の開いているところを塞ぐところから始めるのか。

【事務局】
干潮時に陸側からコンクリート的なものを流し込んで、一旦そこで固めて、その後、建物の1階の床に穴を開けそこから流し込む計画である。

【D委員】
大きな改修した場合にはその影響を検証する必要がある。従来のモニタリングを継続していいのか、それとも新しいモニタリングの手法を考えなければいけないのか検討してもらいたい。

【E委員】
調査と補修が継続的に毎年行われるので、振り返ってあのときこんな仕事をしたんだという概要が分かるような情報を蓄積すると、後々有効である。


(2)高島炭坑修復・整備活用計画(抄録)/(3)端島炭坑修復・整備活用計画(抄録)
【事務局】
国土交通省と端島の護岸整備を海岸保全事業でできないかと議論をしており、調整中であることから護岸整備に関する記述は今後変更になってくる。

【オブザーバC】
修復・整備の方針として、顕著な普遍的価値を著している要素を中心として修復を行う、あるいは公開活用を行っていくというような用語への修正を目指す。

【B委員】
「閉山まで端島炭坑のコミュニティの全ての人々(朝鮮半島出身者等の記憶も含む)の歴史等の記憶」というのは、だれが何を記憶しているという意味か。

【A委員】
この括弧は、「歴史」の後ろ側に持っていくもので、「全ての人々の歴史(朝鮮半島出身者等の記憶も含む)を」ということではないか。

【D委員】
避難所の完成は随分後になっているが、緊急時の避難場所になるので優先して整備してよい。

【C委員】
岩崎弥太郎の説明だけ詳しく形容詞があるが必要ない。

【オブザーバC】
バランスの悪さはあるが、記載者の思いがあるのかもわからないので一旦預かる。

【A委員】
表現として、顕著な普遍的価値に貢献しないが史跡として本質的な価値をあらわすという表現が果たして理解されるのかというのが心配である。顕著な普遍的価値と本質的価値が違うということが理解されないのではないか。

【オブザーバC】
世界遺産の観点から分かりやすい書き方、英語にしやすい書き方に変えたいという思いはある。

【オブザーバC】
修復・整備に必要とされる経費の記述について、過年度分だけの表記とする。具体的な来年度以降の経費を明示するのは端島炭坑だけである。

【A委員】
フルヒストリーという言葉について、閉山までがフルヒストリーなのか、現在までがフルヒストリーなのか。

【オブザーバC】
フルヒストリーとしてとらえるのは、現時点までを入れた方がいいという理解になっている。


(4)今後のスケジュール
【事務局】
今後この委員会の場では整備の方向、モニタリングの報告、事業の進捗を審議していただきたいと考えている。
次の委員会は、2月か3月に開催を予定している。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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