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更新日:2018年3月5日 ページID:030451
文化観光部文化財課
平成29年度第1回 長崎市文化財審議会
平成29年4月25日(火曜日) 10時00分~
長崎市民会館2階 第2会議室
1. 長崎市指定文化財の指定について 小島養生所跡
2. 市指定史跡の範囲拡大について 上野(彦馬)家墓地
これまでの発掘調査の成果をふまえ、小島養生所の石垣や建物基礎などの遺構が確認された範囲を「小島養生所跡」として市指定文化財に指定することについて諮問を行った。医学所及び分析究理所については試掘調査等において遺構が確認できていないことから、史跡の指定範囲は遺構等が確認された範囲にとどめた。
また、市指定史跡「上野(彦馬)家墓地」について、保存管理の必要性から史跡指定範囲を拡大することについて諮問を行った。
慎重審議の結果、次により答申を行うこととなった。
1 長崎市指定文化財の指定について 「小島養生所跡」
(1)文化財の種類について
今回諮問された小島養生所跡は、文久元年(1861)8月、小島郷字佐古(現在の西小島)に開設された日本最初の西洋式近代病院の遺構である。併設された医学所では基礎から臨床までの体系的な近代医学教育が行われるなど、我が国の近代医学史上、極めて高い歴史的価値を有する地所であると位置づけられることから、文化財の種類は「史跡」とする。
(2)文化財の名称について
正式名称は「長崎養生所」であると思われるが、通称として一般的に「小島養生所」という名称が一般化し、定着したという経緯がある。こうした経緯もふまえ、また日本の近代医学発祥の地である長崎から全国にその価値を発信すべき遺跡という点を考慮し、文化財の名称は「長崎(小島)養生所跡[ながさき(こしま)ようじょうしょあと]」とする。
(3)文化財の範囲について
発掘調査において、小島養生所北棟の石垣や建物基礎の一部、正門付近の瓦敷などが確認されている。遺構の残存情況から判断して、文化財の範囲を事務局提案のとおりとする。
なお、今回指定する範囲の外において、本件史跡に関連する遺構について必要があると認められるときは、適切な保存等の措置を講じるよう、答申において意見を付すこととする。
2 市指定史跡の範囲拡大について 「上野(彦馬)家墓地」
(1)範囲拡大について
史跡の価値を適切に保存管理していくうえから、事務局提案のとおり、指定範囲の拡大を適当と判断する。
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