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平成28年度第3回 長崎市文化振興審議会

更新日:2017年5月16日 ページID:029827

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

文化観光部 文化振興課

会議名

平成28年度第3回 長崎市文化振興審議会

日時

平成29年2月15日(水曜日) 18時30分~

場所

長崎ブリックホール3階 会議室3・4

議題

1. 第3期アクションプラン(案)について
2. その他

審議結果

議事(第3期アクションプラン(案)について・その他)

内容について事務局より説明。前回聴取したプランの内容に係る意見を一つずつ取り上げながら、プランへの反映の有無、それぞれの意見に対する考え方の説明を行った。その上でプランの最終案に対する意見聴取を行った。最終案について、出席委員全員から了承を得るとともに、本日の意見の中でプランの微修正を要する点については、会長に一任された。また、来年度の事業概要及び予算要求の状況についての説明も行った。(意見については次のとおり)
 

(1)第3期アクションプラン(案)について

【副会長】
前回話し合った結果もよく織り込まれている。
5年間の計画なので、具体的に決めすぎるよりこれくらいの弾力性を持ってスタートする方がよい。PDCAについて、プランを立てることで達成した気になりがちである。大事なのは行動することとチェックすること、そのような方向性で今後動いていただきたい。

【委員】
邦楽に関しては、早く学校現場に行きたいという気持ちでいっぱいである。

【委員】
前回の話の内容も盛り込まれていて、大分理想に近づいており、子どもたちの育成の文章も入っていてよかったと思う。
先日事業の検証で「すいとるコンサート」に行ったが、地域の人がとても集まっており、少しずつ大きくなっていけばいいなと思っている。

【委員】
素晴らしいプランだと思うが、せっかく集まっているので、今後はそれぞれの分野のことについてもっと深い話が出来ていければと思う。1つ議題をもらえれば次の時に話が出来るのでは。

【会長】
今後は年度ごとの計画の中で、テーマを絞り込んで話した方がいいと思っている。

【委員】
全体計画が出来て、そこが分野に分かれながら具体的に実現されていくのだと思う。そこで、今後検討を重ねてほしい点が2点ある。ひとつは、子どもたちに機会を与えるということ。学校教育との連携という言葉があるが、聞こえのいい言葉でありながら非常に難しいものである。学校はカリキュラムがきっちり決まっているので、全体で広げていくとなった時には、例えば、放課後や地域の中で、子どもの生かし方、繋がり方を考えていくのがとても大事じゃないかと思う。
もうひとつは、全体の活動の見ている所が長崎市の中心部のような気がしている。たとえば、すいとるコンサートを15年間琴海でしてきたが、今年、市の事業と一緒にしたことで、四百何十人というたくさんの人に見て頂き、とても質の高いものになった。他のジャンルにおいても、市の事業をいろいろな地域で実現できるようなネットワークをぜひ作って欲しいと思う。

【委員】
計画についてはこれで進めて行けばよいと思うが、情報発信の所は、改善の余地があればなおいいかと思う。これから運営していく中で、若い人が行きたくなるような、作り物や現場のレイアウトなども、センスよくやっていってほしい。

【委員】
今の子どもの学校生活などを見て思うのが、ゲームに依存している状況で、スポーツには熱心な保護者はいるが、文化関係の関心が低いということ。妻が昨年小学校の音楽の行事の手伝いをしたことがあったが、学校の先生も毎日の授業があまりにも多すぎて行き詰っている中で、外部から手伝うことによって、発表会は非常にいい出来になり、子どもたちは目を輝かせて、リコーダーや合奏の楽しさを感じてもらったという話を聞いている。マスコミにもうまく働きかけて、どこかの学校の活動を追いかけるような番組の制作を依頼したり、情報提供をしたりしてはどうかと思う。他の業界とのコラボレーションも、マスコミをうまく活用して市民に興味を持ってもらい、自分達も関わっていこうという気持ちになれるような発信をされたらどうかと思う。

【委員】
アクションプランの内容については、十分煮詰まって、これを元に実際のプランを立てていければいいのではないかと思う。先ほどあがった各学校での活動についても、アウトリーチコンサートなどである程度実践はできているのだろうが、それが市民に周知されていないことが問題かと思う。会場選定はどのようにやっているのか教えてほしい。

【事務局】
公募の形で、開催について希望があった学校や病院等の施設などから選定している。学校選定については、教育委員会と協議を行い、あまり機会に恵まれない学校を選ぶなどバランスを取りながら行っている。

【委員】
アクションプランについては、良く練られていると思う。子どもの文化活動に携わる中で思うのは、子どもたちの学校の時間の中に入り込める隙間がないということ。放課後も学童保育もほぼ宿題をする時間で、遊びの時間が残っていないと聞く。今後は新しい発想で、授業時間を使わなくても、空き教室を利用して展示をしたり、休憩時間に音楽を演奏したりといったように、隙間を見つけてこちらから子どもたちに届けなければいけないと思っている。日常生活の中にそういう時間、空間を作っていけたらいい。

【委員】
小中学校の子どもを動かすというのは、教育委員会の許可が必要で非常に難しい。先生達は美術品を傷つけたりといった事故を予想してなかなか乗ってこない。先生方も美術館側ももう少し考えを改めて、お互い協議しながら子どもを動かしやすい方法をとってほしいと思う。

【会長】
それではアクションプランについては概ねこれでよいか。
大事なテーマになっているのは子どもたちへの届け方で、学校という言葉ではなく教育機関というようにもう少し広げて考えると、福祉や医療も含めて層が厚くなる。小さな学校は校長先生がOKを出せばいいが、大きな学校は難しいところもある。

【委員】
子どもと美術館に行こうとか社会教育上の運動を起こす必要があると思う。一番いいのは大学が進んでそういう教育をしていくとよいと思う。


(2)その他(来年度事業概要について)

【会長】
予算が少ない。全国的にどこも厳しいのか。

【事務局】
全国的に厳しい。

【副会長】
今年度との比較が出来れば意見が出やすいのでは。

【会長】
比較の数字は出せるか。

【課長】
公表されているものなので問題ない。準備する。

【委員】
人数が出ているが、演劇公演の160人というのは、2回公演で160人ということか。こども体験教室、演劇ワークショップにしても、実施回数4回で60人、1回あたり15人ということか。

【事務局】
講師との調整の中で変わっていくと思うが、予算上の数字としてはこのとおりである。

【委員】
観劇として質の高いものを市が提供するという割には80人という数字はどうなのか。

【事務局】
座席の作り方などで工夫が出来る所もあると思うので、そこは少し考えたい。

【委員】
これは子どもを主な対象に作られた作品か。

【事務局】
そうである。親子で見られるという作品となっている。

【委員】
伝統文化体験教室だが、中心部での実施を考えているようだが、他の地区にもプロの方や文化協会の加盟団体はたくさんいるので、事業を受け持ってくれるキーパーソンを見つけ、行政のネットワークを作って、何回か出来るような広げ方を工夫することはとても大事である。そうすれば、各地域にいる行政職員も主体的に文化振興の計画が立てていけるし、そこの地域の方を沢山知っているので、こんな教室を作ろうということがいっぱいできるのではないか。

【会長】
長崎市も合併して、ここ数年の自主事業を見ると周辺の所に重点的アウトリーチをもっていったり、市民創作のミュージカルはそれぞれの地域から持ち寄ったネタやそこの子どもたちが参加したりするなど、いろいろ試みはされている。ただ、なかなかきめ細かに出来ていないこともあると思う。公民館やふれあいセンターなどが、年間何十本も講座などをしているので、うまく連携してやっていければよい。

【事務局】
伝統文化体験教室については、夏休みの子どもが集まりやすい時期に、ブリックの会議室等で実施するスタイルがずっと続いている。それを中心部以外の所にどう持っていくか、教えてくれる先生方はいると思うが、ネットワークづくりも含めて課題だと思っている。29年度からすぐというのは難しいので、アクションプランの期間中に実施について検討していく。箏の体験教室についても5回でワンパックになっており、最終的には三曲演奏会で子どもたちが演奏するという所までやっている。これは崩してバラバラにするわけにはいかないので、どういう形で実施できるのか、検討課題だと思っている。

【委員】
マダムバタフライは長崎らしくて非常にいいと思うが、長崎の歴史文化伝統的なもので、書道や南画など特色のあるものを重点的にサポートしていくのもいいかと思う。どこにでも目配せされているが特色がない。諫早市は、六段の調が生まれたところで、六段まつりなど邦楽には力を入れており、中学校、高校にも邦楽部で箏中心のクラブが盛んに活動しているが、長崎はそこがない。長崎市は昔文化の中心地であった所なので、1つポイントを絞って、長崎らしい文化を打ち出してもいいのではないかと思う。

【委員】
アウトリーチに関しては、演劇とか音楽はやっているが、伝統文化の分野ではまだできていないというご指摘だと思う。市民側でそういうコーディネートが出来るのではないか。

【委員】
地域の中に、お茶やお花をしている人で子どもたちにもっと浸透させていきたいという想いを持っている人が沢山いる。以前は伝統文化の助成事業が国の方であったと思うが、市と抱き合せることはないのか。

【事務局】
活動をしている団体が使っている制度だと思う。

【委員】
伝統文化体験教室について、年ごとにこの三つが、1つは琴海の方、1つは長崎、1つは南の方とか分かれて回り、今回は水墨画が来た、今回はお茶が来たというように、巡回的な感じでやれば、少し浸透していくのではないかと思う。地域の方や公民館等と協力しながら、市だけではなくて、その地域でやる時はその地域の方に中心になってもらうといいのでは。

【委員】
親子向けコンサートは、サブタイトルとかはあるのか。

【事務局】
事業としては親子向けコンサートだが、コンサート自体にはタイトルをチラシに載せたりしている。

【委員】
たとえばチャイルドコンサートなど、見せ方でちょっといい感じになるのではないか。長崎音楽祭が長崎文化祭になったように、ちょっとした工夫でイメージが良くなるのではと思っている。

【会長】
この中にはまだ文化プログラムがちょっと見えてこないが、何か情報は。

【副会長】
キャンプ地誘致とか一所懸命やっており、関連する情報はあるが、日本全体でやるような文化プログラムというのがまだ出ていない。

【事務局】
年末だったと思うが、文化庁が東京でキックオフミーティングを立ち上げてはいるが、具体的にまだ情報が来ていない。基本的に国が主導というより、各自治体で考えてレガシーとして残るようなものをやるという主旨だと思うが、県からも一緒にこういう風にやろうというのも来ていない。ただ時期的にもうそろそろ作り上げていかないといけないので、来年度、再来年度には具体的になると思う。

(来年度事業概要について、28年度予算との比較資料を配布)

【事務局】
全体で言うと325万7千円減った形だが、これはあくまで予算ベースのため、たとえばマダムバタフライフェスティバルは80万減っているが、これは今年度コンクールがあり来年度はないということで減っている。他にもまちなか文化祭も120万ぐらい減っているが、これも今年度予算の段階でどういうものになるかがはっきり出せておらず、予算を確保した中で中身を決めていった結果、決算ベースで言うとこのぐらいで収まるということで減っている。いずれにしても減っているというのは間違いなく、増えているということはない。

【副会長】
頑張って確保された方かと思う。

【会長】
私としては対前年度というよりは、額そのものがもうひとつゼロが多くてもいいのかなと思っているが。

【委員】
動員人数はどのような推移になっているのか。来年度の見込みを立てる上で、今年度や昨年度の状況を聞きたい。

【事務局】
今27年度分の資料がないが、26年度で10,191人、25年度が13,178人となっている。

【委員】
来年度の見込みを大分減らしているのは、全体的にどの芸術分野も少なくなっているということか。

【事務局】
予算規模の所もあるが、25年度については大型の市民参加舞台をやった年でもあるので、増えている。

【委員】
はっきりした人数とは別に、市の方として動員数は全体的に落ちて来ているという印象があるか。

【事務局】
実施する事業の内容や年度でも上下するので、一概には言えない。開催する場所とか、たとえばまちなかでするとたくさん人も来る、外れると参加者も少なくなるというのはある。

【委員】
公民館の活動を見ていると、子どもを中心とした活動がない。芸術に関わっている方々が年配の方が多く、特に邦楽の分野においては子どもが入るような隙間はないし、そういったことも前提には考えていないように感じる。子どもを引き込んで文化を継承しようという動きがあまり見られない。アクションプランは確かに大事だと思うが、現実を直視して何かしら方策を取っていかなければならない。縦割りの行政ではなく、公民館との連携や地域で活躍されている方々、ブリックホールサポーターをはじめとした地域の文化サポーターを育てて、その方々が核になって子どもとの接触、学校との連携、自治会などを通じてやっていくことで、長崎市の文化振興に繋がっていくと思う。

【会長】
子どもたちにはちょっと難しいアートリテラシーを育てる、長崎市はそこを一所懸命やる、将来に投資するということ。子どもたちを育てないといけないということが実感としてあるので、そこはお金とかではなく頑張ってもらいたい。
次年度の開催はいつ頃か。

【事務局】
次は、テーマを含めて何を話すか整理させてもらい、6~7月には第1回目を開催したい。

【会長】
テーマをいくつか考えて、事前にアンケートなどでご意見を頂いた上で、絞り込んでやってもいいと思う。

【事務局】
今日の意見の中でアクションプランに反映させたほうがいいという所もあったので、最後の微調整については会長と調整させて頂くということで一任させていただいてよいか。

(異議なし)

【事務局】
今年度最後の方に皆様に事業の検証のご案内をしたが、この文化振興審議会は自主文化事業の検証についても担って頂くということになっているので、来年度は都度事業のご案内をさせて頂きたい。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

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