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平成28年度第2回 長崎市食育推進会議

更新日:2017年1月16日 ページID:029287

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

市民健康部健康づくり課

会議名

平成28年度第2回長崎市食育推進会議

日時

平成28年11月17日(木曜日) 14時00分~16時00分

場所

長崎市役所本館3階 大会議室

議題

  1. 第3次長崎市食育推進計画(案)について
  2. その他 

審議結果

【会議次第】
(1)第3次長崎市食育推進計画の変更点について
(2)第3次長崎市食育推進計画の施策の基本的な考え方について
(3)第2次計画の将来目標の最終評価及び第3次計画の将来目標の設定について
(4)第3次長崎市食育推進計画の取り組むべき施策について
(5)今後のスケジュールについて

【説明及び質疑について】
(1)第3次長崎市食育推進計画の変更点について
⇒たたき台第1章及び第2章を示しながら説明。(P1~5)
長崎市食育推進計画の位置づけ、計画策定の背景、計画の変遷、長崎市総合計画との関係性について及び下記2点の変更点について説明
●変更点1 計画期間の変更
・計画期間の変更、第3次計画では市の総合計画と終期をあわせ4年間とさせていただきたい。この変更により、市の食育と関連する計画とも整合性が図られ同じ期間で進行管理が可能となり国・県の計画と終期が一致する。

《質疑及び意見》
【会長】
計画期間について、いつかは国と合わせるべきとも考えていた。計画期間は4年間に変更することについて了承でいいか。

【その他委員】
異論なし。了承。

●変更点2 目指す姿及び重点課題の設定
○「目指す姿」の設定
・食育を推進する各分野が一つの目指す姿に向かって、全体の意識の共有と連携・協働を図りながら取り組むため設定し、また「目指す姿」に向かって取り組むべき施策として7つの施策を設定したい。
《質疑及び意見》
【委員】
市民一人ひとりとなっているが、「長崎市民」にしてはいけないのか。

【担当課】
貴重な意見として承る。

【会長】
「目指す姿」の設定は非常にいいこと。今、設定している「目指す姿」の内容は、食育の大前提でもありこれしかないかと思うが、長崎市が「目指す姿」を設定することについて、了承でいいか。

【その他委員】
異論なし。了承。

【会長】
7つの取り組むべき施策については、基本的には当初から変わらず、内容も分かりやすいためこのままでいいか。

【その他委員】
異論なし。了承。

○「3つの重点課題」の設定
7つの「取り組むべき施策」を横断的に取り組み、新たな「目指す姿」に向けて強く意識すべき課題として、また、第2次長崎市食育推進計画の指標ともなっている市民健康意識調査の結果、長崎市の特色を踏まえながら、以下のとおり3つの重点課題を設定したい。 

1.重点課題1):次世代につながる子ども世代、若い世代に向けた食育の推進
20代、30代の食に対する意識が低く、食育の行動へつながっていない。引き続き子ども世代の取組みを進めるとともに、20代~30代の親になる世代、子育て世代に対して強く働きかけていくために設定したい。

2.重点課題2):さまざまなライフスタイルに応じた食育の推進
食に関する価値観の多様化が進んでいること、核家族化や高齢化の進展により、一人世帯、高齢者のみの世帯、高齢者一人世帯など世帯構造が多様化している。この状況を踏まえ、それぞれに対して、食育の情報提供や支援が必要ではないかと考える。また、家庭生活において、適切な食生活が営まれておらず支援が必要な世帯等へ、食育の面から支援が必要であるため設定したい。

3.重点課題3):生産者と消費者との交流、地域の食文化の継承の推進
長崎における地産地消の推進や大切な食文化の伝承は食育を推進する上で重要な視点であると考える。食を生み出す生産者と消費者が相互に交流促進を図り信頼関係を醸成することは、安定した需要と供給の関係を構築するためにも必要な取組みであり、食文化継承の担い手であるボランティア団体等を支援することは必要不可欠な取組みであるため設定したい。

《質疑及び意見》
【委員】
前述の「目指す姿」のときに、長崎市民としてはどうかと提案があったが自分も「長崎市民一人ひとり」としたほうがいいと思う。それによって関わる人が すべてでないといけない。重点課題のなかで 特に重要な取組みを示してはどうか。その重要な取組みをすることが、全てにつながっていくのではな
いかと思う。

【担当課】
現在、ここに例示している取組みは、この重点課題にあうものの具体的な取組みとして列記しているだけであり甲乙はつけていない。ただ、ここに列記していく作業のなかでこういう取組みが第2次で足りなかったので、第3次では強化するといっためりはりのついた記述について検討する。

【委員】
重点課題の3つがまんべんなくなったときにぼやけてくると思う。重点課題1)を押したい。より小さい頃から身に付けさせることが重要であり、命をまもる身体をまもり生涯につながっていく。何を食べればいいのかなど。

【委員】
重点課題1)は非常に重要。ただ、市民にとって、食育は分かりづらい。そのなかでこのように3つの重点課題としてわけることは分かりやすくて良い。

【委員】
幼児、乳児の前の妊産婦の指導が重要である。最近は、アレルギーの子どもが多い。未熟児を生まないようにどうするかなど。また、アトピーが増えてきている。そのような子ども達のことも考えていかなければならない。

【委員】
重点課題2)と3)は、費用対効果が期待できないのではないか。それより重点課題1)に特に力を入れていただきたい。それが10年20年後につながっていくのではないかと思う。長崎は、糖尿病・メタボが多いと聞く。それがどの程度のものかは分からないが、最近は子ども達もジュースをたくさん飲む。このような甘いもののとりすぎで、将来糖尿病などへつながり莫大な税金へとつながっていく。こういった状況へならないために、もう少し重点課題1)に偏ってもいいのではないかと思う。

【委員】
1年から4年生は給食の時間に「早寝・早起き・朝ごはん」を教え、5・6年生は家庭科の授業で栄養のこと・バランスの取れた食事のこと・調理実習・日吉での農業漁業体験など、給食では行事食や伝統野菜を取り入れている。中学校では職場体験と様々な取組みを行っているが、なぜ20代30代で朝食の欠食が増えるのか、若い世代につながっていかない理由はなにか。中学校まではきめ細やかな取組みをしている。高校・大学・就職して20~30代で、何があってこのような朝食の欠食率の増加へつながるのか。よって、小学校・中学校は今ある取組みを継続して、高校生以上に対して、何か取組みをする必要があるのではないか。

【委員】 小学校では、様々な取組みは行われ、家では朝食を食べ、バランスのとれた食事が用意されているがそれでも将来生活習慣病になるということは、途中でジュースなど甘いものが足されている。
そういったことを押さえていかないと高校・大学となってもそのまま習慣は継続されていく。そこで、砂糖の入ったものをとらないなど多少過激な取組みが必要なのではないかと思う。

【委員】
子ども時代は、親によって守られているが、独立していく段階でバランスの取れた食事などができなくなる。もう1つ心配なのは、大学生になっても親にお弁当を作ってきてもらっている。大学生はこの2極化が激しい、これは全体的な課題である。

【委員】
作る側の立場で発言したい。長崎市の農業の高齢化で減少しており、おそらく20代30代の後継者は10人居ない。自分が今までしてきた食育は、水田体験・みかん収穫・サツマイモ体験などしており今後も進めていきたいと思っている。

【会長】
いろいろと意見はでてきたが、3つの重点課題を設定することは了承でいいか。

【その他委員】
異論なし。了承。

【委員】
3つの重点課題は設定するが、中の具体的な取組みの例示の整理が必要ではないか。それぞれの例示においてレベルの統一性がない。大項目・中項目・小項目を設定するなどして整理が必要。

【担当課】
9ページにおいて説明した体系図のように各項目を設けるなどしてこれから調整して整理していきたい。

(2)第3次長崎市食育推進計画の施策の基本的な考え方について
⇒たたき台第3章を示しながら説明。(P6~9及びA3新旧体系図)
第2次計画においては、7つの「ビジョン」という名称で食育基本法の第2条から第8条の条項解説を中心に記述をしておりましたが、第3次計画では「ビジョン」改め、「取り組むべき施策」とし、3つの 重点課題の趣旨を横断的に織り込ませながら7つの「取り組むべき施策」の考え方について、記述を改めた。「取り組むべき施策」について、内容の変更は無いが順序の組み換えをした。1から4については主に「市民にむけた施策」、5から7については「食育推進の環境づくりの施策」とした。

《質疑及び意見》
【委員】
生活習慣病のことがどうしても気になる。取り組むべき施策の2において(義務教育が終わる中学校までの間に)、生活習慣病を阻害するための取組みが入ったほうがいいと思う。

【委員】
生活習慣病のことであるが、小学校では、「砂糖のとりすぎは良くない」とか、「保健体育では生活習慣病はこういうもの」であるなど教えているため知識としてはあると思う。子どもの話を聞くと、たくさん家では食べないが外でお菓子を出されると食べてしまう、学童はおやつとしてお菓子がでている。教科で教えていくのも大事であるが、周りもお菓子などを少なめにしてあげることも大事かなと思う。

【委員】
取組みとして行っているのは知っているが、長崎市の施策として生活習慣病の子どもに対する文言がほしい。

【委員】
食育でなく、保健行政で生活習慣病についての取組みは行っていないか。保健行政との関わりはどうなのか。当会議では、「生活習慣病」の文言を入れてほしいとの要望があるが、保健行政とのすり合わせはどうか。

【担当課】
健康市民長崎21では、生活習慣病にならないための予防及び重篤化しないための防止を行っており施策もある。重篤化の防止となれば、保健行政の分野となる。ただ、生活習慣病にかかる子ども達に対しての施策について、明確なものはない。

【会長】
食育とは、多方面の行動であり一次予防のベースともなる。そこで、委員がいわれた件も検討してほしい。

【担当課】
市においてそれぞれの事業があるが、それぞれ単発の事業でみるのではなく、前後の流れやその後の動きについてリンクさせてみていく。文言については検討させていただきたい。

【会長】
検討させていただくということでいいか。

【委員】
了解した。あと、歯のことであるがむし歯のある子でなかなか歯医者へ行かない子どもがいる。学校は、子どもに対してプリントを渡し、学校側はそれ以上できない。よって、学校と保健所側が情報を共有して、何か指導を行うなど一歩踏み込んだ取組みを今後検討してほしい。

【委員】
P4からP5において、体験の箇所で「日吉自然の家」がでてくるがここに限定しないで市内のいろんな場所でした方がいいと思う。なにか理由があるのか。

【担当課】
日吉自然の家では、地域での共食などカリキュラムをたてて取組みを行っていくため紹介をさせていただいた。趣旨としては、このような取組みがどんどん広がっていけばいいと思う。

【委員】
日吉自然の家の話であるが、ここの食堂はごはんでなくパンがでる。これはどうかと思う。食育に日吉自然の家を活用するのであれば、そこは見直してほしい。

【担当課】
日吉自然の家は、平成28年4月にリニューアルし規模は、以前の日吉青年の家の1.5倍となり、長崎市内5年生を受け入れ可能な施設となっている。1日目は夕食、2日目は3食、3日目は朝食そして最後は炊さん体験を行うという2泊3日のものである。さきほど、何故日吉なのかという質問があったが、これは全小学校の5年生の受け入れを行っている一つの市の施策の一例と捉えてほしい。

【担当課】
日吉自然の家での宿泊体験学習については、学校教育課が所管しているがすべての小学校が農水産業体験をするのではなく、選択体験となっている。よって、日吉自然の家だけに限定してすべてのことができるわけではない。

【委員】
A3の第2次から第3次の体系図について、第2次では1-(1)で生活リズムの向上があるが第3次ではなくなっている。できれば、この項目を第3次でも入れてほしい。食とは、あらゆるものにつながるものであるが、たとえば何故朝食を食べなければいけないかというのは生活リズムをつくっていくものでありこの「生活リズム」は基本になっているため、この項目は入れてほしい。あと、食を選ぶ能力を身に付けさせること、また食べた後のことが掲載されていない。口までは、歯の問題としてもあるが食べた後どうなるかが抜けている。食べた後のことを考えると生活習慣病のことにもつながっていくのではないかと思う。そこがはっきりしてくると意識的に向上していくのかなと思う。家庭科の時間でも学習がするが、家庭科の学習の時間はものすごく少ない。そのなかの食の部分となると更に時間が少ない。高校となると1年生のときにしか学習しない。その子達が大学生になって、食事をつくりなさいといってもノウハウを持たない。

(3)第2次計画の将来目標の最終評価及び第3次計画の将来目標の設定について
 ⇒第2次計画における将来目標の推移、第2次計画の将来目標の最終評価及び第3次計画の将来目標の設定について、資料を示しながら説明(P10~17)

《質疑及び意見》
【委員】
P17の青に網掛けされている指標については、終了となっているがどうしてか。

【担当課】
青に網掛けされている指標については、事業期間が終了した指標(補足:他の事業へ変換したことにより終了した指標)若しくは計画期間中に目標が達成し終了した指標である。

【委員】
目標達成で終了はいいが、事業期間が終了したから終了というのはいいのか。赤字のところが新しい指標ということか。

【担当課】
そうである。

【委員】
市民農園は何個あるのか。

【担当課】
農業振興上、遊休農地の有効活用を第1目標として行っている事業であり、全体的に6割程度の利用率である。場所は琴海の赤水、三重、平山、高島にある。この市民農園が活用されると、農業体験ができるため食育につながっていくものと考える。

【委員】
新規でグリーンツーリズムもあるが説明をいただけるか。

【担当課】
グリーンツーリズムの目的は都市住民と農村の交流でありお魚さばき・加工・料理の体験などさまざまある。現在、市内9つの団体が受け入れを行っており旧町が主となるが去年の4月に茂木で、今年の7月に東長崎で受け入れ団体ができた。食育は、体験が非常に重要な要素であるためこの事業を通じて食育につながっていくと思う。

【委員】
「内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)の予防や改善のために、適切な食事、運動等を継続的に実践している市民の割合」について、第2次の評価がBであるから第3次の目標値を30%としているが、第2次では5%程度上昇しているからもう少しあげていいのではないか。

【担当課】
30%の目標値については、第2次最終評価が「B」であるため、第2次目標値を引き継いだ。中身を再度確認し、目標値をあげられるものか検討していく。

【委員】
第3次の将来目標について、「学校給食」が消える。学校給食という効果的な食育の場を活用していただきたい。また、今後市が学校給食をすべてセンター方式へ統一する予定であるが、これにより統一前のそれぞれ独自のカラーは出せなくなるが、市全体のばらつきがなくなるというメリットもある。

【委員】
学校給食の将来目標がなくなることについてはどうか。学校給食における将来目標は第2次で達成しているとしても、第3次でもなにか目標が出せればと思う。

【担当課】
地場産物を積極的に利用して取り組んでいるところであり、第2次ではある一定の目標に達したとして終了としている。これ以上下がらないように限りある食材のなかで具体的な目標値がどのようにだせるか検討していきたい。

【委員】
目標の中に、「食生活改善推進員の増加」があるが、このようなボランティアの方の取組みを市で支援するというのは大変重要であり、これを数値目標として掲げるのはいいことであると思う。

【委員】
先日、自分も食生活改善推進員の講座にいってみたが大変興味深かった。1回で30名以上受講しており目標はもう少しあげてもいいのではないか。受けてみて思ったのは、講座を受けている方で、自信のない方が多いような気がした。

【委員】
食生活改善推進員をしているが、自分の出来る範囲でボランティア活動として行っている。活動としては、年に何回であるが、十分に伝わっているかなともどかしい部分もある。

【担当課】
毎年40名程度加入者はいるが、それを上回って高齢化により減少している現状である。第2次の目標時も400人として設定していたが、達成できていない。現在は、中学校区に8名としてこの数値目標を設定している。ただ、食生活改善推進員の活動は大変重要な要素であるため、再度検討させていただきたい。

【委員】
「食卓の日」についてであるが、第3次の数値目標で実施度となっているのかなぜか。PTA連合会でも「食卓の日」を浸透させるようにしているが、一番阻害するのは部活動である。教育委員会でもこのあたりを指導していただきたい。

【担当課】
「ご家庭で、食卓を囲んで地元のものを食べていただくこと」を実践していくことが、重要ではないかということで、今回設定させていただいた。

【委員】
これからは、実施度について調査していくということか。

【担当課】
そうである。

【委員】
実施度ということは数字的に出すということでいいのか。

【担当課】
市民アンケートで調査を行い、実施率を算定する。

(4)第3次長崎市食育推進計画の取り組むべき施策について
⇒●体系図を示しながら、説明。
黒字:第2次の取組みの継続、青字:第2次の取組みの充実、赤字:新規
●第5章を示しながら、説明。
黒字:第2次の取組みの継続、青字:第2次の取組みの充実、赤字:新規
青網掛け:用語集に掲載、黄色網掛け:コラム掲載
内容の特長としては、
1. 項目名だけで主な内容がわかるように、取組み内容の項目立てを細分化した。
2. 計画内容をより理解しやくするため、新たに用語集やコラムを設けたこと。

(5)今後のスケジュールについて
⇒スケジュール表を示しながら、説明。12月に第3回長崎市食育推進会議の開催、原案を確定した後に、1月末から2月にパブリックコメントを経た後に本年度末に計画を確定予定。

以上。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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