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平成28年度第1回 高島炭鉱整備活用委員会

更新日:2016年11月7日 ページID:028995

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

企画財政部 世界遺産推進室

会議名

平成28年度第1回 高島炭鉱整備活用委員会

日時

平成28年8月23日(火曜日) 13時30分~

場所

都道府県会館 407会議室

議題

(1)前回委員会の指摘事項と対応
(2)国史跡高島炭鉱跡整備基本計画(素案)

審議結果

(1)前回委員会での指摘事項と対応
【D委員】
第2章、第3章の高島炭坑についての記述にある、“植民地化”と“グラバーという外国資本が入っていること”及び“自力による”と“外国資本と外国技術が積極的に導入された炭鉱”のところはもう少し丁寧に書いた方がよい。また、“三菱の所有になってから”の箇所は、それまでグラバー所有であったと捉えられるためもう少し正確に書き直す必要がある。

【E委員】
“当時、耐震設計をしておらず”とあるが、RC造の居住施設が建った大正時代の耐震設計はできているが、むしろ経年劣化により耐震性が弱いというのが正である。

【C委員】
“建物は当時、耐震設計をしておらず、現状を考えると非常に耐震性が弱いと考えられることを前提として、”の箇所を削除するべき。対波動性も、今の地耐力に対して十分でない。居住施設は耐震性だけでなく、耐風性もなく、台風が来たら壊れる。全体的に外力に対して脆弱になっている。

(2)国史跡高島炭鉱跡整備基本計画(素案)
1.全体
【事務局】
これまでの委員会では、国史跡として基本的な考え方を示した「保存管理計画」を平成27年9月に策定した。これを基に、昨年は、整備事業に繋げるための「整備活用計画書」を議論いただいた。昨年7月に「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産に登録され、今年度、高島炭鉱跡については文化庁の補助により、世界遺産の観点を含めた国史跡としての整備計画を策定する。

【オブザーバB】
文化庁の補助事業で今年度は「整備基本計画」を策定する。史跡の「整備基本計画」と世界遺産の「修復・整備活用計画」を統合し、一体的な計画として定める。

【D委員】
世界遺産委員会の勧告に対応するためには、高島炭鉱だけではなく、国の史跡を越えた構成資産全体としての議論が必要である。

【A委員】
23の資産、8つのエリアを基本に普遍的価値を説明している。製鉄・製鋼、造船、石炭産業の3つの産業のうち石炭産業について、他の三池や八幡と合わせた価値付けを説明して欲しい。

2.公開・活用施設
【A委員】
世界遺産としてのインタープリテーションを考慮した情報発信を実施する課題がある。

【A委員】
軍艦島デジタルミュージアムはこの計画には入らないのか。

【事務局】
民間のクルーズ会社が運営しており、クルーズの補完施設である。公共とは切り離されている。

【B委員】
高島石炭資料館に行く人が増えても、北渓井坑には行っていない。高島石炭資料館の展示に北渓井坑を組み込んで再整備していくことが有効である。

【事務局】
2階の一部で発掘調査の結果を展示している。観光用に配置している電気自動車と電動自転車を活用するとともに北渓井坑の現地の整備と連携・連動していきたい。池島炭鉱は実際に坑内を体験できるので、ここも含めた紹介が重要と考えている。

【D委員】
小さな坑口の北渓井坑から池島炭鉱のような大規模炭鉱になる全体の技術の発展の中で北渓井坑を位置づけるという視点が大事である。

【A委員】
外海の池島炭鉱も含め石炭産業として三池炭鉱との比較や連携したネットワークが欲しい。

【D委員】
端島全体の3Dは解説がないと分からないので、どこを見ているか分かるようにすれば面白い。

【B委員】
国土地理院は3Dプリンターに出力できるデータを公開している。当面は「データを公開している。自由に使っていい。」とするだけで意味がある。

3.構成要素
【C委員】
構成要素はもう少し分かりやすい区分けがいい。要素の重要度は横並びでいいのか。

【事務局】
要素に対して整備の優先度を示すこととする。

【C委員】
中ノ島炭坑の要素には階段、手摺りが含まれている。端島炭坑も必要ではないか。3箇所で構成要素が統一できていない。高島北渓井坑の要素には崖面、水路が入っているが、端島炭坑にはない。

【A委員】
要素一覧の番号はいつの時点で振ったものか。今回、変更したのであれば、対照表などが必要である。

【事務局】
分かるように対照表を作る。

【E委員】
崩落物を島からは持ち出さないということをどこかに記した方がよい。

(3)その他
1.3章 基本方針
【オブザーバA】
構成要素は「保存管理計画」のものが優先であり、抜けがないことを確認していただきたい。整備をしたいからと抜けている構成要素を格上げするとなれば、「保存管理計画」に遡って修正することになるので整合性を取る必要がある。基本方針の記述で、“建物の現状維持は難しい”と言いつつ“シルエットを残す”としており矛盾を感じる。シルエットを残すとなれば、実際に何を修理するか困ってしまう。

【A委員】
“できる限り”という表現、シルエット、コンクリート保存については、矛盾のないように整合性を取る必要がある。

2.その他
【F委員】
瀬戸内国際芸術祭のように、芸術作品を世界遺産の周りに配置してはどうか。誘客のきっかけになるのではないか。

【事務局】
地域おこし協力隊が高島や野母崎地区で活動を始めている。高島はビーチ、魚釣りなどには人が来ており、もう少し北に行けば北渓井坑があるので、我々の誘客への努力が必要である。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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