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長崎市総合計画審議会(第2回第1部会)

更新日:2016年4月20日 ページID:028343

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

企画財政部 都市経営室

会議名

長崎市総合計画審議会(第2回第1部会)

日時

平成27年10月13日(火曜日) 10時00分~12時00分

場所

長崎市役所本館地下1階 議会第1会議室

議題

1. 基本施策「A2 まちなか、自然を活かし、まちの質を高めます」素案について
2. 基本施策「A3 交流のための都市機能を高め、交流を促進し、賑わいを創出します」素案について

審議結果

1 基本施策「A2 まちなか、自然を活かし、まちの質を高めます」素案について

[基本施策主管課:説明]

【委員】
個別施策A2-2のまちぶらプロジェクトは、浜の町等の再開発も含めた広範囲なプロジェクトであるが、その成果指標「まちなか1日あたりの歩行者通行量」について、平成21年度の平日、休日の実績はどの程度であったかお尋ねしたい。またこの指標はこの施策だけで達成することは難しく、他の施策でも取り組まれると思うが、市全体のなかでどの施策に重点を置き、誰の責任でこの指標を達成しようとするのか、関連性、主管の考え方も含めてお尋ねしたい。

【担当課】
まちぶらプロジェクトの取組みについては、新大工から南に5つのエリアにおいて、まちの個性の顕在化を中心に進めている。事業の重点化については、各エリアで魅力の方向性を示して具体的な取組みを行っている。新大工では再開発を中心とした商店街の食の賑わいづくり、中島川・寺町は歳時を中心とした和の文化の顕在化、浜の町・銅座は市街地再開発によるまちの魅力向上、銅座・丸山・思案橋は、銅座川プロムナードの整備と併せた五時の魅力づくり、館内・新地は唐人屋敷顕在化事業、南山手・東山手は世界遺産を含めた洋館の活用など。どのエリアを先行してというより各エリアのそれぞれの視点で、効果的な施策を中心に事業を展開していきたい。

【委員】
質問の趣旨はそういったことではなく、まちぶらプロジェクトに代表される地域の振興策はまちぶらしようということだけで解決するものではなく、商店街振興も含めて経済と観光が増えないと指標は達成しない。この指標を誰が責任をもって達成するのか、商店街振興の立場か、観光振興の立場か曖昧では狭間に落ちる。誰がどうやって力をあわせていくかお尋ねしたい。

【担当課】
建設局長の責任においてプロジェクトを推進する。我々が直下にいるので、実行部隊として具体化を進める。具体的な取組みと成果の関係性としては、まちの魅力を高めるなかで、交流人口を拡大し、業を高め、経済の活性化を図り、結果的に定住人口を増やしていくというステップを考えており、そのステップを踏むことでまちの活性化を図ることとしている。

【委員】
指標の説明において、商工会議所が実施している23地点の調査のうち、指標ではまちなか16地点となっているが、まちなかのエリアから外れている7地点は具体的にどのような地域か。

【担当課】
例えば、まちなか以外であれば、浜口などの他の商店街においても調査を行っていただいている。後で資料をお渡しする。

【部会長】
数値のモニタリングは毎日実施しているのか。

【担当課】
年に1度、平日と休日に1日ずつ実施している。

【部会長】
年に1度が代表値となっていて、季節やイベントは加味されていないのか。

【担当課】
イベントのない時期で毎年同じ時期の平日と休日を設定している。

【委員】
前期基本計画の50ページに、成果指標の平成22年度の直近値が153,086人、平成27年度の目標値が193,400人となっているが、後期基本計画の直近値は平日、休日とも平成22年度を下回っており、平成32年度の目標値は平成27年度の目標値より減っている。目標設定の根拠をお尋ねしたい。

【担当課】
前期基本計画では目標値を達成できていないのが事実である。設定の考え方は、平成30年度に全17地点の合計を20万人に上げることとし、各年度の目標値を均等に割り付けて中間的な目標設定をしている。

【委員】
前期基本計画の指標は平日と休日どちらか。後期基本計画の数値との関連性をお尋ねしたい。

【担当課】
平日と休日の平均値となっている。

【委員】
後期基本計画の目標値が低すぎるように思う。再開発に何十億もかけてやるのであればもう少しあげるべきではないか。

【部会長】
20万人をめざすと書かれていて、目標値は20万人とかけ離れているように思う。もう1点、交流人口の増加から経済効果をどのように見ていくのかという点の回答をいただきたい。

【担当課】
後期基本計画の指標として設定していないが、中心市街地活性化基本計画のなかで、平成26年度は年間小売業販売額1,537億円、目標値は平成31年度1,570億円としている。

【部会長】
連動させているのか。

【担当課】
連動させている。

【委員】
まず歩行者通行量の調査が1日だけであることに驚いた。観光シーズンは通行量が多く、そうでない時は減ると思われる。まちぶらプロジェクトで整備した地区において、全世代が歩くものではなく、年代別に好む場所があるし、高齢化が進むなか、外出したくてもできない人もいるのをどこまで見込んでいるのか。また観光客に期待すると、観光客が減った時に失敗する。お尋ねしたいのは、高齢化のなか、まちぶらプロジェクトにおいてバリアフリーの態勢はどうなっているのか。高齢者や車いすの方の外出が可能な態勢となっているのか。数値目標について前期基本計画より厳しい状況はわかるが、かなり目標が低くなっているので、目標設定が低くなったことやその数値の減少を取り戻すための工夫等について説明が必要である。納得いくものを議論の経過として説明するとともに、様々な方に配慮したまちなかづくりが必要ではないか。

【担当課】
説明についてはご指摘を踏まえて工夫したい。

現在、庁内においてバリアフリー基本計画を策定している。公共だけでなく、道路、民間も含めた施設について計画に沿って進めたい。また、目標の根拠が弱いというご指摘について、20万人の設定についてもう少しきめ細やかに積み上げた根拠を明確にし、わかりやすく整理して説明したい。

【部会長】
20万人から目標が下がっている結果を分析したか。また分析した内容について何らかポリシーあるのか。

【担当課】
大型事業の成果はまだあがっていないが、実現に向けて動き出しており、形として整った時に成果が出てくると考えている。今のところ当初の目標をめざしてやっていきたい。現在中間目標は実現していないが、地域の方と話すなかでは点的な成果が出てきている。

【部会長】
高齢化や何らかの社会的要因により、市民がまちなかに出にくくなっているという指摘があったが。

【担当課】
数値的な調査結果はないが、新大工の再開発において周辺の利用者の状況などを事業で検討するなかで、高齢者は病院へ行き、まちなかで食事をするという要望がでている。高齢化が進むことでまちの賑わいが衰退しているというより、人口が減っていることで賑わいが少なくなっていると分析している。

【委員】
歩行者通行量について、休日より平日が多くなっているが、通常まちなかは休日に人が多いイメージであるが、平日が多い理由として高校生の通学によるものか、病院が平日に開院しているからなのか、感覚的でいいので、その理由をお尋ねしたい。

【担当課】
休日は郊外の店舗に車で買い物にいく方が多いため、平日に通行量が多いのではないかと思われる。

【委員】
指標は来年度以降の評価に連動するので、過去からの流れの説明が必要である。説明としては前期基本計画では平成22年度から27年度までアップトレンドとしていたが、実際にはダウントレンドだった。右肩上がりの目標設定が右肩下がりになった結果を踏まえて、後期では5年後はゆるやかに増加することを目標としたことを説明したうえで、前期基本計画において減少した中で、後期基本計画ではどのように数値をあげていくのか、という工夫についても説明しなければならない。20万人という数値はそもそも無理な目標で、現状を踏まえて設定したと明確な説明も必要である。

【担当課】
ご指摘の通りで、次回までに整理したい。

【部会長】
年に1日の調査で結果をとるのは感覚的にかなり乱暴な感じがする。適正かわからないが、カメラを設置して、人を認識できるソフトウェア等の通行量のカウントがリアルタイムにできる技術はあるので、頭の片隅にでもおいてもらえないか。

【委員】
個別施策A2-1の取組方針(1)において、屋外広告物条例に基づく助言・指導を行いますとあるが、具体的にどのような形で助言・指導するのか。看板について、社会学あたりでは、景観にそぐわないものをピックアップ、摘発、撤去するという積極性をもったところはある。例えば長崎大学の隣にラブホテルの看板があるが、撤去させることができていないのは積極的にやっていると言えるのか。また公園の銅像や彫刻など、マッチしていないものが建てられ、更には建てられ方も一面だけを見せるような形になっている。芸術品をどれぐらいの人で選択して、どのような形で設置しているのか。

条例とは関係ないが、高島の北渓井坑は読めないので、資料配布にあたってはふりがなの配慮が必要ではないか。

【担当課】
ふりがなについては配慮に欠けていた。

追加配布資料「長崎市の景観まちづくり」の14ページから16ページに屋外広告物に関する指導事項を掲載しているが、屋外広告物は商業の営みにおいて不可欠のもので、市民に利用できる広告と景観とのバランスをとることが重要である。看板の広さ、大きさ、面積については、長崎市は全国的にも厳しい基準となっており、そういった面では観光都市長崎として積極的に取り組んでいると考えている。個別の看板について許可か無許可かを自身では把握していないが、いずれにしても一度作られると撤去は難しいという現実はある。指導を重ね、今後も粘り強くやっていく。

芸術品の設置については個別に思い描かれているものがあるかと思うが、過去に設置したものについて確かに少し配慮に欠けるものもある。取組方針の(2)に公共空間のデザイン向上をあげているが、現在、庁内に九州大学の先生に景観専門監として来ていただいており、技術的助言をもらいながら公共工事に取り組んでいる。行政だけではなく、見識がある外部の人の意見を聴きながら、進めていくのが重要と考えており、実際にそのようにやっている。

【委員】
まちづくりについては、世界遺産登録に向けて周辺地区の開発や努力が今後必要になってくると考える。個別施策A2-1の成果指標「景観まちづくりガイドラインの策定地区数」の目標値について、世界遺産登録に向けたまちづくりとして考えた時に、2地区を4地区という目標は少ないのではないか。地区で区切ると地区の範囲も明確でなく、地区ごとの努力値がわかりにくい。4地区を良しとするのではなく、今後の継続的なまちづくりを考えた場合、まちづくりにどれぐらいの人が関わっているか、どれぐらいのことが行われるか表に出てこないと、めざすラインが下がってくるのではないか。

また、追加資料の11ページの景観重要建造物に対する助成制度について、年20万円を3年間となっているが、まちづくりを進めるうえでお金は必要であり、3年間だけではその後のまちづくりがとまってしまうのではないか。

【担当課】
この助成金の主旨は、皆さんがまちづくりに取り組むにあたって、アドバイザーを招いて勉強会をする等、あくまで最初の階段を上るために必要な経費を3年間支援するもので、その後の活動についてはその他の市の補助に適合するものがあればそちらの支援を受けながら活動を継続することもあろうかと思う。

ガイドラインの作成は2~4地区で終わるものではなく、地域の皆さんと話をしながら賛同いただけるところはいろいろな形で進めることとしている。

世界遺産に関しては、追加資料1ページの景観形成重点地区を定めているが、外海、高島、東山手・南山手のエリアは世界遺産のエリアと重なっている。また8ページには世界遺産を意識した景観形成重点地区の設定であるが、ピンクで色づけした大野地区に大野教会があり、教会を守ることと併せて周辺の景観も守っていくということとしており、下段の色見本のとおりルールを定めている。ガイドラインの作成については、もっと踏み込んで具体的に細かく皆でやっていく取組みを地域の合意でまとめる作業を考えている。現在のところ、深堀が1地区目となっている。

【委員】
景観法に基づき良好な景観形成を推進するため、景観計画の適切な運用を行うなかで、景観を損ねるものを除去するということもあるかと思うが、世界遺産の地区である、南山手の大浦天主堂から気象台に向かう道に太い電線が通っており、ビジターを幻滅させている。地中化の話しを2年程前に聞いたことがあるが進んでいない。重要な場所であり、施策において行われようとしているのかお尋ねしたい。

【担当課】
景観を守るために差し障りがあるものを除去するというなかで電線の地中化のご指摘かと思うが、例えば広馬場商店街の前の道路は道路整備に合わせて地中化がそろそろ完了する頃かと思う。南山手でも地中化の話題はあがって検討されていたが、できていない理由としては、地中化するためにトランス等のいろいろな設備を設置する必要があるが、歩道の幅など求められ、スペースの都合で検討にはいたっていないのが現状かと思われる。

【委員】
追加資料の8ページの外海地区と10ページの高島北渓井坑跡地区について、景観形成重点地区としての方針がよくわからない。他の地区は具体的な記載があるが、この2地区は何をどうやるのかの説明が不足している。旧町について実地を知らずうわべだけの書き方をしているのではないかとも思われる。

【担当課】
外海地区と高島北渓井坑跡地区については、世界遺産関係の地区のため、現状を把握したうえでこの状態を守ろうということでこのような方針を記載している。

【委員】
世界遺産になると現状を守っていくというのが本旨であるのか。過去に他のところでは、指定を受けたら共有の財産としていろんな形で学習の場に使おうという考え方であり、実際そういう面が必要であると思うが、現状そのような書き方が全くない。外海地区に関わってきているが、保全して活用することで、未来のまちづくりにつなげることを要求されている。それをいれるべきではないか。

【担当課】
景観まちづくりにおいては、景観形成重要地区として、世界遺産の構成資産を核にその周辺の環境をいかに守っていくかということで地区を設定し、保全という書き方をしている。資産の活用のあり方については、世界遺産の枠組みのなかで種々検討していて、ガイダンス機能や情報発信機能等については検討して取組みを進める。こちらでは周辺の環境を保全するということで、保守的な書き方になっていることをご理解いただきたい。

【委員】
世界遺産のような文化財をそのまま保存するのはわかるが、出津文化村に入る看板は20年前くらいから同じもので、歴史文化博物館もいいキリシタン資料があるが、あの周りの看板は外海町に長崎市のシールを貼ってあるだけでみすぼらしさがある。子ども博物館の看板もそのままとなっている。世界遺産登録のムードのなかで、それらの看板を放置するというのは問題かと思う。また駐車場への誘導看板も不十分で、ドロ神父について説明された看板もない。整備するなら必要なものがたくさんある。

【担当課】
行き届いていない部分ある。看板、駐車場など、現地確認して対応を検討したい。駐車場については、例えば大野教会には近くに整備しており、今後とも来訪者に対する受け入れ態勢の整備について、美観の向上も含めて登録に向けて取組みを進めたい。

【委員】
電線の地中化については所管課ではないということ、また実施にあたって困難な面もあるかと思うが、世界遺産地区として良好な地区にするには、行政として具体的な取組みがないと実現しない。その手立てを所管課に具体的に進めるよう早急に伝えてほしい。

【委員】
個別施策A2-1の取組方針(2)の3つ目の方針について、「安全で快適な誘導・案内のため」に「美観向上のため」ということも方針に取り込んでいただき、先ほどの委員の発言にある問題の解決に対応してほしい。

【委員】
成果指標の「長崎の街並みや景観に誇りを感じる市民の割合」について、市民だけでなく、外からの評価をしないと適切な検証にはならないように思われる。A2-2の成果指標も1日だけの結果を指標とするのは厳しい。厳しいところほど緻密な検証をすることで打開点が見えてくるのではないか。

【委員】
共同溝の問題は、20年前から話は出ていて、道路、電線、電気、ガス、水道の管理者の問題であり、まちづくりを考える人は知っていないと委員の質問に対して即座に対応できない。また都市サインの問題について、交通量調査はしていると思うが、パーソントリップ調査はしていないのか。観光客がどのように動いているのかわからないと施策の検討はできないかと思われることから、調査の実施について要望する。

【担当課】
記憶では10年近く実施していないのではないかと思われる。それも車中心の調査で、個々の方にヒアリングをして移動経路を把握するということはおそらくやったことはないのではないかと思われる。

2 基本施策「A3 交流のための都市機能を高め、交流を促進し、賑わいを創出します」素案について

[基本施策主管課:説明]

【部会長】
455万人の宿泊客がきたときに、宿泊施設のキャパシティはまかなえるのか。

【担当課】
市内の宿泊施設148施設において、1日あたり最大14,396人が宿泊できることから、フル稼働の場合、年間525万人宿泊でき、今の目標設定については現時点ではまだ余裕がある。しかし、今の課題はイベント時や週末に宿泊施設が取れないとの声があることから、施設間の連携を図るとか、難しい面もあるが、平日の観光メニューの充実により観光客を平日へ誘導するなどの平準化に取り組みたい。

【部会長】
新たな施設の検討はあるのか。

【担当課】
基本的には、民間でできることは民間でやってもらうという考え方で、市場調査のなかで長崎への進出について検討されると思うが、現状、長崎にはハイクラスなホテルがないので、客層がさまざまなことや国際観光都市、MICE等も念頭におくなかで、そのような企業の誘致について商工部と連携してやり方を検討している。民間から進出の話は数件あるので、行政ができるところはサポートしてやっていきたい。

【委員】
個別施策A3-3の成果指標「観光満足度(大変満足)」が54.3%と非常に高いように思うが、どのような内容であるのか。具体的にどこをまわった方が満足していて、どのようなところが不満なのか把握しているか。

【担当課】
平成25年度の観光動向調査の結果であり、長崎に来られた方にグラバー園や原爆資料館等のポイントを決めてヒアリングをし、渡したはがきに記載いただき、後日もしくは当日回収している。旅行全体として大変満足が54.3%で、やや満足44.7%、大変不満・やや不満は1%で、結果によると長崎市は満足度が高い方であるが、もう1度きていただくためには大変満足をめざすこととしている。満足度が高いものとしては、夜景が一番高く65.6%、次にまち歩き、史跡めぐり50.5%、不満なものとしては案内板がわかりにくい、駐車場の問題、地図があがっており、改善するための取組みをやっている。

【委員】
長崎はバスがわかりにくい。どの路線に乗っていいかがわからない。関係各所への働きかけでアンケートの結果もあがってくるかと思う。

【担当課】
路面電車はわかりやすいが、バスは確かにわかりづらい。主要観光地も竜馬さるくや産業革命遺産などのエリアについて、バスへの周知をするとともに、作成したパンフレットにはバスでのアクセスを周知しているが、現場でわかる工夫が大事だと思うので、事業者等と現場の対応を引き続き協議したい。

【部会長】
スマホのアプリで地図と観光地、世界遺産をインテグレイトして、案内が出るソフトの開発ができればいいのではないか。

【委員】
個別施策A3-1の成果指標「主要観光施設の延べ来訪者数」について、世界遺産の主なところが増えれば全体も増えるということであるかと思うが、構成資産のうちマイナーな高島北渓井坑やソロバンドック、三菱史料館等の細かい数字がどれだけ伸びているかも評価できるので、取組方針の(1)の観光資源を磨き上げるという観点から、マイナーなものを磨くことも重要であることから、来訪者数がどうかわったか報告してほしい。また、個別施策A3-2のビッグデータについて、観光庁や国土交通省のデータを利用するということかと思うが、マーケティングシステムを作っていくことについて、専門的な組織やしくみを庁内に立ち上げることを考えているのか。

クルーズ客船乗客・乗務員数について、船舶代理店で確認した数字であると、船から下りない人も含まれることから、通関で人数の把握はできると思うので、長崎に下り立ち、消費をする可能性のある人にした方がいいのではないか。もう1点、MICEの参加者数について、外部評価でも指摘したが、スポーツと文化を分けてどう伸びたか報告いただきたい。

【担当課】
世界遺産のそれぞれの資産について目標値を定め、その実績も把握しているので記載したい。マーケティングについては、庁内で考えているのは、観光を中心に、観光政策課、観光推進課と都市経営も絡むのでそういったなかで庁内の連携をとるとともに、大学とも連携し、立ち上げを考えている。MICEについては外部評価でもご指摘があったので、スポーツとその他を分けて報告したい。

【担当課】
すべてのクルーズ船が長崎で通関するのでなく、国内の他港で通関して長崎へ来る船もある。その実数をどう把握するのかということも含めて、より実績に近い数字を把握すべきとの指摘かと思うので検討したい。

【委員】
平成26年度のクルーズ客船の乗客・乗務員数は約20万人で単純計算では1隻あたり3,000人、平成27年度は150隻で1隻を3000人とするとすでに45万人達成する。平成27年度の入港隻数が前年度の倍になったからということもあるが、平成32年度の目標についてはもっと強気で設定することも考えられるのではないか。

【担当課】
今の伸びの大きな原因はアジア圏の寄港が多く、著しく数字が伸びている。今後の見通しについて、これが続くのか専門家に聞いても不透明な部分があることから、国が定める外国人観光客100万人は対外的に公表されているので、その伸び率に合わせて目標設定をしている。

【部会長】
経済の衰退もある程度見込まれているので、その想定でいいかと思う。

【委員】
MICEの参加者数について、宿泊して初めて経済効果がうまれると思われることから、参加者数だけではなく、どれぐらい宿泊しているか知りたい。クルーズ船も150隻きているが、2時間滞在する船もあれば1泊する船もある。今後は細かいデータをとって対応を考えることが必要ではないか。

【担当課】
コンベンションの数値について、宿泊の効果を定期的に見ることは必要であると考えている。平成23年度に長崎市コンベンションの経済効果分析を実施しているが、宿泊についてコンベンションは2.3泊、観光は1.数泊でコンベンションが多い。滞在別の単価について、来年度予算に向けて検討したい。クルーズ船についても今後の統計のあり方について反映させる手立てを研究していきたい。

【委員】
修学旅行も多く来ていると思うが、船で来ることはあるのか。船で来るのであれば、高島を見せるのは可能であるか。

【担当課】
修学旅行生は年間30万人来ているが、船で入ることはほとんどない。現状は空路、バスである。世界遺産への上陸については、クルージングも含めて多くの修学旅行生も利用しているが、船の定員から大きな学校では生徒全員ではなく、グループにわかれて対応している。

【委員】
学生というのはだいたい若い人が対象となっているが、人口減少や高齢化のなか、中年以降の学生が増えてもいいのではないかと思う。個別施策A3-4において、中年以降や定年後の学生をどのようにとらえているのか。

【担当課】
この施策では、大学ということで新規の入学生を対象としている。中高年が学ぶということについてはこの施策には入っていない。

【部会長】
定員内学生ということだと思うが、社会人学生も含むということか。

【担当課】
社会人学生を含む。

【部会長】
この部会とは別で、生涯学習教育に関わる部分かと思う。

【委員】
高齢化社会のなかで、東京などの中央から地方へ高齢者の移住が進められるようであるが、長崎市も候補地に入っている。高齢者を呼ぶことがいいかということは別として、大学も定員割れしているなか、高齢者を呼ぶ魅力として、生涯学習を要素として盛り込むことは大事ではないか。長崎における学びの魅力は若い人を呼ぶだけでなく、リタイアして再度学びたいという人に対しても効果的で、まち磨きのひとつとなるのではないか。何か検討の場所があれば要望したい。

【部会長】
前期基本計画における成果指標「地域活動に参加する学生ボランティア件数」が指標から落ちているが、社会との接点を喚起するという意味でこの指標はあってもいいのではないか。学生数を大学の定員充足率に変えたのはいいと思うが、交流人口を増やすなかで学生も社会の構成員として、特に18歳以上は選挙権も付加されるため、再検討してほしい。

【担当課】
「学生ボランティアの件数」については、指標の設定について迷ったところでもあるので活動の一つの指標になりうると思うので検討する。

【部会長】
同じ指標ではなく、新たな視点を入れた指標でもいいので実効性を持つ指標を検討していただきたい。

【委員】
そもそも学生が定住人口なのか、交流人口なのかよくわからない。学生は定住人口だと思うが、A3の枠組みの中で交流人口として扱っている。他県の学生を呼び込むなら交流人口かと思うが、成果指標からはそのような意図は読めない。指標に域外からの学生を多く呼び込み、交流の活性化を図るということであればそれを明確にするか、もしくは域内の学生を増やすというコンセプトであれば別の施策にもっていくか、学生に関する施策の考え方を整理すべきではないか。

【担当課】
游学とはそもそも域外から多くの学生を呼ぶということであるが、地方創生の流れのなか、私学においてはまずは域内にターゲットをしぼるところもあるが、すべての大学がそうではなく、域外から呼び込みたいという大学もある。ここの整理のなかでは学生に多くきてもらうということで交流の施策においているが、ご指摘のとおり定住人口に入るということもあるので、今一度整理したい。

【部会長】
学生は学びにきているので、域内でも域外でも一生懸命勉強し、活動するので、どのようにくくられても勉強することに変わりはないが、説明ができるように整理をお願いしたい。

【委員】
長崎の大学の立地がすべて不便なところにあり、交通機関から遠い。内容の充実で魅力が出てくる部分もあるが、交通アクセスを考えると学生は不便だといかない。基本的なところから考えないと、長崎の大学は衰退する可能性もある。

【部会長】
立地環境に関しては難しい。大学個別の問題もあるかと思う。

【担当課】
アクセスが悪い大学もあるかと思うが、それでも行きたいと望むような魅力を出していくということが第一かと考えている。

閉会

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