ここから本文です。

平成27年度第2回健康長崎市民21市民推進会議

更新日:2016年2月23日 ページID:028127

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

市民健康部健康づくり課

会議名

平成27年度第2回 健康長崎市民21市民推進会議

日時

平成28年2月15日(月曜日) 19時00分~21時00分

場所

長崎市男女共同参画推進センター 研修室1・2

議題

議事
  (1) 平成27年度市民健康意識調査について
  (2) 平成27年度の主な取組みと平成28年度の計画について

審議結果

議事1 平成27年度 市民健康意識調査について (事務局説明)

-意見交換・質疑応答-

栄養・食生活について

【会長】
BMIとは体重を身長で2回割った数値で、医学的には22が一番病気になりにくい数値だといわれている。その数値が25を超えるものが肥満となる。実はBMIは24年度の調査で、全国で長崎県は、男性1位、女性2位である。肥満が増加傾向にあること、市の調査では野菜の摂取量 特に若い人が少ないとの結果が出ているんですが、その点についてご意見をうかがいたい。

【委員】
栄養指導の際に感じることは、1皿の目安の野菜料理がのっているが、例えば冷やしトマトはカウントされない方がおられる。アンケート調査で摂取状況をはかるのは難しいと思う。また、野菜料理には、洗う・切る・熱を加えると3~4の作業を要するけれど、肉は焼くだけですむ。野菜を多く食べなければいけないとわかっていても難しい状況かなと。そういった忙しい生活の中でも、野菜を摂る工夫の余地があるんだということが、まだまだ伝わっていないのかなと思う。

【会長】
計画では野菜の摂取促進がメインにはなっているが、肥満を減らすために、食事面では野菜を多く摂取することと並行して、他に必要なこと、あるいは減らすべきものはなにか。

【委員】
油かなと思う。忙しいのでとりあえずフライパンでちょっと炒めて終われる料理が多くなっている。最近のフライパンはテフロン加工されて便利だけれども、油を必要以上に使っている。栄養士会のアンケートでも、週3~4回は油を使ったフライパン料理がメインになっている結果がでている。

【会長】
ご指摘のように野菜を手軽に摂取する方法を伝えていかなければならないし、若い世代であればファーストフードにはしることにも留意する必要がある。肥満1位・2位を脱却すべく、しっかり取組んでいく必要がある。

身体活動・運動について

【会長】
運動習慣の定着について、「ほとんどしない」という割合が減ってきており、今よりもっと運動しようと思う方がたくさんいる。ウォーキングやラジオ体操・ヨガなど身近なところから取組みたいと意識の高さが感じられる結果がでているが、働く世代は忙しくて時間がないという結果が出ている。委員は、今、ラジオ体操を広める活動をしておられるが、実際に参加されている方々の状況について教えていただきたい。

【委員】
参加されている方は高齢者が多い。若いひとは中々いない。夏休みには多くの子どもも参加するが、それをすぎるとほぼ高齢者だけでやっている状況。今年は950の自治会と子ども会・スポーツ推進員等からアンケートをとり、350所からやってると回答をえて、その中でも年間通してやっているところに調査に行き、今年度30数箇所のラジオ体操マップを作成した。どこもかなり多くの方が参加している。山里小学校では1日限定だが1,300人ラジオ体操として集まっていた。行いたい運動・スポーツの2位にラジオ体操があるので、ぜひ活動を広めて多くの方が運動を行うようにしていきたい。また、ラジオ体操をしている子ども達をみると、ダラダラやっている様子をみうけるので、約300の筋肉を十分動かし効果的な体操となるようにといったことも含めて指導し、子ども達が大人になってもラジオ体操が定着しているように取組んでいきたい。

【委員】
私は地元でのダンベル体操やバドミントンに参加している。皆さんに広めたいと思いお誘いしても、仕事があるから、忙しいからと言われる。そういう方は、仕事の合間に職場でもできる運動、例えばエレベーターを使わず階段を利用することなど、意識してやっていただくことが必要と思う。また、ラジオ体操については、少子化のせいか地域の夏休みのラジオ体操の実施期間が、私が子育てしていた頃よりも短くなっている。地域でラジオ体操の定着を目指すのであれば、大人の姿勢を示すことが重要になると思う。

【会長】
ラジオ体操は皆さん経験のある身近なものなので、地域での取組みの広がりを期待したい。働く世代でも、階段を使うこと、1つ前の停留所でおりて歩くこと、ささいなことの積み重ねが重要なので、できることからやっていくということが求められる。

健康チェックについて

【会長】
胃がん・大腸がん検診の受診率は徐々に増加傾向にあるといっても、まだまだ低い状況である。芸能人の方がガンに罹ると瞬間値として検診受診率が上がる状況がある。検診でごく早期に発見されるとお腹を切ることなく内視鏡で手術ができ、医者にとっても早い段階でガンが発見されることは非常に嬉しいことなのだが、委員の皆さん方は毎年受けているか?広報誌などを通じて、定期的に検診の周知がされているが、ご存知ない方もいらっしゃる。職場等での検診機会のないお母さん方の、検診に対する考えを聞かせていただきたい。

【委員】
子どものことや家族のことは病院にいきなさいよというが、お母さん達の会話の中では「早期発見大事よね。検診に行かなきゃね。」と話題にはなるが、実際行っている人は少ないようで、私自身も今年は大腸がんの無料クーポンが送られてきたが今はまだ使っていない。

【会長】
無料クーポンは、長崎市が節目の年齢の方に送っている。無料ということでできたら飛びついて受けにいって欲しい。受ける機会のない人たちにこそ、これをきっかけに受けて欲しい。

【委員】
薬局では相談を受けることも多く、先生に相談して検診などを受けてくださいといった指導をしている。これからは色々なことを相談できる薬局に今後変革していく必要があり、患者様の検査値もみていこうとしているので、検診についても薬局で勧めていこうとしていると思う。

こころの健康について

【会長】
平成25年度から県も市も少し自殺者数が増えてきている。働く世代の状況というのはいかがか。

【委員】
私は働く人の健康についてお手伝いをする機関で働いている。自殺者をなくすために、国は、労働安全衛生法に昨年ストレスチェックの実施について定め、すでに実施の過程に入っている。労働者はストレス状態におかれて仕事をしており、ストレスを定量的に知る手段がストレスチェックであり、それを活用しメンタル不調に陥らないようにしようというもの。自殺者の70%がうつに罹患しているといわれており、まずは自殺者を減らすために、うつ病を減らす・うつにならないようにしましょうという動きがはじまったいう現状がある。

【会長】
ストレスチェックは小規模の事業所では努力義務になっているが、実際に小規模事業所でストレスチェックを行う医者を配置するということはハードルが高いのではないか?

【委員】
小規模事業所には当然ながら専任の産業医はいません。それをカバーするために地域産業保健センターがあり、そこには登録の産業医をたくさん抱えている。たとえばストレスチェックで高ストレスとなった方の面接指導の申出を受けたら、登録医にお願いするということでその準備を進めている状況である。したがって、小規模事業所でも希望があれば対応できるということになろうかと思う。

【委員】
薬局において、どこかに相談した方がよいと思われる人がいらっしゃった場合、病院に行ってくださいというまえに、相談窓口・行政との連携がほしいと思っているのだが、市役所のどこに相談したらいいか。

【事務局】
市役所地域保健課に精神を担当している係があり、相談対応を行っている。保健所もしくは地域保健課に相談窓口があることをお伝えいただきたい。また、危険と感じられる場合は、ご本人の了承が得られ名前等を教えていただければ個別の対応もできる。

禁煙について

【会長】
喫煙率は下がってきているが、女性の喫煙率、とくに妊娠できる年代の喫煙率が高い、次の子どもに与える影響にも危惧するわけだが、大学における喫煙状況というのはいかが。

【委員】
純心大学は敷地内全面禁煙となっている。喫煙状況の把握はできていないが、喫煙するには敷地をでる必要があり、授業もあるので実際そういう時間はない。喫煙していたとしても、ある程度コントロールできているとの印象を持っている。

【委員】
長崎大学病院でも禁煙外来が開設されており、薬によってしっかりと禁煙をサポートする体制がある。また、坂本キャンパスは敷地内禁煙。文教キャンパスは、灰皿が設置されているが、私の感じるところでは、明らかなデータはなが、学生の喫煙率はかなり低くなっていると思われる。彼ら曰く「こんなに高いお金をだして本当にタバコを吸いたいのか」という意識が、彼ら若い世代にはあるとの印象を持っている。

【委員】
昨年11月に横浜で開催された日本禁煙科学会にシンポジストとして参加し、長崎市の禁煙サポート事業と禁煙ネットワークについて発表した。全国から参加があり、かなりの方に興味をもっていただき質疑応答30分間、すべて私がこたえるという状況で注目を集めた。パンフレットなどによる啓蒙活動も大事だが、実際に禁煙につなげる事業が大切であり、今後もこの取組みはやっていきたい。

【委員】
タバコをやめたい人が25%という話だが、一方でやめたくないひとは、20代40代で多い、なぜやめたくないか、そういうことも考えながらやっていかないといけないと思うが、やめたくない理由はなんなのか。

【会長】
男女問わず、喫煙による危険性・タバコをやめる必要性がわかっていない。自分は大丈夫との変な自信や他人事との感覚がある。やめたくないと思っている人に、何をいっても聞かない、悲しいくらい。禁煙の啓発が進んでいるからこそ、喫煙率は下がっているが、タバコの値段をもっと上げるなど別の側面からの対策を打たないと喫煙率は大きくは下がらないし、それでもゼロにはならない。禁煙する意識を持った人に完遂してもらい、喫煙しているひとが肩身の狭い社会になると意識がもう少し変わるのではないかと思う。

歯・口腔の健康について

【会長】
フッ化物洗口の事業は徐々に増えてはきているが、今後の見通しとしてはもっと増えそうか。

【委員】
計画としては平成29年度100%を目指すとし、長崎市のほうでもその準備をされていると思う。

【会長】
長崎市は出遅れているわけだが、PTA連合会の立場としては、事業の推進を望む立場なのか?

【委員】
望む立場である。子どもに歯みがきをしなさいといっても簡単にすませている状況、高学年になると親も忙しくて言わなくなる。ぜひ100%を目指してやっていただきたい。

【会長】
来年度から子どもの医療費助成の対象が小学生まで引きあがるが、歯科受診は増えると思うか。

【委員】
増えてくるのではないかと思っている。小学生のむし歯は減ってきているが、例えば、10人のうち9人はむし歯がないが、1人は3~4本もむし歯があるといったリスクの高い子である状況がある。そういう意味で受診しやすい環境になるということは、高リスク者のコントロールができ、ある程度良い方向にいくのではないかと思っている。

健康づくりをすすめるための環境づくりについて

【会長】
いろいろな方に活躍していただいているが、最近の取組み状況はいかがか。

【委員】
私たちは栄養士から学習したことを地域の方々に伝達学習をしており、減塩や野菜の350g測量体験、親子料理では子ども達には紙芝居をつかったジュースの糖分の話など、様々な取組みを行っている。先ほどラジオ体操の話がでていたが、私の自治会では夏休みの全期間ラジオ体操を実施している。また地域の集まりでは、ことある毎にラジオ体操をやるようにしている。

【会長】
たくさんの取組みを市も広報しているが、マスコミでも紹介していただくと非常に嬉しいと思うが、こういったことを記事にとりあげていただくことについてどうか?

【委員】
こういった健康づくりをささえている人たちを紹介していくというのも一つと思うし、特徴的な取組や、そのことによりこういう成果が得られたといったものがあれば記事にしやすい。紙面の方で市民に健康づくりの啓発ができればと思っている。

議事2 平成27年度の主な取組みと平成28年度の計画について (事務局説明)

-意見交換・質疑応答-

【会長】
元気がいちばんたい!フェスのイベントに協力参加してどうだったか?

【委員】
秋フェスに参加したが、私たちの会はどちらかというと、ふだん30代40代といった若い人たちに接する機会は少なく、そういう人たちが50代・60代になっていくための指標を皆様にお知らせする機会は大事と思っている。今後もこういう機会があれば案内をいただきたい。

【委員】
民生委員児童委員協議会では、地域の皆様と密接につながり、必要な相談を受けることが多い。先ほど話にあった精神的に問題がある方についてもみつけやすい状況にあり、私どもはすぐに市の地域保健課につないでいる。様々な相談をつなぐ機関について常にアンテナをはって地域の方のニーズもひらいながらやっている。健康に関しては、高齢者サロンやお遊び教室などを運営している。今日の高齢者サロンには、小雪がちらつく寒さの中、45名の参加があった。70~75歳の年代が一番多く、85歳を超えた方もいらっしゃる。高齢者サロンサポーターは15名ほどいる。ありがたいと思っていることは、地域の病院や介護施設、地域包括支援センターや高齢者すこやか支援課などが無償で協力し、サロンで高齢者にとって必要なことを教えてくださる。こういったサロンを地域にどんどん広げていく活動を行っている。今日の会議でたくさんの団体の話を聞きながら、こういう方にはこういう相談ができるのかしらと思いながら参加していた。私どもは身近に地域の方と繋がっており、差し伸べていただける手はいくらでもつかみたいと思っているので、今後も御協力をお願いしたい。

【委員】
私どもは自治会に寄せられる様々な要望を市に相談している。ラジオ体操については、各自治会で多くは夏休み期間に行われている。最近は自治会があったとしても、子ども達は少なくなってきており、小学校でラジオ体操するにしてもなかなか集まってこないので単一自治会でやっている。もし、市から夏休み期間中に1日だけでもとの話があれば、保健環境自治連合会のほうでも協力したいと思っている。また、サロンについては、自治会でも場所を設定し、高齢者の方に来ていただき食事会など月1~2回程度楽しくやっている状況がある。少子高齢化社会ですから、特に高齢者は自分の健康は自分で守るという意識が大切になってくると思う。食生活では、肉・野菜なんでも好き嫌いなく食べるということが、健康寿命を延ばす秘訣ではないかなと思う。
(会長)自治会レベル、地域コミュ二ティ、市民レベルなどで、健康づくりへの意識が高まっていると感じている。働く世代、中小企業における健康への取組も、これからの課題になるかと思うがどうか。

【委員】
中小企業の支援機関として私共が感じるところは、これから先、人手不足なる状況があり、従業員を確保することが難しくなると思う。先日、全国健康保険協会 長崎支部の健康経営をテーマにしたセミナーに参加したが、国は社会保障費を抑制することを課題としており、中小企業においても従業員がうつなど病気になると、少ない社員の中で経営しなければならず競争力が落ちることも考えられる。福利厚生・健康づくりの観点から、また、従業員の健康にも配慮した働きやすい職場を提供するイメージが図れれば人材確保にも一定のプラス効果が得られることからも、経営者の意識の改革も進めていかなければいけないと感じている。

【委員】
環境づくりは、やはり先頭に立って進めていくひとが必要になると思うが、健康分野指標に平成29年度までの各サポーター数の目標数が示されているが、どういう根拠でこの人数が出ているのか、本当にこれだけでいいのか。認知症サポーターというのは他のサポーターに比べて、桁が違っているがどうしてこんなに多いのか。

【事務局】
認知症サポーターは何かをするひとではなく、まずは認知症に対する偏見を持たず、地域の中で温かく見守ることができる、そういう人たちです。長崎市民全員がそうなっていかなければならないと思いますが、この目標値はこれまでの実績からこれだけ増やしていくということで設定している。また、認知症サポートリーダーは、地域での教育や実際に認知症の方を見守ったり、会議に参加して認知症の方を支援するといった様々な活動を行う方々になる。目標値として示してはいるが、いずれも増やしていくことが必要であるということを理解していただければと思う。

【会長】
認知症の方と関わることはとても大切である。実際に関わることで、認知症の理解が進み、その兆候に気づくチャンスにもなる。そういう人たちがどんどん増えて欲しいと思う。健康長崎市民21とは非常に大きな括りであり、健康に関して思うことは事務局にご意見を寄せていただき、それを汲み取りながら次の計画策定にいかせればと思っている。

【委員】
資料にある漫画のキャラクター達、ヘルナちゃんとか、いろいろ並んでいるのが気になっているのだが、これらの意味するところはなにか?

【事務局】
これは平成25年度に市民協働事業で、CKD慢性腎臓病予防の啓発を行っていくうえでの有効な手立てとして健康に関するキャラクターを作っていただいた。ヘルナちゃんはパブリックヘルスナースを意味しており、それぞれに名前をつけ役割を担っている。これらは健康づくりの周知を行う際に、ぬりえを用意して子どもさんが塗り絵で遊んでいる間に、親御さんやおじいちゃんおばあちゃんに指導をしたり、啓発動画をみていただりしている。

【会長】
ぜひメジャーなキャラクターになっていただきたい。

【委員】
PTA連合会ではメディアと子どもとの関わり方を取上げています。健康に関わることとして、子どもの視力の低下や、若いお母さん方でもゲームなどによる眼性疲労、それからくる頭痛とか肩こりで悩んでいる人は非常に多いと感じているので、眼性疲労ということも第2次健康長崎市民21(計画)の中に入れていただきたい。

【会長】
視力低下の子ども達、学校の眼科検診の受診率が低いといったことも、これから大事と思う。

【委員】
SNSによる直接会うことがなく人間関係が作られるなかで、友達や会社などでのストレスが時代の変化と共に増えてきていると感じている。また、深夜に端末使用による光で、睡眠の質などにも影響するのではないかと思うがいかがか?

【会長】
医学的にみれば、22時~2時までは成長ホルモンが分泌されるわけで、そういう時間に起きているのはよくない。若い世代の健康に取組むことも大切なこと。子どもは皆がしてるからと自分で気づかない、ただ駄目というだけでなくなぜいけないのか説明をしなければいけない。

閉会
次回会議の開催は5月頃を予定。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

アンケート

アンケート

より良いホームページにするために、ご意見をお聞かせください。コメントを書く

観光案内

平和・原爆

国際情報

「行政運営・審議会・指定管理者・監査」の分類

ページトップへ