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平成27年度第3回 長崎市入札監視委員会

更新日:2016年1月12日 ページID:027930

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

理財部 契約検査課

会議名

平成27年度第3回 長崎市入札監視委員会

日時

平成27年11月18日(水曜日) 10時00分~12時00分

場所

長崎市役所本館地下1階 議会第4会議室

議題

抽出事案の審議

審議結果

事案審議

1 商業高校ソフトボール場防球フェンス改修工事【制限付】
【委 員】
工事概要はどのようなものか。

【事務局】
本工事は、ソフトボール場からのファールボールが、隣接する野球場の高さ7~8mの防球フェンスを越えて野球場内に飛んでくることがあり、危険であるため、現在ソフトボール場にある高さ約2mの既設ネットフェンスに並行する形で、高さ10m、延長24.2mの防球フェンスを設置するものである。

【委 員】
今回の入札参加申請者は34者と多いが理由は何か。

【事務局】
施工箇所が学校の敷地内で住民対策がいらないこと、道路の交通規制を伴わないことなどから施工しやすいのが理由として挙げられる。

【委 員】
学校の工事は、比較的、入札参加者が多いということか。

【事務局】
学校の工事にも建築工事、土木工事、設備工事さまざまあるので、総じてということではない。今回の入札参加者が多かったのは、施工しやすいということが理由である。

2 長崎ロープウェイ淵神社待合所新築ほか主体工事【制限付】
【委 員】
工事概要はどのようなものか。。

【事務局】
待合所の建替、多目的トイレの設置、駅舎の耐震化とバリアフリー化を行うものである。

【事務局】
本件入札は経緯があり、当初の入札は6月26日にあり、8者応札し、(株)山下建設が落札したもの。しかしながら、同社は契約直後の7月28日に工事続行不能届を出し、倒産に至った。これを受け、急遽、再発注を行ったというもの。

【委 員】
本工事の参加資格のある業者数はどのくらいか。

【事務局】
20者である。

【委 員】
20者のうち入札参加申請者が4者、応札者が2者となった理由は何か。

【事務局】
先ほどの説明どおり当初は8者応札していたものだが、改めて急遽行った結果、発注が短くなったこともあり、最終的に応札が2者になった。

【委 員】
あまり参加したくない理由があったのだろうか。また、応札2者のうち1者は応札率90.87%と最低制限価格率に近いが、もう1者は予定価格超過で落札する気のない応札になっている。その辺も理由を分析できているか。

【事務局】
今回の2者ともに、1回目の入札に応札した業者で、そのときは枠内に入れている。今回は、当初の工期7か月と比べ5か月半と短くなったこと、また、施工箇所が神社境内内ということで規制もかかることから、その辺で差が出てきたのではと考えている。

3 史跡「出島和蘭商館跡」第3期建築物復元主体工事(2)-1【制限付】
【委 員】
本件の経緯(積算ミス)について説明してほしい。

【事務局】
皆様も新聞等の報道でご存知だと思うが、市の建築工事において積算ミスが判明し、市民を始め請負業者、落札者の皆様方に多大な迷惑をおかけしたことを心よりお詫びする。今回の積算ミスは、工事費の積算における諸経費のひとつ、一般管理費率の係数の入力にミスがあったもの。本件工事(2)-1は、制限付一般競争入札により落札者が決まっていたものの、一般管理費を誤ったまま契約を締結するのは適切でないと判断し、契約を締結せず、正しい積算の下、後日、(2)-2として再度入札を行っている。

【委 員】
工事概要はどのようなものか。

【事務局】
出島は、大正11年に国の史跡に指定され、昭和26年から復元整備事業に着手し、平成8年度に復元整備計画を策定し、本格的な復元整備事業に取り組んでいる。第1期工事として平成12年に5棟、第2期工事として平成18年に5棟の建築物を復元し、西側・南側護岸石垣の顕在化、幕末・明治期建築物の保存活用を行っている。今回の第3期整備事業は、出島中央部6棟の建築物復元を行うもので、出島(1)工事で3棟、本件工事(2)-1で「乙名詰所」「組頭部屋」「銅蔵」の3棟を復元するしようとするものであった。復元の工法は伝統的な工法を採用し、壁は土壁、屋根は瓦葺き、木材も当時使用されていた樹種や寸法等により可能な限り復元するものである。

【委 員】
本件の経緯(前工事受注者の倒産)について説明してほしい。

【事務局】
出島(2)-1については、当初、出島(2)として発注し、(株)山下建設が落札し、施工していたところ、先の工事でも説明したとおり、倒産となった。出島(2)の出来高としては、乙名詰所が木造による柱、梁、小屋組みなどの軸組みまで完了し、銅蔵・組頭部屋が土壁の下地となる小舞掻き、これは竹と縄で編んだもののことであるが完了し、素屋根が葺かれ、足場が設置されている。出島(2)-1は、この出島(2)の出来高の残りを発注するものであった。

【委 員】
予定価格は適正か、計算ミスはないのか。当初の予定価格と倍近く違うがどうか。確か新聞報道では5千万円という数字がでていなかったか。

【事務局】
出島(2)-1の予定価格(税込み)が1億2千7百万円程で、当初発注の出島(2)の予定価格(税込み)2億7百万円程と大きく異なる理由は、出島(2)が半分ほど終わっており、その出来高があるからで、それを除いて未完成部分の発注をしたのが、出島(2)-1である。また、今回の積算誤りは、出島(1)で2千百万円程、出島(2)で1千9百万円程、出島(2)-1で1千2百万円程の差異が当初設計と再度適正に設計した額であったということで、この3件分をまとめた差額の合計が5千万円程ということである。出島(2)-1のみでいえば、当初予定価格(税込み)が1億2千7百万円程で、正しく積算したところ1億3千9百万円程、差額が1千2百万円程となる。なお、この3件以外は、再度検証をし、積算ミスはない。

【委 員】
今後間違えないようにしてほしい。

【委 員】
落札業者は果たしてこの金額で工事を終えることができるのか。入札参加資格にある総合数値の点数とは過去の実績であって現在の財務状況を示すものではない。これだけいわくつきの案件なのでなかなか札を入れてくるところもない中で大丈夫かなと思う。施工能力が担保できる根拠を示してほしい。

【事務局】
経営能力については、毎年名簿登録にあたり決算に基づき経営審査事項を受けてその結果により把握している。なお、この(2)-1のやり直しで発注した出島(2)-2の受注者は出島(1)の受注者であり、工事現場も隣合わせなので、やりやすいということだと考える。

【委 員】
競争入札において落札率が100%になることがあるのか。

【事務局】
予定価格事前公表なのでこのような応札はできる。

4 楠原・桜谷地区送水管布設工事(その1)【制限付】
【委 員】
工事概要はどのようなものか。

【事務局】
合併7町の水道事業の統合、水道施設の統廃合による施設管理体制の強化を図るため、平成17年度から平成28年度までを期間として、水道施設統合整備事業を行っている。今回の工事は旧長崎市内からの水を琴海の楠原地区に送水するためのもの。また、施工箇所は琴海の長浦町、桜谷地区の山中で、国有林になっており、この林道に開削工法で送水管を通すもの。

【委 員】
管布設工事は90%台の落札率のものが多いが、これは89%と低いが原因は。

【事務局】
本市の最低制限価格率の範囲は、予定価格の89%から91%までとなっており、この下限価格から予定価格までの範囲内での入札額を足し合わせ、これを201で割ったものの余りを89%に足したものが最低制限価格率となり、本件の場合、26者の応札があって、最低制限価格率が89.80%となった。これに最も近いものが落札額となり、結果、89.85%となったもの。

5 野母配水池改良工事(その2)【制限付】
【委 員】
工事概要はどのようなものか。

【事務局】
水道施設統合整備事業の一環である。配水タンクが2池あり、奥手にあるタンクが昭和50年築造で状態が悪くなっているので、今回、取壊し築造する。また、手前のタンクは平成8年築造で改良を施す。プレストレストコンクリートを使用し、屋根はエアードーム工法を採用した。

【委 員】
入札者が少ないのに高い落札率になっているのは何故か。

【事務局】
プレストレストコンクリート製タンクの過去10年の築造実績を条件にしていること、エアードーム工法という工法指定していることで参加を敬遠したのではないか。他に、施工箇所が奥のタンクを作り替えるということで、大きな重機が入らないので施工性が悪いという点も挙げられる。

【委 員】
過去の実績はどのように審査されるのか。業者から申告されたもので行うのか、それとも他所から入手された客観的データみたいなものがあってそれを分析するのか。

【事務局】
入札参加資格審査時に業者から出された施工実績調書を事業課にてチェックするやり方である。

【委 員】
エアードーム工法とはどのようなものか。また、このような特殊工法を採用する必要があったのか。市内にはこの工法をとったものが他にもあるのか。これが今後の主流となるのか。

【事務局】
在来工法は、タンク内に足場を設け、型枠を組み、屋根にコンクリートを打設する。エアードーム工法は膜を覆って空気を入れて空気圧で型枠とする。違いは、従来の型枠が要らないこと、また、高所作業になるので、安全性の高いやり方ということ。それから、在来工法では打設後に、天井に防水塗装をしないといけないが、エアードーム工法のこの膜は防水塗装も兼ねた膜で、これが不要となる。なお、この工法を採用した他施設はある。小さいタンクだと費用がかかるという反面もあるため、作業スペースや経済性を考慮し、今回はこの工法を採用した。

<事務局報告>
指名停止措置の運用状況について
【委 員】
工事成績不良による指名停止についてだが、業者もミスだろうが、市も施工中にきちんとチェックすればそこで止まる問題ではないのか。

【事務局】
工事成績の評定点を工事完了後に付けている。これが70点を下回り、60点以上70点以下を3年以内に2回とった場合に指名停止となる。目的は不良不適格業者の排除(品質の確保)である。事業課の監督職員、係長、課長、契約検査課の工事検査官の4名で配点する。市の監督指示を聞かない、住民からのクレームの対応が悪いということで、このような点になった。

【委 員】
1件目の工事成績後に市が是正をさせるとか、一筆誓約をとるとか、フォローをしてないのか。公共工事なので税金である。施工管理ができてないというのは、市が監理できてないということにならないか。

【事務局】
70点未満の赤点をとったら、事業課の課長が業者を呼び寄せ、今後このようなことがないようにと注意喚起している。

【委 員】
入札参加するという資格はあるのだろうけど、何度も繰り返すようであれば注意喚起だけでは足りないのではないか。

【委 員】
何故担当者の指示に従わないのか、何故近隣住民とトラブルを起こすのか。

【事務局】
資格要件を満たした人が配置されているのだが、また、現場では厳しく指導しているが、本件については聞き入れなかったというもの。

【委 員】
指名停止期間を過ぎれば、また参入し、同じことを繰り返すことになるのか。こういうことをする業者は他にもあるのか。

【事務局】
繰り返せば、より厳しい指名停止措置が適用される。他業者の例であるが、手元に資料がないが、頻繁にこういうケースが起きているわけではない。

【委 員】
不誠実な行為(落札後契約辞退)による指名停止についてでが、何が起きたのか。こういうプロセスを同様に繰り返すことがないようにシステム改善できないかという点から尋ねたい。何が悪かったのか分析したい。

【事務局】
内容は、仕様書で指定された納品すべき機種を勘違いし応札し、後になって当該業者では取り扱えない機種と分ったもの。勘違いの内容は、機種仕様の中に回線と画像の条件があり、この両方を満たす必要があるが、片方のみ満たすものしか当該業者は扱ってなかったというものである。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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