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第9回(平成27年度第2回)高島炭鉱整備活用委員会

更新日:2015年10月22日 ページID:027696

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

総務局 世界遺産推進室

会議名

第9回(平成27年度第2回) 高島炭鉱整備活用委員会

日時

平成27年8月25日(月曜日) 13時30分~

場所

都道府県会館 407号室

議題

高島炭鉱跡整備活用計画について

審議結果

1.今年度の開催スケジュール

【事務局】
来年3月の「整備活用計画」策定を目標に、今年度は委員会を5回開催したいと考えている。

2.整備活用計画のアウトプットイメージ

【A委員】
計画名称を整備計画とするか整備活用計画とするか意見を伺いたい。

【B委員】
計画には、整備と活用だけでなく史跡としての全体の運営というものを盛り込んでおいた方が良い。保存のための整備、活用のための整備をし、そして史跡としての運営はこういう方針であるということを5章に含めるのがよい。

【オブザーバA】
計画そのものがどのように進められて運営されていくのかの運営体制、その後のフォローアップ、史跡としての整備活用が終わった後の管理メンテも含めたモニタリングをどうしていくのかということを第5章の中にブレンドして書くのがよい。

【B委員】
活用というのは保存管理計画の中に入れている。これまで使っていた名称との整合性で、整備活用計画という名称を使いたいということであれば名前は別にそれでも構わない。まとめ的なところでモニタリングも含めた運営のあり方も書き込んで、その中に活用のキャパシティというものも組み込まれる必要がある。

【B委員】
計画期間は、第1期、第2期、第3期として0~10年、10~20年、20~30年とすればよくわかる。スケジュール期間の設定の長さは、のちのち見直しが出てくると思われるのであまり長期にする意味はない。

【A委員】
例えばこの計画は5年ごとに見直すとかが考えられる。

【B委員】
現実的にも端島はかなり状態が悪いから、早めに補修等を行わないといけない。言葉使いで、応急的措置というのはとりあえず間に合わせみたいな言葉なので、優先的措置とか緊急的措置のほうがよい。

【オブザーバB】
通常の現状変更手続きに対して、危険回避のため今これをしなければもっと壊れてしまう、進行してしまうというときには先行して施工することができる。現状変更のフロー図は、一般的なものと、端島の場合における緊急的にはどうやっていくのかということを整理する必要がある。

【E委員】
現状変更手続きを取らなくていい案件としては、仮設的にやる場合である。つまり後で戻せるということであれば何の問題もない。仮補強工事だったら現状変更にならないので、文化庁が認めたらすぐ施工ができる。

【事務局】
護岸本体の施工は、国交省の事業でやるのか、文化庁の事業でやるのかという結論が出ないと着手できないが、方法として想定しているのは、護岸海側に消波ブロックを積むのか、護岸を嵩上げするのか、もしくは入ってくる波をきちんとそのまま外に出すのかといった3つの方法になる。

【C委員】
護岸の技術基準を考える際、護岸背後の陸側にある構造物に対する価値の保存や維持という視点については配慮しなくていいのかが気になる。

【事務局】
文化財的な視点と護岸の構造的な視点から端島の護岸の技術基準の検討をしたいので、この委員会の中に、護岸の専門家を若干名追加することについて承諾してもらいたい。

(委員、異議なし)

【E委員】
生産施設の第3竪坑捲き座跡は、遺跡の状態なのでそもそも完全に戻るわけがない。クラックの部分に変なものを充填してしまったらせっかくの遺跡が台無しになる。アーチクラウン部の補修について、建造物で次も使い続ける場合には新しいものを補填していくがこういうタイプのものはやらない。

【B委員】
アーチクラウン部の下を補強すればその分強くなるので、レンガの脱落部に新たなものを戻す方法は一つの止め方のオプションであり、よく考えてやれば一概に史跡の価値を落とすとは思えない。レンガの壁体は、緊急的に後ろにパネルを入れて全体を後ろから支えるなどの方法もある。

【オブザーバC】
この委員会にお願いしたいのは、例えば、基本的に追加したものはいつでも取り外せるといった可逆性の維持であるとか、できるだけ今の雰囲気を残すであるとか、本格的な修理は時間をかけてやって行くなど、施工する上での大前提となる方向性の検討である。

【A委員】
今年度あと5回ぐらい委員会があるので、今年度予定している工事は、その経過や施工した中身を報告するということでよい。それと、可逆性・不可逆性というところを心配していた点について文化庁の方でももう少し議論が必要と思われる。

【E委員】
レンガ全体の目地が肌離れしているような状態のところはそのままでよいと思う。裏側にコンクリートの厚い壁を打つとか、今は建造物だと中に鉄骨を入れたりするなどいろいろな方法がある。

【D委員】
施工にあたっての指針をある程度今決めないといけない。

・クラックには手を付けないこと。
・基本的に新しい部材は加えないこと。

【A委員】

・正面の外観は手をつけない。

・裏側の補強に関しては鋼材を入れたり、コンクリートを貼ったりすることは有り得る。

【B委員】
緊急優先事業として、ここに挙げたものをやるということについては、ここで合意が得られたと思う。さらにその上で緊急的措置としてやる場合に、構造上必要ないところにはあえてレンガを付けたりしない、外観を重視するなど、避けるべきやり方を示せばいい。

【オブザーバA】
保存管理計画の中では、一応、ミニマムインターべーションとしか書かれていないので、個別のところでもう少し具体的になった時に議論をしたい。

3. 平成27年度補修等計画(端島炭坑跡)

【事務局】
明治期に採炭されていた横坑に、灯りとカメラを内部に入れ中の状況を調査する。

居住施設(16号棟)は、現在の劣化抑制の技術を適用して、どれほど効果があるのかをいわゆる研究の一つとして日本コンクリート工学会の協力を仰いで実施していく。

【D委員】
その研究は、結構将来的には重要になってくるので、やるならしっかりやっていきたい。ただ実験そのものが1年2年で結果が出るものではない。

【事務局】
日本コンクリート工学会には、施工部会、補修部会、補強部会を組織してもらい、補修効果の検証や工法の提案などの業務を依頼している。

【D委員】
劣化防止処理を行った箇所と何もしていない箇所との比較が必要である。

【事務局】
日本建築学会には、平成23,24年度に依頼した建物調査において対象としなかった残りの建物の劣化判定調査を依頼している。

【事務局】
居住施設の劣化の抑制措置については、劣化度4の施設からとか、もう少し健全度が高く施工上の安全性も高いと判断される施設から手をつけた方がいいとか、様々な意見があると思う。優先順位を考える中で、どこに主眼を置いてやっていくかということも議論する必要がある。

4. 端島炭坑跡の整備検討に際しての前提条件

【オブザーバB】
瓦れき自体は史跡の本質的価値を構成する要素ではないかもしれないが、一般の方にはそれが大きなインパクトを持っている。そのため、工事を行っていく上で瓦れきを除去していくことは必要と考えるが慎重に行う必要がある。

建物の耐用年数の目標値を90年までと設定すると、それを経過したものは全て無くなっても良いという考え方にもなってくるので、考え方をもっと整理した方がいい。

【A委員】
端島炭坑跡の整備検討に際しての前提条件については、非常に重要な部分なので、次回この続きの議論を集中的に行う。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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