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平成26年度第2回 長崎市図書館協議会

更新日:2015年8月24日 ページID:027442

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

教育委員会 市立図書館

会議名

平成26年度第2回 長崎市図書館協議会

日時

平成27年3月27日(金曜日) 13時30分~

場所

長崎市立図書館 3階会議室

議題

1 長崎市立図書館の運営状況について
2 その他

審議結果

市立図書館の運営状況、概要について、資料をもとに事務局が説明。質疑応答。

【委員】
入館者数の4%ダウンがこの数年つづいているような印象だが、その原因について、景気などの影響もあるかもしれないが、何かわからないか。

【事務局】
平成20年に長崎市立図書館が開館して今年で8年目になる。
どこの図書館でも開館当初の4、5年は多いが、だいたい落ち着くと、減る傾向にあることは前から聞いていた。それが一つの要因と思う。それだけの理由であれば、もう落ち着かなければならない時期だろう。もう一つ、可能性があるのが、スマートフォンとかタブレットなど、電子機器の普及による影響が考えられる。以前はバスや電車の中で本を読んでいた人が、軽くて持ち運びやすいスマートフォンなど、本より手軽に携帯できるので、取って代わられた。電子書籍も読めるし、ゲームなどもできる。ネットサーフィンが簡単にできるとなると、本を持ち出して読むことも減っているのではないかと思う。また、これまで図書館で調べものをしていた人たちが、インターネットなどで簡単に詳しく調べられることから図書館から足が遠のいたことも考えられる。

【会長】
それに関連して、利用者は数値としてダウンしているが、どの年齢層が減っているとか細かな情報は把握しているか。それがわかれば原因とか対策も具体的に考えやすいと思うが。

【事務局】
今の時点でその資料を持っていないので、電算システム的に調べられるか確認して、次回の協議会で現状を認識したうえご審議いただきたい。

【会長】
同じようなことで、貸出の部分でも、どのような資料が減っているのか、データ管理されていると思う。求められているものが時代によって変わるのは当然だが、うまく図書館として対応できているのかどうか。そこまでわかれば教えていただきたい。全国的にはどうなのか。

【事務局】
各館の入館者は減少しているところの方が多いと思われる。

【委員】
小学生に関しては、学校図書館が充実してくれば、公共図書館に来るのが減るような気もする。子どもについては、そんなこともあるかと思う。さきほどスマートフォンというのは、年代的にいったら、ある程度の年齢層でないと使っていないような気もするが。

【事務局】
小学生等、スマートフォン所有前の世代については、どうなっているのか確認をしたい。

【会長】
確かにネットの環境も変わってきているので、そのような影響を図書館も受けているようだ。

【委員】
延滞件数が27年2月現在で7,436件というのは、図書館の方も大変ご苦労されているなと実感される。延滞についての新聞投書があり、館長さんもお答えされていた。NHKのローカルニュースに職員の方が出られて、このことについてお願いしますと言われていたのも聞いている。非常にご苦労されていると思う。延滞者への対応について電話とか電子メール、はがきで督促をされているようだが、効果的なのはどれか。2週間経って電話をするとだいたい返却されるものなのか。そのあたりの状況はいかがか。

【事務局】
電話督促する前の時点では、この数倍はあり、本を返却しようと思っている方への電話はかなり効果が上がっている。それでも元の数が多いので残っている延滞がたくさんある。

【委員】
直接話せることで電話が最も効果的なのか。

【事務局】
ある程度は電話で理解してくれる。電話後も返却しない方や、電話がつながらない方にハガキを出している。やはり郵便で督促が来ると返却してくれる方も多い。

【委員】
そこまですると大変だ。電話一本で返してくれればいいのにと思うのだが。

【委員】
そういうときは、近くの公民館とかでも返していいのか。本館まで持ってこないといけないのか。

【事務局】
全ての返却は、57か所ある図書館・図書室どこでも大丈夫である。

【委員】
本館まで来なければということではなく、近くで返すことができるわけだ。

【事務局】
返却ポストのある図書室もあり、そこへ入れていただくと、職員と顔を合わせず済むので返却しやすいと思う。

【委員】
私も先日、CDを2枚借りた。何回も聞きたかったので、期限ぎりぎりまで経った最後の日に返したのだが、よく利用させていただいている。

【委員】
今の延滞と関係するが、図書の貸出券について。どうして3年2か月で更新しなければならないのか図書館だよりに載っていた。これは転出される方もいるということで、やはり3年経ったら更新する理由も載せたらよい。それと、延滞の場合も、待っている人がいるということを書いて広報したらと思う。回答を見ていると、プライバシーのこともあって本人が行く必要があるとか、そのような理屈があることも書けばと思った。

【事務局】
委員の言われるとおり、わかりやすい説明の周知徹底に努めたい。

【委員】
やはり督促というのは、費用も時間かかるし、その間もっと別な行事にかけたほうがずっと生産的だから、積極的にやりたいものではない。投書者はもっと督促するように書いているが、そんな非生産的なことに税金を使うのなら、他のものに使ったほうが有意義と思うが。意識が高まれば早く返そうという気持ちも出てくるのでは。

【委員】
延滞本の中には、不明本もあるのか。

【事務局】
この中には入っていない。

【委員】持って帰ってしまうとかの不明本はないのか。

【事務局】
盗難などにより不明本となっている本もあると思う。ただ、市立図書館は、IC管理をしているので、貸出をせずに出るとブザーが鳴るので他の図書館に比べると不明本は、桁違いに少ない。ただ、公民館等の図書室は、バーコード管理であり盗難等で不明になる本も他市の図書館並みにある。

【委員】
それは相当数あるのではないか。たまに探しても無い本があるので。

【会長】
利用者の意識が高まらないと不明本は減らない。次に、ともの会で出張リサイクル市があったと説明があったが。

【委員】
去年の夏休みに、東公民館で行った。その前年は滑石公民館で実施し、来年度は再び滑石公民館で考えている。他の公民館は、近くに大きな施設があったり、車が不便で私たちが使いにくいなどの事情があって、今のところ二つの場所を交互に使うことになると思っている。一つには、長崎市は広いのでは、なかなか市立図書館まで来られない、図書館サービスを受けられない方にサービスを届けたい。それから一度も市立図書館に来たことがないという方がいる。そういう方にもこのような機会を通じて市立図書館でもっと大きなものをやっていると宣伝できるということで、ここから本をお預かりして実施している。事前に市立図書館で行われるリサイクル市で、滑石公民館でのリサイクル市用に仕分けをしていただくことになると思う。今回で3回目になるので恒例化していければいいかなと思う。

【会長】
市立図書館のリサイクル市も結構知られるようになって、楽しみにされている。出張の形で広がっていくのは本にとっても幸せだと思う。いろいろな事業をされて 全国的にも長崎の図書館というのは、評価をしていただいているのは嬉しいことだし、図書館としては後発だったが、このような活動をしていくのは素晴らしいと思っている。外に出て図書館の活動をなさっているというのは、これからますます必要になると思う。広報ながさきにも、図書館の方が必ず本の紹介をされているのも定着しているし、夕方のNHKでも本の紹介をしているのは、たくさんの方が見ておられるようで、あのような形で図書館利用者を広く増やしていく活動はこれからもお願いしたい。

【委員】
それに関連してだが、私は出張読み語りボランティアも登録しており、今2年終わったとこだが、今年は依頼が多かった。来年度はさらに増えるだろう。先日、最後の研修のときに、とても全部に応じるには人が足りないから、今年と同程度に数を抑えると言われた。依頼があっても、断る場合が今後は出てくると言われ、それはとても残念である。そうしないわけにはいかないのか。私も、読み語りボランティア研修会が2か月に一回あるのだが、出ている人は、パネルシアターなど多い時で19人。少ない時には午前午後合わせて12、13人くらい。その人数では、確かに年間50回くらいの依頼に対し、ボランティアの実働数というか登録していても行けない人もいるので足りない。それから無償なので、遠方の依頼先には自分で交通費を払っていくことになる。そうするとボランティアもだんだん続けていくうちに、なかなかしきれない部分もでてくるので、これからどんどん依頼が増えていったら捌ききれないと思うが。

【事務局】
図書館も一つの建物の中で行っていて、人間的にもいろいろな業務の中で、ボランティアさんの育成だけをするわけにはいかないので、ある程度人数を限らせていただいている。今お話を聞いていると、公民館とかふれあいセンターでは、逆に自分たちのところで活動してもらえないかというところが出てきている。遠くだと行けないということなら、東長崎に住んでいる人が、東公民館でボランティア活動の団体と公民館の職員と一緒になって活動することも考えられる。また、地域ごとに自分たちで公民館と一緒に読み聞かせボランティア団体を立ち上げることもある。今、滑石公民館を拠点に活動しているグループもあり、あちこちの公民館等で活動していただければ、公民館でも直で勉強し、活動し、そして近くに住む地域の子どもたちを呼んで公民館内でおはなし会ができる。そういうことで、図書館だけでなく、長崎市内を大きな目で見ていただいて、それぞれの地域で、活動することもできると思った。

【委員】
出張おはなし会に来てくださいと依頼があったときに、断ること自体が気になるのだが。

【事務局】
例えば、東長崎であれば、東公民館で活動されている方が行く。

【委員】
それは図書館がアレンジされるということか。

【事務局】
各地の読み聞かせボランティア登録制度があり、図書館でも把握しているので、一層の連携を取りたい。もっと、地域でのボランティアが増えることと団体の登録を伸ばせるような取り組みを行いたい。

【委員】
基本、出張読み語りは、図書館の職員が行って、プラスボランティアの方も一緒に行くことではないか。だからある程度質を落としたくないという思いがあるのだろう。誰が行ってもいいというものではない。

【事務局】
出張読み語りは、ボランティア自身に行ってもらうのが基本である。職員が行くのは、依頼元の状況が判らないとボランティアさんにお願いすることも難しいし、どういうボランティアさんを派遣したらいいかわからないから、まずスタッフが一緒に行ってどんな状況なのか把握する必要がある。基本的にはボランティアの皆さんが自分たちで行くことである。

【委員】
2回目になったらということか。

【事務局】
まだ行ったことのない依頼元には、状況を確認しないとボランティアの手配ができないのでスタッフが行くが、いまお断りしないといけないのは、同じところから何回も申込みがある場合である。そのときは図書館から行かなくてもいいという判断をさせていただこうと考えている。さきほど館長が言われたように、地域でボランティア活動をされる方のために講師として図書館から行って、その育成のお手伝いをする。そのような形で協力する感じでボランティアの皆さんの活動の輪を広げたいというところもある。地域のボランティアとして子供たちの読書活動に備えるということを広めていきたい。 

【会長】
単にシャットアウトしているのではなく、地域でできるのは地域でできるようにサポートをするというか、コーディネイトも併せてやっていると理解してよいのでは。

【委員】
今からされるのか。

【事務局】
どうしても数が多いと、ボランティアさんに行っていただくにしても、まず練習をしなければならないし、そこにも行かなければならないから、いくつもというのは難しいと思うので、あまり増えすぎると負担になる。できるだけ行ったことの無いところから優先的に行っていただく考えである。図書館内の業務もあり、個人の負担を考えると難しいので、徐々にボランティアさんが自分たちで活動できるように育成していきたい。

【委員】
私の身近でもそのような活動をされている方がいるが、現実として東長崎でやっていたグループは、なかなか逆に行くところがない。小学校とかにこのような活動をしていると言っても、学校としてはどこの誰かわからない人に頼むわけにはいかないという現実もあって、だんだんそのうちに活動自体が痩せていってしまうことがある。できれば、市立図書館に依頼が来るのであれば、ここからネットワークを作って依頼元近くの公民館に連絡し、そこに登録している人たちが行く。このほうが交通費もかからないわけだし、やりたい人がやりたい場所を受け取ることができるのではないかと思う。そのようなことをぜひ図書館が主になってやっていただきたい。もう一つ、ボランティア育成講座が年に一回とあるが、年に一回というのは、何回かの連続した講座なのか一日だけの講座ということか。

【事務局】
ボランティアの基本的な心構えなど、全体的な講座はその年のボランティアに参加するみなさんに集まっていただいて一回だけの講座を行うものであるが、個別の、例えば読み聞かせ養成講座などは、隔月等、定期的に行っている。

【委員】
何も経験のない人がボランティアとして応募してきたときに、技術などは必要かと思うが、それでもついていけるような感じになっているのか。

【事務局】
装備とか読み語り等、個別の活動内容に分かれて研修は、随時行っている。全く経験のない方でもできるようにスタッフが丁寧に説明している。

【会長】
図書館に関わるボランティアということで全体的な集まりを一回やって、それから各ボランティアの内容によってそれぞれ学ぶ機会はある。

【委員】
装備のボランティアとかはどんどんステップアップしていくので、それが楽しくて一生やりたいと声も聞く。読み聞かせとかはどうなのかと思った。

【委員】
では、全く経験のない方でも受け入れていると考えてよいか。

【委員】
ただ、読み語りの募集は10名だった。だから人数としてはちょっと少ない。

【事務局】
継続している方々もたくさんおり、追加募集はその程度となった。市立図書館だけで市内全域の読み語りをカバーすることは無理があり、公民館とかふれあいセンター等、育成の場をもっと広げ、その場所を起点とした活動の場とすれば、必要とする者・される者、お互いにウィンウィンの関係になる。

【委員】
ぜひ育成の講座のことまで考えてネットワークづくりをしていただきたい。そうなれば子どもたちにもとてもいいことだと思う。スマホとかタブレットとか年齢はどんどん下がっているし、そうなる前に絵本の良さを知ってもらいたいので、よろしくお願いいしたい。

【事務局】
自分たちでグループを作っているが声がかからないので縮小しているとのお話があったが、ぜひ登録してもらいたい。委員の皆様方で、そのような活動をしてる方をご存知であれば、教えていただきたい。

【委員】
資料17ページの5月のところに「女子力を高める、男を磨く」という企画があるが、性的マイノリティの方への配慮とか啓発の内容も含めてこのような企画を作っていただけるといいのかなと思ったので要望したい。

【会長】
ジェンダーの問題にいろいろなものを絡めていることだろうか。

【委員】
直接資料とは関係無いかもしれないが、前回の協議会のときに県立図書館と市立図書館の性格の違いに鑑みて、県立も少しは蔵書が残ることで、専門書は県立図書館にやって、市立図書館は一般図書みたいな形だったと思う。実際いろいろ見ていると予約が殺到するというか、図書館だよりをみても、予約ランキングの上位とかあるのだが、我々大学でやっていると、この頃の学生はあまり本を買わない。本を探せというと前よりも図書館を利用するようになった。専門書というほどでもないが岩波のような一般書よりは少しアカデミックな本など一般の書店には置いてないことが多い。今度18歳に選挙権が下がるが、学校ではあまり右とか左とか言えないわけだが、そういうのを補う意味で右から左まである程度、そこそこの内容の本とかも置いといていただきたいという要望はある。我々からみると中間領域にあたる蔵書についてはどのようなお考えか。

【事務局】
資料収集方針として、今言われたように偏らず・幅広くどんな本でも集めたいと思っている。図書館職員がいろいろな見地から選んでいるが、これが相応しいという本を提示いただけば、こちらでも検討のうえ購入することとしたい。

【委員】
この本がいいよというよりは、予算のうちの何%はこのような系統に入れるとか、そういう仕方はやっていないのか。政治経済とか。

【事務局】
図書館年報にもそれぞれのジャンルの冊数を記載しているが、ジャンルについても偏らないよう配慮している。これからも適正な蔵書構成に努めていきたい。

【委員】
7月と8月に被爆70周年という企画があるのはありがたいと思うが、長崎市が市民から公募した企画に補助金を出すという事業があったと思う。私の知り合いの団体もこれに応募しているが、そういう企画などのチラシやパンフレットを置く専門コーナーを作るとか、7月くらいから始まると思うので、いろいろなイベントができたらもう少し前倒しで6月くらいから周知のためのコーナーを作っていただけたらと思っている。

【事務局】
確かに今年は被爆70周年と節目の年である。1階にパンフレット等を置くコーナーを設けているので、各課等と事前に打ち合わせを行い、必要なチラシ等を収集し、掲示や配布したい。

【会長】
できるだけ広報はしっかりしていただくとよいと思うので、よろしくお願いしたい。
続いて、事務局のほうからその他についての説明をいただきたい。これもご意見ご質問は最後にまとめてお願いしたい。

長崎市子ども読書活動推進計画について資料を基に事務局が説明

【会長】
これより質疑応答に入る。長崎市子ども読書活動推進計画についてのご意見、ご質問をお願いする。まずは計画の改定時期の変更である。

【事務局】
長崎市の第四次総合計画に基づく後期基本計画を平成27年度に策定予定であり、子ども読書活動推進計画についても整合性を取りながら策定するために時期を合わせたほうがよいのではないかということである。次回、素案を図書館協議会委員の皆さんにもお示しして、ご意見をいただこうと考えている。

【会長】
よい方向に向かっていこうとしているので、ぜひともしっかりとした活動ができるようにお考えいただきたい。

以上をもって平成26年度第2回長崎市図書館協議会を終了する。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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