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第30回(平成26年度第2回)長崎原爆資料館運営協議会

更新日:2015年7月13日 ページID:027290

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

原爆被爆対策部平和推進課

会議名

第30回(平成26年度第2回) 長崎原爆資料館運営協議会

日時

平成27年3月18日(水曜日) 14時00分~15時30分

場所

長崎原爆資料館地下1階 平和学習室

議題

(1)会長・副会長選出について
(2)原爆資料館展示更新整備について
(3)附属機関への移行について

審議結果

(1) 開会
事務局による委員の紹介、資料及び次第についての説明など。

(2) 議事内容
ア 会長・副会長選出について
会長選任については、委員の中から舩山委員を推薦する意見があり、全員一致で会長に選任された。また、副会長については、会長の指名により石井委員が選任された。
なお、議事録署名人については、白鳥委員と決定した。

イ 原爆資料館展示更新整備について
〈事務局〉
・平成26年度周辺環境整備について
現地を視察し、説明を行った。
1.正面玄関
展示室入口に設置した電子掲示板を利用して、より多くの情報を発信する。
2.収蔵庫
収蔵庫の内壁を調湿パネルに変更し、今後、移動式絵画ラック等を設置する。

・平成27年度原爆資料館展示更新整備について
視察後、スライドを用いて説明を行った。

1.円形スロープ
開館当初の、現在の空間から被爆当時1945年に遡るというコンセプトをイメージとして表示するため、スロープの側面に遡年表示を行う。

2.Aコーナー
8月9日11時2分をより印象づけるため、正面に被爆した時計、11時2分で止まった時計を展示する。被爆前の長崎の状況を展示する場所に、ディスプレイを導入することで、より多くの資料を展示する。
3.Bコーナー
被爆した長崎の街ジオラマ展示について、プロジェクションマッピングという立体疑似映像を投影し、リアリティのある状況を地図上に投影する。長崎原爆投下までの経過について、ファットマンの色を塗り変え、ディスプレイで実際の映像を上映する。また、記載台を設け、見学者の学習環境を整える。被爆者の訴えコーナーについて、原爆絵巻『崎陽のあらし』や被爆者が描いた絵などをデジタル化し、証言をはじめ、被爆者による被爆状況の情報をより多く展示する。

〈委員〉
現在、米国国立公文書館原爆資料調査を行っているが、合作的な、時間を並行したようなかたちの展示を将来考えているのか。

〈事務局〉
米国国立公文書館で収集した資料については、精査していきながら、随時展示等に役立てていきたい。また、常設展示室に導入するディスプレイモニタに追加していくというかたちで活用していきたい。

〈委員〉
現在持っている資料と相対して、アメリカから持ってくる資料と時間帯をあわせた形のものが、ひとつのものの時間の流れの中に組み入れた形のものを将来考えているのか。

〈事務局〉
今、目の前にあるこの絵巻で特徴的なのは、一枚の紙の中に時間があって、情景をずっと追っている。米軍の公文書館から出てきた写真が、この中に対応することがあれば、見せ方としても大変面白いし、被爆の被害の実態に関して、非常に多角的に、立体的に考えるきっかけにもなる。いつ、どうというのは、難しいかもしれないが、写真と画を組み合わせたような見方の工夫に関しても、将来企画展示の中で何かできないか。これはデジタルデータにもなり、いろいろ工夫もできると思うので、ぜひ検討していきたい。

〈委員〉
ひとつは質問、もうひとつは意見になるが、この『崎陽のあらし』はすごく訴える力がある。これをデジタル化してということを言われたが、この絵巻物というものが伝えるインパクトがすごくあると思う。そういう意味では、確かにこれをずっと展示するということは、劣化も激しくなるということなので、絵巻物のレプリカというものは考えられないのかということがひとつ。
あと、これは要望になるが、先ほど説明をしていただいた山田榮二氏の絵とこの山端康介氏の写真とは、同じ場面でも角度が違っているという、立体的な空間の説明をしていただいた。実は、この写真では見えない、遺体の惨状の様子を説明していただいて「なるほど」というふうによくわかった。全てについては出来ないと思うが、多方面から多角的に見た説明があって初めてわかるということがあるので、それを工夫した展示をしていただきたい。

〈事務局〉
『崎陽のあらし』を広げると圧倒的な迫力がある。この迫力をどのように維持し、展示するか。今いわれたように、劣化の問題が大きいため、当然その中でレプリカというのもひとつの考え方と思われる。ただ、レプリカは非常に高価であり、相当な金額かかると思うので、今後の課題とさせていただきたい。
あとは、平和案内人の方が、非常に詳しく案内をされており、テキストにあたるようなものもあるので、案内のひとつのポイントとして、是非こういった視点からご説明したらどうかということで説明をして、多角的、立体的にご理解できるような方法を工夫したいと思う。

〈委員〉
整備の工事の期間や工事の間に見学者の方が見学できるのかどうかのスケジュールをお聞きしたい。

〈事務局〉
全体的には、今年被爆70周年の中で閉館せず、通常営業の中で、部分部分を改修していくという方向で進めていく。全体的なものについては、今後、入札というかたちで仕様を明確にして業者に投げていくので、具体的な計画を今の段階で申し上げることは難しい。ひとつ申し上げたいのは、ファットマンの黄色への塗り替えは8月9日までには間に合わせたいと考えている。

〈委員〉
先ほど話が出た『崎陽のあらし』の保存のあり方について、フィルム化しているからという考え方は成り立つが、これはやはり、きちんともう一回標本するのか、レプリカを作るのかということを、70周年記念事業の中に今から割り込んでもらいたい。計画だけ割り込ませておけば、今年度から着工したということで補正予算でもなんでもいい。70年を記念として、これをきちんと製本するなり、レプリカをつくるなりしてほしい。原物を保存しながら、より長く保存するという方法を考えられないか。

〈事務局〉
本日見ていただいた『崎陽のあらし』、あるいは永井博士が直筆原稿として保管している非常に貴重な資料、様々な被爆に関する資料を保管している。今年被爆70周年ということで、70年経った中で、日時が経つと資料は劣化していく。原物の保存については非常に大きな課題であるので、今回、ご意見・ご要望いただいたことを踏まえて、しっかり対応していきたい。

ウ 附属機関への移行について
〈事務局〉
平成27年4月1日から、長崎原爆資料館条例の中で設置を位置付け、附属機関「長崎原爆資料館運営審議会」として運営を行う。
・主な変更点
委員の数が25人以内から20人以内に変更。
会議は委員の半数以上が出席しなければ会議を開くことはできない。
審議会の議事は、出席した委員の過半数でこれを決し、可否同数のときは議長の決するところによる。
報酬額の変更。

(3) 閉会

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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