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第29回(平成26年度第1回)長崎原爆資料館運営協議会

更新日:2015年3月2日 ページID:026599

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担当所属名

原爆被爆対策部平和推進課

会議名

第29回(平成26年度第1回) 長崎原爆資料館運営協議会

日時

平成26年11月17日(月曜日) 14時~

場所

長崎原爆資料館地下1階 平和学習室

議題

1 米国国立公文書館原爆資料調査について
2 原爆資料館展示更新整備について

審議結果

1 米国国立公文書館原爆資料調査について
【事務局】
米国国立公文書館原爆資料調査の概要
・調査期間 平成26年6月16日から27日
・派遣者 2人
・調査場所 米国国立公文書館(メリーランド州)
・調査結果 リストアップした資料及びその前後関係の資料を2千点スキャニングし、画像データを持ち帰った。
・新収集資料の紹介 スライドで画像を映しながら説明。カラー写真から、建物の位置関係や物の細部、当時の人々の暮らしの様子がわかることを説明。
・今後の展望 整理・解説を付ける作業が終了後、展示やインターネット公開へつなげていく。

【委員】
最初に示された被爆の実相の写真は、何月何日か。

【事務局】
カラーのポジフィルムで残されており、全く記録が残っていない。写っている物を他の白黒の写真と見比べながら、時期を少しずつ特定していく作業が必要になる。細かなものを積み上げながら撮影日を推定していくことが必要になると思う。

【委員】
アメリカの国立公文書館の所蔵資料の中には、まだ長崎の原爆に関わる資料があるのか。そして、それを今後どのように調査資料として展示できるようにするのか。

【事務局】
公文書館にまだまだ資料はあるということで、継続して調査をしていこうと考えている。収集したものは、展示の一定の見直しをするなかで、何らかのコーナーを設け、ディスプレイ等を使って順に見ることができるようにしていきたい。

【委員】
鮮明にデジタル化して見ることできるようになるということは貴重であるので、期待したい。

2 原爆資料館展示更新整備について
【事務局】
・平成26年度周辺環境整備、展示整備設計について
(1)正面玄関
インフォメーション、平和案内人、さるくガイドの受付を統合し、電子掲示板を展示室入口に設置
(2) 出入口等の環境整備
資料館連絡通路2か所をバリアフリー化(段差解消、自動扉設置)、屋外トイレの改修
(3)収蔵庫
収蔵庫の内壁を調湿パネルに変更、移動式絵画ラック等を設置
(4)公衆無線LAN環境
エントランス、展示室、いこいの広場島にアンテナを整備予定
・平成27年度展示整備について
ア 展示室Aコーナー
導入部分の展示の印象、照明機器の更新
イ 展示室Bコーナー
展示物の色の調整、新資料の展示、最新機器の導入による展示室スペースの有効活用
ウ 展示室Cコーナー
機器の更新、導入による展示スペースの有効活用
エ その他
米国国立公文書館で収集した新資料の展示、Wi-fi環境整備

【委員】
展示室の照明について、知人から暗くてわからないという意見が寄せられたが、今回展示整備の対象となっていた。私が見ても、暗くてわからない。それから、説明がわからないということを言われた。
また、屋外トイレについて、確かに男子トイレが綺麗になっているが、そこで感じたのは、普通トイレは一面が外に面しているが、そこはトンネルの中に入ったような感じがする。天井にスカイライトというか、ドームや四角い明かりとりがあると和やかになると思う。
それからトイレから出るときに、階段があるが、うっかりしていると少し下りになっているため危ない。あの下りをフラットにできないか。

【事務局】
トイレは今ご覧いただいたように、非常に明るく、数を少し減らして広くしたので、使いやすいようになっている。ただ、元々あったもので、配管や外観の工事をできない状態だったため、基本的には内装を綺麗にしている。そこに明かり窓を取り付けるというのは、非常に難しいと思う。しかし、今ご意見いただいたように、照明で何か工夫できないのか、利用者の声も聞きながら、しばらく様子を見て対応していきたいと思う。
展示室の部分が暗いというのは、よく言われているが、この資料館のコンセプトとして、キノコ雲が立ち上がったあとの暗闇を経験してほしいというひとつの展示物でもあってあのようになっている。これが20年過ぎ、暗くなると本当に見えなくなるという意見が多く寄せられ、そういった意味で明るくしたいと今回出てきている。資料館の全体のイメージとして、地下にあって暗い、トイレが暗いなどの意見が出てきているもので、何か工夫ができないかなと思っている。
ただ、構造上、資料館を長期にわたって休館しない以上、もう触れることができないというような状況になっている。こうしたなかで、今言われたようなご指摘も含め、工夫していきたい。

【委員】
原爆資料館に限らず、ほかの博物館などでも感じることだが、展示物の説明板が読みにくいという印象を受けた。今回つくり直す場合は、皆が見やすいように文章を簡潔に、そして、文字も大きくしたほうがいいという感想を持った。

【事務局】
原爆資料館の展示説明は、当初、原爆の状況を外国人等にも伝えようということで、長い文章で4か国語表示にしている。日本語以外も含めると、かなりの説明文の面積をとっている。今言われたように文章が長いので、読むことが大変になってくる。文章は短くもできるので、伝えたいものは何かということを整理し、時代にあわせて工夫し、変えていきたいと思う。

【委員】
展示する側としては詳しい説明をしたいのはよくわかるが、見学する側は見学時間も限られている。説明文を読む時間ばかりが長くて、実際現物を見る時間が短いというのもいかがなものかと思うので、難しいところだが、工夫をしていただきたい。

【委員】
短い期間で、トイレが国体に間に合ったのが一番嬉しかったが、男性トイレに赤ちゃんのおむつ換えのスペースがあったことが、本当に喜ばれている。
そして、Bコーナーの真っ暗いというのは、説明を聞くと、意図的に暗くしているということがわかる。これが案内するときに全部欠落しており、その暗さだけに批判が来るのが、案内する側も問題かなと思っていた。時間がたくさんあって、ゆっくり見学される人にとっては、非常に実体験に近いものを感じると褒められたこともある。これを作った時はそういう気持ちで作ったということを少しでも伝えてほしい。明るくなりすぎても問題なので、本当にいい企画でもあったことを少しお知らせしたほうがいいかと思う。
何人かは、こうやって真っ暗になった後、少しずつ明るくなって色々な物が見えたと、なんとなく体感したと言われる。ただ、修学旅行生に関しては、本当に暗闇の中をドドッと行く感じなので、危ないということがある。
また、「崎陽のあらし」は、追悼祈念館の遺影コーナーのように、ずっと映像を流していると、全部見ることができていいと思う。巻かれているところが、何が書いてあるのか見たい気がしていたので、ぜひ早目にお願いしたい。
70周年に向けて、たくさんの予算を確保して、1日も早く広島に負けない資料館にしてもらいたい。

【委員】
Dコーナーのビデオルームが、少し広くなるということで、非常にいいことだと思う。図書室に被爆者の証言ビデオというのが、一人ひとりイヤホンを耳にはめて聞くようなものがあるが、なかなか図書室まで行って聞く人は少ないと思う。
そのため、図書室から地下の展示のルートの中に入れてもらう。あるいは、もしインターネットで既に配信しているということであれば、それはまたそれでいいと思う。
いずれにしても、貴重な証言を見ていただく、聞いていただくということを考えていただきたいと思う。

【事務局】
図書室の被爆者の証言は、個別に一人でじっくり聞こうと思うと、非常に充実しているが、一般の方は実際ほとんどが気づかないという状況であり、今回、やはり中心になってくるのが新しい機材を入れるということになので、既存のソフトも活用できないかということも含めて、検討したいと思う。

【会長】
追悼平和祈念館との関係もあるが、じっくり被爆体験を聞くという意味では、祈念館があるので、それとは別に、資料館内でそういう証言の紹介みたいな形をとってほしいとのことだと思うので、そういった工夫もお願いしたい。

【委員】
原爆資料館のホールを使って、映画をしようと思ったのだが、ここの映写機が非常に古く、暗くて使い物にならなかったため、新たに映写機を借りて映写したことがある。何とか、新しい物にできないのかと思う。

【事務局】
ご指摘はプロジェクタの設備のことだと思うが、更新を検討しており、システム全体を入れ替えるように検討をしている。

【委員】
いつ結論は出るのか。

【事務局】
原爆資料館のホールの映写機は、使う頻度は割と高く、今度、映画フォーラムでも使うと思う。最新の映像機器が出ていて、今「4K」が出ているが、それと比べると画質も悪い。予算等の問題もあるが、来年そこを入れ替えたいと考えている。今後、さらに利用頻度が高まるように、ある程度の画質を確保していきたい。ただし最新式の4Kテレビ(4K:解像度の単位)となると、金額がかかるので予算の範囲内で新しいものにしたいと考えている。

【会長】
すべて議事は終了したので、閉会したいと思います。最後に、事務局から何か連絡事項等があれば、お願いします。

【事務局】
委員の任期は2年となっており、11月30日までとなっている。現在のメンバーでの審議は今日が最後となっている。今までありがとうございました。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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