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更新日:2013年10月17日 ページID:024559
都市計画部 まちづくり推進室
第36回(平成25年度第1回) 長崎市景観審議会
平成25年5月24日(金曜日) 10:00~12:00
長崎市議会 第1,2会議室
(1) 景観重要建造物の指定について(諮問)
(2) 『日本の近代化産業遺産群-九州・山口及び関連地域』の景観法による保護措置について(事前説明)
(1) 景観重要建造物の指定について(諮問)
【概要】
深堀地区にある樋口家の表門及び石塀は、長崎市内で唯一、武家屋敷の名残を感じさせる歴史的建造物で、同地区の個性ある景観まちづくりに欠かせないものであり、将来にわたり継承すべきものであることから、景観法に基づく景観重要建造物として指定するため、審議会へ諮問するもの。
【結論】
原案のとおり議決
【主な質疑】
(委員) 前回も指摘したが、塀単独であれば建築物並みの1/2の補助にすべきではないか。樋口家の石塀は かなりはらんでおり、歩行者の安全を考えると、早急に修復してもらう必要もあるため、手厚い補助をしていただきたい。
(事務局) 補助率を建物並みに上げないといけないという必要性については、市としても十分に理解しているので、できるだけ早急に庁内の議論を整理していきたい。
(委員) 景観重要建造物の損壊などによる事故の対応についてどのように考えているのか。
(事務局) 原則は所有者の自己責任となるが、景観行政の面から考えると、安全性を確保するためには、行政と所有者が協力してやらないといけない。現時点でも、1/3の助成ができる状況であるため、緊急的なところについては、できるだけ早急に手を加えていただきたい。ただし、費用的な負担が大きいということであれば、早急に補助率の見直しを検討し、できる限り負担が少なく、安全面の保全も図れるように努力することが行政の役割であると考えている。
(2) 『日本の近代化産業遺産群-九州・山口及び関連地域』の景観法による保護措置について(事前説明)
【概要】
世界遺産登録を目指している「日本の近代化産業遺産群 ― 九州・山口及び関連地域」において、長崎市に所在する8つの構成資産のうち、高島の高島炭坑北渓井坑(ほっけいせいこう)跡及び三菱重工業(株)長崎造船所保有の5施設について景観法による保護措置をとる必要があることから、審議会へ事前説明を行うもの。
【主な質疑】
(委員) ラブホテルや高層マンションなどの脅威からの防御とあるが、実際にそういった開発圧力が出てくることは想定されるのか。
(事務局) 現状のままであれば、そのような開発圧力を恐れることはないと思うが、世界遺産に向けての準備として、そうなった場合にどのような土地利用がなされるかわからない、線引きがないためどんなものでも作ることができるという現状があるため、今回、景観形成重点地区に指定したいと考えている。
(委員) これまでの補助金の対象となっている建造物は、比較的小規模なものだったが、これから対象となるものは、明らかにこれまでとは違う大規模なものなので、これまでの補助金の上限額で対応できるのか。限られた市の財政状況の中で、むやみに上限額を上げることはできないと思うが、上がるかどうかは別として、上限額や補助率の妥当性について、再検討した方がよいのではないか。
(事務局) ご指摘の点は、今後きちんと整理をしないといけないと考えている。現在の助成制度は、法律補助ではなく、要綱に基づく中で予算の範囲内で補助ができるという取扱いになっているため、例えば、機能保全、景観保全のためにかなりの額がかかるとしても、場合によっては、予算の上限の範囲内で必要最低限に留めてほしい。年次計画の中で少しずつやっていただきたいとお願いをしなければならない。今後、小菅修船場だけではなく、他の稼働資産も景観重要建造物に指定するという流れもあるため、この部分に関して別の取り扱いができるかどうかも併せて検討する必要がある。
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