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平成24年度第2回 長崎市文化振興協議会

更新日:2013年10月15日 ページID:024552

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

文化観光部 文化振興課

会議名

平成24年度第2回 長崎市文化振興協議会

日時

平成25年2月26日(火曜日) 10:00~

場所

長崎ブリックホール3階 会議室

議題

長崎市市民文化活動振興プランの改訂について

審議結果

【事務局】 説明

【副会長】 今、説明していただきましたが、平成14年に策定したプランが10年を迎え、改訂をむかえるということでこの2年間検討してきたわけですけど、説明していただきましたものに関して、みなさんの意見をお伺いして付け加え、質問等をいただきたいと思います。何かご意見ございませんでしょうか。

【委員】 平成25年度以降の文化活動振興プランということですが、今後何年くらいこの方針でいくのですか。

【事務局】 限定して何年という決まりはこれまでないが、通常は基本計画などが5年単位で見直されているので、5年くらいを目途に状況に応じて改定したり、5年ごとに、まだこのままでいいという場合には今回みたいに10年くらいそのままでいくという形もあるかと思います。目途としては5年くらいで見直すというイメージでいいかと思います。

【委員】 平成25年度の予算との整合性はどうなっているのですか。

【事務局】 前回協議会では、今後の方向性としては今までの形を継続するという感じできていたととらえておりますので、事業費、施設の整備を含めて、継続する形での予算を計上しているところです。

【委員】 細かいところを言ってもきりがないので、大きなところを指摘したい。「芸術文化を担う人材育成」について、4ページの(2)「子どもたち一人ひとりの個性や能力をのばす・・・」とあるが、若い世代=子どもと考えていいのか?個人的には20代とか30代とか中堅の方々の中からリーダーを育成するという視点が必要なのではないか。ぜひ、6ページの芸術文化を担う人材育成の中に、「文化を担うリーダーの育成」を入れていただきたい。それぞれのジャンルでリーダーになる方の研修等をやっていただいて、そのジャンルの中で伝統を継承しながら、いろんな場所に出て、情報や自分たちのニーズを発信したり、仲間を巻き込んで新しい取り組みを始めていったりと、それにはリーダーが必要ですから、そういったことを入れてはいかがかと思います。
 それと、リーダー育成にも関連しますが、(3)6ページ。ひとりではなにもできないので、仲間を集めてネットワークを作ったり、団体を作ったりということが必要になるかと思います。そういったときに行政が、こういったところにはこういう人がいるというような、こういう人といっしょになってはどうか、など仲間づくりを支援するような環境整備を行ってほしい。実際、以前、文化振興課の職員が演劇人協議会というのを立ち上げたことがありましたので、それを音楽や美術の分野で大きなネットワークを構築することが行政の役割なのではないかと思います。

【副会長】 これからの文化を担う20代の育成をするということと、ネットワークを作ることが必要でないかという2つの意見がでました。ほかに意見がございますか。

【委員】 マダムバタフライ国際コンクールについて、その目的が観光であり、観光に効果がないと予算そのものが認められないということになり、その点では苦労されているのではないかと思います。マダムバタフライでは、担当職員が転勤を超えて、長期間仕事についていたということがあるが、なにかを育てるというのにはそういうのも必要ではないかと思う。市の職員の異動が多いと文化などの専門的な文化振興も進まないのではないか。
 子どもについては、市では教育委員会が主体になるかと思うが、実際に活動する文化振興課なども力を入れる必要があるのではないか。

【委員】 以前から言っているのですが、本当の文化とは何なのかというのをちゃんと教えるところがないといけない。小さくてもいいから基礎から文化を教育できる場があってもいいのではないでしょうか。しっかり育っているものがないから空洞化している。

【委員】 以前、四国の松山に行ったら、ホテルで踊りの練習があるから行ってみてくださいと誘われたことがありました。このように観光客にでも、ミニコンサートなどでも公演の周知などができたらいいのではないでしょうか。
 南部地区では公民館祭りが盛んに行われていますが、地域の人たちの芸能は、長年続くと見る人たちが限られて、高齢化も進んできます。こういう中に、プランを立てていただいたり、ゲストを紹介していただくなどをしてほしいと思います。

【副会長】 観光振興ということで始めて10年くらい続けましたが、なかなか観光につながらず、予算化が難しかったところもあります。文章中に書かれている、集客につながらないという話については、教育が関係しているとも思えます。夕方からの公演となると保護者と一緒でないといけないとか、先生の引率が必要であると思います。本当は子どもたちにいい音楽を聞かせたいと思っていて、これは絶対効果があると思います。そういう道を作ってあげる必要があると思いますし、それには教育委員会、教育の現場の先生、文化振興課の連携が必要だと思います。

【委員】 体験教室についてですが、若い人たちにどうやってつなげていくかということを私たちも問題にしているのですが、体験教室として、学校関係の人たちに教えて育てていきたいと思います。文化振興課、教育委員会を通して体験教室など学校を通して広げていきたいと思います。これからは子どもたちを中心に広げていきたいと私たちは考えています。

【委員】 私たちが小さかったころは日常生活が体験だったと思います。今は、普通の生活で体験できず、体験教室だけが突出しています。大事なものがどんどんなくなっていく気がします。

【副会長】 長崎のまちもマンションが多くなり、同じことが言えます。

【委員】 かつては、全国から歩いて学問だとか知的なものを長崎に勉強にきていました。文化の根源は長崎にあるはずなのに、長崎の人はそういう意識があるのか、価値を知っているのか疑問に思います。
 人材育成についてもできていません。文化を享受した喜びをもっと横に広げていく必要があります。その最たるものが人材育成ですが、人材育成は学校に頼ってもだめです。学校は教科をこなすことで精一杯。そこまで手を伸ばすことはできません。
 若い世代の人は文化活動をしたいが、できない社会情勢もあります。仕事が定期的でなかったり、生活上のことで活動できない。そういうことはどうにもならない。それを広げる方法としては、役所を中心として、理解を深めてもらう施策をしないといけないと思います。

【副会長】 私は長崎人ではないが、長崎はいろんな財産をもっている。長崎の人はそのことに気がついてない。子どもたちにもそういうことを教えるのも必要だと思います。教育委員会とも連携しながら文化振興課も取り組んでほしいと思います。

【委員】 観光だけで集めることは難しいから、知的文化で全国からみなさんが少しでも来るようなことを考えないといけないと思います。

【副会長】 長崎の財産をもっと大事にしないと。観光では打ち出せないと思います。

【委員】 私は北九州のオペラをいつも楽しみにしていますが、今回もすばらしかった。毎回行きますが、行ったら、街を歩いたり、宿をとったりするが、宿やまちなかの飲み屋でオペラに来られたのですかと言われます。長崎でイベントがあるならば、長崎のあちこちに働きかけることが必要。
オペラは、値段も高いのに満杯で、若い世代がいっぱいいます。そしてコーラスがすばらしく、そのコーラスも高校生を使っています。高校生もすばらしい指導者がいて鍛えあげられています。若い世代から高齢者までが来ていて、まちなかで話題にする人も多い。

【副会長】 北九州は歴史があって、それがちゃんと育成されていて今の形になっていると思います。うまく連携されているのではないでしょうか。

【委員】 プラン全体を眺めたときに、よくできているのですが、そんなに変わっていない。そして、インパクトがない。まず、「文化芸術」と「芸術文化」を使い分けてはいますが、それをはっきりさせることが必要。「文化」「芸術」が入れ替わるだけで、焦点化されてしまい、「芸術文化」となると範囲が狭くなってしまいます。市として対象としているものは何なのかを考えていけないといけないと思います。そして、範囲をはっきり示すことが必要。このプランで対象とするものは何なのか?がいまいち明確になっていないと思います。音楽、美術といっても範囲が広いわけで、具体的に音楽の何なのか、長崎として重点的に行う施策を確定させていく。そうしないと全体を網羅しているように見えても、実際にはなにもしてないような状態になってしまいます。
 公の文章にしては不親切で、第1章などブロックごとに書かれていますが、段落ごとの内容がよく読まないとわからない。読んでその関わりを考えないとわからないので、各段落に見出しをつけるなどして、ここでは何が言いたいのかをはっきりさせていく必要があると思います。そうすると何をしていけばいいのかが明確になっていくのではないでしょうか。
 3章のあたりでは具体的に示されていますが、1の(4)(5)は市民が参加するものになっていて、(4)は音楽、(5)が舞台になっていますが、その中には美術などが含まれる活動もあるわけで、書き方としては市民参加型の芸術の開催などとするとより明確になります。整理することで、ポイントを絞った示し方になるのではないでしょうか。

【委員】 アウトリーチの担い手はどのあたりですか。

【事務局】 募集をかけていてオーディションを行っています。アウトリーチは音楽をやっていますが、今年もまた次のオーディションを行いまして、初めて出られる方もいらっしゃいますので、芸術的な力をつけていただいて、自分でやれるように育っていただくということも想定しています。また、OBのかたにも参加していただいています。

【副会長】 これは人材育成にはなっていますよね。
   
【委員】 楽器は持っているがやる場所がない。やりたいけど、機会がなく、アウトリーチやラウンジコンサートに応募するには自信がない、そういう人の表現の場所として、やりたい人たちが気軽に参加できるようなネットワークづくりも必要なのではないでしょうか。聴く人趣向でやるよりも演じる人趣向な感じの機会を創出するのも盲点であったりするのではないでしょうか。
 外にでるのは恥ずかしいが、リハ室などで同じものを共有してやるのも楽しいという人もいるはずだから、そういう繋がりが大事。やりたい人たちがもっと敷居低く入ってこられる環境っていうのもあるべきではないでしょうか。

【副会長】 やりたい人たちが育成されると当時に、専門性が高い人を派遣できるようなそういう活動も必要だと思います。

【委員】 地域では人口が少なくて、見にきてくれる人を集めるために、保育所、幼稚園、小学校のブラス、すべてを行事の中に入れてしまう。その子たちはそこで終わってしまうので、そこから外で出られるような方策が必要だと思います。

【委員】 指導者というより、そこに行って、リーダーにできそうな人を見つけてその場をつくるような人が必要だと思います。

【委員】 県の文化振興を図る上でもいろいろ参考にさせていただきたい。プランについては、「文化芸術」「芸術文化」という言葉が入り乱れているので、整理したほうがよりわかりやすくなるのではないでしょうか。

【委員】 プランは県もつくっているのですか。

【委員】 県は特別つくっておらず、長崎県総合計画の中で目標を立てて取り組んでいます。

【副会長】 今大学では資格が取得できるところが就職につながるということで人気です。芸術系は苦戦しています。親も教員も資格が取得できるところに進ませる傾向にありますが、文化振興はやはり大事だと思います。

【委員】 自治振興課にいきいきサポーターという制度があります。そういったところとの連携も考えられます。

【委員】 長崎は全国的にも珍しいものがかなり残っていますが、後継者がいなくて、なくなってしまうものもあると思います。そういうものを掘り起こして守っていくことも大事で、それを広げていくことが観光や経済面につながっていくのではないでしょうか。それは黙っていてもできないので、チームをつくるなどしてどういうものがあるかを研究していき、掘り起こしていかないといけない。そういうことを検討するのも大事だと思います。

【委員】 無形の伝統文化的なものもけっこうありますが、そういうものを学芸員が研究しているというのはないのですか。

【委員】 芸能関係はほとんどないと思われます。

【委員】 無形のものには冷たいというのはあると思います。ただ、文化財課の仕事になるのでしょうが、無形の伝統文化も財産として認めるのも大事だと思います。それも伝えていただきたいと思います。

【副会長】 竹ん芸などもすばらしい。

【委員】 本当は大切なのに、そう思われていないものを拾いあげて、組織的にどう育てていくか継承していくかを考えていかなくてはいけないのではないでしょうか。ただ、黙っていてはなくなってしまいます。

【委員】 県にもお願いしたいのですが、じゃんがらなど長崎県にはたくさんそういうものがあるので、県にも伝えたいです。

【副会長】 ほかに意見はありませんでしょうか。今日の意見をまとめて、また回覧したいと思います。

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