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平成24年度第1回 長崎市清掃審議会

更新日:2014年6月30日 ページID:024425

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

環境部環境総務課

会議名

平成24年度第1回 長崎市清掃審議会

日時

平成24年11月20日(火曜日) 10時30分~

場所

長崎県市町村会館4階 第1会議室(長崎市栄町4-9)

議題

1 辞令交付式

2 清掃審議会
  (1)会長及び副会長の選任
  (2)長崎市清掃事業の概要について
  (3)新西工場の建設について(報告)
  (4)一般廃棄物(ごみ)処理基本計画について(報告)
  (5)その他

審議結果

1 辞令交付式
2 清掃審議会
(1)会長及び副会長の選任
(2)長崎市の清掃事業の概要について
【委員】
特に質問なし。
(3)新西工場の建設について
【委員】
まず、2点ほどお尋ねしたい。この焼却炉の建設については何カ月か前に書類を頂いた。その中には、150t/日を2基という説明だったが、今回の資料は120t/日を2基なので、相当無理をしている。事情はあるだろうが、その辺の経緯を知りたい。例えば人口の減少、又は、地域の皆さん方の努力によって、出されるごみの量がかなり減るという見込みがあり、マイナス60t/日になったのか。また、焼却炉でものを燃やす場合に、脱水ケーキなどを燃やすのは一向に構わないと思うが、若干プラスチック関係を一部燃やしたいという意見があった。当然のことながら、これは、0.1ナノグラム以下で設計はクリアできていると思うがどうか。プラスチックを炉に入れる時に、着火温度が150度から600度程度まで差はあるが、夏場のスイカの皮などを入れると、600度以上あげないと、乾燥して着火しにくい状況にあると理解している。そこで、プラスチック関係の残渣を入れると、比較的カロリーはあるし、比較的重油は少なくて済むと理解しているが、見解はいかがか。念のためお尋ねしたい。
【事務局】
まず、ひとつめの処理能力は、従来の300トンが240トンになったことだが、元々この事業を計画したのが、概ね平成20年度ぐらいからである。平成18年度に、後ほどご説明するごみ処理基本計画を策定しており、その時点で、ごみ量の推移を見越して、当時は300トンということで説明していた。今回、新しくごみ処理基本計画をつくり、将来のごみ量を最新のデータを基にもう一度見直しをしている。平成19年・20年ぐらいに、ごみの量が非常に減っている。最近は、1,000トン減るかどうかの話だが、その当時1万トンベースで減っており、ごみの量が減るという、いい方に向かっていた。今回、もう一度処理能力を見直し、240トンでも十分足りるだろうということ。
2点目の脱水ケーキの焼却やプラスチックの焼却で、排ガスに問題がないのかという質問だが、ダイオキシンの濃度の法基準は0.1ナノグラムである。ただ私どもがメーカーに求めるのは、その半分の0.05ナノグラムで考えている。温度についても、法的にごみを焼却する時は、850度以上にして燃やすようになっている。燃焼温度はそれ以上になるという設計をするので、問題はないかと思う。それと、重油だが、東西工場のような焼却炉では、重油にしても灯油にしても基本的に焼却している時は使わない。ごみを燃やしている時はすべて自ら燃える。焼却炉の立ち上げと立ち下げの時に、灯油を使っている。立ち上げの時は800度まで温度を上げるため、灯油を使う。それと、立ち下げの時は、不完全燃焼を起こしやすいので、灯油を添加して温度をキープしながら、燃やし切ってしまう。排ガス処理の問題では、プラスチックを燃やす、あるいは脱水ケーキを燃やすということで支障はないと考えている。
【委員】
最後にもう一点、私が質問した理由は、焼却温度というのは、通常920度・930度で、どこの焼却炉も処理しているようである。1,000度あるいは1,200度で燃やしたからダイオキシンが出るということではないと理解している。実際は、温度が上昇する過程、それから、煙突に排ガスを持っていくので、冷却塔に一度通す必要があるのだろうと思うが、その時に、温度が180度から370度・380度までの間にダイオキシン等々がまた生成をされると理解をしている。そういったことで若干心配があった。プラスチック関係をどの程度燃やしていけるのかと若干疑問があったので、お尋ねした。
【事務局】
委員が言われたように、ダイオキシンが発生するのは、焼却炉の中だけではない。焼却炉の中は温度を高くすることによって、ダイオキシンの発生は非常に抑えられる。あと、排ガスが煙突の方に出るまでに、委員がご指摘のように、確かに180度ぐらいから300度くらいまでの間で、ダイオキシンが非常に生成しやすい。いわゆる再合成しやすい。したがって、急冷却といって、焼却炉から出た、ボイラーから出た概ね300度ぐらいの排ガスを、急速に150度くらいまで落として、ダイオキシンができるだけ再合成しないというようなシステムをどこの施設でも組んでいる。今回、私どもも同じようにする予定である。従って、委員が言われることは事実であり、それがないようなシステムを組むということである。
【委員】
今回、焼却施設の建設にあたって、国から交付金をもらう予定だとお見受けするが、その時の条件で、熱回収であるとか、高効率ごみ発電などの条件が付くと思うが、今回は、どの名目で補助金をもらうことになるのか。
【事務局】
まず、通常のごみ焼却施設としての補助金。これは、今は補助金ではなく、交付金というものになっているが、これは、交付対象額の1月3日である。それに加えて、高効率発電をすると、発電に関係する部分について交付率が1月2日になる。この240トンクラスであれば、その高効率発電というのは最低17%の発電効率が求められている。私どもが今、計算した結果では概ね20%程度の発電効率は得られるだろうということで、基本的には1月3日の交付率だが、高効率発電の部分については、1月2日の交付率になるということで考えている。
【委員】
分かった。
【委員】
グリーンコンポスト関連の説明の件で、これは、事業廃止に伴い焼却予定ということなので、新西工場が建設された場合には、廃止すると、理解しているが、現在、グリーンコンポストで肥料を作っており、その肥料は花壇等の肥料として利用しているが、将来的にそれが廃止になると、その肥料がなくなる。廃止する原因が、費用がかさむため将来的には廃止したいということで考えていると思うが、現在でも、し尿汚泥が少なくなっているとすれば、現在の東西工場でもこれは焼却可能ではないかと考えられるし、事業を廃止した場合に、市の方でも経費的には良くなるけれども、そういう自家製の肥料というのがなくなって、外部から肥料を購入して利用しなければいけない。どちらがいいか分からないが、その関連について、お尋ねしたい。
【事務局】
今でも焼却できるのではないかという指摘だが、確かに今でも、東工場、西工場に入れると、多少発熱量が低くなるが、焼却することはできると思う。ただ、グリーンコンポストという事業は、民間の事業者に委託をしている。従って、ある程度の余裕というか、事業終了までの期間というか、何人か従業員を雇って事業をされているので、すぐ、今年来年にということは難しいと考えている。したがって、新しい西工場ができる平成28年からをちょうどいい期間ということで、平成27年度末でこのグリーンコンポストを廃止したいという計画をしている。確かにこのグリーンコンポストを廃止すると、現在肥料として、特に地元の皆様とか、あるいは市の施設に供給しているが、その肥料の供給はできなくなる。また、グリーンコンポスト事業を廃止すると、リサイクル率も少し低下するということにはなる。デメリットもあることは事実であるが、あまりにも費用がかかりすぎており、少しでもリサイクル率を向上させることができないかということは内部で検討しているところである。

(4)一般廃棄物(ごみ)処理基本計画について 
【委員】
今、一人当たりのごみの排出量は、当然、それぞれの地域の皆さん方が努力しているので、だんだん減っていくだろうと予測される。そこで、気になったのが、リサイクル率である。現在では約17.5%と理解している。これが、将来的には25%以上になるだろう。また、していかなければならないというような計画のようだが、例えば、水俣、北九州辺りのリサイクル工場が、実際、どういう形で経営をされているかをみると、約70%が国からの財源の補助がある。このリサイクルというのは独自で経営はできない。なぜ私がこれを言うかというと、水俣では、今から20年前は約10件のリサイクル工場があった。その頃私が視察に行った時には22件ほどあったが、現在は5、6件である。尋ねると、全部倒産したとのこと。そして、北九州市では役所の方々が口をそろえて、どうしても財源的に難しいと頭を抱えている。そこら辺を考えると、思惑どおり進むのかという懸念がある。もうひとつ、現段階において、当然リサイクルは必要不可欠だと私は考える。しかしながら、リサイクルというのは、ものを作る以上に財源がかかる。現在のような大量生産、大量消費という生活スタイルの中では、どうしてもエンドオブパイプに終わってしまうおそれがある。そこで、議論することは大切だが、これからは、できる限り、不要なものは我々地域住民が断る。そして、グリーン購入に努める。そして、再度リサイクルじゃなくて、再度使用する、何回も使用するというような、2Rの方向に行くということも議論する必要があると思っている。将来的にはそういった考えを採用して検討するお気持ちがあるのかどうか。大変苦労していただいているが、これではごみがゼロになるということにはならないと思う。最後に申し上げると、設計をする段階から廃棄までを考えたものづくりというのに力をいれていかないといけない。その為に我々地域住民が今何をするのか、そして、企業が何をしていくのか、そして、行政指導の立場である皆さん方がどういう指導をしていくのかということを、長崎市だけではなくて、長崎県とも相談しながら、また、日本全体を見ながら、議論していかないと、このごみ問題は非常に難しいのではないかと感じた。
【事務局】
今、委員が言われたとおり、我々はリサイクル率を21%と設定をしているが、実際17%ぐらいである。1%上げるために、分母から分子に、千何百トンかまわさないといけないということになる。先程説明したグリーンコンポストも当然、今はリサイクルで肥料に入っている。燃やしてしまうと、それが抜けてしまう。そういうことで、非常にこの設定が厳しい。ただ、全国的な流れを見ても、なんとかリサイクル率をあげようということで頑張っている。焼却灰についても、今、年間1万5,000トンくらいを三京クリーンランドに埋めている。これをスラグ化したり、セメントの原料にしたりすると、リサイクル率は10%ぐらい上がる。ただ、それはすごくお金がかかる。直接埋めるのと、リサイクルにまわすのとでは10倍ぐらい費用がかかる。そこの兼ね合いというのが難しい。委員が言われるように、ごみはやはり減らしていく。リサイクル率もだが、もともとの分母を減らしていく。これも大事なことという認識はある。我々は4R、いわゆるごみになるようなものを断るとか、できるだけ減らすとか、あるいは再利用をする。リサイクルじゃなくて、リユース。そのような仕組みを作っていかなければいけない。今、環境部では、10月にエコフェスタで、フリーマーケットをやっているが、規模としては大きいが、年に1、2回の程度である。やはり、行政だけではなく、市民の皆様と一緒になって考えていかなければいけない。そういう方向を我々が示していかなければいけないのではないかというのは十分認識している。それから、グリーン購入について、リサイクルをしてできたものは、そのまま作ったものより値段が高くなる。それでもやはり、そういうものを買っていただく。国や我々地方公共団体はグリーン購入を一定義務付けられている部分がある。ただ、一般の市民の方にはそういう義務付けはないが、そういう意識を持っていただきたい。地道に我々の方で啓発をさせていただいて、なおかつ、そういう場を作っていく。我々に課された課題だろうと思っているので、我々としては、今言われたような指摘を十分踏まえ、来年の予算を組んでいくなかで、少しでもそういう方向にいくような施策を打って、皆さん方の協力をいただきたい。ごみを減らすのはともかく、やはり、行政だけでなくて、市民の皆さんひとりひとりが、そういう意識を持ってもらう。それは地球温暖化の問題も一緒だと思う。一所懸命やりたいと思うので、皆様方の協力をお願いしたい。

(5)その他
【副会長】
ここには直接関係ないのかもしれないが、長崎市でも起こるかもしれない。東北の震災がれき処理の件。私は震災後、宮城と岩手に3回行っている。3回行って、がれきの処理が全然変わっていない。なぜか聞いたら、現行法で動かしているから、がれきの中に車とか船とか、そういうものも入っている。特に車は素人が見ても、修理できないだろうと思うが、ナンバープレートが付いていたら、所有者を見つけて、了解をもらわないと撤去できないという話である。それも含めて、ほとんど私が行ったところは、がれきの処理ができていなかった。特に岩手県はご存知のように県の広さが、四国4県よりも広いといわれている。だから、岩手県の方に、こんな広い土地を持っているなら、前にあるものを埋めたらどうかと言ったら、いや、なんとか法律があってという話だったので、まずそのことを教えていただきたい。その場で埋められないのか。若しくは素人発想だが、自衛隊にお願いして、火炎放射機で燃やして灰にしてそこに埋められないのか。規制する法律があるのであれば教えていただきたい。分からなければ後からでもよい。それから気になるのが、長崎市でも起こる可能性もあると思うが、がれきの中には、今、製造禁止のアスベストがけっこう混ざっていると思う。あれは目に見えない。匂いもしない。長崎市民の中には放射能を浴びた方もいるが、アスベストは絶対肺ガンになることは分かっている。現に半年くらい前に神戸の市役所職員が、神戸震災後のがれき処理で、10年以上たって肺ガンになって、労災が認められた。今から北風が吹いて、空っ風が吹けば、空気が乾燥して、粉塵が舞い上がり、関東の方まで飛んでいく。大げさに言えば。現地の人に聞いたら、アスベストの処理とかアスベストの調査とか全然してないようだ。長崎市では昭和57年の大水害以外ほとんど震災など大きな被害がないので、我々も忘れかけているかもしれないが、東北を見習って、何かあった時の対策をしっかりと作っておく必要があると思うので、今前段の事なども含めて、教えていただきたい。それから、ごみは、部長も言われたように元を断たないと、話が同じところにぐるぐる回る。出すごみ、出るごみを抑え込むことが大事だと思う。今日、あまり話題になってなかったが、スーパー、コンビニで売っている食材や弁当とかも、賞味期限切れといって廃棄する。その廃棄したものが、うまくリサイクルというか、NPO法人その他の方々がそれを引き取って、生活に困っているところに配っているところが全国にはある。でも、多数は廃棄処分になって、結果ごみとして出ている。そういうところも具体的に対応しないといけない。これも、私が提案する元を抑えないとごみの問題は片付かないということだろうと思う。それから最後に、長崎市は8月に精霊流しをしているが、ごみの処理代はいくらぐらいかかっているのか。一晩で長崎の町は綺麗になっているが、環境部の責任でやっているのか、道路の方でやっているのか分からないが、余分なことで恐縮だが、あれは個人のお宅の行事で、主催者がいて精霊流しをやっているわけではないし、しかも精霊船をだす家というのは、そんなに毎年だす家は普通ないだろうから、少し掃除代の負担をいただいたらどうか。何十万もの花火を一晩で、一つの家で燃やしている。精霊船を出していないみなさんの税金があの精霊船の後処理代に使われていることを考えると、いろいろ思案はあるだろうが、精霊流しの後始末の費用を一部負担いただくということであってもいいのではないか。
【事務局】
東北のがれきを広い土地があれば埋められないのかということだが、これは、基本は廃棄物処理法の問題になる。例えば、がれきにしても、埋め立てる場合は、長崎市でいえば三京クリーンランドのようにきちっと下に遮水シートを整備して、排水を処理する。そういう施設でなければ埋め立ててはならない。それ以外に埋め立てると、それはいわゆる不法投棄ということになる。焼却も一緒で、東工場、西工場以外で燃やすと、それは野焼きということになる。それと、アスベストの問題については、長崎市で起こった場合どうするのかという事の答えは難しいと思う。例えば、今年、東北のがれきを北九州市が受け入れていたが、北九州で受け入れる時の視察に行かせていただいた。その時は、やはり、そのアスベストの問題を非常にみなさん気にされていて、ごみの焼却炉の搬入口に、アスベストを遠隔で測る装置があるそうで、小さな埃みたいなのを測るのだろうと思うが、そういう形で、ずっと監視をして、それで問題ないというような状況で受け入れをしていたという状況であった。それ以上の、長崎市でどうするかということの答えは難しい。
【事務局】
精霊流しに関しては、家庭から出る一般廃棄物という形で、最終的にはごみ処理に数千万円のお金がかかっていて、環境部だけでも、解体費用で総額1,000万円とか2,000万円掛かっている。あと、国道・県道・市道それぞれの道路の清掃関係もあるので、その費用は別として、相当な費用が掛かっているということであって、指摘のとおり、出されるところから負担金をとるべきではないかという意見も確かにあると思っているし、過去、議会でもそういう質問がでた経緯はある。ただ、やはり、基本的には仏教行事というか宗教行事でやっているものが、最終的には廃棄物なので、廃棄物として処理しているのだが、そこに負担をいただくというのは非常に慎重に検討する必要があろうかと思っているし、実際連絡協議会があるので、そういったところの意見も聞きながら、課題という形で協議をさせていただきたいと思っている。県内では実際、島原あたりが一部とっているところもあるが、やはり慎重に検討させていただきたいと思っている。
【事務局】
食品の廃棄物は、食品リサイクル法というのがあり、それである程度リサイクルされている。ただ、やはりそれも、適用されるのが非常に大きな排出量の事業所で、家庭や小さなコンビニまでは、まだ法の趣旨が生かされていないのではないかと考えている。
【委員】
被災地における破砕選別まわりのアスベストの件については、茨木県にある国立環境研究所と、埼玉県の研究所が被災地のがれき処理の時のアスベストの飛散量や飛散防止についての調査研究を行っているので、そのあたりが知識を持っていると思う。なお、混ざってしまったものから、アスベストの入っている建材をピックアップすることはさすがに難しいが、もう傾いてしまって、倒さなきゃいけないという建物については、現場できちんと分別解体をして、アスベストを分別して除去しているので、心配がないかと思うが、言われたとおり交じったものについては少し心配が残っていて、調査研究を続けなければいけない状況にはなっている。
【副会長】
あまりにも、今のアスベストについては情報が出てこない。テレビでも言わない。国会の先生達も何も言わないし、どうなっているのかと心配する人もいる。
【会長】
他に何かあるか。よければ、審議は一応これで終了させていただきたい。長時間にわたり、審議をいただき、ありがとうございました。

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総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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