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平成24年度第1回長崎市市民力推進委員会

更新日:2013年3月1日 ページID:006778

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

総務局企画財政部市民協働推進室

会議名

平成24年度第1回長崎市市民力推進委員会

日時

平成24年5月14日(月曜日)午後6時30分~

場所

市民活動センター「ランタナ」会議室

議題

  1. 市民力推進委員会(新体制)の新任委員紹介及び委員長・副委員長の選出について
  2. 審査部会の部会員等の選出について
  3. 今年度の事業について

意見交換

「長崎が抱える地域の課題について」

審議結果

次第1.市民力推進委員の新任委員紹介及び委員長・副委員長の選出について

「委員長」の選出

委員が立候補し、承認された。

「副委員長」の選出委員長から指名、承認された。

次第2.審査部会の部会員等の選出について

審査部会員の選出

委員長から指名、承認された。

次第3.今年度の事業について

事務局
今年度の事業について資料の順に説明。

事務局
今回新しくなられた委員さん、継続していただいた委員さん、ありがとうございます。今年度は、新しいものを創造して作り上げていただきたいと思っている。昨年度協働ハンドブックを作成した時のようなワーキンググループを作り、アクションプランを作って、委員ご自身のポジションでできる何かを具体的に創造していただきたい。よろしくお願いします。

委員長
事務局から市民協働推進室の事業内容等のおよその概略について説明があったが、質問はないか。

委員
協働ハンドブックを使って、自治会役員の方と、「自治会と行政の協働をどう進めていくのか」という話し合いとか、そういう場ができたらもっと広がるし、意味のあるものにあると思う。そういうのは、どうなのか。

事務局
協働ハンドブックは、これから色々な場合で使えると思う。平成24年度はこういうものを使って自分のポジションで私たちも含めながらどういうアクションを起していけるかという具体的な取り組みを考えていこうと思っている。その中で委員がおっしゃったような自治会でこれを使って協働を考えていきたいというのもいいと思う。それをどうやって取り組んでいくのかという話をこの委員会でできればと思っている。

委員
自治振興課と一緒にそういう話し合いができたらと思う。

委員
市役所の内部の、庁内の動き、庁内のみなさんも市民の一員であるからというところがあるとすれば、各部局との連携を働きかけて、市民協働を実践していく年にしていければいいと思う。第4次総合計画の最初のスタートの年なので、少し具体的に動いていった方がいいのではないかなと思う。
それともう一つ。伝習所の事業について、少し塾も数が減ってきていて、卒業されている方の人材の活かし方や伝習所そのものの企画が運営委員会にゆだねられるとしても、運営委員の皆さんが目指されているところと協働推進委員の目指しているところは同じだと思うので、意見交換や、協働事業もしくは何かそれぞれの蓄積と今後のあり方についてはどこかで話し合いをする機会があっていいのではないかと思う。あちらは何人くらいいるのか。

事務局
アドバイザー等を入れて8人。意見交換会の場を持つことは否定しないが、長崎伝習所には、運営委員会があり、市長を含めて協議をしているので組織としては別なので、何かの機会に意見交換ということは設定できると思うが、そこの運営に直接意見を言うというのは難しいと思う。こういうのもあっていいのではという提案をこの委員会から出すのは可能だと思う。

委員
市民協働という上位に位置づけられているにも関わらず、何か他の委員会とかに行くと、縦割り感を感じる。

事務局
必ずしも上位にあるわけではない。企画財政部の中にある附属委員会は並列である。ただ、市民協働推進室は、組織の横の連携をとっていく立場でもあるので、関わりがないとは言えない。ほかの事業に関しても、提案できるところは提案という形で受けていければと思う。

委員長
皆さんご存知かも知れないが、今度、地域コミュニティ推進室ができて旧来の自治振興課とこちらの市民協働推進室と外から見てよく分からない状況になりつつある。それにしっかり横の連携をとっていけるかが、しっかりとした事業を進められるかどうかのポイントにもなると思う。次の議題も少しこの委員会の今後の動きにも関わってくるので、第4番「長崎が抱える地域の課題について」に入りたいと思う。まずは最初に、事務局から経緯について説明をお願いしたい。

次第4.意見交換「長崎が抱える地域の課題について」

事務局
事務局説明

委員長
委員長説明

事務局
少子化だけが問題だとも思わないが、せっかく生まれた子どもたちを長崎から出したくない。長崎に若者が留まるためには、いい町だなというのを先駆的に作っていかないといけない。高齢者問題は統計的には、昔から分かっていたこと。何もしてこなかったというのは国にお金が回っていたとか長崎に経済を回っていたからで、今になって回らなくなったからあたふたとなっている。長崎市の10年後、20年後を支えるその子たちのために何ができるかという戦略や今から地域にデビューする年代に何ができるか、そして今支えているところがどういう基礎を作るっていけるかというような観点でできることを話し合って行動を起していく時期だと思う。皆さんの力を借りてここから発信して長崎市を変えていきたいと思っている。

委員
第4次総合計画については明るい未来を描いている。実際はそうは動いていない。先生が分析される方に流れてきている。先が見えなくなってきているのではないかと思っている。10年後、市税は37億円と減る。扶助費は24%増えるとなる場合、身近な問題に私たちの生活がどう変わるのかを噛み砕いて説明してもらえるとわかりやすい。数字だけ示されてもピンとこない。10年後どうなるのか。

事務局
まずは10年後どうなるのかという不安をもっていただきたい。だが、決して暗い未来を作ろうとしているのではなくて、この状況の中を抜け出して明るい未来に行くためにはどうすればいいのかを考えていきたい。そのためにまずは危機感を持たないといけない。どうにかなるさと今までやってきて、これまではどうにかなってきたけれども、これからはどうにもならないということを数字が示している。どうにもならないからどこを変えていくのかそれを練る時期に来ている。

事務局
数字としては具体的なところが出せるが、実感として皆さんのそれぞれの専門分野でこのままいくとどうなるのか。それぞれの分野について問題や課題について話ししていただきたい。

事務局
自分たちのもっている力で分かりやすい何かを訴えていきましょうという手法を考え生み出していければと思う。

委員長
それでは、今日は皆さん、1人3分以内でご発言をお願いしたい。

委員
今日の問題はすべて、公共についての考え方に集約される。公共産業がしっかりしていれば、今のような惨めな状況にはならなかったのではないか。公務というものが第三次産業のなかに埋もれてしまって、国の基本計画をやるということをすっかり忘れてしまった。公共について官と民、産と学というような新しい考え方を作る。
もうひとつの提案が、経営資源の見直し。人・物・金・時と分ける。人を労務と智恵(インテリジェンス)、物を資材と情報(インフォメーション)と、金を貨幣と信用と、時もアワー(毎日の繰り返しの時間)とタイム(刻一刻と変わっていく時間),というように経営資源を見直していく。これからは智恵・情報・信用・時刻を意識していきたい。

第2に長崎をどのような町にするのか。私は、住みやすい、人に優しいホッとする町にしたい。

第3に、長崎の文化は古今東西の異文化が共存している世界にも非常に珍しい町。固有の共存文化を売り出す。

第4に発展させたい産業。衣食住の生活に関連の第三次産業を中心とする、第一次産業、第二次産業という形になるのではないかと思う。

5番目に長崎の歴史遺産、歴史という厳然たる事実を遺産として日本の近代化と国際化の視点で評価する。平成の時代は、国際共存の時代だ。

委員長
そのほかいかがか。

委員
行政と協働することが多いが、行政の人は仕事として出てきているので、お話をしましょうとなっても、土・日曜日は除くということが多い。しかし、私たちは仕事をしながら、ボランティアしているので、私たちは土・日曜日が都合がいい。最近は随分良くなってきたものの、そういうのがあったり、職員の係がかわると話が通じなかったりして行政との協働はしにくいところがある。でもやりやすい場合もある。それは行政のかたで非常に熱心な人がでれば成功すると言われている。行政のかたの資質が大きいと活動するなかで感じている。そこをどうしていったらいいのかと。イベントをすると仲良くなれる。色々なことをしながら行政のかたの意識を変えていくことが必要。

委員長
先ほどから室長から出ていた、「巻き込みながら」というところになるのかもしれない。ありがとうございました。そのほかいかがか。

委員
小学校の育友会なんかで、学校に行ったり、子どもたちと話をしたりなど小学校の低学年の時は学校で給食の試食会などがある。うちは長崎魚市の近く。当然、小学校、中学校の校区内である。「なんで給食に刺身がでないのか」と息子に言われた。小学校低学年では芋作りなどをさせる。育友会でせっかく子どもたちが作った野菜を給食で出してもらえないか、芋のてんぷらでもいいから出してもらえないのかと言っても献立にないものは出せないと断られた。お芋会などで一年生は食べられる。作った学年は食べるが、みんなには食べさせられない。分かち合えない。自分が作ったものはおいしいと子どもたちは言っている。ミニトマトでも嫌いだった子が「自分で作ったミニトマトはちぎって水で洗って食べたら美味しかった。それからトマトが食べられるようになった」とか聞く。魚屋が暇と言っている。スーパーに刺身になったものを買いに行っているから昔からある魚屋にはお客さんは、買いに来ない。来るのはお年寄り。魚市のせりの様子などを見せると子どもたちが喜ぶ。魚市の人にも築地のように小学生とかにも見せてほしいといっても、ダメだと言ったとして断られた。子どもたちに見せると県内での消費も増えるのでは。今の若い子達に食べてもらえたらと思う。魚の値段も安くなり、漁師も重油が上がり出漁しても安くでしか売れないのならもう漁に出ないと言われる。長崎魚市からどんどん魚が減っている。まずは魚を給食で食べさせてもらえないか。もっと学校給食のメニューを考えてほしい。確かに嫌いな子もいるかもしれない。工夫してメニューにしてあげてほしい。

委員
経済も食育も、地域の分野としても大切だということ。

委員
遊休農地を借りてNPOで活動している。農家の後継者がいないことがたいへんで、どんどん農家が減っているように感じる。援農隊のようなものが、チームを組んで高齢の方の支援したらどうかと思うが、一方で、青果市場では、梨が5kgで800円と聞いた。長崎の梨がお盆前に出すようになり味が良くないとなり、単価が下がってしまったのだとか。当然採算があわなくて、どんどん廃業していっている。

わたしのビジネスのほうでも価格競争で価格が下がっている。最低制限価格を導入してほしいと要望している。この価格競争は結果的には賃金に反映される。賃金が安くなると、買うものがなくなりデフレ傾向になる。デフレスパイラルの循環になってしまう。皆さんで地域内のものは、長崎で作られたものは少し高くでも買ってもらえたらという気持ちでしてもらえると物価も上昇するのでは。そういう仕組みを変えたい。いいものは多少お金をプラスしても高く買おうという意識が芽生えたら少し違ってくるのではと感じる。

委員
地産地消は県が中心としてやっている。

委員
給食でも地元産のものは規格が合わないから駄目など色々な意見が農業の方から聞こえる。地産地消や優先指定とか値段を少し高く買おうというものをやっていけば少し違ったものになるかなと思う。農家の方も収益が増えるのでやっていこうかなと思うのではないか。採算が合わなければ、若い人は継がない。長崎から1次産業がなくなる。第2次産業がない。せめて10億円ぐらいの企業があればもう少しいい企業が作れるのにと思うが大企業もあり、なかなか育たない。結果的に向こうからくるのはあってもこちらから持っていく荷物がないのでなかなか難しい。

委員長
消費者が意識を変えるということが課題ということか。

委員
委員長の説明が市民の中に浸透しているか。それがないと次具体的に何をするのかというのが生まれてこない。従来の考え方にこだわっていると何も新しいものは生まれない。発想の転換が必要。今治市では、小さな農家が集まって「さいさいきて屋」という産直をして年商22億円まで発展している。農業もTPPなどで大企業に対抗するためには、大規模化しないといけないというのはもはや定説となっているが、「さいさいきて屋」は逆で、小さい農家が少しずつ持ち寄ってそれを販売している。また、四国の上勝町。刺身用の「つま」、葉っぱ産業で活性化されている。このような意識を浸透させて、仕事を生み出すことにおいてのアイデアやヒントを出してもらえるような仕組みを作るといいのではないか。そのなかからなにかが生まれる気がする。第3次産業だけではダメ。京都などでも立派な産業がたくさん育っている。産業を磨かなくてはダメ。自然薯に興味があって、これまで畑でないと栽培はだめだと思っていた。プランターで栽培できないかと7年試したが、ちゃんとできた。畑で作ると効率が悪い。プランターでやると相当できる。栃木県では事業化をすすめているようだ。工夫やアイデアを集めるべきだ。

委員長
地域の方に対するアイデアをどんどん集積してそこからどんどん実行していくというイメージか。

委員
地域に空き家がすごく多い。どうしたらいいのか。空き家に鍵がかかっていればいいのだが、ガラスが割れて、入りやすくて見えにくい。そういう場所は、犯罪の場所になるのでは。入りにくくて見えやすいのはいいが、入りやすくて見えにくいというのは、とても子どもたちが危ない場所になる。特に長崎は高台に家がそのまま放置してあるので、高台の空き家はどうしたらいいのか。何かが起こる前に解決していく必要がある。

委員長
ありがとうございます。ほかには。

委員
担い手がいなくなっている。若者がいると思いつつ、どんどん担い手がいなくなってきている。限界集落が町中にもできてくると感じている。今すぐ必要なのがいない。個人商店の方が目先の利益にまず、いってしまって、みんなで一緒に会を広めてからという感じがなかなかいけない。そういうまとまりができない。切羽詰ってきているという状況が長崎市内にもでてきている。田舎に限界集落が多いのは当然だが、田舎だからということではなく都会でもそうなりつつあり、それを担う人がいない。「今すぐ」というのがなにかキーワードになるのではないか。「今すぐ」なにかをしないと間に合わない。そんな気がする。

 福祉教育という点では、子どもたちに教育するには、大人が一緒に学びあう姿勢がないといけない。こどもに何かを見せる。そういうことができれば。それが社協がやっている福祉教育だいうことであれば、わたしたちがしないといけない気もするが、地域の大人たちがかかわり、学びあいをしていくことが必要だと思う。

 NPO・ボランティアは地域の方との接点がない、難しい。だから考え方などが食い違っていく。なかなか結びつかない。結びついてもどちらかがいい思いをして終わっていく。その辺りを問題点として考えて行きたい。

委員
委員長の説明をお聞きしたが、ため息しかでないという感想だ。しかし私がこの話を自治会に持っていって、役員会で聞きかじりで話しても、おそらくため息しかでないだろう。自治会の地域課題はあまりにも広すぎる。ボランティアの方々は、自分たちのやろうとしていることをその部分でやっていますけど、地域ではその場所で、全体のことをみていかないといけない。各地域でそれぞれ高齢化進んでいく。そういう部分では若干悲観的な部分も出てくるのではと思う。自治会活動の中では近い将来必ず直面するであろう高齢化の問題と同時に今の少子化に関わってくる問題から避けて通れない状態が今の自治会活動になってきている。
高齢化の問題については老人会ともっと連携を深めて、自治会として高齢者をどのようにサポートできるかという活動と結びつけないといけないと思う。老人会活動に出てくる高齢者は元気なばかり。外に出ない、引きこもりがちのかたは、外から目に見えない部分も結構ある。最近のニュースでは、孤独死、孤立死の問題がある。地域や自治会での連携がなっていないという指摘もあるが、私は個人的には、自治会や個人が悪いとは思わない。「他人に関して我関せず」という部分の延長線がそうなったのではないか。いかにしてひきこもって出て来られない人を出してくるか。当事者に負担をかけず地域の中に結び付けていく。自治会によってはお助け隊のようなことをやっている。そればかりではなく、自主性を尊重しながら空気のように寄り添える活動ができないのか模索中である。
また、子ども会。小学1年から6年が対象ですが、卒業したら子ども会と縁が切れてしまう。青少年の活動という面では、中学・高校生をどう地域に結び付けていくのか。子ども会を出てしまうと、地域での居場所がなくなってしまう。青少年活動としては、彼らをたくさん地域の中に引き出せたらと思う。中高生を地域に出すための活動。若手がでてきて精霊船つくりから当日の流すところまでなどを任せるというようなことで居場所をつくる活動をしようとしている。具体的な部分をもっとつっこんでいかないといけない部分がある。活動として、地域の課題として、ごく町内のことについて話してしまったが、そこからがスタートだと思う。
公共事業の減少などについても示されましたが、要望でするときは、若干の公共事業にも寄与できるのではないかと思う。私の地域で、防災の観点から砂防ダムをつくってもらうように要望したら、無理だろうと思っていたらつくってもらえた。今はもう一箇所にもお願いしている。しかし公共事業も地元の業者はほとんどない。自治会の要望としてはしょうがないのでそこに子会社として働くところは長崎から選出をしてほしい。県にも市にも、受注した企業にもお願いする。

毎週土曜の朝午前7時30分から午前10時まで軽トラ土曜朝市をやっている。野菜100円。千々石からきている。地元に還元できるような活動をしている。

委員長
そろそろ予定していた時間になった。20分程度延長したいが、皆さんよろしいか。

全員了承

委員
水の浦町に5年前から住んでいる。三菱があるから賑やかな町だろうと思ったら、全然違った。3年前の飽浦小学校の新入学生16人だった。びっくりした。駅から10分もかからないところ、市の中心部で、横には三菱重工があるようなところで、新入生が16人ということはびっくりした。でも水の浦町だけではなく、いろいろなところで起こっている現象なのではないかと思った。数が少ないとどうしていけないかということになると思うが、数が少ないと活動が小さくなるし、中学も少なくなるからの部活の種類がないなど子どもの活動が小さくなって、選択肢が減る。将来にかかわること。子どもにはできるだけいい環境で勉強してほしいし、学んでほしいし、人間関係を作り社会性豊かな子になってほしいと思っても、小さい小学校でできないというわけではないが、地域の問題なのではないかと思う。地域で公園の掃除に出てくるのは、元気な高齢者ばかり。元気な高齢者が頑張って掃除をして綺麗な公園が保たれているが、次の世代が地域の公園をきれいに守れるか心配。身近なところでの人間の減少が、経済的なところももちろんだが気になる。

地域の人にがんばってほしいと思うので、買い物は福岡に行くこともなく、長崎で少々高くても買う。私の父は、量販店よりも地域の電気屋で買おうというような意識を持っている。そういう意識があるのは、地域を守らないといけないという、少々の犠牲をはらってもそれが自分のささやかなできることのひとつだというような意識があるからだと思う。そういう気持ちを植えつけるにはどうしたらいいのかと思う。そういう気持ちをみんなが持てるようにしたらすごくいい町になる。

例えば、経営者が話し合い、呼びかけ、補助金を使ってでも長崎ならでは産業を興して大きな利益につなげようというような意欲のようなチャレンジ精神をもつような働きかけができないのかと思う。長崎はよその文化を受け入れてきたからできる素質はある。誇りやスピリットを思い出してやっていけたらいいのにと思う。

今日、委員長から「なぜ今協働なのか」という話を聞いた。市民協働の隣には危機感がある。長崎は危ない状況だから市民協働が大切ということだが、別の審議会で話し合っている内容は夢物語。「同じ市役所の会議資料なのに」と少し矛盾を感じる。もしかしたらその点も入っているのかもしれないが、そういうところの意識の統一がぼんやりしているのではないか。

委員
経済の話、長崎の未来の話についてお聞きした。長崎の所得が全国的に低いとか就職先が少ないということは知っていたが受身だったと改めて感じた。そういう状況だったら仕方ないのでよそに行こう。そういう発想だった。私は、いろいろな課題はあるけど、長崎は好きだし、来る方にもいい町だと言ってもらえるのに、長崎の未来は何とかなるだろうと思っていた。でも、どうにもならないとわかり、このことをいろいろな人に広めていく必要があると思う。地産地消なども自分のこととして直に結びついていない。このままだとこうなると不安をあおるのはよくないが、受身でとらえるのではなく、こうなるから自分たちの町は自分たちで守らないといけないと意識を変えていく必要がある。自分の町のものを買うということをメッセージとしてコマーシャルするとか、このままでは駄目だけど自分たちで生み出さないといけないし守らないといけないともっと意識させないといけないし若い人にも主体として長崎市民として捉えてと伝えないといけない。

若い人の経済状態がたいへん。子どもの成績が親の経済状況に比例するといわれている。子どもの育ちにも関わる。朝ごはんも食べられないような状況があったりする。これでは悪循環。厳しい生活の中で衣食住を何とか変えていかないといけない。生きるために必要なものをなるべく安く買うというのは仕方ないというのもあってそこをなんとか変えないといけないと思う。

長崎で生み出す、共に創りだす。産業を長崎で作り出す。そして自分たちのもとに返していくということにしていかないといけない。創り出すってなにができるかなとも思う。一緒に作業したり、ともに汗をかいたり、顔をつき合わせてやることでつながったり、顔の見える関係ができる。中学校区ぐらいでこの地域のアイデア商品をつくったらどうだろうか。そこに子どもたちも生産活動に関わる。家に引きこもる人も家にいながら何か関われるというようなそういうものが地域ごとにできるのも面白い。趣味だけでなく、お金も入ってくる、長崎の外にも発信していける、創ることと結びつくような創造活動が顔の見える範囲くらいでできればと思う。

委員
九州で市民活動がもっとも活発に活動している宮崎と比較すると市民活動をしている人に足りないものが3つあると思う。

一点目。危機感が市民にも地域活動をしている方にも少ないと思う。地域課題の受発信が少ない。正確に捉えることがなかできていないのではないか。こういうニーズがあるということはわかるが、具体的にどこがどう困っているのかつかめていない。

二点目。地域全体で考えることが足りない。自分の周りで困っている人がいるから始めたという人もいるが、困っている人は他の地域にもいる。震災もテレビで放送されるところに支援が集中し、他の地域も困っているのに、そこはもっと困っている状況かもしれないのに、そこにはあまり支援がいかない状況。活動が重なっていないかを考えている人たちはあまりいないのではないか。東日本大震災の被災地を例に挙げると、炊き出しばかりを同じ地域でやってもしょうがない。違うサービスがないといけない。

三点目。成果を上げるということを考えて活動している人が少ない。取り組むことが目的となっている。取り組むことがいいことだで終わっている。炊き出しは復興にはいいかもしれないが、自立していかないといけないときには自立の阻害になり、炊き出し自体がそのままいいことにはならない。目的が達成したらいいことになる。

平成23年度のNPOのアンケートで「事業の運営に困っていることはありますか」という質問に対し、人・物・金が不足しているという話がある。原因は活動自体に魅力がないこと。活動がニーズを満たしていない。福岡や宮崎では事業をビジネスとして運営している部分が多くある。ニーズがあって必要なものが提供できるという状況があるのなら持続的に行えてビジネスのかたちをとることが多いが、補助金やボランティアさん頼みのところに限って継続できないことが多い。成果を上げることに重点を置いて支援活動をしていかなければならない

委員
自治会総会に3人しかこなかった。隣の町のほうでは、自治会が消滅していたり、まちなかに限界集落があるようだ。長崎大水害から30年だが、水害の後、中通りあたりの自治会は団結し中島川祭りなどさまざまなイベントをやった。自治会加入数が半減している。でも地震などの天災があると自治会参加率は9割くらいにあがるだろうと思う。でも、それが起こったときにすぐ下支えができるように組織は細々でも伝えていかないといけないと思って、活動させてもらっている。天災があって自治会の加入率があがっても困らないようにやり続けることが大事。文化も行事も何ごとも続けること。身の丈にあった、人に迷惑をかけないものを思う。

委員
私も長崎に帰ってきて「こんなにひどいのか」と感じた。今は帰る場所がないし、従業員も雇用しているので何とかやっていっている。長崎伝習所が始まったころ、まだ学生だったが活動に参加した。いま話しになっている「イノベーション」の塾に入っていたが、審査員も「なにいっているんですか」という感じだった。 新潟市には「価値創造部」という、いかに市民協働とまちなみ、価値を見出すかということをやっている。長崎も真っ先にそれをやれる場所だったのかもしれませんけど、横断的にできる組織がいるのではないか。

イノベーション塾は、1920年代の世界恐慌前夜の時にドイツのシュンペーターが考えた「イノベーション」についてのもの。

その考えのなかで「新結合」が心に残った。長崎でイノベーションするなら新結合しかないかもしれない。自治会と企業、行政と自治会、ボランティアなど今まで考えもつかなかったものをいかに結合させていくかがこれからの公共に求められていることだと思う。皆さんも口々に言われているように受身では難しい。新しい価値を創造するためには積極的に関わっていかないといけないし、今まで行政にやってもらっていたことにもいかに自分たちが関わっていくかということだと思う。ちょうどそれに気づいたのが、戦争が起こる直前だったし、人口がどうしても増えないというような状況が似ていると思う。

長崎ではどうやっていったらいいのか。やってきた人と、やろうとしている人をあわせる。また、成功した人と失敗を重ねてきた人をあわせる。先輩たちと次の世代たちをあわせる。新興住宅地と農村部とを重ねる。どうしてもコミュニティの問題は避けて通れない。新しい価値を創造するためにデザインや仕組みを考えなくてはいけない。2年前に茂木健一郎さんと米倉さんが長崎に来たときも話したが、地域と世界の地域、都市と都市、地域と地域、という縁組があってもいいのではと思ってて、大浦地区はグラバーさんが活動していたので彼の出身地であるアバディーンの小学校と大浦小学校とで姉妹連携をしようかという話もある。それを支えるのは公共を担うボランティアの人たちや行政の人たち、それを理解してくれるような応援隊がいないと事務的なところはカバーできない。カバーできるためには成功してきた人たちの経験をいかに落とし込んでいくかが大事になってくる。

「長崎居留地まつり」をやってきているが、僕らは「観光」のためにやっていないという思いがある。行政側は観光部局だが。行政はお客さんが増えないとお金は出せないというが、私たちはお金はいらないから自分たちのまつりをやりたいということでやっている。

長崎の課題はいかに自分たちのこととして考えられるか。

先ほど皆さんからのあったように小さな成功体験を積み重ね、目に見えるように形にしていく。誰と誰を、何と何を、いつといつを、どことどこを繋ぎ合わせるのかということにアンテナを張っていきたい。

委員
個人的には観光や食などいろいろな委員をしているが、まちづくりは人づくりと感じている。そのためにはベクトルをあわせていかないといけないと思う。知っている人や知らない人もいるから情報発信が必要ということもあった。まさにそのとおりだ。ベクトルをあわせるにはどうしたらいいのか。危機感のある人と無い人がいる。危機感がないことは悪いことはない。なにも特効薬はない。経済にしても。こうしたらいいというアイデアはその人にとって良くても他の人いいかといったら違う。それをちゃんと話し合える場が必要だと思う。

やり続けることも必要。自分を犠牲にしてまでやることには疑問がある。高い物を無理して買うというのはいいと思うが、押し付けるのはよくない。自利利他という言葉がある。自分が溺れているのに溺れている人を助けることはできない。無理すると持続性はない。そこを何とかしたいという考えはある。

人を育てるにあたって自分の会社で言っているものがある。「一人が一人を育ててください」というもの。一人が何十人もとやるからたいへん。地域にも言えることでは。まとまることが大切。一人が一人を育てて、あうんの呼吸が出来るような人をつくる。たての連鎖があって、横のつながりがあって始めて動き出すのではないだろうか。

「成長と発展」を常に考えている。長崎を成長させたいのか、発展させたいのか。どう違うのか。

成長というのは、いいモデルがあって、それを伸ばしていけばよくなるというもの。自治会の総会の話で3人しか集まらないという話があった。私が住む松が枝町には2,3年前まで自治会がなかった。いったん崩壊してなくなっていた。これじゃいけないということになり、数名が集まって自治会を再生した。今では総会のときなどは何十人も集まる。これをいいモデルに前に進むと成長である。ところが、3人くらいであれば、これは成長できない。モデルを変えなければならない。それが発展だ。私が好きなCMにこういうのがある。ボールを使った芸をする人がいる。誰もみてくれない。そこにとある少年がやってきて大きな鍵盤を持ってきて、ボールで音を鳴らす。要するにボールを使った芸をいくら磨いても、人は見ない。その芸を磨くだけで人が見てくれるのであれば、それは成長と呼べる。ところがそうではなく鍵盤を持ってきてポーンと音を鳴らすには、モデルが変わっているので、発展だ。人間は、子どものころから人間だ。おたまじゃくしは、成長すると全然形が変わるので、モデルが変わったと言われる。

地域でうまくいっているモデルがあると成長させ、よくないところがあるとモデルを変えて発展させていくようなプランが必要。どこも同じではないので、それを見極めることが大切。うちは今発展型なのだろうか、発展型がある程度行き着いたらまたモデルを変えなければいけない。長崎は今どちらのモデルなのか。場合分けをする必要がある。それをどう集約させていくかのノウハウが作れたらいいと思う。

委員長
以上で全委員の発言が終了した。

事務局で整理し2回目以降にお願いしたい。以上で議事を終了する。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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