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平成24年度第1回長崎市文化振興協議会

更新日:2013年3月1日 ページID:006754

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

経済局文化観光部文化振興課

会議名

平成24年度第1回長崎市文化振興協議会

日時

平成24年7月24日(火曜日) 午前10時30分~

場所

長崎ブリックホール3階 会議室2

議題

長崎市市民文化活動振興プランの改訂について

審議結果

文化振興課長挨拶

県文化振興課人事異動に伴う、委員就任のお知らせ

委員長
昨年度、環境整備が議題となった。公会堂の建て替えについても触れ、小ホール中ホールがいいのではということを市長へ伝え、文化整備について強く求めてきた。本日も忌憚のない意見を賜りたい。

事務局
資料の説明

委員長
まず、昨年度までの復習をし、問題提起を考えたい。

事務局
これから文化振興プランを持っていく段階であることから、昨年度は市長への報告は省略させていただいた。また先ほどご意見いただいた公会堂については、公会堂あり方検討委員会にて、議論していただいたところである。
文振協は昨年度2回開催しており、1回目はこれまでのプランの経過・中身についての実績評価についてのご意見を頂き、今後の素案・骨格作りのものとした。
2回目は文化振興課による具体的施策例の自己評価・検証についてのご意見をいただいた。

委員長
「文化」の広さ、例えば市庁舎の問題が一つの特色。ハードの問題だけではなく、ソフトの問題もあわせてもっている。新しいもの・時代を作り出すという意識。変えないといけないという意識。今後その点についても提言を出来るように皆さんにもお願いしたい。

委員
指定管理について、学芸員(専門職)の質、例えば科学館はもともと市の管理で、先生方が子どもさんに丁寧な説明をされていたが、指定管理になったことで、受ける側にも問題がでてきている。指定管理という立場で3年や5年で管理運営の技術者を抱えても、入札で変われば解雇してしまわないといけない。そうなると質の高い学芸員が担保できない問題があると考える。
指定管理が自主事業までもやっているところがある。動員的観点、教育的な観点、どちらが良くて、という問題ではなく、それぞれの特色の比較の必要があるのでは。また、どのように観点を調和できるのかが問題と考えている。

委員長
過去の形態だと学芸員がキュレーターまで育ってきた例がある。いまの指定管理制だとそのようなことが難しい。
ちなみに現在は市の施設のどのくらいが指定管理制度なのか。

事務局
ほとんどの施設が該当する。

委員長
市の職員は入っていないなのか。例えば図書館など。

事務局
ブリックのように一部入っている。同じ施設内で、業務によってわかれている。

委員長
指定管理による質の問題、事業の継続性は考えなければならない。ブリックは保たれていると考える。
入札する側は、安ければいいという発想があり、雇用・給料の問題などにつながり、そのことが質の担保の問題にもつながるのでは。

委員
指定管理の調査をさせていただいているが、日本は学芸員の位置づけが欧米と比べても低い。法律で定められているものの、あいまいである。
指定管理での問題は、指定管理自体は例えば3年であっても、職員は1年契約で更新しながら、という形態をとっているので、長い目でみて学芸員にはなれない。
長崎で考えると、例えば長崎歴史文化博物館は指定管理が逆に上手くいっているように感じる。質が高いと感じている。JTBとツアーを計画したりしており、業務を明確にしている。全国的にも珍しい。全国的に見ると、施設管理を指定管理、事業を地方公共団体、の例が多く、事業まで指定管理という例はまだ少ない。それはどこも同じような問題を抱えているため。
しかしこれからはそうはいかなくなってくるだろうから、公共施設、行政としても考えなければいけないだろう。

委員長
質の高さを担保するため、指定管理制度はこの場でも話を持たないといけない。いずれ、評価についても考えなければならない。問題意識を持っておく必要がある。

事務局
改訂市民活動プラン構成案について事務局より説明

事務局
追加しておくべき事項があればご教示いただきたい。「文化の木」という表現を削除しようと考えている。また、これまで掲げていた「裾野を広げるなど」の3つの柱についても根本的なコンセプトとしては残しつつも、あまり表の表現には出さない方向で考えている。そのあたりについてもご意見いただければ。

委員長
第4次総合計画とのリンクが必要になり、文化の木を育てるための具体策となるだろう。

委員
イキイキという言葉があるが、私も民踊でイキイキできるよう、公民館で20人、5回ほどの講座を開催している。今日も午後から学童で民踊体験を予定している。
民踊を通して、子供さんにも文化活動に参加していただきたい。またご高齢の方にもいきいきとした体験を開催していきたいと考えている。

委員長
若い人材がいないという嘆きを聞くが、委員の意見のように、学童や学校で開催するなどの自発的な働きも大切にしなければ。このような活動を通じ育成にも繋がる。

委員
あとは、学童の近隣地域に、留学生が多くいらっしゃるので、外国人向けも開催しようとしていたが、うまくまとめ切れていない。また、今の高校生が何をしているのか上手く把握できれば。

委員
長崎の民謡を網羅しているものを持っているので、放送などを通して活用したい。

委員
これからは率先して自分たちからアクションを起こす考えだ。

委員
若者が民踊を知らない。民踊も民謡も音楽の表現にでる。エイサーはよくするけど、そのギャップをうまく埋められれば。

委員
南部地区しかあまり見ていないが、地域の活動を通じてみなさんイキイキしている。ただこれからは地域でも頂点を高めることも目指したいと考えていて、ゲストを招くにも、ちょっと光ったものを地域の方にも見せたい。アウトリーチコンサートも好評だった。地域の催しだけをするのではなく、ちょっと費用を出していただくなどして、底辺を広げつつも、頂点も高められれば。

委員長
文化の進化を提起いただいたと考えます。

委員
いろんな社会的団体も生きがい作りなど、その中に一つ文化を取り入れていくという考えがあっている。そういう団体が、地域の中で、連携・共同・情報共有が意外と少ないのでは。連携・共同・情報共有ができれば、さまざまな問題をクリアできると考える。まだまだ日常化されていないのが現状であり、将来に向けた展開として、長崎で言えば美術振興会・国際文化協会など、大きな団体同士でパイプがつながれているかどうか。行政が全ての文化行政を担うというのも難しいだろうから。市民が主役という、市民レベルでつながっていくことも、議論できれば。
発表の場は公会堂建て替えの問題でもでてくる。また発表と同時に創作の場をもっと若い子どもたちに与えていただければ。金沢の事例(24時間利用が可能な工房のある美術館)のようなこともできれば。
いきがいのもう一つ根底に、「物質的豊かさではなく心の豊かさ」があると考えていて、そんな心の豊かさのある暮らしの実現から笑顔や生きがいが生まれるのでは。

委員長
発表と創作のニュアンスは少し違う。1の(5)に「心の豊かさ」を追記しては。

委員
イベンター側として、ただ東京から演奏家をつれてきているわけではない。正直、採算の取れる方と、そうでない方はいらっしゃる。それであっても、色んなバランスをとりながら選んでいる。そのような立場に立って考えているので、皆さんと一緒に放送活動を通じて紹介し、場の提供をしたいが、番組は売り物という側面があり、視聴率の問題もあり難しい面がある。文化人の皆さんから積極的な情報提供や、ここにいけば情報が集まるという場があればいいのだが。
アウトリーチコンサートやガラコンサート、この前のガラコンサートを聴きにいったがいい活動だと思う。私たちも商業ベースだけでなく、放送活動の一環で考えなければならないと考えている。
またオペラに入らせていただいて見えたことがあるのだが、先生をしながらという方が非常に多く、また3,000万ものお金を集められ、大変な苦労をして創られていることを痛感した。

委員長
アルカス佐世保は、鑑賞型が多すぎるという意見も耳にするので、長崎はそうならないでほしい。鑑賞型と市民主役型のバランスを意識してほしい。

委員
「考え方」として「芸術文化」が2番目にしかでてこない。1番目は「市民が主役」。
文化のための文化といわれるが、よくよく考えると、「文化は人間のため」にあるはずだから1番は市民に据えていいと考える。
「誰かが何かを持ってきてみせてあげます」、いわゆるトップダウン型が多いのが現状で一般的だが、これからは地域で持っている文化を拾い上げていき、支援していくボトムアップ型も支援する考え方が必要なのかもしれない。過疎化などで崩壊してしまい文化もなくなる。なくなってしまうと取り返しがつかない。長崎はそういったものが多いので育成し、持ち上げていくことも必要だろう。
やはり、情報の集積、ここにいけばここにあるといったようなものがあれば。それをマスコミにとっていただき、若者に伝承できれば。
また、発表と創造、創造と発信の場があればいい。

委員長
ボトムアップのことも追記したほうがいい。

委員
1の(1)、市民が主役「の芸術文化」としてはいかがか。あと「まち」を(1)(3)(4)にもつけては。また(4)のカッコ書きは全てに言えるので省いていいのでは。
あと、3の(4)は2に該当するのでは。
また、歴史は文化に含まれているのか?個人的には「歴史文化芸術」といっていただければありがたい。
それは、例えば東南アジアだと受け入れる素地、環境がなかったが、長崎はそれを受け入れてきた類まれな土地で、自覚する必要があると考えるからである。情報発信の前に長崎の文化を捉えなおす必要がある。
その他、2と3が似通っているようだが、3はもっと「具体的」なこれから、将来のことで、分けるなら2を短期・中期にするか。それか2と3をまとめては。

委員長
3は展開策ではなく具体策のほうがいいのかもしれない。
また継承することは確かに大切だ。

委員
芸術文化を目標というより、活かすという観点から動くと、市民の幅が広がるのでは。
ここでいう市民は外に出て行ける市民の印象があるので、例えば引きこもりの人をつなげるツールとして芸術文化・アートは有効だといつも思っている。どういうところに活かせるのかという観点を持つといいのでは。
ボランティアでもケアされる側とケアする側は、それを通じてお互いを知り合うことができ、こういうところでもツール・つながりが大事になってくる。それこそクオリティオブライフでは。

委員長
確かにケアされる側の視点が欠落しているので、1の(4)に弱者の視点も含められれば。

委員
裾野を広げることを目標としてやっているが、発表はその人とその人の目標でもあり、エネルギーともなる。それと同時に頂点をたかめる、いい文化に触れることも必要。最近はいい文化が分からない人が多い。ピアノでも「うたえない」人が減ったため、ショパンをひかせることができない現状がある。そういった意味では、チケット販売は芳しくなかったかもしれないが、外山さんの演奏は素晴らしかったと思う。芸術性を高められなければ豊かさが生まれない。ピアニッシモ(小さい音)の良さだったり、何もない空間や余韻を感じられる人が少なくなった。やたらうるさい音楽しか受け入れられない土壌となっているように感じる。

委員長
いい文化に触れさせることが大切だろう。

委員
この振興プランの名前を疑問に感じている、どの範囲までカバーするのか。
次回またお話しできれば。

委員長
スポーツと文化は対立的なものであるが総合的な文化。人間の営み全てが文化である。広義か狭義か、また歴史の取り込みの問題も上がったので、整理し、表題自体も考える必要があるだろう。

事務局
今年度は3回予定しており、次回は11月頃、3回目を1月ごろで予定している。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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