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平成22年度 長崎市野口彌太郎記念美術館運営委員会

更新日:2013年3月1日 ページID:006493

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

文化観光部文化財課

会議名

平成22年度 長崎市野口彌太郎記念美術館運営委員会

  • 日時:平成22年7月7日(水曜日)午前10時~正午
  • 場所:原爆資料館 2階 応接室

議題

平成21年度事業報告および平成22年度展示計画について

  • 今年度(平成22年度)の運営委員、事務局員の紹介
  • 美術館長あいさつ

議事

1 21年度事業報告(会議資料を基に事務局から説明)

  1. 過去の運営委員会での協議事項と対応について
  • 入口の長崎港ジオラマが、美術館の入口にはそぐわないとの指摘があったことについて
    ジオラマの前を壁でふさぎ、美術館表示をした。また、外側にはたたみ一枚ほどの縦看板を設置した。
    なお平和会館の外壁に広告用垂れ幕を下げることは難しい。
  • 野口画伯の人物を知らないと、彼の絵の価値がわからないという指摘について
    野口画伯に関する評論や記事、年譜などを参考にして「野口彌太郎物語」を幼児・小学生低学年向き、小学(高学年)向き、・中学生・高校生・大人向きの三種類を作成し、館内に置いている。入館者に人気があり、希望者には無償で配付している。
    また、野口画伯が生前こまめに手帳に書き綴ってきた日記を、パソコンデータに起こす作業を継続して
    行っている。
  1. 年間事業等について
  2. 入館状況について

(質疑)
委員A
平成18年度までと19年度以降の入館者数の差が大きい。
先日タクシーに乗って「野口記念美術館へ」と言うと、旧長崎英国領事館のある大浦方向へ行こうとした。
平和会館のロータリーに来て運転手が迷った。市民が美術館がここにあることを知らない。
この美術館は、全国的に見ても立派な美術館である。立派な美術館であるにもかかわらず、年間の入館者が3586人というのは少なすぎる。3~4万人は入って欲しい。お客の誘致が必要である。この立派な美術館が市民の誇りになっていない。情報が届いていないということである。立派な美術館というのは、全国美術館会議、美術館連絡協議会など、連携組織があるので、加盟して全国に情報発信が出来るような体制作りが必要だと思う。財団法人日本博物館協会もあるので、そういう組織に入ったら良い。
委員B
博物館法にのっとっていなくても入れるのだろうか。
委員A
入れる。類似施設も申請すれば入れる。入会して、この美術館が全国的にも知られる美術館だということを市民にも知らせ、誇りに思わせることが大事だ。
会長
この美術館ができる前に、寄贈したのが平成2年、油絵105点、号数で合計2400号あまりをこちらにお持ちした。これらの多くが倉庫に眠っていないのか気になる。
委員A
全国美術館会議に、この際是非入会することを勧める。美術館の入館者数は年間6~7万人。
入館者10万人を超える美術館をみんな目指している。どこの美術館も様々なイベントを企画したりする。
ここは作品数も十分である。「さるく地図」に入れてもらうこともよいが、教育委員会などとも連携することが必要。これだけいい作品があるのに知られていないのはもったいないことだ。
野口美術館が10万人を目指すマネジメントをしていかないともったいない。全国平均の6~7万人を目指すのは当たり前である。
会長
私は鎌倉に住んでいるが、鎌倉では新聞に美術館行事が載っている。こちらはどうなのか。
委員C
美術館紹介の記事を出したい。
委員A
予算と決算の差が大きい。一般会社だったら倒産である。せめて予算の8割くらいは満たして欲しい。

2 展示小委員会の審議結果について、委員B(展示小委員会委員長)説明

  • 「第一回 野口彌太郎賞」の「賞」をつけて子ども絵画コンクールをした。市長が先頭に立って来ていただいたことがPRになった。
  • 「野口日記起こし」の作業は貴重なもので、こういった作業や研究を学芸員にしてもらえば良いのだが、学芸員のいない美術館ということは解決されていない。
  • およそ2000点に及ぶ「下絵デッサン」の整理作業を、これまで日記起こしを担当してこられた事務局員に是非やって欲しい。

委員A
学芸員の問題だが、何かの論文を書いて資格をとっただけの大学の新卒者やペーパー学芸員に仕事を任せるより、これまで日記起こし作業を続けてきた担当者に引き続きやってもらうべき。
学芸員の資格を持っていなければならないのであれば、教員免許を持っていれば後数単位だから二ヶ月くらい講習会に行けば、資格が取れる。
委員B
私もそれに賛成。やっと覚えてこられたというときに担当が代わるのは問題である。
委員A
この前の講習会では、私も講師として行ったが、長崎市、諫早市から一人ずつ来られていた。ペーパーでなく、実務者であることが大事。
委員A
平和会館の垂れ幕設置は難しいのことだが、平和ゾーンにアートがあることは素晴らしいことだと思う。慰霊の精神と美術の共存は充分に可能なので、アピール方法を今後も考えてもらいたい。
委員B
野口先生の姿勢も作品も、平和を求める心が貫かれている。
委員A
長崎市民が美術館に誇りをもつようにするためには、予算をかけなければならない。市民があまり来ないようでは、ここを発展させ得ない。市民が市民を連れてこなければならない。
委員B
この美術館が大浦の旧長崎英国領事館にあった時も、主な来館者は観光客だった。
委員A
先般黒澤明展をやったが、若い人たちは黒澤を知らなかった。野口彌太郎も忘れられている。
野口さんの精神のときめきを広めなければならない。忘れられないように新しい息を入れないと、忘れられてしまう。

3 平成22年度展示計画について(事務局説明)

できるだけ多くの作品の中から、あまり展示されていない作品も表に出すように心がけていること、名品は展示記録を作って連続して展示することを控え、一定の養生期間をおいて交代で(展示作品の入れ替えに配慮して)展示するように心がけていることなどを説明。
委員B
課題になっているのは、これまでいろんなテーマでやって来たが、限界に来ている。開館20周年記念には、外から作品を借りてきて盛り上げていかなければならない。作品の収集、この作品を展示したいというものがあるはずだ。予算面も含めて計画を立てて欲しい。
委員A
作品交流費用は、運送代、保険代にかかる。彫刻の搬送はかさばるので費用がかさむが、絵は彫刻より扱いやすい。財政当局に訴えて予算を取らなければならない。見たいものを展示しなければならない。計画を立てて予算を取ることが大事だ。収蔵作品ばかりでは金太郎飴と同じになってしまう。
本来の美術館は何も変らないのが本当である。が、年に1回くらいはお金をかけて企画展をするようにしたい。お金をかけることに対する考え方は、議員さんたちの、その議員さんを当選させた市民の人たちの文化的レベルが問題である。
委員B
企画展の作品を借りることを考えてみると、県美、県外、県内それぞれ数点ずつが考えられる。
委員C
県美とここでタイアップして同時開催という形もあるだろう。

4 第1回「野口彌太郎賞子ども絵画コンクール」について(事務局より取組の報告)

  • 学校行事に結びつく催しなので、学校長や担当教師との連携を大事にするよう心がけている。
  • 第2回も行うこととして、すでに別紙の「実施要領・募集要項」を各学校に配付している。
  • 今年度も、審査などで委員の先生方にお世話になるので、よろしくお願いしたい。

4 事務局からの報告

1. 野口彌太郎関係資料の保管・活用に関する取組について

  1. 当課作成の「野口彌太郎物語」について、著作権上の問題を確認した上で広く普及させたい。
    委員A
    著作権については、出典が最後に書いてあるのならば問題はない。内容的に野口先生の身内の方で傷つく人がいるなどの問題があれば別だが、その様な問題がなければ、著作権者の大本は野口会長さんだから、野口会長さんから出版して良い旨のはんこがあれば良い。その他は出典を書いておけば良い。出版して売ればいい。
  2. 「野口日記帳起こし1956年~59年分(昭和31年~34年)」を配布。これについて経過を説明。多くの方に読んでいただき、
    いろんな角度から野口画伯を捉えて広く紹介していただきたい。
  3. これまでに1934年分(昭和9年)、1960~61年分(昭和35年~36年)、1773年分(安永2年)の日記起こしも配布したが、他の日記帳や手書きの
    原稿なども今後転記を進めて、研究者が利用しやすいような形にしていきたい。
  4. 1800点を越える、「下絵デッサン資料」を利用しやすく、散乱・腐食しない方法での保管方法を研究して
    整理する。
    ある程度その方法についてはアドバイスをいただいているので、これから作業に取り組みたい。

2 美術館入口の壁面設置について説明し、会の終了後現場と館内を見学。

5 閉会、美術館視察

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総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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