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第4回 長崎駅周辺まちづくり委員会

更新日:2013年3月1日 ページID:006416

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

都市計画部 長崎駅周辺整備室

会議名

第4回 長崎駅周辺まちづくり委員会

  • 日時:平成21年7月27日(月曜日)午後3時~午後5時15分
  • 場所:長崎市立図書館 1階 多目的ホール

議題

まちづくりの基本方針等について

審議結果

議事

1 まちづくりの基本方針等について

委員長
それでは、事務局から資料の説明をお願いしたい。
事務局
長崎駅周辺地区の位置づけ、現状と課題、地域の特性・個性、まちづくりの基本方針について説明(前回提示資料の修正箇所及び、前回会議の指摘事項を踏まえたまちづくりの基本方針の再整理内容について説明)
委員長
まず、資料21ページまで(長崎駅周辺地区の位置づけ、現状と課題、地域の特性・個性)について、何かご質問等はあるか。
A委員
資料の整理ということではないが、前回の会議の結果、今回は土地利用の方針から議論を開始することになっていたと記憶していたが、それと今回の会議の進め方とが違うように感じる。
委員長
前回の会議において、全体としての方針を少し詰めたほうが良いのではないかといった意見や、資料が全体的に硬いのではないかなど、様々な意見があったことを踏まえ、まちづくりの基本方針についてきちんと議論をした上で、土地利用の誘導の議論に進むという主旨で資料が整理されている。
A委員
毎回、最初から議論が進められているような印象がある。前回問題となった箇所を一つずつ解決しながら、議論を前に進めていただきたい。
委員長
今回の会議では、まちづくりの基本方針や具体的な方策の内容については、きちんと押さえていきたいと考えている。それを踏まえた上で、土地利用の誘導について自由にご意見を頂きたいと考えているが、そのような進め方でよろしいか。
(異議なし)
委員長
それでは、資料22ページ(将来像とまちづくりの基本方針)について、ご意見を頂きたい。
B委員
イメージの部分については、他の項目と比べて違和感がある。また、記載された内容が、委員会での議論が進められた結果として整理されるのであれば分かるが、この段階で整理されることについても、やや違和感を覚える。
C委員
基本方針の順序に違和感がある。長崎駅周辺の整備においては、方針4(広域交通及び市内交通の結節点を形成する)は重要な項目であるし、また、方針3(持続可能で質の高いまちを形成する)は、他の3つの方針全てに関係すると考えられることから、方針3と方針4は順序を入れ替えたほうが分かりやすいのではないか。
D委員
「基本的な考え方」に示されている、長崎の個性や長崎化、質の高い都市空間といった点がキーワードとなって将来像が整理され、また、その下のイメージについては、新しくアクティブな長崎の顔づくりという点がキーワードとなっている。イメージに示されているような柔らかい表現があった方が、計画としては面白いものになるのではないかと思うが、将来像とイメージで与える印象がやや異なるようである。長崎化を意識しつつ、イメージを先に示した上で、将来像を示すという流れで、両者のつながりも考慮しながら内容をもう一捻りすると良いのではないか。また、歴史をひきつぐだけがまちづくりではないので、将来像の後段部分については、周囲との調和というよりは、長崎の顔づくりといったことがニュアンスとして入ったほうが良いのではないか。
事務局
イメージの部分については、内容が硬いのではないかという意見を踏まえて、敢えてトーンを変えている。内容の是非については、当委員会の中でご議論を頂きたい。
基本方針については、相互に関連するものであり、重要度の順で並べたものではないが、当委員会の中で入れ替えをしたほうが良いというご意見があれば、そのように訂正したい。
さらに、将来像の表現についても、もう一捻りする必要があると認識しているので、当委員会の中でご意見を頂きたい。
E委員
日本全国、新しい駅ビルというのは、概ね似通った近代建築の様相を呈しているが、長崎では、例えばテレビ等で見た場合に、すぐに長崎駅であることが分かるように長崎らしさを出していくということで、このイメージを捉えてよいのではないか。
また、将来像に記載されている「周囲と調和した」という部分については、現在の長崎駅の周囲との調和というよりは、他と突出することなく、長崎の歴史を踏まえて、長崎らしくつくっていうという方向で整理してみてはどうか。
F委員
イメージに示されている「一目であなたを虜にする」という響きから、新しいまちであることが感じられて良いと思うが、将来像のコンセプトは「周囲と調和した」という表現になっている。「周囲との調和」については、世界遺産登録を目指す日本二十六聖人殉教地との調和をどのように図るかという点で難しい内容かと思うが、基本方針の中に主旨が入っていれば良いので、将来像については、新幹線を契機にしてまちが生まれ変わる、新しい文化がここから生まれるという表現に変えたほうが、イメージとの繋がりもよくなるのではないか。
なお、「一目であなたを虜にする」具体的な中身が、目を引くようなデザインなのか、あるいは内容なのかについて、現時点では見えていないが、これからの議論の中で整理されていくのだろうと思う。
委員長
これまでの議論を整理すると、トーンを少し変えたところについては積極的に評価して、もう一捻りしてみてはどうか、イメージを先に出して将来像へ繋げてはどうか、「周囲と調和した」というところについては、長崎の良いところをもっと強調して、新しい長崎を個性あふれる形でつくるということを示した方が良いのではないかということであった。そういう意味では、方針2(周囲との連携や調和が図られたまちを形成する)については、周囲というよりは、市内の各拠点といった表現に変えたほうが良いのかもしれない。
また、方針1~4の並びの中で、方針3は他の方針に関係するので、方針3と4の順番を入れ替えてはどうかということについては、もっともな意見であり、そういった方向で議論を先に進めたい。
委員長
それでは、個別の方針について議論を進めたい。まず、資料23ページの方針1(交流とにぎわいの都市拠点を形成する)について、ご意見を頂きたい。
C委員
ここに示されている施設はどれも必要だと思うが、敷地は限られるので全てを導入することは不可能であり、整理の仕方を考えないといけない。コンベンション機能については、現在の長崎には不足していると思うが、市民・県民の文化、知的活動のための空間については、現在の出島交流会館のようなものが長崎駅周辺にも必要なのかどうかは疑問である。
長崎駅周辺地区は長崎にとって最後の空地であり、将来に向けて取っておくスペース、転用可能な形で開発をするという視点が重要であり、公共公益施設の移転受け皿となる空間や次世代の産業の立地に資する空間といったものを大事にする必要があるのではないか。
ホテルについては、現在でも市内で飽和状態にあり、長崎駅周辺地区でこれ以上増やしても良いのだろうかという危惧はある。この地区は交通結節点として、市内の各拠点へ繋げるという視点が大事であり、ここを起点に長崎市を活かすということが重要であると考える。大都市の駅のように全てを集約するのではなく、市内の各拠点へスムーズに連絡できるようなまち、玄関に来て玄関で帰ってもらっては困るので、有効な玄関として機能するようなまちづくりが必要であるのではないか。
G委員
長崎駅周辺の再整備が完了する15年後には、高齢化がさらに進展していると考えられる。例えば、老老介護をしている介護者が外出することとなった場合に、要介護者を一時的に預かり、ケアをしてくれるような施設や、高齢者にとって利便性の高い交通手段を確保するための空間が必要であると考える。こうした医療・福祉を重点的に考えてほしい。
H委員
再開発による土地の有効利用というのは大事なことであるが、この地区は、新しい長崎の顔、玄関であることが最も要求されるものであると考える。したがって、観光地や既存市街地への広がりをどのように持たせていくのかが一番大事であると考える。地権者の方々は土地の有効活用を図りたいという意向はあるだろうが、少子高齢化が進む長崎の中で、この地区だけが生き残るということが一番危惧される点である。
I委員
長崎駅周辺地区の土地を有効利用することは、今後の長崎の発展のために重要なことだと思うが、この事と、ゆとり・やすらぎのある空間の創出といったことは矛盾するような印象もあるが、両立することは可能なのだろうか。
委員長
まちづくりの基本方針を整理した後、矛盾する事項でも両立して達成すべきと考える内容があれば、これを地区計画的なものにどのように表現するかが重要になってくる。
D委員
資料23ページでは、商業・業務など施設系の機能を中心に整理がされているが、下側の写真では広場空間が示されており、双方の関連性が見えにくいのではないか。この地域の中では、広場やポケットパーク、まちかどコーナーなどの「たまり空間」を確保し、同時にこれらをネットワーク化する動線を整備するなど、動線と広場との連携を図りながら、その中にこうした多様な機能が張り付いていくというような関係が出てくると考える。また、広場の配置によって、周辺との連携の仕方も変わってくるものと考えられる。賑わいの空間として、広大なオープンスペースを確保できるのは長崎駅周辺地区以外では難しく、これが最大の特徴でもあるので、この点をきちんと位置付けをしながら、関連する施設・機能を整理してみてはどうか。
委員長
次に、資料24~25ページの方針2(周囲との調和や連携が図られたまちを形成する)について、ご意見を頂きたい。
D委員
長崎の特徴を表すポイントとなる方針である。斜面都市としてのパノラマ的な景観は重要であるが、これにはかなり広域的な視野が必要であり、どこから何を見せるのか、いわゆる視点場や視線を整理することで、長崎の大景観のイメージをより具体化する必要があるのではないか。また、まちなみやまちの動線として、例えば、日本二十六聖人殉教地から海への視線、駅から中心市街地への視線、さらには、駅から海を見通すというコンセプトも重要だと考えるが、これを実現するための周辺の土地利用や建物にも工夫が必要となる。このように、パノラマ的な大景観から、長崎駅周辺から周囲への視線、それから建物そのものといった順で、視野の広いものから中くらいのもの、それから個々の建物に展開するといった3つの段階で整理していくことで、長崎の美しい海や自然を眺めながら、良い姿のまちに降り立ったという印象を与えることが出来るのではないか。
委員長
大景観、中景観、小景観をきちんと整理したほうが良いという指摘である。その中で重要なポイントとして、海に開けたという点や歴史資産との連携、海岸線を経て中心市街地へ至るつながりを意識した景観形成が重要であるとのことである。また、駅舎についても、長崎のこときちんと認識したデザインとするべきであると考える。
C委員
海から見た景観、山から見下ろした景観、さらには、駅から見た景観に配慮した長崎らしい景観を形成するという意味においては、長崎駅周辺地区は最後のチャンスであると思う。このことから、方針2については景観を中心とした方針にして、「1.既存市街地との連携」については、方針4に含めても良いのではないか。
委員長
確かにそのような整理も考えられるので、今後検討したい。
J委員
日本二十六聖人殉教地は貴重な歴史資産であると考えられるので、世界遺産登録を進めてもらうとともに、駅前商店街との連携も含めて、動線の確保についても十分に検討してほしい。
I委員
大黒町のまちづくり委員会としても、日本二十六聖人殉教地から諏訪の森までの歴史遺産を見据えたまちづくりを進めていきたいと考えている。このことから、JR長崎駅については、風格のあるような駅づくりを進めてほしいと思う。
また、路面電車やバス等の公共交通を活用した交通動線を、市全体で確保することが重要であると考える。来街者だけでなく、市民・県民が自由に市全体を往来するのに便利なまちづくりを進めてほしい。そのためには、バスターミナルは国道沿いに近いところに確保した方が良いのではないかと考える。
委員長
方針2に記載されている「交通動線の確保」にも関連するので、次に資料28~29の方針4(広域交通及び市内交通の結節点を形成する)について、ご意見を頂きたい。
B委員
旭大橋先線の整備は重要な課題であると思われるので、今後、具体的な議論が出来ないか。
また、西部ガスのガスホルダーについては、平成6年に移設されたとのことであるが、今後の新幹線整備や駅周辺の開発を進める中で、変更が出来るのかどうかについてお聞きしたい。
事務局
中央郵便局横の旭大橋先線の整備については、市議会においても指摘があっており、我々としてもその必要性については認識している。しかし、全ての事業を一度に進めることは困難であるので、まずは、駅周辺の土地区画整理事業を進めることとし、この道路の整備については、将来的に検討を進めていきたいと考えている。
西部ガスのガスホルダーについては、長崎駅周辺の再整備について本格的に検討を開始した平成9年度以降、管理者と協議を行ったが、浦上川線の整備に伴う移設から間もないことや膨大な移設費用を要することから、現時点では具体的な移設の計画は無い。しかし、ガスホルダーのあり方については、今後も管理者と引き続き協議をしていきたいと考えている。
K委員
幹線道路と地区内の道路の機能分担を図ることは非常に重要なことであるが、具体的なイメージや案を教えてほしい。
事務局
長崎駅周辺に通過交通が流入しないよう、適切な機能分担を図ることが重要であり、旭大橋先線の整備もその方策の一つと捉えている。
K委員
旭大橋先線がどうなれば、通過交通による混雑が回避できると考えているのか。
事務局
北部方面から浦上川線を経て、市役所や国道34号方面へ向かう場合、旭大橋先線が整備されず十分な交通処理能力が無いと、結局、国道202号を通過することとなり、交通の分散化やバイパス機能を十分に発揮することが出来ないのではないかと考えている。また、国道202号の歩行者動線を考える上で、国道202号の交通量の削減、浦上川線への分散化は重要な要素であることから、旭大橋先線の整備が必要と捉えている。
L委員
今の提案は、長崎駅構内へ無用に入り込む車を減らし、浦上川線から国道34号や東部方面へスムーズに繋げるために、中央郵便局横の市道を拡幅して、その先から右折させたほうが良いという考え方だ。
H委員
方針2の1.に「公共交通機関を活用した交通動線の確保を図る」とあるが、路面電車やバス等については、路線や系統を新たに増やすことは容易ではないので、駅を目的としない交通も引き込んでしまうことになるのではないか。
また、確保だけではさらなる発展が無いのではないか。例えば、駅から中心市街地を直接結ぶトンネルの整備など、それぐらい大胆な交通手段についても考えてほしいと思う。現在の案では、現状の路線が減ってしまうのではないかと懸念している。
委員長
トランジットモールに引き込もうとすると、交差点が変形五差路となる。駅に入る路線と通過する路線との機能分担については、今後検討が必要と考えられる。
また、トランジットモールというものは、浜町の商店街に沿って路面電車が整備されているように、徒歩による移動を補うようなイメージで捉えられるが、駅周辺で提案されているものは、これとはイメージが異なるようである。そういう意味で、市内との結節を強めていくためのシステムについて、少し検討が必要であると考える。
委員長
最後に、資料26~27の方針3(持続可能で質の高いまちを形成する)についてご意見を頂きたい。
B委員
道路地下空間を活用したライフラインの収容空間の確保を、冠水が多い長崎駅周辺地区で行っても問題はないのか。
事務局
長崎駅周辺の再整備を進める中で、雨水排水については十分に検討し、対策を進めていくこととなる。また、市内で既に電線類を地中化した箇所について、冠水したという事例は無いと聞いている。
A委員
未利用・再生可能エネルギーの利活用を図るには、相当な事業費を要すると考えられるが、実現性はあるのか。
委員長
全国的な事例を鑑みると、地区内の全ての建物に太陽光発電を導入して、街路灯の消費電力に充てようとか、モデル地区を指定した取り組みは各地でなされている。長崎市内でも、小学校における雨水の利用や、商業施設における未利用エネルギーの活用がなされている。
C委員
地域熱供給事業や未利用・再生可能エネルギーの活用等は、先進的に行ってほしい。また、鉄とコンクリートのまちにはしたくないので、長崎県産の木材をたくさん活用するとか、将来の廃棄のことまで考えた素材選びを行ってほしい。
方針3の中で、3.だけが居住に係る内容となっており、他と違和感がある。これは方針1の中に含めたほうが良いのではないかと考える。しかし、個人的には長崎市内はマンションが飽和状態にあるという印象があり、駅周辺にさらにマンションが増えると、長崎市全体の住宅のストックが過飽和になるのではないかと危惧している。
委員長
これについては、今後検討したい。なお、今回の会議では土地利用の誘導まで議論をしたかったが、時間の都合もあるので、次回の会議で十分に議論したい。

2 その他

委員長
その他、全体を通して何かご意見はないか。
B委員
次回議では、土地利用の誘導と併せて、地区別の方針(ゾーニング)についても整理をしていただければ、議論が進むのではないかと思う。
事務局
次回の会議では、地区別の土地利用の方針(ゾーニング)とともに、都市施設や建築物の整備の方針、都市景観形成の方針についてご提案をしたい。
L委員
トランジットモール線に、全ての路線を引き込むことは不可能であり、どの程度の本数を引き込むのかを整理する必要がある。また、駅へ引き込むことで運行時間が延びれば、その分、運転士の労働時間も延びることとなるし、駅で乗降しない乗客にも迷惑がかかることとなる。このように、トランジットモール線は、便利なように見えるが、解決すべき課題も多いことから、具体的な内容を整理して提案して頂きたい。
M委員
国道202号やトランジットモール線に、電車の待避線を持ってこないといけないし、直角に曲がる電車の運行というのは難しい面もあるので、シミュレーション等を十分に行っていく必要がある。
事務局
公共交通機関については、駅部へ乗り入れる路線と通過する路線との機能分担が必要と考えている。現在議論しているまちづくりの基本方針については、基本的な考え方を整理したものであり、具体的な内容については、平成22年度以降に詳細なシミュレーションも含めて検討していきたいと考えている。
委員長
まちづくりの基本方針と具体的な方策については、多くのご意見を頂き、概ねの方向については見えてきたので、内容の組み換え等については、委員長・副委員長と事務局のほうで整理をして次回の会議でお出ししたい。
次回は、土地利用の誘導方策を詰めながら、詳細な方針について議論を頂きたい。
(閉会)

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