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第3回 長崎駅周辺まちづくり委員会

更新日:2013年3月1日 ページID:006414

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

都市計画部 長崎駅周辺整備室

会議名

第3回 長崎駅周辺まちづくり委員会

  • 日時:平成21年5月28日(木曜日)午後2時~午後4時15分
  • 場所:長崎市消防局5階講堂

議題

都市再生総合整備事業について
まちづくりの基本方針等について

審議結果

議事

1 都市再生総合整備事業について

委員長
都市再生総合整備事業について、アドバイザーより説明をお願いしたい。
アドバイザー
都市再生総合整備事業についての説明
A委員
交流人口の拡大というキーワードは、今後の長崎市の発展に大きく関係するものであるが、これは長崎駅周辺を整備するだけで達成できるものではなく、今、説明があったような計画が併せて進められることで、街全体の交流人口の拡大を図ることができるものと考える。
この計画が、今後どのような形で検討が進められていくのか、スケジュール的なものを教えてほしい。
アドバイザー
この計画は、県と市が一体で検討を進めることとしており、まず、県、市の幹部クラスによる検討会議を設けようという話をしている。また、市民の方々からアイデアを頂く場や、有識者の方々の意見を伺う会議を設けることについても検討している。
具体的な作業スケジュールはこれから検討することとなるが、6、7月の間に具体的な検討体制を固め、8、9月頃に市民の方々からのアイデアの募集をすることを考えている。また、有識者の方々の意見などを踏まえ、秋頃には大きな枠組みの部分をお示ししたいと考えている。その後、個別のプロジェクトの幾つかについては具体的なイメージを整理しながら、来年の3月頃には枠組みとしての計画を整理したいと考えている。
B委員
駅周辺整備1.のスライドに記載されている「海が見えるホーム」というのは、あくまでイメージかもしれないが、実際にこのような状況になることはありえないのではないか。
アドバイザー
魚市跡地に何かの施設が建つことになれば、この絵のとおりにはならないということはご指摘の通りである。ただし、この絵と全く同じにならないとしても、このイメージをいかにして残すか、建物はどう建てれば良いのか、県庁舎の基本構想を議論する中での大きな検討テーマと考えている。
海が見えるホームという良さをどうやって残すかについて、今後、検討していきたい。
C委員
今回の説明で、長崎県の人口減少の大部分が、離島の人口減少で占められていることがわかった。離島へのアクセスが年々悪くなっていき、また、学校の統廃合などにより人が住まなくなっている中で、街の中に集中して投資をすることのバランスを考えていかなければならないと思うが、都市再生総合整備事業を検討するうえで、その辺をどのように考えているのか。
アドバイザー
都市再生総合整備事業だけで離島が活性化するとは考えていない。離島、半島をどのように活性化するのかについては、この議論とは別の視点で議論が必要と考えている。
ただし、五島と長崎の繋がりを新幹線とどのように結びつけるのか、長崎に来られた方に、いかにして五島に行って頂くのかについて、例えば、新幹線と五島便の乗り継ぎ利便性など、この計画の中でいろいろな検討が出来るのではないかと考えている。
また、離島・半島全体の交通体系については、これとは別途、整備をしていく必要があると考えている。
委員長
駅周辺のまちづくりとも密接な関連があるので、今後も情報を頂きながら検討を進めていきたい。

2 まちづくりの基本方針等について

委員長
それでは、まちづくりの基本方針等について、事務局から説明をお願いしたい。
事務局
長崎市の現状、上位計画・関連計画、長崎駅周辺地区のまちづくりの基本方針について説明(前回提示資料の修正箇所及び追加分を中心に説明)
D委員
資料説明の時間が長く、頭の中が混乱している。そのよう中で、今回の議題である土地利用の方針の説明が不十分と感じたので、会議の時間配分をきちんとお願いしたい。
34ページの「交通拠点機能の導入」について、前回の会議までは、県営バスターミナルを土地区画整理事業区域内に移転させる件は、あくまで構想レベルとの説明であったが、今回の資料ではこの計画が具体的に明記されている。
また、交通拠点機能を考える上では、様々な都市との連携が重要であると考えるが、現在の説明では、県外から来られる方が優先的に考えられており、県内の移動といった視点が不足しているように思われる。
委員長
交通拠点の機能の中で、県内や市内などローカルな移動の視点が抜けているのではないかという指摘である。
なお、会議全体の時間配分については今後の運営の中で改善したいと考えるが、本日については、討議の時間が不足するようであれば少し延長したい。
E委員
地元としては、県営バスターミナルの移転は重大な問題である。ターミナルが、土地区画整理事業区域のどこに行くのか、また、跡地利用はどのようになるのかを心配しているが、地元としては、国道202号沿いに少々規模の大きなターミナルを設けてほしいと考えている。
委員長
他にご意見は無いか。
C委員
34ページの「3.にぎわい機能の拡充」について、「公共公益施設の導入が望まれる」との記述があるが、バスターミナルの他にどのような公共公益施設が必要か、具体的なイメージがわかない。市の方では、具体的にどのような施設が必要と考えているのか。
委員長
これまでの質問について、事務局より説明をお願いしたい。
事務局
「交通拠点機能の導入」の中でバスターミナルについて記載をしているが、県営バスターミナルの移転といった具体的な計画があって記載したものではなく、鉄道やバスなど様々な交通機関の連携を強化するために、交通拠点機能が必要ではないかといったことで記載をしている。今後、土地区画整理事業を進めていく中で、保留地や余裕のある敷地が生まれてくることから、そういった中に交通拠点機能の導入も可能ではないかと考えているが、具体的にどのような機能が望まれるについては、この委員会の中で議論をする必要があると考えている。
「公共公益施設」については、現在、長崎市に不足していると言われているコンベンション施設も1つの候補に挙がるのではないかと考えるが、現時点で市として特定の施設をイメージしているわけではなく、長崎市の玄関口に必要な機能とは何かといった視点で、この委員会の中でご意見を頂きたいと考えている。
都市間の交通の連携について、市内については、合併町も含めた地域での総合交通の連携計画の検討を行っているところである。また、県の方では、新幹線と県内市町との連携方策などについて、今後検討される予定と聞いている。
委員長
公共公益施設については、コンベンション施設というものが考えられるが、その是非等については、当委員会から意見を頂きたいという回答であった。また、交通拠点機能については、具体的な計画が決まったわけでないとの説明であった。
市内各地との連携という点では、先ほどの加藤アドバイザーの話にもあったが、都市計画決定されているトランジットモール線と旭大橋の低床化により、路面電車を浦上川の右岸方面へ延伸することも、アイデアとして考えられるとのことであった。
また、県営バスターミナルの移設については、長崎駅を核とした交通網を議論する上で重要なテーマであると考えられることから、今後、いろいろなご意見を頂きたい。
他に何かご意見はあるか。
B委員
JR長崎駅が陸の玄関口として、路面電車やバスなどの拠点となることは間違いないと思われるが、一方で、駅の中に入ってこない市内の南北の交通もある。こうしたことを考えると、トランジットモール線により路面電車を引き込むことにより渋滞が生じないこと、駅の中に入らない交通体系が確保されることも重要である。
駅に入る交通と、前面の国道を通過する交通との兼ね合いに留意した検討をお願いしたいと考える。
委員長
駅周辺に求められる機能について、他にご意見はないか。
F委員
にぎわい機能や情報・交流拠点といったことも重要であるが、海があって港が見える空間という中で、「やすらぎ場」といった役割のある土地利用があってもよいのではないかと思う。
特に外国人観光客は、まちなみを第一印象として捉えるので、駅周辺は、美しい街であることを印象付ける玄関口としての立場として、まちづくりを進める必要があると考える。これを進めるためには、質の高いデザインが求められるし、今後はエコの面も必要である。こういった「新しい街」であることが伝わるような土地利用の方針とする必要があるのではないかと考える。
委員長
計画や提言の仕方に、もう少し斬新な切り口が必要ではないかといったご指摘である。他に何かご意見はないか。
G委員
30ページの6.に記載されている「エネルギーシステムについて検討し・・・」については、土地区画整理事業の中で具体的な検討を行うということか。
事務局
ここでは、例えば、夢彩都で実施されている海水の温度差を活用した冷暖房システムなどCO2(二酸化炭素)削減に向けた取り組みを、再整備の当初から、面的に導入してはどうかという趣旨で記載している。
具体的な内容については、土地区画整理事業の仮換地の指定が完了し、各街区の土地所有者が決まった後で、地区全体として低炭素型のまちづくりを進める上での検討会や勉強会等の中で議論していく形となるが、環境に配慮したエコなまちづくりを進めることを方針の一つとして掲げるべきと考え、今回の資料で新たに追加をしている。
C委員
先ほどの発言にあったように、やすらぎの場という視点を土地利用の方針に加えることは賛成である。
今回の会議で、土地区画整理事業内に建物が建築された場合のシミュレーションを見せて頂き、大変良かったが、都市計画制度の特例としての容積率の緩和は、安易に認めるべきではないのではないかという印象を持った。
駅に降りたときの景観に加え、駅周辺を外から見たときの景観についても大事にしないと、本当に醜い街になってしまうだろうと思う。自然の風や光があり、長崎らしいまちなみを、外から見ても分かるようにしたいと強く思う。
委員長
長崎らしさをさらに伸ばしていくような取り組みを、まちづくりの方針に追加してはどうかというご意見であった。
商業・業務関係については、あまり話題となっていないようであるが、何かご意見はないか。
B委員
人口が減少し、高齢化が進む中、住民が今後も街の中で生きていけるのか、非常に大事な時代に向かっていく中では、この地区に一定の商業施設は必要だと考えられる。しかし、この地区の中だけに人を取り込むことが無いよう、まちなかや北部、南部など他の地区への人の動線を作っていくようにしていただきたい。
また、ボリュームや中身についても考え、市内全域で人が動き回れるようにしていただきたい。
委員長
人の動きがある形で、駅前が交通拠点、交流拠点となるように、また、これには商業施設のあり方も絡んでくるというご指摘であった。
H委員
まず、観光に関して言えば、現在の長崎駅は、国内外の観光客に対するインフォメーション機能が極めて弱いという印象があるので、県内の観光情報や各地へアクセス手段などを発信する機能・施設が必要であると考える。また、市民や県民が気軽に集うことが出来るような市民、県民プラザのようなものを、地区の中に取り込む必要があるものと考える。コンベンション機能としては、長崎市が、これをどこまで求めるのかについて考える必要がある。今後、国際クラスのコンベンションを誘致するのであれば、市内で与えられた土地は駅周辺しか無いのではないか。こうした視点で検討することで、情報・交流拠点については整理がされているのではないか。
次に、景観の視点では、広告規制や景観に対する配慮などについて検討する必要がある。この地区から見た場合、逆に他の場所からこの地区を見た場合に、心地よい景観とする必要があると考える。
I委員
今後の検討を進める上で、はっきりさせたほうが良いのではないかという点が幾つかある。
まず、駅の基本的なイメージは何かという点。新幹線が長崎まで延伸されることは、長崎市のみならず県土全体に大きな変化をもたらすものであると考えるが、こうした中、県北や県央地区との競争関係の中で、なおかつ長崎市が玄関口として何を描くのかを踏まえた、駅の基本的なイメージをしっかりと整理した方が良いと考える。
外からの来街者や県民の動き、駅周辺に対するニーズ、市民がこの駅をどのように使いこなしていくのかのイメージ、これらはそれぞれ異なっている。商業施設を駅周辺に過度に集中させないというのは市民の視点であると思われるが、外から来る人にとっては、拠点的な施設があった方が分かり易いという面もある。市民、県民、来街者のどこに重点を置くのか、あるいは混合型で考えるのか、この考え方によって施設の規模も決まってくるものと考えられる。
市内の既存の施設や機能が、どの程度充実し展開されているのかを整理し、今後、都市の魅力を高める上で、特に駅周辺に必要な機能は何かといった点をはっきりとさせる必要がある。コンベンションや文化機能、さらには駅周辺ということを勘案すると、情報発信拠点といったところが連想されるが、これをどこまで強調するのかについて整理が必要である。
3番目に交通機能の面で、現状では、バスやタクシー、路面電車、自動車、バイク、自転車など多様な機能が輻輳しているといった点が課題となっているのだろうが、これを長崎駅周辺だけで解決するのかどうか。例えば、都心部では、自動車を排除し、P&Rにより公共交通によるアクセスを主体とするといった方向性もあるが、長崎駅周辺ではこの手法を使うのかどうか。これによって公共交通機関の乗り継ぎや駐輪場整備などの考え方も変わってくるのではないか。
また、8ページでは「住宅供給は過剰な状況」としておきながら、土地利用の方針には都心居住を掲げているが、これらは関係するのかしないのか。また、駅周辺で進める都心居住は、高台の地区や隣接する市町から都心へ人を戻すという視点なのか、これをどう捉えようとしているのかが見えない。
34ページには「長崎の個性」という記述があるが、そもそも長崎の個性とは何か。長崎は、周辺部が高台で中心部が平地という地形であるが、駅周辺に高い建物が建った場合にどうなるのか、平地が大半の都市とは全く逆の方向にいくのか、これも大事な長崎の個性となる。個性のイメージを整理しないと、導入機能のあり方が違ってくるのではないかと考える。
今後、人口は大きく増えることは無く、都市のポテンシャルも、量よりも質に変化することが想定される。こうしたことを考えると、トレードオフの関係が必ず出てくると思われることから、他地区へのインパクトについて十分に議論をしながら、機能の提案などをしていくべきである。
委員長
本日頂いたご意見をもとに、駅周辺に求められる機能等について再整理をしたい。また、併せて次回は、都市施設整備や建築物整備の方針など、少し踏み込んだ内容についても議論を進めたい。
(閉会)

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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