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平成21年度第1回 長崎市文化振興協議会

更新日:2013年3月1日 ページID:006402

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)
 

担当所属名 

文化観光部文化振興課

会議名

平成21年度第1回 長崎市文化振興協議会

  • 日時平成21年7月23日(木曜日)午後2時~
  • 場所長崎ブルックホール3階 会議室2・3

議題

  1. 会長及び副会長の選任について
  2. 前年度までの協議内容説明及び協議報告について
  3. 今年度の検討課題と進め方について
  4. その他

審議結果

  • 開会
  • 文化観光部理事あいさつ
  • 資料確認
  • 文化振興協議会要綱説明
  • 委員自己紹介
  • 事務局自己紹介
  • 会長及び副会長選任

1 前年度までの協議内容説明及び協議報告について

会長
前年度までの協議結果の説明・報告書の提出について事務局よりご説明を。
事務局

  1. 前年度協議内容について
  2. 市長への協議報告について
  3. 報告内容及びブリックホールの指定管理制度導入について

2 今年度の検討課題と進め方

事務局
20年度の協議の中で、練習の場・発表の場の環境整備が一つの大きな課題として浮き上がった。本市文化団体等からも環境についての意見、要望等もたくさん寄せられている状況。今年度は「環境整備」をテーマに議論いただき、本市が取るべき方向性を導き出すことができればと考えている。
今年度は4回の協議会の開催を予定。内容によっては次年度予算への反映を要する事項もあるかと思うので、予算編成時期となる10月までに議論を集約したいと考えており、10月までに本日を含め3回の審議を予定。最後は、報告書を作成するにあたり、委員の皆さんに意見をいただくため年度末に開催したい。
会長
テーマ・スケジュールについて、ご意見・ご要望は?
委員
若い人の文化に対する心構えの低下が問題となっている。忍耐も足りない、怒られ慣れていない、褒めないとやりたがらない。そういったところから育てる環境が欲しいと感じている。
委員
環境整備を考えるうえで、現時点の環境はどういった状況なのか。
事務局
これから資料を使って説明させていただこうと考えているが、現在文化団体が活動をするうえで、活動拠点についての要望をいただく。そこで、現状と活動をするうえで必要な施設とはどういったものなのかを導き出したい。
委員
環境の整備は「施設の整備」ということに限定して議論をしていこうということなのか。
事務局
まずは、施設面で考えている。
委員
人材育成という面からも施設の整備も大きな要素だが、報告書に書かれているキーワードに取り組むことが、それぞれ環境の整備になっていく。広げすぎてしまうと論点が分かりにくくなってしまう。論点を明確にして意思統一をしたほうがいい。
会長
委員の中で環境整備について、どこまで突っ込んだ議論を行うかを考えていいのではないか。事務局が考えている環境整備について参考資料の提出があるようなので、事務局から説明を。
事務局
(提出資料について説明)
資料1 文化活動拠点の現状
資料2 長崎市内および近郊の「練習場として使用できる施設」の一覧
(これまでに市民文化団体などからの要望等についての説明)

  1. 市立の美術館建設やギャラリーやアトリエの整備に関する要望
  2. 音楽や演劇の専用ホールの整備に関する要望
  3. 公会堂の老朽化に関する意見
  4. 能楽堂の整備の要望
  5. 練習施設の不足や夜間対応、駐車場の整備、利用料金が高いなど関する要望など

これらのご要望も踏まえて、今後の長崎の文化環境にとっての課題はなにか、必要なもの、優先的に配置したいものは何かなど検討いただければと考えている。
会長
後でフリートークをしたいと思うが、まずはハード面だけの文化施設の環境整備のことについてのご意見、ご質問をいただきたい。
委員
これに関する調査は文化団体として回答依頼を受け、質問の趣旨がわからないと返答した。我々古典芸能は自らが持つ稽古場を持っている。団体の稽古の時には広い施設を借りるが、時間や利用料金の問題があり、施設に合わせて自分達のスケジュールを組まないといけない状況。施設は、分野によって使い方などが違うと思うので、一緒にされると返答が難しい。
事務局
確かにジャンルによって違う部分はあると思う。ただ、ブリックホールに限って言えば練習室で稼働率が96%以上。防音の練習室が少なく、バンド等が練習する場所がない等の声、また、仕事を持つ方については練習をしたくても施設の利用可能時間に合わせられないという声を聞く中で、活動する拠点がないのではないかと感じている。
また、場所がどこにあるか分からないという声もあり、どこに何があるかという情報を収集し、情報提供することも必要ではないかと考え、実態調査をさせていただいた。
公会堂に関しては平成16年度に公会堂の存廃問題についての検討懇話会を行い、方向性を出しているが、音楽専用の小ホールが欲しいとの意見もあり、今後の在り方についての意見を再度お聞きしたいという思いもある。
ほか、市立美術館についての要望もあり、活動の拠点となるアトリエ的な機能を持つ場所がないなどの意見もある。そのような部分についてもご意見をいただき、次年度以降に財政当局と話をしていくための方向性を出せればと思う。
したがって、まずはハード的な部分についての協議を考えている。もちろん環境整備となればソフト面もあると思うので、そこまで話が及べばとは考えている。
委員
説明が曖昧で漠然としている。次年度の予算までを考えているのであれば、具体的に出して欲しい。具体的な議論と長期的な議論の二本立てで整理をしてはどうか。その上で、文化振興協議会で1年間議論していくことを明確にするには、市が予算要求をしようと考えているものあれば、それについて具体的な意見を出すことが一つ。長期的なハードの整備に絞るのであれば、作るか作らないか、作るなら新設か、補強整備かという論点になる。使うという面からは、高額な利用料金をどうするのかという面もある。一つ一つ整理してはどうか。
また、ジャンルによって使い方が異なるわけだから、ジャンルごとに整理をして議論をする必要がある。
委員
議論の出発点を施設の整備としてしまうと、作るか作らないか、補修するか、それだけしかない。もう少し広い意味での環境について議論するべきでは。例えば、この街に文化を育む環境があるのか否か、生活環境、経済的環境、そういった広い視点からも議論しないと、単に施設の環境というだけの議論ではあまりにも視野が狭い。
会長
そういう方向に持って行きたいと思う。ただ、中空から意見を述べるのでなく、市の現状を踏まえながら意見を述べていただく、そのために今、事務局から調査結果の報告をしていただいた。
委員
市として今まで議論を積み上げてきているものがある。今はテーマを絞って「創造の場」「表現の場」「鑑賞の場」をどうするか、という話をしていて、その整備について話をしている。施設をどう使い勝手をよくするか、などについて意見を述べたほうがいいのではないか。抽象的な話を進めていくのか。
会長
具体的なものを論じながら将来的な像を描く、将来的な像を頭に置きながら具体的なものを見直すといった、往復交通しながらの論議になると思う。そこは整理しながら進めたい。
委員
今回初めての参加だが、これまでのプロセスがあって、今回は環境の話という形になったのか?時間延長とか、そういったことはここで話さなくてもいいものではないか。それは予算の都合で決まるものだと思うので、予算の限りがある中で建物が欲しいといっても実現しないではないか。
この会議でいう環境というのは、普段芸術に触れる機会がない方が芸術に触れるための環境なのか、実際に文化活動をされている施設の利用者のための環境なのか。
事務局
今回のテーマや、提出した資料は予算のために出したものではない。「環境の整備」となると、まずは現状を踏まえてとなると考えて提出したもの。皆さんの意見が将来に繋がっていけばと考えている。
委員
文化のソフト面を作るためにはハードの整備も必要なのは確か。この場で公会堂建て替えに関する意見が上がるのであれば、それだけでもここの役目は大きいのではないか。「育む」という面からも、例えば子どもを例に挙げると、文化的な素養を「育む」ためには、いいものを見せる、聴かせるということが大事で、そのためにはいい空間が必要。他にも、長崎の文化財を使っていいものを供給できるのではないかとも思う。そういった話ができれば、結果的にソフト面とハード面がリンクしてくることもたくさんある。
会長
今までのご意見の中で、根底にある考え方として環境の整備とは、ハード面だけでなくソフト面も大事であり、ソフト面も関連させながら考える必要があることが浮かび上がってきた。
委員
人口の少ない地区の意見として、三和・香焼には、使い勝手の良いホールがあるが、稼働率は15%程度。社協の施設は利用料が無料なので、利用者がそちらへ移動してしまったという状況。市の事業を行うなどして上手活用して欲しい。
委員
事務局から、大まかなこれまでの議論の経過説明があったが、実際目にしているのは平成20年度の報告書だけ。これまでの議論の積み重ねのうえで今年度の協議があるのであれば、過去の資料も提示いただきたい。また、4回の協議では深い議論にはできないと思う。何らかの結論を出す必要があるならば、今年度の4回の協議で何を決めたいのか、事務局から決めて欲しいものをはっきり言ってもらった方がいいのではないか。
会長
昨年度の会議では議事が進んだと感じている。進めるということを念頭に置いて議論を展開したい。プロジェクト会議として開発的に進めていきたい。
委員
長崎出身のグラフィックデザイナーである岡本一宣さんをお招きして、客観的に長崎をデザインするという観点でお話をいただくことなどを協議会以外の枠で行うことで時間を生み出し、議論を深めることができるのではないか。昨年度ネットワーク作りという話も出ていたが、今長崎で活躍している各ジャンルの専門家にソフトの部分の話を聞き、それを繋ぐことでネットワークを構築し、不足している時間を有効に使うことができるのではないか。
委員
私は演奏者として育てていただいている立場。今回のような熱い議論のなかで事業が行われていると思うと非常にありがたい。自分が関わったアウトリーチ事業では、音大などで学ぶことができない技術を学ぶことができた。そして、そこから生まれたネットワークが、現在の活動に非常に結びついている。
演奏家の立場としては、音楽専用の小ホールを欲しいと思っている。練習室に関して言えば、以前の青少年センターが指定管理に移行して利用料金が上がり、使いたくても使えない状況となった。練習場所を固定できずジプシー状態で活動している団体もたくさんある。そのような具体的なところについても話をしながら、改善していけるように進めていけたら。
委員
今日は、次回の協議の焦点を一つか二つに絞って、それを討論することで何らかの解決を見たい。環境整備を中心して議論を進めたいと事務局が提案している中で、ハードなのかソフトなのか、それを併せた生活環境として考えるのか、次回の話し合いに向けての下敷きを敷いてはどうか。
委員
施設面での調査の資料をいただいたが、ハードとしてどのようなものが必要かというのは、個々で、ジャンルで違うと思う。ジャンル別にどのような問題点があるかということは、この協議会で論議しなくても市で調査をすれば分かるのでは。
委員
長崎という街の名前自体がブランドであるという言葉をよく耳にする。文化を使って街の賑わいを生み出すことを目指しているが、それには人的な底上げが必要と感じている。長崎にいても何も出来ないことで人材が流出している現状が懸案。
金沢の市民芸術村という施設があるが、完全な自主管理。非常に安価で24時間利用が可能で、設備も整っている。ソフトとハードが揃わないと文化振興はできないと思うが、両方を一度に整備するのは難しいので、切り口としてまず「練習場」というテーマを挙げたのだと思う。議論を展開することで背景にあるものも浮き上がってくると思うので、非常にいいテーマを選んだと思っている。
委員
指定管理に関することだが、ブリックホールについては管理運営だけを任せるという話だった。指定管理者に支払われている金額は非常に厳しいのが現状。しかも期限が切られているのでスタッフは契約社員としてしか雇えない。額が上がることもまずない。弾力的な運営も考えてほしいが、勤務シフト、超勤などの問題が起きる。そういった経済的な面も一つ一つ解決する必要がある。皆さんの要望を聞いて予算配分していくことも考えていく必要があると思う。
委員
長崎に日本舞踊の本格的な舞台は皆無と言ってもいい状態。金沢の例にもあったように、新しいものを作らなくても、あるものを利用し、本物に近い形にしていくという考え方もある。長崎にはいろんなものがあるのだから、もっと活かしていくことを行政は考えていかなくてはならないと思う。他の都市がやっているのだから。
委員
県青少年センターは本当に安く使えていて、柔軟に対応をしていたが、指定管理を導入してから使い勝手が悪くなり、料金も上がった。実際にジプシー状態になっている人たちが増えている。県青少年センターは、今からでも戻そうと思えば戻せると思う。ただ、役所の管理になれば、残業による超過勤務の発生が問題となる。そこで、金沢のように民間に任せてもいいという意見があっても構わないのではないか。
また、指定管理に移行したことで、逆に管理業者は民間の意識を持って運営をしなければならないため、料金を上げざるを得ないという事態が発生しているのは事実。文化に関わる施設の指定管理が果たして相応しいのかという議論があってもいいのではないか。
会長
指定管理者制度の問題が浮かび上がってきたが、市として指定管理者制度を取り入れてから何年くらいになるのか。
事務局
平成18年から導入し、4年。
会長
指定管理者制度はハード面もソフト面も関わる大事な問題。議論の中で一つの柱として取り上げてみたいと私自身は思っている。
委員
9月に予定している次回の文化振興協議会に対しての要望だが、今回と同じようなフリートーキングでは、残された実質4時間の協議では、結論を導き出すのは不可能。ジャンル毎に、現在の問題点として想定できるものを事務局側で列挙し、議論する形がいいのでは。
昨年度も闊達な意見交換があったが結果としての協議報告書には、私自身は不満がある。毎回同じような形でフリートーキングがなされてきたことが大きな要因ではないか。たたき台をオーソライズするような協議会はしない方がいいので、たたき台を作るということではないが、協議会の前に素材をもう少し出していただいて、我々が道筋を作るというスタイルとなればもっといい協議ができると思う。そして資料を事前にいただければありがたい。
会長
次の協議会のために議題を焦点化しておくべきではないかという意見があったが、これにはもう少し時間がかかる。今日出た意見を整理して事務局と話し合って、焦点化したい。それを事前にお送りする形を取りたい。
(閉会)

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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