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ライデン

更新日:2017年6月1日 ページID:029874

ホッとトーク

 司馬遼太郎は、「鎖国された日本社会を一個の暗箱とすれば、針で突いたような穴がいわば長崎であり、外光がかすかに射しこんでいて、それがオランダだった」と『オランダ紀行』の中で書いています。オランダと長崎は、歴史の中でそういう特別な関係でした。
 この名著の中で「どうも、この町がすきである」と書かれた名誉なまちがあります。それが長崎市の市民友好都市ライデンです。司馬さんはこのまちのことをたくさんのページを割いて紹介しました。そして、愛情をこめて「ライデンのまちはいい」と書きました。
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 私が前回ライデンに行ったのは6年前。長崎と市民友好都市になることを検討してほしいと申し入れに行った時でした。
 ライデン市役所の外側に設置されている階段の形を初めて見た時、「カピタン部屋の階段と同じだ!」と叫んだのを覚えています。出島でいちばん大きな建物に付いている、両側から登る珍しいタイプの階段がそこにあったからです。長崎とライデンをつないでいる証人を一人、そこに見つけたような気がしました。
ライデン市役所カピタン部屋

 その後、長崎市とライデン市は市民友好都市の関係を結びました。
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 今年の5月1日、レンフェリンク市長と直接会って協議したい大事な話があり、再びライデン市役所を訪れました。彼と会うのはこれが3度目。この日も未来につながる有意義な話ができました。
 今回は国立民族学博物館にも初めて入ることができました。ふだん一般の入場者は入れない収蔵庫に案内してもらい、ブロンホフやフィッセル、シーボルトたちが長崎から持って帰った大量の品々を見せてもらいました。出島の建物の模型、職人尽くしの人形たち、長崎図の数々、そして昨年、北斎の筆によるものとして紹介された絵…。江戸時代の日本と長崎が、ライデンで時間と空間を超えて大切に保存されていました。
 長崎の出島復元事業を進めていく上で、この収蔵庫がどれほど貢献してくれたのだろうと思うと、この縁の大切さを改めて感じました。ライデン市役所の階段を目にした時のように、今回もライデンと長崎をつなぐ証人たちと出会うことができました。
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 11月の出島表門橋の渡り初めには、レンフェリンク市長をはじめライデンと長崎の絆をつないでくれているみなさんが大勢お祝いに来てくれることになりました。やはりライデンと長崎をつないでいるのは「人」です。長崎は昔からこうやって国境を越えた人と人のつながりをつくり、それを過去から未来へと大切に紡いできました。そういうまちなのです。
 ライデンにはたくさんの友人たちがいます。今の気持ちをそのまま司馬遼太郎長崎弁バージョン風にいえば「どうもこのまちが好きばい。ライデンのまちはよかよ」でしょうか。

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