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景観専門監

更新日:2017年5月1日 ページID:029777

ホッとトーク

 長崎市役所には「景観専門監」という全国でも珍しい職名があります。4年前に新しくつくったポストで、読んで字のごとく、まちの景観をよくするための監修やアドバイス、そして人材育成を行うのが仕事です。
 このポストに就いてくれているのは高尾忠志さんという九州大学の先生。この4年間、週に一度のペースで福岡から長崎に来てくれています。
 長崎市はいま、長崎駅周辺や市庁舎、出島表門橋など、大型施設の建て替えや建設の時期を迎えており、その一つ一つの整備事業が景観の面からも長崎のまちづくりに貢献するものになるように、専門家ならではの力を発揮してくれています。また、大型施設だけでなく、市内各地の公園や道路や建物などを整備したり改修したりするときにも、さまざまなアドバイスをもらっています。
 高尾景観専門監が関わった仕事はいくつもありますが、最近では鍋冠山公園もその一つです。昨年の4月に新しい展望台が完成。以前より市街地に近くなり、風景を見る場所も広くなって、訪れる人にとても好評です。今春には15台分の駐車場も完成。夏ごろには残りの駐車場とグラバー園につながる通路も整備される予定です。まだ行かれていないかたは、ぜひ一度出かけてみてください。稲佐山とはひと味違う素敵な夜景を観ることができます。
 同じく今年の4月に完成したのが深堀支所の隣の広場。地元のみなさんと何度もワークショップを繰り返しながらつくってきました。深堀武家屋敷のシンボルでもある石塀を活かしていて、住民の憩いの広場になったり、駐車場として使ったり、ときにはイベント会場になったりするユニークな広場になりました。
 高尾景観専門監は、これまでも原爆落下中心地の出入り口や西坂公園、稲佐山電波塔のライトアップなどいくつもの場所を、素敵で快適な場所に変身させてくれています。また、今年は4月10日から運行を始めた水戸岡鋭治さんデザインの路面電車が長崎のまちにデビューし、11月には渡り初めをする予定の出島表門橋がお披露目されます。職員の育成にも力を発揮してくれていて、長崎のまちづくりの頼もしい味方です。
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 長崎市は3月末に国の「景観まちづくり刷新支援事業」のモデル都市に指定されました。これはすぐれた景観のまちづくりを、国が3年間集中的に応援してくれる事業で、選ばれたのは全国で10都市。九州からは長崎市だけです。
 これまでの長崎の取り組みやこれからの可能性に着目されて指定されたので、これをチャンスとして、「夜間景観」「祈り」「まちなか」をテーマにした景観づくりをより一層しっかりと進める計画を立てています。
 景観は、見て楽しいだけでなく、快適だったり、場所の個性を感じたりと、暮らす人にとっても訪れる人にとっても大切な要素です。自慢の景観をたくさん持つまちを目指したいと思います。

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