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よかまちづくり基本条例

更新日:2016年8月1日 ページID:028692

ホッとトーク「津波てんでんこ」という言葉をご存じですか?津波が起きた時は、親兄弟や友達と一緒に逃げようとしなくていい、みんなてんでバラバラでいいから、とにかく早く高いところへ逃げろ、という三陸地方の言い伝えです。
こういう基本ルールがあると、いざというときに迷わずに適切な行動をとれます。
5年前の東日本大震災のときには、釜石市の子どもたちの多くが助かりました。“釜石の奇跡”と呼ばれたこの避難行動の裏に「津波てんでんこ」の言い伝えがあったといわれます。家族や地域を守るために伝えられてきた言葉が、実際に命を守ってくれたわけです。
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まちづくりも、多くの人が関わるものなので、基本的な考え方やルール、役割分担が決まっていると、いざというときに迷わずにすみます。そこで長崎市のまちづくりについても道しるべになるような言葉を記しておくことにしました。それが、昨年12月1日に施行された「長崎市よかまちづくり基本条例」です。
条例は普段あまりなじみがないし、難しい言葉が並んでいるようなとっつきにくいイメージがあると思いますが、この条例はちょっと違います。
まず前文には、なぜこの条例をつくるのか、どんな思いを込めたのかなど普段私たちが話す言葉で書かれています。条例ではあまり使わない「です」「ます」調です。
それに続いて、「情報共有」「参画」「協働」という3つの基本原則、市民の役割、議会の責務、市長等の責務、職員の責務が示されています。第一条から第八条までの短い文章です。
昨年12月号の「広報ながさき」と同時に条例特集号をお届けしましたが、別に解説パンフレットも作成していますので、機会があったらぜひ一度全文をご覧ください。
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この条例は、市民委員の皆さんが何度も何度も話し合いを繰り返し、少しずつ言葉を見つけながら3年の時間をかけてつくりました。地域での説明会も何度も開きました。多くの手間と時間をかけながらつくったのは、制定プロセスそのものが条例の趣旨を表現するものにしたかったからです。長崎市よかまちづくり条例意見交換会(アマランス)
同じような趣旨の条例は全国にありますが、その中でももっとも丁寧につくったものと言っていいと思います。市民委員の皆さんの粘り強い努力に心からの拍手を送りたいと思います。
もちろんこの条例は、つくることが目的ではありません。何よりも大事なのは「津波てんでんこ」と同じように、この条例に込めたメッセージを実践し、世代を超えて伝えていくことです。条例は、未来の人たちへのメッセージでもあるからです。
「自分たちのまちは自分たちでよくしましょう」「長崎のまちをみんなでつくろう」という、条例に込められた二つのシンプルなメッセージを、私たちの時代に具体的に実践しながら、時間をかけて定着させていきましょう。きっと将来、「津波てんでんこ」のように、長崎を助けてくれる宝物の一つになってくれると思います。

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