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オバマ大統領の広島訪問

更新日:2016年7月1日 ページID:028601

ホッとトーク 伊勢志摩サミットに参加したオバマ米国大統領は、5月27日に被爆地ヒロシマを訪問しました。テレビの生中継を見られたかたも多いと思います。歴史に残る訪問でした。
 この「ホッとトーク」のコーナーが始まったのは2009年11月号。その2回目のテーマが「オバマ大統領、来日」でした。その中で「在任中に広島、長崎を訪問することができれば名誉なことだ」という大統領の言葉を取り上げ、実現への期待を述べました。
 それから7年。広島とともに、さまざまなルートを通じて、オバマ大統領に被爆地訪問を要請してきました。
 アメリカでは今も、原爆投下を容認する意見が多数派です。核兵器の保有も当然と考える国内世論の中で、大統領の被爆地訪問はこれまでどの大統領も挑戦したことがない一種の“タブー”でした。オバマ大統領の決断は、まさに英断であったと思います。
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 今回の訪問は世界中が注目していました。でも注目されていたのはオバマ大統領だけではありません。広島も注目されていました。それを示すように、大統領専用車を笑顔で迎える広島市民の様子はアメリカの新聞に大きく取り上げられました。大統領自身も、広島市民の歓迎が強く心に残ったとコメントしました。
 私は、今回の訪問は、オバマ大統領と被爆地との“協働”によって、世界に一つのメッセージを発信した時間だったと思います。
 原爆を落とした国のリーダーと、落とされたまちの市民。
 核抑止論を手放さない核兵器保有国と、核抑止論を否定し核兵器禁止条約を求める被爆地。
 その間にどんなに違いや隔たりがあったとしても、それを乗り越えて、敬意を持って迎える市民と、被爆者を抱きしめる大統領。
 その姿は、心と心がつながること、信頼の輪を広げること、それこそが平和をつくる力になるという両者の思いを、静かなメッセージとして世界に発信してくれたと思うのです。
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 今回は、残念ながら長崎への訪問は実現しませんでした。でも、そのことで今回の広島訪問の価値が下がることはありません。
 とはいえ、オバマ大統領にはぜひ一度、長崎を訪問してほしいものです。長崎に来て、被爆者や長崎の若者たちと話をする時間をとってもらえたら、それは広島と同じように、オバマ大統領と長崎が協働でつくりあげる素晴らしい時間になるでしょう。
 広島での歴史的訪問には、長崎から中学生2人、高校生3人、大学生3人が参加しました。私は一緒にいる間、この貴重な体験を全身全霊で受け止めようとする8人の若いみなさんの一生懸命な思いを感じていました。それは“未来への希望”です。広島平和記念公園
 オバマ大統領の訪問の評価は、今定まるものではなく、この訪問を私たちがどう未来につなげることができるかによって決まるものではないでしょうか。

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