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シリアル・ノミネーション

更新日:2015年7月28日 ページID:027354

ホッとトークついに長崎市に世界遺産が誕生しました!「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」です。皆さんとともに喜びたいと思います。そして登録までのプロセスに貢献されたすべての皆さんに感謝します。
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明治日本の産業革命遺産は、姫路城や広島の原爆ドームのように1つの資産が世界遺産になるケースと違い、いくつもの資産を合わせて一つの物件とする「シリアル・ノミネーション」というスタイルです。8つの県にまたがる23の構成資産の複合体として世界遺産になったのです。来年の世界遺産候補である「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」も、長崎県と熊本県の6市2町に14の構成資産を持つシリアル・ノミネーションです。
シリアル・ノミネーションは、構成資産の場所が離れているので、単独の世界遺産と違って少し分かりにくい面があります。でも、全体のストーリーを聞けば、一つひとつの構成資産がその中で欠かせない役割を果たしていること、全体としてつながっていることがわかります。
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シリアル・ノミネーションのように、一つのキーワードに関連する場所やモノに着目する発想で長崎のまちを見ると、それまで見えなかったものが見えてきます。 被爆者歌う会「ひまわり」の合唱
たとえば、産業革命遺産と同じく日本の近代化に大いに貢献した「近代化遺産」というキーワードで見れば、日本で三番目の近代水道である本河内高部水道施設や長崎港などさまざまな場所の価値が浮かび上がります。
「長崎游学」というキーワードで見れば、日本各地から長崎に来た若者たちの姿が浮かび上がります。そして一人ひとりが各地の“ふるさとの偉人”であることを考えると、日本の多くのまちとの縁を感じることもできます。
「フランス」「中国」「ロシア」などのキーワード、「レンガ」というキーワード、「シーボルトゆかりの地」「日本ことはじめ」というキーワード……キリがないほど多くのキーワードが長崎にはあります。それが長崎の広さであり、奥深さなのだと思います。
旧グラバー住宅や大浦天主堂、オランダ坂は、一つひとつが大事な遺産ですが、「外国人居留地」というキーワードでつなげて考えるとき、一つひとつの場所の意味や関係がみえてきます。外国人居留地だったからこそ生まれたものだということがわかるのです。
シリアル・ノミネーションのように1つのキーワードを当てはめて、歴史や物語の関係性を浮かび上がらせる発想は、長崎のように多面性を持つまちにはとても有効だと思います。 
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産業革命遺産も教会群も、東洋と西洋との交流によって生まれた歴史の物語です。世界との交流が、わたしたちのまちを個性的で魅力的に育ててくれたことは間違いありません。
世界遺産の誕生は、わたしたちの視線を過去に向けてくれますが、それは過去の歴史を未来に活かすためです。このまちを舞台に多くの先人たちが成してきたことを未来にどうつなげるか、長崎の新しいチャレンジがスタートしました。

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