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佐倉 オランダ 長崎

更新日:2014年11月28日 ページID:026317

 「西の長崎 東の佐倉」という言葉をご存じですか?ホッとトーク
 佐倉というのは江戸時代の下総国佐倉藩、今の千葉県佐倉市のことです。野球ファンなら、長嶋茂雄さんの出身校の「佐倉高校」を思い浮かべる人も多いかもしれません。
 江戸時代も終盤に差し掛かるころ、佐倉は蘭学が盛んな土地として知られていました。藩主堀田正睦が招いた佐藤泰然によって創設された佐倉順天堂を中心に、多くの人たちがここで西洋医学を学び、また実際に治療が施されました。佐倉順天堂はその後、順天堂大学となり、今も医学教育と医療の実践の歴史を引き継いでいます。
 つまり「西の長崎、東の佐倉」というのは、当時の蘭学の先進地を示す言葉なのです。
 私は、この言葉を数年前に佐倉市の市長さんから教えてもらいました。佐倉市ではよく知られている言葉だということでした。知らなかったことを少し申し訳なく思ったことを覚えています。
 佐藤泰然は長崎で蘭学を学びましたが、その次男である松本良順も、長崎でポンぺに医学を学び、その後、将軍の御典医、軍医などとして活躍しました。長崎大学医学部の中には「ポンペ会館」とともに、「良順会館」があります。良順の名を通じて、長崎と佐倉は今もつながっています。
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 佐倉も長崎も、江戸時代、多くのことをオランダを通じて学びました。でもそれは単なる“昔話”ではありません。
 長崎大学に今年誕生した多文化社会学部には、オランダ特別コースが設けられています。オランダのことをさまざまな角度から学ぶ、とてもユニークなコースで、学生はライデン大学への一年間の留学が必須になっています。この新学部から、オランダと長崎をつなぐ新しい人たちのネットワークが育っていくことになります。長崎港に停泊するクルーズ船と帆船
 そういえば中学生を海外に派遣する「子どもゆめ体験」事業は3年目になりますが、今年はオランダのライデン市にお邪魔しました。ライデン大学日本語学科の卒業生たちがホームステイをさせてくれたのですが、中学生たちはその体験からとてもたくさんのことを学んだようでした。「もっと長くホームステイしたかった」と子どもたちが報告してくれました。
 農業、デザイン、福祉…オランダは今も、いろいろな分野で学ぶべきことを持っている国です。昨年、ライデン市と長崎市は市民友好都市の関係を結びました。オランダと長崎の関係は昔話ではなく、新しい関係を紡ぎ発展させる時期に入っているようです。
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 出島復元事業に大きな貢献をしてくれているライデン国立民族学博物館の特任研究員であるマティ・フォラーさんが今秋、旭日小綬章を受章されました。心からお祝いしたいと思います。
 フォラーさんは長崎にとって恩人であると同時に、長崎をこよなく愛してくれている友人でもあります。都市と都市、国と国との関係は、つまるところ人と人がつなぐのだ、とあらためて思います。これからも長崎は海外に多くの友人を持つまちでありたいと思います。

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