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長崎サイズ

更新日:2014年9月1日 ページID:026006

 ホッとトーク

 東京でエスカレーターに乗るとき、急がない場合は左側に寄って立ちます。右側は急ぐ人のために空けておくからです。大阪では逆で、右側に寄って立ちます。右と左の違いはありますが、どちらも急ぐ人が増えたからこそ生まれた、思いやりのルールなのでしょう。
 でも長崎に帰ると、右にも左にも寄らず自由に立つことができます。少しホッとします。
 横断歩道を渡る人の歩く速さも、大都会の方が長崎より速いようです。信号が変わるのを待っている人の表情も少し違うように感じます。
 時間の長さはどこも同じはずなのに、“体感時間”とでもいうのでしょうか、感じる時間の速さは、まちによってずいぶん違います。
 きっと「どんな体感時間のまちなのか」は、そのまちの個性の一つなのだと思います。
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 時間だけでなく空間も同じです。長崎には独特の“長崎サイズ”があります。
 例えば、アーケードの幅。長崎のアーケードは、反対側を通る人の顔もちゃんと見えるくらいの幅です。他のまちでとても大きな商店街の広いアーケードを歩くことがありますが、あまり広いと何か落ち着かない自分を感じます。長崎人だな、と自覚します。
 例えば、くんちの踊り馬場。ふだん諏訪神社に行き、くんちの踊り馬場に立つと、「え?こんなに狭いのか」と感じます。そして、その狭い場所を使って、あんなに大きく見せる伝統文化の素晴らしさを改めて感じます。船のサイズも工夫された演出も、ここで一番栄えるように、大きく見えるようにつくられているのだな、と感心します。
 例えば、港。小さな港なので、国際クルーズ船が接岸すると、とても船が大きく見えます。あちこちの坂からも美しい船の姿が見え、「今日は観光船が入ってるね」が挨拶になります。
いろんな所から長崎港を一望できます 例えば、夜景。大都会の夜景は長崎よりもうんと光の量が多く、どこまでも広がっていて華やかです。長崎の夜景はそれに比べるとこじんまりとしているけれど、立体的で、一つひとつの光が集まってつくるあたたかい夜景です。
 いろいろなところに“長崎サイズ”を感じます。
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 長崎はもともと山があり、入り江があり、ほとんど平地がない場所。少しずつ埋め立てをしながら平地をつくってきましたが、その少ない土地や平地を使いこなす中で“長崎サイズ”の文化が生まれてきたのだろうと思います。そして長崎人は、それを心地よく感じるようになっていったのだと思います。
 “長崎サイズ”は道や広場の大きさだけでなく、人の距離感にも影響を与えているように思います。時代によって少しずつ変わってきてはいるものの、やはり“顔の見える関係”が長崎の基本。43万人が住む都市にしては、まだまだ一人ひとりの顔が見える人間関係が生きているまちだと思います。
 長崎にいると当たり前なのだけれど、“長崎サイズ” は長崎の大切な個性の一つなのだと思います。
 

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