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地方の時代

更新日:2013年10月1日 ページID:024486

ホッとトーク

 私が学生だったころ、長洲一二(ながす かずじ)神奈川県知事らによって「地方の時代」が提唱されました。これまで国が県や市町村を主導してきたけれど、県や市町村が自分で考えて、自分の力で地方を良くしていく時代が来たのだ、というメッセージは、とても魅力的でした。
 でも地方自治の世界に飛び込んでみると、現実はドップリと中央集権でした。実際に地方分権の流れが動き始めるまでに20年ほどの時間がかかりました。それでも、私が40歳を過ぎるころ、動かなかった川の流れが動き始めました。上下関係だった国、県、市町村の関係が、少しずつですが、変わってきたのです。
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 ここ数年の地方分権の動きとして、それまでは国が全国一律に決めていたルールを、自治体が変えてもいいということになりました。まだ限られた範囲ですが、積極的な自治体はさっそく自分のまちに合うようにルールを変え始めました。長崎市もその一つです。
 例えば、これまで市道として整備できる道路の勾配(傾き)は「12%まで」というのが全国ルールでした。でも坂の多い長崎には、もっと勾配のきつい道路がたくさんあります。それに、全国ルールに合わせると、新しく市道をつくるときに長さがより多く必要で、その分、建設に要する時間や予算が多くかかってしまいます。少し勾配がきつくても安全性は確保できるので、長崎市では「
17%まで」というルールに変えることにしました。長崎市独自の基準、つまり“長崎ルール”です。
 また長崎には、幅が狭い一方通行の道路がたくさんあります。トラックなどの大型車が通るとき、道路標識にぶつかってしまうこともあります。そこで車の通行の邪魔になる場合は、道路標識の大きさを小さくすることができるというルールも作りました。道路だけでなく公園についても基準を見直しました。
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 もともと地方独自の政策の中にも、長崎ならではの工夫が施されているものがあります。はじめまして絵本事業
 例えば赤ちゃんに本をプレゼントする「はじめまして絵本」事業。全国的には「ブックスタート」という名前で実施している自治体が多いのですが、長崎市の仕組みは少し変わっています。4か月児健診の時に本を直接渡すのではなく、引換券を渡して、自宅の近くの公民館やふれあいセンターの図書室で本に引き換えることができるようにしているのです。
 これは、全国最高レベルの図書ネットワークを持つ長崎市ならではの仕組みです。単に本をプレゼントするのではなく、自宅の近くに図書室があることを知ってもらい、そこにある子ども用の本も利用してもらおうというのです。
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 「地方の時代」はまだまだ道半ばですが、確実に進んでいくはずです。いろいろな課題を、自分たちに合った方法で、少しでも早く安く解決できるし、個性を発揮して、まちをもっと魅力的にできるからです。それを生み出す力をもった市役所、それを実現できるまちでありたいと思います。

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