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ヴュルツブルクとモナコ

更新日:2013年6月1日 ページID:023973

ホッとトーク

 ジュネーブ(スイス)で開かれた「核不拡散条約(NPT)再検討会議第2回準備委員会」に出席するのを機に、ヴュルツブルク(ドイツ)とモナコに寄りました。
 ヴュルツブルクはシーボルトの故郷です。人口13万人余り。シーボルトの母校で14人ものノーベル賞受賞者を輩出しているヴュルツブルク大学があり、ロマンチック街道の始点であり、フランケンワインの産地であり…といくつもの特徴を持った魅力的なまちです。ヴュルツブルク市と市民友好都市提携調印式
 今回の訪問では、シーボルトを通して縁の深いこのまちと市民友好都市の提携を結びました。調印式には、シーボルト協会の皆さんをはじめ、これまで長崎との絆を強めてくれた皆さんが集い、この縁を未来につなごう、という思いを確かめ合いました。
 西洋ではオランダとだけ交易していた時代に、ドイツ人が多くの縁を結んでくれたのは不思議なことです。オランダ語が話せないシーボルトは、オランダから長崎に来るまでの間にオランダ語を学びました。長崎に着いた時、通詞たちが上手にオランダ語を話すのに驚いたそうです。そのうえ「あなたのオランダ語は少し違うようだが…」と怪しまれ、山岳地方の出身だと言ったら「山オランダ人」と訳されたので助かった、と書き残しています。ヴュルツブルク大学この話には、実はオランダはどこも土地が低くて山はない、というオチがつきます。
 シーボルトがつくってくれた縁は、決して過去だけのものではありません。既にシーボルト博物館とシーボルト記念館、ヴュルツブルク大学と長崎大学の間には交流があり、いくつもの成果を生んでいます。私たちが訪れた時も、交換留学生としてヴュルツブルク大学で学んでいる三人の長崎大学医学部生と会いました。彼らはシーボルトが生んだ縁の延長線上にいます。こういう縁を未来につなぐのが市民友好都市の役割でもあります。

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 縁にはヴュルツブルクのように古いものもあれば、新しい縁もあります。モナコとの縁は昨年の秋、ともに「世界新三大夜景」に選ばれたことです。
 夜景の魅力を相互にPRし合う関係をつくろうと訪れたモナコは、とてもユニークな国でした。南フランスの地中海に面するコート・ダジュールに、カンヌやニースなどと並んでいる小さな国。端から端まで2キロしかないこのまちが、国として独立できるのはなぜなのでしょうか?
 私が強く感じたのは、狭い国土、少ない人口、斜面、港、気候などあらゆるものをプラスに生かそうとする徹底した姿勢でした。モナコ夜景
 たとえば「狭さ」。狭い道をレーシングカーが走るモナコF1グランプリは、まさに狭いからこその迫力があります。警官や監視カメラによる万全のセキュリティも、狭いからこそ可能です。持てるものをすべて資源にして、人をひきつけようという姿勢には大いに学ぶべきものを感じました。
 この国(まち)とどんな関係がつくれるか、新しい縁も大切にしたいと思います。無理せず、できることを、一つずつ…そんな姿勢が、長続きする関係の秘訣でもあると思っています。

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