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大学があるということ

更新日:2013年3月1日 ページID:023699

ホッとトーク

 オランダのライデン市と2月に市民友好都市の縁組みをしました。
 ライデン市は、シーボルトが日本から帰った後、日本研究の拠点にしたまちで、ライデン大学という有名な大学があります。この縁組みを機に、大学の存在について考えてみたくなりました。
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 長崎が開港した16世紀の後半、オランダはスペインとの独立戦争を戦っていました。世界最強といわれたスペイン軍に包囲され、ライデン市民は飢えと疫病(えきびょう)に苦しみながらも抵抗をやめず、最後は水攻めによってスペイン軍を撤退させました。
 その功績をたたえ、オランダのリーダーであるオラニエ公ウィレム1世は、ライデン市民に対して、税の免除か大学のどちらかを贈ることにしました。ライデン市民が選択したのは「大学」でした。こうしてオランダ最初の大学であるライデン大学が誕生したのです。
 これまでに4人のノーベル賞受賞者を輩出し、国際的にも評価の高いこの大学は、設立から400数十年の間、ライデン市民の誇りであり続けています。
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 この史実は、大学という存在がまちにとっていかに大切なものか、を教えてくれます。
 長崎市とその周辺には長崎大学、活水女子大学、純心大学、長崎総合科学大学、長崎外国語大学、長崎県立大学シーボルト校の6大学と長崎女子短期大学があります。ライデン大学がそうであるように、長崎にある6大学1短大も、とても大きな恵みを長崎のまちに与えてくれています。
 そのことを考える方法の一つは「もし長崎に大学がなかったら」と考えてみることかもしれません。
 まず高校生の進学先が地元にありません。若者が少ないので、まちの活気やにぎやかさも、今とは随分違うでしょう。留学生の姿も見られません。付属の病院や学校もありません。
 市民の意見のまとめ役として会議で活躍してくれる大学の先生方もいません。
 研究によって企業に新しい技術を提供したり、地域との連携で新しい社会システムの先進例を長崎につくろうという試みもなく、医学など世界最先端の研究や実践活動で世界に貢献する活動が長崎から生まれることもありません。
 こんなふうに考えると、大学というのは、長崎にとって本当に大きな存在だと改めて気づきます。
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 近年の大学は、以前より格段に市民に身近な存在になってきました。学生たちも随分まちの中で活躍してくれています。地域の行事などで若者の手伝いが欲しいときに申し込むと、登録している学生の中から希望者が手伝いに来てくれる「Uサポ」という長崎独自の仕組みもあり、とても好評です。
 知の拠点。まちに風格と誇りを与えるもの。未来を生む場所。
 ライデン市との市民友好都市提携をきっかけに、改めて大学が長崎にあることに感謝したくなると同時に、大学の存在をもっともっとまちづくりに生かしたいと思いました。

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