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二十六聖人

更新日:2012年8月1日 ページID:021347

ホッとトーク

 長崎駅から歩いて数分の西坂の丘に「日本二十六聖人殉教地」はあります。
 去る6月10日、この丘で、記念銘板の除幕式がありました。この場所が日本カトリック司教協議会から、わが国初の「巡礼所」に指定されたことを記念する銘板です。“わが国初”が長崎にまた一つ誕生しました。
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 「日本二十六聖人」は、1597年に西坂の丘で十字架にかけられました。外国人宣教師6人と日本人信徒20人。その中には、子どもたちが3人含まれています。キリスト教を信じ、布教したという理由で命を奪われた、わが国で初めての殉教者たちでした。
 彼らは、殉教から二百数十年後の幕末になって、ローマ法王から「聖人」に列せられました。そして昭和37年、聖人に列せられて百年になるのを記念して、西坂の丘に二十六聖人記念館、西坂教会、そして26人の像がつくられたのです。
 記念館と教会を設計したのは早稲田大学教授だった今井兼次さん。スペインの建築家アントニオ・ガウディを日本に紹介した人としても知られています。そびえたつ二本の尖塔(せんとう)など一つひとつ意味を持つ建物の形や、外装に一つひとつ埋め込まれた陶器片が織りなす世界は、この建物にかけた今井さんの強い思いを感じさせます。
 舟越保武さんがつくられた26人の彫刻も同じです。殉教は豊臣秀吉の時代(1597年)ですから、写真などありません。舟越さんは26人に関する資料を探し、調べ尽くした後、この人はこの顔をしていた、と確信が得られるまでつくり直しながら、一体一体完成させていったそうです。
 ちょうど50年前に誕生した建物や彫刻を見上げながら、西坂の丘を歩いていると、二人が全身全霊をかけ、強い思いを込めてつくりあげた作品が、私たちのまちにあることに感謝せずにはいられません。この建物と彫刻は、間違いなく長崎の誇りであり、ある種の品格をこのまちに加えてくれています。
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 まちには、数字にできない財産があるといいます。たとえば、人のつながりや歴史の豊かさがそうで、ソーシャルストックというそうです。
 西坂の丘には、全力で生きた人間たちが残した“思い”が残っているような気がします。そしてそれは、長崎の目に見えない財産、ソーシャルストックなのだと思います。


■日本二十六聖人記念館
電話:822・6000
所在地:西坂町7番8号
開館時間:9時?17時
休館:年末年始のみ(12月31日?1月2日)
入館料:一般500円、高・中学生300円、小学生150円

お問い合わせ先

広報広聴課 

電話番号:095-829-1114

ファックス番号:095-829-1115

住所:〒850-8685 長崎市桜町2-22(本館3階)

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