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長崎の使命とRECNA

更新日:2012年6月1日 ページID:021345

ホッとトーク

 平和市長会議は、設立から今年でちょうど30年になります。広島、長崎の市長の呼びかけで生まれ、今や世界の5200以上の自治体が加盟する大きな組織になりました。その役員会に行くと、決して大きくない町の人たちが、核兵器廃絶と世界平和のために遠い土地で開かれる会議にやって来て、一生懸命活動する姿に接します。
 その中には、かつて戦争や内戦で傷ついた経験を持っている町も多くあります。ヒロシマ・ナガサキと一緒に平和な世界づくりに貢献したいという思いを持って、真剣に行動しているのです。
 先日訪れたクロアチアのビオグラード・ナ・モルもその一つ。小さな町ですが、港には多くのヨットが並び、夏には海外から多くの観光客が集まるリゾート地です。この町は、これまで何度も戦争や紛争で犠牲者を出した歴史を持っていて、平和を願う町として、広島から贈られた折鶴のモニュメントが置かれています。
 旧ユーゴスラビアの崩壊の後、クロアチア紛争が起き、その際にも犠牲者を出しました。二十年近く前のことですが、民族紛争だったために、銃を持って昨日まで隣人だった人と撃ち合うという事態が起きてしまったのです。
 昨年、平和市長会議理事会が開かれたスペインのグラノラーズも内戦を経験した町でした。スペイン内戦で空爆に遭い、男性は従軍していたため、町に残った女性と子どもが犠牲になりました。今も爆弾の落下地点にはマークがされており、戦争の記憶を忘れないようにしています。
 ビオグラード・ナ・モルもグラノラーズも日本ではほとんど知られていませんが、平和な世界をつくろうと努力している町が世界にはたくさんあります。そしてそういう町の人たちがヒロシマ・ナガサキへの期待を示すたびに、広島と長崎、二つの都市が持っている“使命”を強く感じます。
   *  *  *
 この春、長崎大学の中に「核兵器廃絶研究センター」(通称レクナ・RECNA)が誕生しました。核兵器をめぐる情報を集め、分析し、それをもとに提言を行うほか、大学教育の一環としての人材育成や地域の平和活動にもいろいろな形での貢献が期待される機関です。
 長崎はこれまでも、新しい平和活動のスタイルを生み出してきました。世界のNGO(非政府組織)が集まる「地球市民集会ナガサキ」の開催、高校生 一 万人署名などはその例ですが、RECNAもそういう長崎スタイルの 一 つといっていいと思います。
 初代センター長の梅林宏道さんは、これまでも長崎の平和活動のパートナーとして協力してくれたかたです。これまで以上に縁が深まることを、私はとても喜んでいます。
 長崎が目指すビジョンの一つが「世界都市」であることは以前、このコーナーでもお話ししました。RECNAの誕生によって平和に貢献することは、また一歩そこへ近づくことになると思います。そしてもちろん、長崎が被爆地としての“使命”を果たすための大きな力になってくれることでしょう。

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電話番号:095-829-1114

ファックス番号:095-829-1115

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