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長崎游泳協会

更新日:2011年10月1日 ページID:021337

ホッとトーク

 8月の終わりに長崎市民総合プールに行きました。
 毎年、夏の水泳教室の成果発表とともに、伝統行事の「大名行列」が披露されるのですが、その大名役をつとめるためです。
 初めてではなかったのですが、とても感動しました。と同時に、改めて長崎の素晴らしい一面を感じました。
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 水泳教室と大名行列を主催しているのは、長崎游泳協会です。
 発足は明治35(1902)年で、最初は「瓊浦游泳協会」という名前でした。東洋日の出新聞の社長だった鈴木天眼が中心となって設立し、のちに今の「長崎游泳協会」に名前を変えました。
 游泳協会が、青少年の健全育成と市民皆泳を目的に開いたのが、ねずみ島の水泳道場。昭和47(1972)年まで続いたので、今の40歳代後半以上の人たちは、子どもの頃ここに通った人が大勢いると思います。
 夏休みになると、大勢の子どもたちが団平船(幅の広い平底の船)に乗ってねずみ島に集まりました。子どもたちは、会員証の木札を首からぶら下げ、腰には「はじき豆」。はじき豆は布袋に入れ、腰につけて泳いでいると、海水でふやけておいしいおやつになったそうです。
 そんなねずみ島の名物行事の一つが「大名行列」。熊本・細川藩の参勤交代が大井川を渡る様子を再現したもので、殿様と姫様を乗せた御輿を中心に、200人もの大行列が島を練り歩きました。島が沈むのではないかといわれるほど大勢の見物客が押し寄せた、と游泳協会の百周年記念誌に書かれています。
 昭和47年、ねずみ島の水泳道場は惜しまれながら幕を閉じました。そして、翌年から市民プールに場所を移して、子どもたちの水泳教室としての新たな歴史が始まりました。
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 大名の姿をして御輿に乗せてもらい、プールの脇に行くと、大勢の子どもたちがプールを取り囲んでいました。そして、夏休みの水泳教室の成果を披露してくれました。まったく泳げない子も、上手な子も、それぞれの段階に応じて指導を受け、上達した姿を見せてくれました。
 游泳協会で師範などの資格を取った皆さんが大勢、指導者として活躍してくれています。きめ細かく気を配りながら指導している様子を拝見しながら、長崎の市民力の素晴らしさを改めて感じました。
 子どもたちに体験の場を提供する、上の世代が次の世代を導く、人と比べるのではなく昨日の自分と比べる……游泳協会が大切にしてきたものが、今も水泳教室の中にしっかり生きています。
 市民による市民のための活動。この素晴らしい仕組みをつくってくれた先人に改めて感謝せずにはいられません。長崎のまちには、目に見えない「社会を支える仕組み」がいろいろ埋め込まれていますが、長崎游泳協会はまさしくその一つだと思います。

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電話番号:095-829-1114

ファックス番号:095-829-1115

住所:〒850-8685 長崎市桜町2-22(本館3階)

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