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減災という発想

更新日:2011年6月1日 ページID:021333

ホッとトーク

 ゴールデンウィーク中の5月4日~6日に、福島に行ってきました。
 東日本大震災の地震と津波に加え、原子力発電所の事故で苦しむ福島県を、長崎大学、県とともに長崎市は応援しており、職員を交代で派遣しています(P8参照)。
 その福島に行き、テレビで見るだけでは分からない現場の感覚を実感し、奮闘されている市長さんたちとも直接お話しすることで、今後の支援体制や長崎市の防災について考える材料を得たいと考えたからです。
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 現地のかたの案内で、津波で流された被災地に立つと、自然の力のすさまじさに言葉を失いました。案内してくれたかたが「波が押し寄せてくるというのではなく、高さがまったく違う海が黒い壁になって襲ってきました」と話してくれました。
 もともと地震や津波が多い地域なので、当然、備えはされていました。今回の地震と津波はそれを超えるものだったということなのでしょう。
 このように「地域の防災力を超える自然の力が襲うことがある」ということを前提に、「被害ゼロは無理でも、できるだけ少なくする工夫をしよう」という考え方があります。「減災」という考え方です。
 この考え方に立つと、「建物などに、ある程度の被害は出ても、早く逃げることで人命の被害だけは最小限にとどめよう」「情報受発信や連絡体制を整えて、地域の連携で高齢者や障害者を守ろう」といった取り組みが重要になってきます。
 長崎市でも、2年前からこの考え方に基づいて、地域の中に防災に詳しい人を増やしていく新しい取り組みを始めました。「長崎市民防災リーダー」の育成です。
 2年間で約250名の防災リーダーが誕生し、今年からは防災リーダーを中心に、地域の皆さんの参加による地域防災マップの作成を始めようとしていた矢先の東日本大震災でした。
 大雨と土砂災害の危険が高い長崎市では、地域ごとに危険度や危険個所が違います。家ごとに違うといっても過言ではありません。裏に崖がある家と川がある家では、避難ルートや危険の予兆が違うからです。また、家族構成によって、誰と連絡を取るかも違います。つまり、家庭ごと、地域ごとに、普段から備えておくことが大事だということです。
 これから梅雨に入ります。大型台風はここ数年来ていませんが、いつ襲ってくるか分かりません。自主防災組織の活動や防災マップづくりに参加したり、「長崎市生活便利ブック」や「広報ながさき」などを参考にしながら家族や地域で話し合ったりして、大雨への備えをお願いします。
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 福島では、被爆医療に詳しい長崎大学の先生方や、医師会チーム、県市の職員など長崎からの応援スタッフが、本当に献身的に活動していました。これからもできるだけの支援をしていきたいと思います。 福島では多くのことを感じ、考えさせられました。未来のために、この大災害からどれだけのことを学べるか、もわたしたちに問われています。

お問い合わせ先

広報広聴課 

電話番号:095-829-1114

ファックス番号:095-829-1115

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