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長崎県立図書館の再整備

更新日:2010年9月1日 ページID:021325

ホッとトーク

 「長崎県立図書館再整備検討会議」が開かれているのを知っていますか?
 県教育委員会が設置した会議で、県立図書館の再整備の必要性、建設場所や機能、整備や運営の方向性を決めるものです。
 すでにご存じのかたも多いと思いますが、現在、長崎市と県内1市1町のあたかも誘致合戦のような様相になっています。
 この件に関して、私はいくつかの点が特に気になっています。
 一つ目は、議論の進め方です。
 検討は、まず「どんな県立図書館が必要なのか」を議論し、それが決まってから、それに必要な面積やふさわしい場所を決めるのが自然な流れです。「本棚にたくさんの本を並べるのか(開架式)、それとも本棚は少なくして多く
を書庫に置くのか(閉架式)」だけでも必要な面積はずいぶん違います。「どんなサービスをするのか」「主な利用者はだれか」でも、どこに置くのが県民の最大利益になるのかは変わってくるでしょう。
 そういう議論が十分される前に “誘致合戦”になっている気がします。将来に禍根を残さないためには、「どんな県立図書館が現在と未来のために必要なのか」をしっかり考え、それにふさわしい場所を決めていくという議論の進め方を期待したいと思います。
 二つ目は、冷静な見通しの必要性です。
 7月29日の検討会議には私も出席させていただき、長崎市の考え方を述べる機会をいただきました。私は、先ほどの「議論の進め方」について述べた上で、いくつかの視点から「県立図書館は長崎市に置くのがふさわしい」と
いう根拠を説明しました。
 1.図書館の図書貸出数 全国には県庁所在地以外の都市に県立図書館を置いているケースが2つあります。北海道と兵庫県です。人口一人当たりの個人貸出数を見ると、この2つの図書館は1?2%ですが、それ以外の図書館の平均は16%と、県庁所在地以外にあるケースでは極端に貸出率が低くなっています。ちなみに長崎県立図書館は24%です。長崎県も県庁所在地以外に置くという選択をあえてするのでしょうか。
 2.市町立図書館支援のコスト 県立図書館と市町立図書館は役割が違います。県立図書館の最大の役割は、市町立図書館の支援です。つまり、借りに行った本が市町立図書館にはない場合に、それを貸してくれる役割で
す。そのため、市町立図書館ではなかなか購入できない専門的な本などを県立図書館は保存してくれています。
 市町立図書館の支援には、大まかにいうと「市町立図書館に行って注文して県立図書館から取り寄せる」パターンと、「利用者が直接、県立図書館に借りに行く」パターンがありますが、長崎市立図書館の場合、主に後者のパターンで支援を受けています。つまり、市立図書館にない本は、利用者が自分で県立図書館に行って借りています。
 もし、県立図書館が長崎市以外の場所にあると、長崎市立図書館利用者はすぐに本を借りられない、つまり、県立図書館は最大の利用図書館である長崎市立図書館まで本をわざわざ車で運ばなければならないことになりま
す。コストと手間と環境負荷が今より格段に大きくなるでしょう。税の使い方から考えても県立図書館は長崎市にあるべきです。
 ほかにも歴史的経緯などいろいろな理由がありますが、市民の皆さんにも、県立図書館利用者の一人として、県民の一人として、ぜひ一緒に考えてほしい問題です。

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電話番号:095-829-1114

ファックス番号:095-829-1115

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