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平和の糸

更新日:2010年8月1日 ページID:021324

ホッとトーク

 高知に行ってきました。
 高知龍馬空港に降りてまず訪ねたのは、高知市の西、須崎市にある市立須崎中学校です。この学校の生徒さんたちは、毎年修学旅行で長崎に来てくれています。その際、自分たちで出し合ったり募金したりして集めたお金を、「平和のために」と寄付してくれているので、そのお礼を言いに行きました。
 寄付は、昭和36年に永井隆博士の著書を読んだ生徒たちが、自分たちの小遣いを出し合って2万円を寄付したのが最初で、今年でちょうど50回目。半世紀にわたる寄付の総額は約1千3百万円にもなります。
 着いたのは放課後でしたが、校長先生、P T A 会長、教育長さんと一緒に、生徒会の代表2人が出迎えてくれました。入り口には「歓迎 田上長崎市長様」と書かれた手作りの大きな紙が張ってあります。生徒さんたちが字や絵を工夫して作ってくれたものでした。
 校長室で皆さんにお礼を述べ、しばらく歓談して、心温まるひとときを過ごしました。
 帰りの車の中で手を振りながら、遠い四国のまちに住む人たちと、こうして“平和への思い”という絆きずなで長い間つながっていることを、とてもうれしく思いました。
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 イタリアに住むマッシモ・ベルサーニさんは新聞記者で、妻の豊島文さんは長崎市の出身です。2人が長崎市役所を訪ねてきてくれました。
 ベルサーニさんは、イタリアの子どもたちに折鶴づくりを教えることで、長崎の原爆や平和について考える時間を提供してくれています。7月には、イタリアの小学生1300人が折った鶴を城山小学校に届けてくれました。ベルサーニさんの活動によって、地球の向こう側で、少しずつ核兵器廃絶の願いが広がっています。
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 須崎中学校やベルサーニさんのように、世界のあちこちに、広島・長崎や原爆のことを伝え、核兵器のない世界をつくろうと努力してくれている人たちがいます。そういう人たちとのネットワークをつくることは、被爆地にできることの一つではないかと思います。活動を紹介したり応援したりすることで、核兵器廃絶への長崎の思いをより広く伝えることができるからです。
 長崎市は7月に、イギリスのアバディーン市と初めて「市民友好都市」の関係を結びました。これは市民間の交流を後押しすることを主なねらいとする仕組みです。
 アバディーン市はトーマス・B・グラバー氏のふるさと。三菱重工が、グラバー氏ゆかりの建物を買い取って寄付したり、ロータリークラブの皆さんによって留学生の交換が行われたりという交流が続いています。市民友好都市も、姉妹都市と同じく、国際交流によってお互いの理解を深め、平和な世界
づくりにつなげる仕組みの一つです。
 長崎は、外の世界とつながることで発展してきたまちです。国内、海外とのつながりという糸を自然な形で紡いでいくのは、平和のためだけでなく、経済や文化の発展のためにも大切で、長崎らしい方法だと思います。

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ファックス番号:095-829-1115

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