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市長記者会見(臨時)【2015年5月11日】

更新日:2015年5月11日 ページID:027029

市長記者会見(臨時)

1.日時

平成27年5月11日(月曜日) 午後1時30分~午後2時07分

会見の様子はこちらからご覧になれます
【YouTube】 www.youtube.com/watch(新しいウィンドウで開きます)

※発言内容については、わかりやすいように一部変更してある場合があります

2.市長発表・質疑応答

市長発表

市長の海外出張(アメリカ)報告について

質疑応答 

3.会見録

市長発表

市長の海外出張(アメリカ)報告について

田上市長
 では、最初に、私がニューヨークへ行く前に、既に現地では長崎から行かれた被爆者の皆さんなども参加しての平和関連行事が実施されていますので、そのことをまず簡単にご紹介したいと思います。4月26日に、平和NGO主催による集会と行進が実施をされています。核兵器廃絶を願って世界各地から集まった多くの市民などで会場は熱気に包まれていたとお聞きをしています。それから、翌27日には、NPT(核不拡散条約)再検討会議が開会をしました。平和首長会議主催による「ヒロシマ・ナガサキアピール集会」も実施されました。ガンバ国連軍縮担当次席上級代表や岸田外務大臣などにもご出席をいただき、最後は「ヒロシマ・ナガサキアピールinニューヨーク」が採択をされました。また、国連本部のロビーでは、日本原水爆被害者団体協議会が主催する「国連原爆展2015」が、オープニングのテープカットも行われ、この原爆展には、広島・長崎両市が提供した被爆資料や原爆ポスターも展示されました。それでは、そういった行事が終了した後、4月28日から5月6日まで、NPT再検討会議等への参加のためアメリカ・ニューヨークに、また米国政府高官への要請活動等のためワシントンDCに出張しましたので、その概要についてご報告をいたします。今回の出張について整理すると、3つの部分があるのかなというふうにも思います。1つ目は「NPT再検討会議への被爆地としての貢献」です。今回の再検討会議が少しでも前進し、成果が得られるよう被爆地としても精一杯の平和アピールを発信するという部分です。2つ目は「継承と連携」といいますか、昨年に引き続きニューヨークで活動する長崎ユース代表団のサポートとともに、平和首長会議をはじめとするNGOなどの市民社会と連携して核兵器廃絶を目指す活動です。最後、3つ目は「オバマ大統領の被爆地訪問に向けての働きかけ」です。1つ目のテーマの「NPT再検討会議への貢献」については、5月1日にNPT再検討会議の公式プログラムである「NGOセッション」で、被爆地の市長として、また平和首長会議の副会長としてスピーチを行いました。各国の政府代表に直接、今回の会議を核兵器の価値を否定する新しい世界へのターニング・ポイントにしようということを訴えました。また、各国首脳や核問題にかかわる全ての皆さんは、被爆の実相を知るために被爆地を訪問するよう呼びかけました。このほか、平和首長会議主催イベントなど、国連内で開催される多くの関連行事でもあいさつに立ち、核兵器廃絶を願う、被爆地の願いを強く発信しました。2つ目の部分については、まず、ことしも、長崎県、長崎大学と長崎市でつくります「核兵器廃絶長崎連絡協議会」いわゆるPCU-NCですけれども、の事業として、第3期生となる「ナガサキ・ユース代表団」12名を今回の会議にあわせて派遣をしました。代表団メンバーは、4月30日、昨年に続き2回目の開催となる平和首長会議主催の「ユース・フォーラム」において、広島や沖縄の高校生、タイやインドの若者とともに、自分たちの平和活動の紹介や核兵器廃絶に向けた取り組みへの決意等を堂々と発表してくれました。また、昨年と同じく日本人学校の「ニューヨーク育英学園」で平和教育授業を実施したほか、NGO主催イベントでのプレゼンテーションやドイツの学生との意見交換などを行いました。さらに、5月7日には、自主企画として軍縮教育をテーマにしたサイドイベントを国連内で開催し、盛況のうちに終了したと、私の帰国後ですけれども、聞いています。ことしの彼らの活動、これ以外にもさまざまな活動を、展開をしてくれましたが、ユースの今回の活動は、これまで築いた同世代の若者とのネットワークを活かして、メンバーで役割分担しながら独自に実施をしており、次代を担う人材の育成が着実に進んでいるということを実感しました。ことしもユースのサポートということを意識しながら臨んだんですけれども、ほとんどサポートが必要ないといいますか、本当に自主的にしっかりとした活動をしてくれていて、その力強さと、その主体性といいますか、新しい企画に自ら挑んでいく精神に、本当に教えられることが多かったです。次に、国同士の交渉が停滞している状況を進展させることができるのが、市民社会の「連携」の力ということで、まず、その市民社会の一員である平和首長会議が4月29日に開催した「ニューヨーク集会」では、この日リーダー都市に認定されましたタイの「バンコク」、それから、カメルーンの「フォンゴトンゴ」及びメキシコの「メキシコシティー」の3都市から、核兵器廃絶に向けた決意表明などがありました。続いてのパネルディスカッションでは、平和NGOの参加者が、核兵器廃絶に向けた市民社会の役割について議論を行いました。最後に、2020年までの核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けた決意を示す「ニューヨークアピール」を採択し、このアピール文はNPT締約国に配付をされました。同じく29日には、被爆者歌う会「ひまわり」や今回代表団を派遣した「核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会」、また「日本非核宣言自治体協議会」の一行と公立の研究校(NYC Lab School)、ニューヨークシティ・ラブ・スクールというんですけれども、を訪問し、約150名の生徒と歌や講話などによる交流を持ちました。ここでも、「ひまわり」の皆さんの歌声は非常に大きな感銘をもたらしました。次に、翌30日に日本と韓国、モンゴルのNGOが共催して実施した「ワークショップ」が開催され、核兵器に依存しない安全保障政策への転換のために、「北東アジア非核兵器地帯」の創設に向けた活発な討論が行われました。同じく、30日には、「地球市民集会実行委員会」主催によるフォーラムを実施しました。「ひまわり」の合唱や被爆体験証言、朝長団長による「核兵器の非人道性」に関するプレゼンテーションなど、「チーム長崎」が一体となって、長崎の思いをニューヨーク市民などの来場者へ伝えました。最後には、ユース代表団のメンバーが、未来に向けてのステートメントを発表し、ここでも西田さんと山中さんが、本当に立派なフォーラムの締めくくりをしてくれました。また、開催にあたっては、現地におられる長崎平和特派員のメンバーやニューヨークばってん会の皆さん、ピースボートスタッフなどにサポートをしていただきました。5月1日には、松井広島市長や被団協、地球市民長崎集会メンバーとともに、マンハッタン計画関係施設の国立公園化を推進している、「アトミック・ヘリテージ・ファンデーション」のケリー理事長と面談し、被爆地としての懸念や意見を伝えるとともに、国立公園化についての考え方についてただしました。ケリー理事長からは、今後も被爆地との対話を継続し、「私たちの真のゴールは、核兵器廃絶だということを訴えたい」というお話がありました。引き続き、連携を図りながら、被爆地の思いとは異なる展示等がなされないように、注視をしていきたいと思います。なお、本件については、既にお知らせをしておりますけれども、米国内務省国立公園局長から内容検討に当たっては長崎市とも協力したいという旨の文書が届いております。5月2日には、長年被爆者を招聘しニューヨーク市内の高校で証言活動や軍縮教育を行ってきました「ヒバクシャ・ストーリーズ」主催の核軍縮のためのコンサート「広島、長崎へ愛を込めて」というコンサートが実施をされました。一流のアーティストと被爆者が交互にステージに立つなど非常に充実したプログラムで、最後は、「ひまわり」や現地の音楽芸術高校の合唱団と会場が一緒になって合唱し、感動的なフィナーレを迎えました。平和を考える新しいスタイルでの発信になったと思います。最後のテーマ、「オバマ大統領の被爆地訪問に向けての働きかけ」です。5月3日にワシントンDCへ移動し、はじめにアーリントン墓地を訪問しました。苑内では、ケネディ元大統領や無名戦士の墓などにお参りし、埋葬されている方々を追悼するとともに戦争のない平和な世界が一日も早く訪れるよう祈念しました。翌4日には、米国政府のゴッテモラー国務次官、ウォルフサル国家安全保障会議軍備管理・不拡散担当上級部長、及びホールドレン科学技術政策局長、また軍備管理協会のキンボール会長をはじめとする米国内の核軍縮・不拡散に関する有識者と面会をしました。私からは、いずれの方へもNPT再検討会議の成功に向けた米国政府のリーダーシップの発揮とオバマ大統領の被爆地訪問を要請しました。同行した小溝広島平和文化センター理事長、鈴木長崎大学核兵器廃絶研究センター長からも、さまざまなお話をしていただきました。なお、これに先立つ4月30日にニューヨークにおいて、広島市長及び鈴木藤沢市長とともに面会したシャインマンNPT再検討会議担当大統領特別代表にも、同様の要請を行っております。最後に、まだ、今回の再検討会議の最終報告が出されていない状況であり、何が前進し、今後にどうつながるのか、まだ予断を許さない状況ですが、先週8日には、NPT再検討会議において、議長から合意文書の素案が示されました。その素案では、核兵器の削減から一歩踏み込んだ廃絶に向けた動きを促しているほか、世界の指導者に被爆地訪問を呼びかける内容となっています。核保有国と非核保有国との溝はまだ埋まっておらず、今後の議論は困難が予想されますが、素案の内容が最終合意文書に盛り込まれるよう期待をしています。被爆地長崎としては、今後とも「核兵器のない世界」の実現に向けて、RECNA(長崎大学核兵器廃絶研究センター)等と連携しながら、平和首長会議加盟都市を初め、国連、各国政府、NGOなど市民社会と連携、協力をしながら、核兵器廃絶に向けた活動を継続していきたいと考えています。以上が今回の米国出張の概要です。

質疑応答

NPT再検討会議等について1

記者(時事通信)
 まず、言及がありましたけれども、8日に配付された合意文書の素案についてなんですけれども、改めて、核兵器禁止条約に言及するなど、今回、初めて思い切って踏み込んだ内容となっていますけれども、今後の期待についての市長のご感想を、お伺いしたいと思います。

田上市長
 フェルーキ議長に被爆地広島、長崎を訪問いただいて、また、その上で、被爆地の思いも聞いていただいて、今回、こういった最終文書の素案を示していただいたことは、やはりそういった実相を見たことも反映していると思いますし、また、実際に、被爆地への訪問についても呼びかけをしていただいておりますので、そういった活動を通じて、一歩踏み込んだ形での素案をつくっていただいたのではないかというふうに、被爆地の思いも理解していただいた上で、そういった素案をつくっていただいたのではないかと思っています。また、今、核兵器保有国と非保有国とのアプローチの違いが非常に際立っている状況になっているわけですけれども、そこから一歩踏み出そうというメッセージになっていると思います。また、もう一つは、それと同時に、被爆地の訪問についても呼びかけていただいているということで、これはまさしく、先ほどお話しした、やはりご自分がおいでいただいたということの影響は非常に大きいのではないかというふうに思っています。これからの議論というのは、恐らくさまざまな紆余曲折があると思うんですけれども、かなり揺り戻しの動きというのがあるのではないかと予想していますが、できるだけの形で、この素案に込めた思いが反映されることを期待しています。

記者(時事通信)
 続けて、2点目なんですけれども、そういった内容を踏まえまして、今後、日本政府への期待なり、要望とかは、どういうふうにして交渉に関与してほしいかというのを、市長の考えをお聞かせください。

田上市長
 先ほどお話しした、核兵器保有国、それから、非保有国、そのアプローチの対立が続いている中で、そこにとどまらずに、もう一歩先に踏み出そうと言うことができるかどうかが、今回のNPT再検討会議では非常に重要なポイントになると思いますが、それを踏み出そうという呼びかけをするのに、被爆国日本というのは非常にふさわしい立場にあるというふうに思います。そういう意味では、ぜひ日本政府が、核兵器廃絶に向けたリーダーシップをとっていくという思いを形にあらわしていただきたい。そして、そのための具体的な提案として、アプローチの違いを越えて、もう一歩、廃絶に向けた動きをつくっていく場を提案するですとか、あるいは非核兵器地帯の提案ですとか、そういった一歩進んだ提案をぜひしていただければというふうに思っています。

記者(NIB)
 2点あります。まず、1点目は、今回の出張の手応えといったところで、市長自ら、被爆地の訪問ということは訴えられたと思うんですが、70年のことしで、それぞれ皆さんの反応というのを、ご自身、どう受けとめたかということを。

田上市長
 被爆地の訪問については、昨年、ロマン・モレイ議長も訪問していただきましたし、それから、ゴッテモラーアメリカ代表もNPDI(軍縮・不拡散イニシアティブ)で広島を訪問されています。それから、オーストリアのクメント大使もそうですね。そういった皆さんが、やはり被爆地に行くべきだということを、今回のフェルーキ議長も含めて呼びかけをしていただいていること、そういった動きが、お一人から出ているのではなくて、複数の皆さんから出ている、流れをつくってくれているということを強く感じました。そういう意味では、被爆地に行こうというリーダーの皆さんがこれからもふえてくるんではないかということを期待していますし、それがまた、オバマ大統領の訪問などにもつながっていけばということを期待しています。

記者(NIB)
 改めて、その訪問がやはり核兵器廃絶といったところにもまず、近道と言えるかどうかわからないですけれども、その道につながるということはやっぱり確信はあるということですか。

田上市長
 そうです。やはり一番基本、まずスタートは、被爆の実相を知っていただくということですので、そういう意味では、被爆地を訪問していただくということは、非常に大きなポイントになりますし、また、被爆地が今後できること、被爆地の役割としても、やはり訪れていただいて、被爆の実相を知っていただくということは、これからも非常に大事な要素になっていくと思いますし、被爆者の皆さんが少なくなっていく中で、被爆地が果たす役割というのは、やはりおいでいただいて、見ていただくということは、非常に大事な要素になっていくということは、改めて今回も感じました。そして、また、そういうふうにしようという意識、先ほどお話ししましたけど、被爆地に行かないといけないんじゃないかというような意識も高まってきているということを改めて強く感じました。被爆地の役割がますます重要になってきているということを、一言で言うと、感じたということです。 

記者(NIB)
 もう1点なんですが、これもいわゆる手応えを感じた部分だと思うんですけど、テーマの2つ目である被爆の「継承と連携」といったところで、今回、本当に若い学生たちの協力もあったりとか、現地の方だったり、被爆者の人数も、大きな人数で行ったんですけど、そういった意味で、この継承といった部分で、市長なりの手応えはどんな、若者の力だったりということはあると思うんですけど。

田上市長
 ユース代表団の活動は、先ほどもちょっとお話ししましたけれども、昨年も行きました、一昨年からですけれども、やはり年々力強くなって、それから、活動のバリエーションが広がって、しかも、これまでつくってきたネットワーク、ドイツの学生さんたちですとか、そういったネットワークも広がっているので、本当に充実した活動を、年々、本当に驚くような広さと深さで活動が広がっているというのを、改めて感じました。もう私たちがいろいろサポートする場面が本当に少なくなってきているという、非常に頼もしさを感じました。また、その一方で、いろいろなところで、「ひまわり」の皆さんと一緒になったり、あるいは地球市民長崎集会の皆さんと一緒になって活動する場面も幾つかあったんですけど、世代を超えた連携のアピール力の強さというんですか、一緒にやることで、アピールが非常に厚みのあるものになるということを感じました。そういう役割を若い皆さんがまた担ってくれていると、本当にチーム長崎という言い方、今までもずっとそういう形でニューヨークなどでも活動してきましたけれども、今回は、ユースの皆さんも加わった中で、本当に厚みのある、チーム長崎の活動の充実をすごく感じた活動でした。「ひまわり」の皆さんの歌声も、どこでも非常に大きな反響があって、だんだん、毎回上手になっていくんではないかと思うぐらい、皆さん、充実した顔で、表情で、しっかり歌ってくれて、本当に伝わったと思います。本当にチーム長崎としていい活動ができたなというふうに、充実感を感じました。

記者(長崎新聞)
 先ほど時事さんの質問がありましたけれども、今回、スピーチの中で、日本政府に対して言及された、国際社会の中であえて言及されたという、もう一回、真意の部分とですね、今回、岸田外相も行かれて、スピーチをされる中で、核兵器禁止条約に関しての言及はなかったということについての改めての受けとめを、もう一度お伺いしたいと思います。

田上市長
 NGOセッションでのスピーチの中では、日本政府には特に、先ほどお話しした一歩踏み出した提案をしてほしいという意味で、北東アジアの非核兵器地帯の部分について、日本政府に要請をしました。これはまさしく、NPT自体が失敗すると立ちどまってしまう、あるいは後退してしまうということが恐れられている中で、日本政府、具体的に一歩踏み出そうという姿勢を示すという具体的な提案です。さらに、RECNAが今回提案をまとめて、既に文書にしていますので、そういったものをもとに、ぜひ一歩踏み出してほしいということを呼びかけたということです。岸田外相のスピーチも含めて、今のところ日本政府は、核保有国と歩調をそろえる形で、やはり抑止力を温存するという方向の中にいるというふうに思いますので、そこからぜひ一歩踏み出してほしいという思いを込めて、スピーチの中では申し上げたということです。

記者(NHK)
 NGOのセッションに関してなんですが、スピーチの中で、核兵器の価値を否定する新しい世界をと、比較的強い文言が盛り込まれていたと思うんですけれども、市長としてスピーチに込めた思いというか、どういったものがあるかということと、あと、終わった後に、各国から何か反応といったものがあれば、どういったものがあったか、教えてください。

田上市長
 今回のNPT再検討会議は、先ほどから申し上げているように、前回からの5年間に、非人道性の会議が3回開かれて、その中で、非人道性についてのさまざまな議論が進む一方で、核兵器を持っている国と持っていない国との路線の対立、差がより明確になってきたという経過があります。そういう中で開かれたNPT再検討会議ですので、そこにとどまらず、前に進む、核廃絶に向けて進む会議にしてほしいと。核兵器廃絶に向けて進むための足掛かりをしっかりとつくる会議にしてほしいという意味で、核軍縮ではなくて、核兵器廃絶に向けて一歩進む会議にしてほしいという思いを込めてスピーチをしました。また、被爆70年で、被爆者の皆さんが非常に高齢化する中で、NPTのために訪米した被爆者がたくさんいらっしゃいますので、そういう皆さんに、核兵器廃絶への道筋を示す、ある意味で最後のチャンスでもありますので、しっかりとそこの道筋を示す会議にしてほしいという思いを込めてスピーチをしました。また、終わった後に、ロマン・モレイさんですとか、クメントさんですとか、何人かの皆さんが近寄ってきてくれて、その後の質疑応答も少しあったりしたので、そういったものも含めて、感想ですとか、それから、一緒に頑張ろうというようなことを語りかけてきてくれました。そういう意味では、少しずつ5年の間につくってきたネットワークが広がってきているということを、その場面だけではなくて、感じたニューヨークでの活動でもありました。

長崎平和宣言文起草委員会と被爆者援護について

記者(毎日新聞)
 今回のご報告を踏まえて、今後のことも含めてですけど、16日から起草委員会の第1回が始まる予定ということで、一部の報道では、被爆二世の方を入れるとか、そういう報道もありますので、その辺のことについてはどうされるのかということを確認したいということと、あと、これは被爆者援護の方に入ってしまうんですが、自民党の議連の方が、被爆70年に向けて決議を模索しているということで、広島の「黒い雨」の円の拡充なんかも検討するということで、おおむねで出ていますが、その議連の方に、長崎の被爆地域の拡大というのを決議の中に入れてくれというふうに働きかけていかれる考えはあるかということ、この2点お聞きしたいんですが。

田上市長
 起草委員会については、今、いろいろ準備をしているところですので、準備が整い次第、また皆さんにもメンバーについてはお伝えをしたいというふうに思います。それから、今の援護施策の分については、そういった動きがあるということを、以前報道で知りましたけれども、具体的なその後の動きについて、まだ情報がよく入っていませんので、情報収集をしてみたいというふうに思っています。

NPT再検討会議等について2

記者(西日本新聞)
 NPTの先ほどのスピーチに込めた思いの中でもありましたが、5大国とかも、NPT再検討会議が始まってすぐぐらいに、段階的な削減というのを強調していたと思うんですけれど、核保有国と非核保有国の溝というものを、前回も感じられたというお話でしたけれども、今回そこを改めてどう感じたのか、これでいけそうという感じがあったのか、という点と、秋のパグウォッシュ会議とかに向けて、どういうふうに思いを持っていらっしゃるかというのを教えてください。

田上市長
 アプローチの違いについては、ずっと続いている中で、先ほどお話ししたように、5年間で逆に際立ってきた部分があると思います。そういう意味では、今回のNPT再検討会議は、ある意味そこからスタートしているので、今回の冒頭のそういった発言といいますか、実際に議論をしながら、どういった最終文書にたどり着くのかということが、今回の会議だと思うんですね。そういう意味では、いろいろロシアとアメリカのウクライナの情勢をめぐるさまざまな動きですとか、難しい状況はたくさんあるんですけれども、最終文書をいい形にもっていこうという意識をぜひ持って、どの国にも臨んでほしいと思いますし、その後、後半、ワシントンに行って、お話しした中でもそういった意志は感じましたので、次の、NPT再検討会議が終わった後でも、例えば、法的な枠組についての協議の場ですとか、そういった何らか次につながる動きを、この再検討会議の中でつくっていく、そういうふうな議論にたどり着くことを期待をしています。それから、パグウォッシュ会議への期待。長崎で開かれるのは初めてなんですけれども、非常に大事な年、大事なポイントでのパグウォッシュ会議ということ、RECNAの鈴木センター長もメンバーの一人ですけれども、長崎の会議の事務局長をしておられますけれども、これまで開かれた中でも非常に大事なタイミングでの会議だというふうにおっしゃっていました。私もそうだと思います。今回のNPT再検討会議の結論を踏まえて、科学者の皆さんが、被爆地長崎からアピールを発していただくということは、非常に世界に向けて大事なアピールになると思いますし、発信力のあるメッセージになると思いますので、そういったことを期待したいですし、長崎のまちが発信しているんじゃなくて、長崎から、世界の人たちが世界に向けて発信しているという、そういうメッセージを届けるいい機会になるし、してほしいと思っています。

記者(NBC)
 今回の市長ご自身の成果というものを聞かせてもらっていいですか。

田上市長
 幾つかあるんですけれども、まず、被爆者、被爆地の声に耳を傾けてもらえたといいますか、それは、私のというよりも、チーム長崎としてというんですかね、例えば、先ほどお話しした、「広島、長崎へ愛を込めて」という「ヒバクシャ・ストーリーズ」などが主催したイベントでも、アメリカの皆さんがかなり会場に聞きにきてくれて、そういった中で、これまで国連内での活動が非常に多かったんですね、それが今回、国連外での活動もかなり充実してきて、そういった一般の市民の皆さんと接する場面がまたふえてきているという意味で、被爆地の声を届ける新しい形というんですか、が少しずつ見えてきた、それも音楽などと融合した形での新しいスタイルといいますか、そういった被爆地の声を届けることができたということが一つ、成果としてあると思います。それから、オバマ大統領の被爆地訪問についても、後半、特にワシントンでのさまざまな活動もしたんですけれども、これについても真剣に検討してもらっているというふうな感触を得ました。それから、マンハッタン計画の国立公園化についても、基本的なスタンスの確認ができましたので、今後の協議につながっていく足掛かりをつくれたと思います。それから、また改めて、この5年間のネットワークをつくってきたことで、今回いろいろな活動ができたということがあるんですけれども、今回も新しいネットワークを強化することができたというのも一つの成果だったと思いますし、これはまた次につながる動きになっていくというふうに思っています。 

記者(共同通信)
 今もちょうどおっしゃられたんですけど、オバマ大統領の被爆地訪問に向けて、ワシントンで活動を直接されて、真剣に検討してもらっているという感触を得たということだったんですけれども、やはりワシントンにおいて直接の活動があって、被爆地訪問の実現に向けてまた前進したという部分のお考えを。

田上市長
 そうですね、被爆地の思いについてはしっかりと受けとめてもらえたというふうに思っています。必ずプラスになってくれるというふうに思っていますし、期待もしています。

記者(長崎新聞)
 繰り返しになりますけれども、先ほどのオバマ大統領の被爆地訪問と、あとはマンハッタン計画に関しては、先日文書でも回答がありましたけれども、担当者の名前も書いてありました。今後、具体的にどういった形で働きかけをしていくのかということに関しては。 

田上市長
 今後については、まだ具体的なスケジュールが上がっているわけではありませんけれども、ケリー理事長も被爆地に来ていただいて、実際に被爆地を見ていただいて、また、被爆者の皆さんとお話をしていただいたり、そういった機会を持つことは近々のスケジュールに入ってくるんではないかなというふうに思います。具体的なスケジュールについては、この前がキックオフみたいな形でしたので、今後、連絡し合いながらということになると思います。

記者(長崎新聞)
 それは、ことしの夏ということでもよろしいんですか、まだそこまで。 

田上市長
 そこはちょっとわかりません。 

記者(長崎新聞)
 年内とも言えないですか。

田上市長
 そんなにゆっくりではないと思いますけれども、ただいつごろというところまでは決まっていない、まだこれからですね。連絡取り合うことにします。

記者(長崎新聞)
 長崎に来られるということですね。それと、あとどういった展示を求めていくかということについてはいかがなんですか。

田上市長
 偏った展示になることで、ここが、あるいは誤った情報、メッセージを流すことになることで、訪れる多くの皆さんに、核兵器のない世界を目指すということとは逆のメッセージをずっと流し続ける場所になるということを一番心配しているわけですけれども、そういう意味では、原子雲の下で起きた実相についてしっかりと伝えてほしいと思いますし、また、原爆を落とすまでの経過の中で、アメリカの科学者の中でも多くの人たちが反対意見を発したですとか、そういった事実についてもしっかりと示す場所であってほしいと思いますし、また、そういう中でいろいろなことを考えて、核兵器の廃絶に向けて流れをつくっていく、そういった場所になってほしいというふうに思っています。 

記者(長崎新聞)
 あとは、ゴッテモラーさんに関しては、被爆地訪問は、広島でNPDIの時に来られましたけど、長崎はまだ来られていませんが、そのあたりについての要請というのはいかがですか。

田上市長
 詳しい内容について、彼女とのお話についてはお話できないんですけれども、いろいろそういった大統領の訪問を初め、いろいろなリーダーの訪問についても、お話をさせていただいています。

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