ここから本文です。

2011/04/25 市長記者会見(臨時)

更新日:2011年4月25日 ページID:007517

市長記者会見(臨時)

平成23年4月25日(月) 8時32分~9時10分

 【Youtube】www.youtube.com/watch(新しいウィンドウで開きます)

※発言内容については、わかりやすいように一部変更してある場合があります

1.市長発表

2.会見録

【市長発表】

 

・市長選を終えて



○田上市長

 

 おはようございます。昨日行われました長崎市長選で、再選させていただきました田上富久です。
改めて、今回の選挙にかかわっていただいたすべての皆さんに、心から感謝申し上げたいと思います。
 今回の選挙では、進化という言葉をキーワードに掲げさせていただいて、これからの時代にも強い、しっかり対応していける長崎をつくっていこうという思い、またそのためにこの4年間取り組んできたこと、これから取り組もうとしていることについてお伝えする機会でもあると思って、選挙に取り組んできました。非常にたくさんの皆様のご支持をいただいたことに、心から感謝申し上げたいと思いますし、また嬉しく思いますし、それからその15万票という票をいただいた責任の重さを強く感じているところです。これから4年間、しっかり市民の皆さんのご期待に応えるべく、最大限の努力を傾けていきたいというふうに思っております。
 私からは以上です。


ページの先頭へ


【質疑応答】

・選挙戦の感想と今後の取り組みについて

○記者(KTN)

 おはようございます。KTNでございます。よろしくお願いします。一夜明けて、どうですか、ご気分は。

○田上市長

 そうですね、きのうの段階では、寝る前に票数はお聞きしたんですけども、ずっと票がまだ固まらない段階でしたので、改めて今回の15万票という票の重み、そしてそのことを、自分の責任の重さを感じますし、それから2期目に臨む、何というんですか、新たな気持ちを感じています。

○記者(KTN)

 その一方で、15万票の一方でですね、投票率が伸び悩んだというか、低かったということは、どう受けとめておられますか。

○田上市長

 そうですね、投票率が53%ちょっとだったということについては本当に残念に思っています。できるだけ多くの皆さんに参加をしていただきたいというふうに思っていましたので、投票という形で市政に参加するという意思をあらわしていただきたいというふうに、これは前回の選挙からもそういうふうに呼びかけさせていただきましたし、そういう意味では投票率が低かったというのは大変残念に思っています。

○記者(KTN)

 その中で、先ほどもお話にあったように今回の選挙を、これまでやってきた、これからやることの、伝える機会とおっしゃっているんですけれども、15万票と投票率見て、実際に皆さんに伝わったという感触とか手ごたえというか。

○田上市長

 そうですね、もちろんすべての皆さんにお伝えするという機会や時間という形にはなっていないと思うんですけども、それでもお話しする機会をつくることができた、あるいはいろいろな媒体を伝わって、伝えていただいた、そういったことも含めていい機会になったというふうに思っています。ただ、今進んでいる方向であったりですとか、やっている個々の事業の内容あるいは意味合いですね、そういったことについても、2期目についてはこれまで以上にしっかり伝えていく必要があるということを、改めて感じています。

○記者(KTN)

 そういった、その選挙戦の中で学んだことというか、新しく発見したようなことがあったら教えていただきたいんですが。

○田上市長

 今ちょうど、先ほどの質問につながるんですけども、やはり市民の皆さんにしっかりコミュニケーションをとっていくといいますか、政策の意味合いのようなものというのをお伝えしていくことというのの大事さというのは、改めて感じています。今回、特に選挙という機会に、いろいろ整理することができたことで、ちょうど今年度から総合計画がスタートする年にもなりますので、その意味でも、今、こういった事業の流れで、こんなふうなところを目指して、こんなふうなところに取り組んでいますと。市民の皆さんにこの部分にはぜひ参加してほしいといったようなことを、わかりやすく伝えていくということの大事さというのを、改めてこの選挙を通じて感じています。

○記者(KTN)

 改めて、再選されてどんなことに取り組んでいきたいですか。

○田上市長

 この選挙戦の中でもお伝えしたんですけども、1つはそのときどきに生じるさまざまな課題、例えば経済政策1つとっても、例えば公共事業であったり、2月からスタートしている住宅リフォームであったり、あるいは金融政策であったり、そういった形で即効性のある事業を行っていくというのは、一方ですごく大事ですので、例えば今でしたら東日本大震災でどういう影響が長崎の経済にあって、それに対してどういう準備をしていくべきなのか、対応すべきなのかといったようなことが大事な仕事である。
 一方で、次の時代といいますか、これからの時代の長崎に向けてもしっかりやっていかなくちゃならない。要するに、その場、その時点だけしっかりしていればいいということではなくて、これからの時代にも強い長崎をつくっていかないといけないという、それはすごく時間のかかる仕事ですので、そういう面、今回、総合計画でもお示しした、言葉で言うと世界都市、人間都市の部分なんですけども、交流で栄えるという部分、それからしっかり暮らしやすいまちである、そのための仕組みなどを自分たちでつくっていける、もうだれかに頼るのではなくて自分たちでそういう仕組みもつくっていける、あるいは参加してそれを実践していける、そういうまちづくりをしっかり進めていく必要があると思っています。



・進化というキーワードについて


○記者(毎日新聞)

 田上さん、今も進化ということをキーワードにされているというふうにおっしゃいましたけれども、具体的にどのような手法をもって、まちを進化させていくのかということを教えてください。

○田上市長

 それは、進化という言葉は、時代の変化にあわせて、あるいは環境の変化にあわせて変わっていくことでしっかり生きていけるというか、それがいわゆる動物の世界でいう進化の意味合いだと思うんですけれども、イメージだと思うんですけれども、そういう意味ではまちもそうで、きのうと同じことをずっと繰り返していては、これから時代のニーズであったり、時代の変化から少しずつずれていってしまう。もう既にそういうことがいろんな分野で、あらゆる分野で起きているというふうに思っています。その意味で、そのずれを修正する。そして新しい方法を試みながら、次の道を探していく、そしてそのノウハウを蓄積していく、そういったことが今、必要な時代だというふうに思っているんですね。
 例えば経済についても、4年前の就任時に経済成長戦略会議をつくって、そこでいろんな議論をしていただいて、そして外にもっと出ていこうということが1つ大きなポイントだということがそこでわかって、そしてそれをもとに、この4年間もさまざまな取り組み、販路拡大に向けた取り組みをしてきました。今もしています。キトラスであったり、かんぼこ王国であったり、いろんな形で、あるいは工業製品もそうですけども、やっていますけども、それは基本的にいうと内向きの経済から外向きの経済をプラスする、内向きプラス外向きもプラスしよう、それは進化した長崎の経済の形だと思うんですね。同じようなものが、ほかのさまざまな分野でも、新しい時代に対応した新しい形を求めていく、あるいは探していく、そういう試みが今は必要な時代だというふうに思っています。
 観光1つとっても、国内観光客だけではなくて、国外からも観光客を呼べるようなまちになろうということで、この2年間、中心商店街でも中国人観光客を迎える、あるいはまちなか龍馬館をつくって国内観光客を中心商店街に迎えるという試みをしてきました。そういったところで蓄積したデータですとか、あるいはノウハウというのが、これから新しい時代にまた生きてくる。そういういろいろな試みをしながら、今度は国内観光客プラス国外観光客という進化した観光の形をつくっていく。あるいはまちなかをもっと、中通りあたり、あるいは山手あたりも魅力的に、魅力を見える化することで都市観光というまちを歩く、まちを、時間を過ごす楽しみ、そういう観光の仕方を長崎にプラスしていくように進化していくこと。そういった、具体的にいうと分野ごとにいろいろな進化の仕方をしていく、時代の進む方向にあわせて変わっていこうという意味合いです。


・得票数15万票の感想と理由について


○記者(朝日新聞)

 市長、あの、よろしいですか。15万票という得票の件なんですが、有効投票数のほぼ8割というかなり驚異的数字で、過去の選挙でも最多得票ということで、先ほど驚かれたというのございましたけれども、改めてその15万票というものを聞いたときの感想と、市長なりになぜ15万票もとれたのかというのはどういうところにあるというふうにご自身は考えられますか。

○田上市長

 これまで取り組んできた4年間の中で、市政への取り組む姿勢というんですかね、しっかり長崎のまちをいい方向に動かしていこうという姿勢で取り組んでいる、その姿勢を評価いただいたという部分はあるのかなというふうには思います。これまでやってきた4年間の事業というのは、先ほど申し上げた種を蒔くような事業も結構多かったので、ある意味では地味な部分もあったかもしれないと思うんですけども、そういう意味ではそういった部分、いろいろ試みながら、ただまっすぐに長崎の将来に向けて、あるいは今の問題の解決することに向けて取り組んできた姿勢を見ていただいているのかなというふうに思います。

○記者(朝日新聞)

 その姿勢というのは、例えばその、協働とかということになるのかもしれないんですが、市民参加ということですね。その姿勢というのはもう、今後も変えていくつもりはないということでよろしいんでしょうか。

○田上市長

 そうですね、その姿勢は、イコール協働ではないとは思うんですけども、協働に関して言うと、これはよく「自分たちのまちは自分たちでつくろう」とか、「自分たちのまちは自分たちでよくしよう」ということをずっと言い続けてきたんですけども、それはある意味で土をつくる作業であって、この土がないとどういう種を植えても、すぐ時間がたつと枯れてしまう。例えば市長が変わったりするとまた、それが続かなくなったりしてしまう。その土壌がありさえすれば、長く、しっかり、いろんな変化に対応しながら、長崎のまちを長く、暮らしやすくする、していくことができるという意味で、これは一番大事な部分だと。パソコンでいうともうOSみたいな部分だと思うんですね。
 ですから、そのことはずっと、これからも訴え続けていく必要があると思いますし、そういう土壌が長崎にはあるということも、この4年間で確信をしましたので、その上にさてどういう種を植えて、どういうふうな育て方をしようか、どういうふうな、いつごろ水をまけばいいんだろうとかいったことのノウハウを蓄積しながら、市民の皆さんと一緒に長崎のまちをつくっていくと、そういう作業がこれから続いていくというふうに思っていますし、また新しい種も蒔かないといけないというふうにも思っています。


・市長としての役割及び今後の取り組みについて


○記者(長崎新聞)

 すみません、長崎新聞ですけれども、市長が選挙期間中に、市長の役割というのは時代によって常に変わっていくというふうにおっしゃっていましたけれども、今の市長が求められる市長像というか、役割についてどうお考えになっておられますか。

○田上市長

 今は、これも就任当初からずっと施政方針でも申し上げていることなんですけれども、大きな変化の時代であるというふうに私は思っています。その中で、きのうと同じことをやっているとどんどんずれていってしまう。例えば、一例を挙げますと、これはちょっと古い例ですけれども、『長崎さるく』なども、すでに観光がもう変わってきているのに、相変わらずきのうと同じやり方をしているという中で、お客様のニーズに応えられない、あるいは満足感を与えられないという観光のやり方があると。それを変えていくことで、お客様の嗜好であったり、あるいは観光のあり方に沿わせていく。その一番バッターがさるくであったわけですけれども、そういう時代にあわせた新しいやり方を試みていくということが、今の時代は非常に大事だと思います。そしてそのことは、決して全部が成功したり、あるいは一朝一夕に成果が出たりというものばかりではありませんので、そういう失敗も含めて試行錯誤する中でノウハウが蓄積していって、知恵が蓄積していって、そしていろんな変化、思わぬ変化が起きても対応していけるようになっていく。それは、地域も会社も同じなのかもしれないんですけれども、そういう意味では、今は新しい方向性をしっかりまず確認すること。それから、その方向性が間違っていなかったら、新しいやり方を試みてみることというのが、リーダーにとっては非常に大事なことだと思っています。そういう意味で、先ほどの経済の例でいうと、外向きにいこうという方向性が大事だというふうに確信をしたら、外向きに進んでいく方法を具体的にやってみるということで、今、いろいろな試みをしているという段階であると考えています。

○記者(長崎新聞)

 それともう1つ、福島第一原発の関係で中国・韓国、インバウンドが急激に落ち込んでいて、長崎も、今、影響を受けていますけど、具体的な対策というのは今後、今、お考えになっているところですか。

○田上市長

 そうですね、これは非常に大きな、今、マイナスポイントになっている部分だと思うんですけども、これについては長崎が安全だというレベルではなくて、九州、少なくとも九州が安全だといったような、広域でしっかりアピールしていく必要があると思うんですけども、それをいつごろ、どういったタイミングでするのか。九州観光推進機構など、あるいは県を通じてそういった動きをしていこうということは、もう随分前から、今回の選挙に入る前からお話をしている部分でもありますので、そういった取り組みを具体的に進めていく必要があると思いますし、またどこかの時点で、トップセールスが必要であれば積極的に出ていきたいというふうに思っています。

○記者(毎日新聞)

 今回、広島の市長が交代されまして、オバマ(大統領)が登場して久しいわけですし、オバマも来年は改選を迎えるわけですけれども、今後、長崎、被爆地の市長としての役割をどのように、1期やられて、その手ごたえも含めまして、今後どのように取り組んでいかれたいかと。

○田上市長

 そうですね、核兵器廃絶に向けては、広島・長崎の役割というのはますます大きくなってきているというふうに感じています。その中で、次の目指すステップとしては核兵器禁止条約に向けての動きというのが非常に大事になってきますので、これについては繰り返しいろいろなところと連携しながらアピールをしていく、流れをつくっていく役目があるというふうに思っています。
 もう1つは、この4年間、さまざまな国際会議に出たりする中でも、ネットワークの重要性というのは非常に強く感じていて、広島と長崎だけが発信しているという状況ではなかなか広がらないということも感じています。その意味で、昨年スタートした平和特派員のような動きというのも、これからますます充実させていって、世界のあちこちで原爆展が開かれたり、あるいはその特派員同士の皆さんが連携をしあって、被爆の実相を伝えていく、平和の大切さを伝えていく、そういった活動をする環境のお手伝いをすると、環境づくりのお手伝いをするということもしていきたいというふうに思っています。もちろん、そのネットワークという意味では、平和市長会議も非常に重要な部分の1つであるというふうに思っています。

○記者(KTN)

 先ほどの進化の話の中で、市民の生活に直結する部分で、例えば福祉だったり、雇用だったりという面での方向性と、じゃあ具体的にどういうことをされようと思っているのかということについて、ちょっとお願いします。

○田上市長

 福祉の面では、ちょうどこの3月にでき上がったのが、地域福祉計画という計画をこの2年間つくってきました。これについても、机の上でつくるのではなくて、実際に地域の皆さんと話をしながら、地域にどんな困りごとがあるのか、地域の実情というのはどういうふうになっているのかということを、地域の皆さん自身に話し合っていただいて、それはどんなふうにしたら解決できるだろう、だれがそれを動けばいいんだろうというようなことを、話をしていただく中で見つけていただくというか、そういう動きを20数カ所の地域でしながら、地域福祉計画というのをつくってきました。これが、これから実践段階に入るのと同時に、地域での座談会みたいな形でやったんですけれども、こういったことを繰り返していく中で、地域の中でのいろんな解決の仕方を見つけていく。これが、実は地域福祉にとってすごく大事な部分、だれかが何かしてくれるんじゃないかではなくて、例えば、今、地域の中で、地域の人同士が買い物難民みたいなものが出ないように、買い物に行ける人が声をかけて、「何か買い物に行くけど、何かないですか」というふうに声をかけて出ていくような活動とかが広がっていたりします。こういったことも、実はすごく大事。それから、そういう地域の皆さん自身で取り組んでいただくと同時に、例えば地域のコミュニティをしっかり安定させていく仕組みづくりというのが、これからもう1つ大事になってくるということで、今、そのあり方委員会などをつくって、今後検討したいというふうに思っています。

 そのほか暮らしの面ではこれにも挙げているんですけども、子どもたちの心の豊かさをつくっていくということ。これも時間がかかる作業ですけれども、非常に大事な作業ですので、赤ちゃんのときにブックスタートという形で本をプレゼントする、これも長崎方式で、ただ本をプレゼントするんじゃなくて、近くの公民館、図書室とかそういったところで受け取ってもらうことで「近くにこういう施設があるんだ」、「読み聞かせの会、やっているんだ」というふうに知ってもらうきっかけにするブックスタートという仕組み。小学校・中学校に入ったら学校の図書室に司書を配置することで、そこでもまた本のおもしろさであったり、楽しさであったりを体験してもらう。子どもたちと本のふれあいの機会を、赤ちゃんのときから学校のときまで、ずっとこう長く、続けてつくっていく仕組みというのを、今、スタートさせようとしています。これも1つの、心の豊かさをつくるという試みです。

 こういったものがいろいろ、この中にも書き込まれているんですけれども、医療の面でいうと、もうまもなく始まる『包括ケアまちんなかラウンジ』という仕組みがあって、これは実際に現状としてがんにかかる方たちがふえていて、例えば、家でできるだけ時間を過ごしたい、最後まで病院にいたくないという方たちもたくさんいらっしゃる。そういう皆さんに応える仕組みがないということで、医師会がこの3年間取り組んできた仕組みがあると。それを使って介護・福祉・医療の総合相談窓口をつくって、自分は家族と一緒に最後まで過ごしたい、どうすればいいのかといったような問題にも応えてくれるようなそういう仕組みをつくったり、そういう新しい仕組みをつくるというのはいろんな分野で行っています。


・6月議会の対応について


○記者(時事通信)

 時事通信ですけれども、6月議会があと1カ月ぐらい先にあると思うんですけれども、それに当たって、取り急ぎこういった予算・条例・人事は出したいというものがあれば挙げてください。あともう1点、議会、比較的市長に近いとされている民主系会派、あと無所属保守系会派が堅調だったと思うんですけども、今後の議会運営について、何かお考えがあればお願いします。

○田上市長

 6月議会については、この今回掲げている方向性の中で、取り組めるものはできるだけ早急に取り組みたいと思っていますので、まず今すぐ着手すべきものから取り組んでいきたいというふうに思っています。それから、もう1つ機構の面ですね。機構の面については6月議会に挙げて、夏ぐらいから動くようにしたいと思っています。議会については、まだ当選されたばかりで、会派がどういうふうになるのかもよくわかりませんので、ただ議会とは、課題、課題についてしっかり議論できるように、是々非々の姿勢で臨んでいきたいという点については、これまでも、これからも変わりませんので、しっかり議会の提案であったりアイデアであったりも聞き入れながら、進めていきたいというふうに思っています。


・今後の行政の役割と市長の考えについて


○記者(毎日新聞)

 ずっと田上さんが掲げてこられた進化という部分は、多分に、いわゆる市民型の協働、市民とか企業とか大学とかとの協働の部分を含めていらっしゃると思うんですけれども、その中で新しい時代に対応するための行政の役割というものをどのようにとらえていらっしゃるのか。1期やられて、その部分についてはどのように今後進めていかれたいというふうに、その辺、リーダーシップ論にもかかってくるとも思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。

○田上市長

 まさに進化という意味では、市役所も進化をしないといけないというふうに思っています。特にこれまで市役所というか行政全体が自己完結型の仕事の仕方が多い。課題を見つけてきて、自分で予算つけて、自分でやるというところから、これ、実際に実行するのは行政がしなくていいんじゃないか、しない方がいいんじゃないかということも含めて、いろいろ新しい、指定管理含めていろんな制度が組まれてきているという中にあって、それは決してそういう制度化されたものだけじゃなくて、市民との協働というものも、1つ大きな、大事な方法としてあるということで、今、取り組んでいるわけですけども。
 そういう市役所が作業を実際にやるという、実施するプレイヤーというんですかね、プレイヤーとしての存在が少しずつ減っていって、むしろそのプランナーであったり、あるいはコーディネーターであったり、そういった役割というもの、あるいは専門家的な役割であったり、そういったものが重要になってきている、そういう変化が起きているというふうに思っています。それは大きな、大事な動きなので、これからもしっかりそれに応えていけるような、そうでないと市役所の役割、行政にしかできないというか、行政がすべき役割は、仕組みをつくるというのが特に大きいと思うんですね。なかなか一般市民の皆さんであったり、個人で仕組みをつくる、市全体の仕組みをつくるというのは難しい。そこを行政はできるという強みがありますので、そういった仕組みづくり、どういう仕組みをつくると、成果が、暮らしの困りごとを解決していく仕組みがつくれるんだろうといったようなこともプランをつくっていく、そういった役割がこれからますます重要になっていくというふうに思っています。市役所の進化は、非常に大事な要素だというふうに思っていますし、進化することで市民と協働できるようになるというふうに思っています。

○記者(読売新聞)

 今、市役所の進化までお話あったんですけれども、田上さんご自身の、市長としてはどのように進化しようというふうに、この2期目は思っていらっしゃいますか。

○田上市長

 私自身は、人間的にも非常に、いろいろ足りないところがたくさんある人間ですけども、私が市長としての役割、与えられている役割というのは、先ほど申し上げた成果を上げる、あるいは課題を解決するというのが最大の役割であると、これはもう会社の社長でも同じだと思っていますので、しっかり状況を見ながらその方向性を間違えないようにしていく。
 それからもう1つは、市役所の中で職員ではなかなかできない、例えば人的なネットワークであったりそういったもの、外交というんですかね、であったりそういった部分、市長しかできない部分の役割をしっかりと務められる、そういうふうになっていきたい、なりたいと、そういうふうな市長でありたいというふうに思っています。

○記者(西日本新聞)

 成果を上げるのが最大の役割ということと、これまで4年間というのが種を蒔いていた時期ということですけれども、次の4年というのは市長としてはどういう4年だというふうに位置づけておられますか。

○田上市長

 これまで、例えばいろんな例があるんですけども、先ほどの経済の例を続けて挙げると、キトラスを拠点にこれから営業活動をどういうふうに発展させて、その販路を拡大していくのか、地場企業の振興にそれをつなげていく、地場企業の取引額を例えば上げていく。商談会でも、昨年も多くの金額が成立しましたけど、そういうことで地場企業が元気に実際になっていく、これはやっぱり1つの成果だと思うんですね。こういったことをしっかりつくっていくことが大事だというふうに思っています。
 今後、恐らく課題は次々に出てくる部分もありますので、新しく植えないといけない種も出てくると思うんですね。国際観光船の受け入れも2年前からやっていて、今、上海航路の話が出てきている。それから食を売り出す部分についても、この4年間、運動化して、いろいろ食に関する、長崎で活動している皆さんのネットワークをつくってきた。そして今、食を売り出そうということで、県レベルでも食キング王国が動き出している。これは準備があるのとないのでは、全然、成果が違うんですね。ですから、しっかり準備をしながら成果を上げていくようにしたいと。その意味では、長崎サミットのような動きも非常に大事だと。あれはまさに当事者の集まりですので、あそこで方向性が決まっていくことで成果が上がっていく。単独で、経済の部分は、特に市だけでできるものって少ないですので、ああいった体制をつくるということが、もう既に準備になっていて、そこから成果が生まれてくるというふうに考えています。


・事実上初めての選挙戦を振り返って


○記者(朝日新聞)

 市長、選挙の最終日にですね、マイク納めのときにもお話しされていたと思うんですが、事実上、初めての選挙戦をして、前回はもう旧合併町は行く余裕がなかったとおっしゃっていましたけど、選挙戦をやってみてよかったというのを、改めてちょっといろいろ語ってみてもらってよろしいでしょうか。

○田上市長

 1つは、この4年間に進めてきたこと、取り組んできたこと、それからこれから取り組もうとしていることというのを整理できたというのが、1つ大変いい機会になったというふうに思っています。それと、2つ目は民集会などをすることで、地域の皆さんとじかにお話をする機会がつくれたということ、これについてはこれまでもちゃんぽんミーティングですとか、タウントークですとか、あるいは地域懇談会であるとか、いろんな形でしてきた部分ではありますけども、改めて今回、また違った話でそういった機会をもつことができたということはすごく大きかったと思いますし、それから3つ目には選挙を通していろいろな皆さんと、特に応援団の皆さんと連携することができた。力をお借りするという形でつながることができたということも大きかったと思いますし、それからもう1つ、最後は実際に地域を1週間回って、皆さんの反応というんですかね、を体感することができたということも大きかったと思っています。

○記者(読売新聞)

 たくさんの選挙の応援団の方がついてくれたということは、これからのこの2期目で、いろんなしがらみが出てくるという可能性も考えられるんですけども、これにはどんなふうに対応していかれるおつもりですか。

○田上市長

 基本的にはそういうふうには考えていません。もちろん、基本的な政策協定みたいな部分で合意をして、取り組んでいただいたという団体もありますけども、それも基本的な部分ですし、基本的にはしっかりと、とにかく長崎市が進むべき方向に進んでいくというスタンス、議会とも1件1件、是々非々で議論をしていくというスタンスは、これからも変わらずに持っていきたいというふうに思っています。


・今後のまちづくりについて


○記者(KTN)

 すみません、KTNなんですけれども、まちづくりもキーワードに挙げられていたと思うんですが、具体的につくってみたいものだったりとか、こういうまちにしたいというのはありますか。

○田上市長

 1つは長崎駅周辺ですね。ここが今、大きく変わろうとしていますので、ここの中では、これまで長崎になかった、駅前に大きな広場、スペースができますので、ここを魅力的にする、それから駅舎自身も魅力的にするということは非常に、長崎の第一印象をつくる場所ですので、非常に重要だというふうに思っています。

 それから、もう1つはまちなかですね。まちなかが、その南山手から新大工まで、和風、中国風、洋風の、非常に個性的な歴史であったり、あるいは文化的な資産を持っている場所なんだけども、それがよく見えないというか上手に活用できていないという部分がありますので、このまちなかをいかに、その1つ1つのエリア、山手の部分、それから新地・館内の部分、それから銅座・浜の町、中通りから新大工という、それぞれ違う個性をどう生かして、あのあたりを歩くということをいかに楽しみにできるかというのは、これからの長崎のまちにとって大変大きな要素だというふうに思っています。

 例えば、中通りについては町屋の、これも1つの種なんですけど、町屋を再生しようということで、町屋を再生する場合の補助金を一昨年つくって、ことしぐらいには、平成22年度ぐらいからもう形になってきているものが出てきていると思うんですけれども、そういった形、あるいはもうちょっと積極的に何か町屋を、もう再生して、だれかに使ってもらおうといったようなことも含めて、あのあたりの雰囲気というものをつくっていくことで、中通りのファンがまたふえていくといったようなことを具体的に、あるいは洋館の使い方もそうですけども、1つずつ埋め込んでいくことで、長崎に行くのが、例えばグラバー園に行く、大浦天主堂に行くという施設に行く観光ではなくて、そういうまちを楽しむというような、都市観光という言い方がいいのかどうかわからないんですけども、そういうまちを楽しむ観光というふうに変わっていく、進化していく、そういう試みを、そういう方向に進むのにはまちなかは非常に重要な場所だというふうに思っています。そのまちづくりは、ぜひ進めたいなというふうに思っています。

○記者(KTN)

 駅舎をですね、いろんな場所でお話伺っていて、駅舎を新しくしたいというお話だったと思うんですけども、ちょっと具体的にどんな駅舎にしたいですか。

○田上市長

 駅舎のお話は市だけでできるお話ではなくて、JRももちろん関係していますし、相談をするテーマになっていくわけですけども、長崎は終着駅ですので、今、最近できている駅舎は以前の駅舎と違って、新幹線の停まる駅でも、もうどこでも同じだなというのじゃなくて割と個性的な駅がふえてきていますけども、長崎の場合は終着駅ですので、その終着駅の魅力、それからやはり海に近いという、その景観を楽しませるような駅舎は基本的に必要だろうなというふうに思います。そのデザインについてはもちろん、力のある方の才能をお借りしないといけないと思うんですけども、この駅舎を見たいと思って長崎に来るという人がいるような、そういう駅舎ができるといいなと思いますけどね。


・市中心部など、内側の経済の活性化について


○記者(読売新聞)

 すみません、もう1点。今、先ほどから販路を拡大するには、外向きに向かうという経済の話がありましたけれども、内側ですね。大丸の撤退はもう控えていますし、内側の経済をどう活性化して、どう雇用を生んでいくかというのはどんなふうに考えていますか。

○田上市長

 大丸の撤退というのも、大丸、撤退するわけではなくて、新しい形に、商業施設を変えようということであって、それもそういう変化をですね、ずっと同じ形で行くということには、経済は特にならないので、そういう変化していくということを危機というふうに、ストレートにとらえることを、私はやめた方がいいというふうに思っています。
 それは、そのことの中で、そこにチャンスがないのかということが視点から抜けてしまうからなんですね。ですから、大丸の撤退は非常に大きい。いろんな文化的な意味でも、長崎市民の思いという面からも、大丸という百貨店がなくなるということは非常に大きな部分かもしれないけども、それを少しでも、その変化の中からプラスをつくり出せないかということについては、私たちもできることがあれば参画をしていきたいと思いますし、それから浜の町全体という、中心商店街という形でいうと、集客について、その商業施設だけではなくていろんな、例えば今、今回、ぜひやりたいと思っているのが、1つ、こどもセンターのようなものをまちなかにつくるということ。これは集客というのはいろんな形であっていい、便利さが増すという意味で、帰りに買い物もできるという意味でも、そういう人の集まり方、賑わいのつくり方というのもあっていいのではないか。それを実際に、海外も含めて実践されている自治体もありますし、そういう意味でも商業というふうに限らずに、賑わいをつくる。その中で商業もまた活性化していくというようなことも、やってみる必要があるのではないかなというふうに思っています。


ページの先頭へ 

 

お問い合わせ先

広報広聴課 

電話番号:095-829-1114

ファックス番号:095-829-1115

住所:〒850-8685 長崎市桜町2-22(本館3階)

アンケート

より良いホームページにするために、ご意見をお聞かせください。コメントを書く

ページトップへ