第1章 おいたち
第2章 原子雲の下
第3章 被爆者救護
第4章 如己堂
第5章 この子を残して
第6章 如己愛人
終章
第1章 おいたち
第2章 原子雲の下
第3章 被爆者救護
第4章 如己堂
第5章 この子を残して
第6章 如己愛人
終章
業績と年表
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終章
静かな博士の終焉
祈りの中で迎えた
静かな博士の終焉
博士の葬儀
廃虚の浦上天主堂で
行われた博士の葬儀

昭和二十六年五月一日、別れの時は突然やってきた。二人の子供たちが看取る中、かっての職場である長崎大学付属病院で博士は力強い祈りの声の後、静かに帰天した。(享年四十三歳)

「ここから見ていると、誠一は瓦のかけらをもっこで担いで捨てに行くところ、カヤノはつるばらの花を有田焼のかけらに盛って独りままごとをしている。この兄妹が大きくなってから、私の考えをどう批判するだろうか?五十年もたてば、今の私よりずっと年長になるのだから、二人寄ってこの書をひらき、お父さんの考えも若かったのう、などと義歯を鳴らして語り合うかもしれないな。」
(「この子を残して」終章)

博士が生活した二畳の部屋
博士が生活した二畳の部屋
如己堂天井
如己堂天井

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