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1675年(延宝3)、幕命により未知の島を巡検した長崎の船頭を紐解く
嶋谷市左衛門(1607~1690)は、航海術に長けた長崎の船頭です。延宝3年(1675)、江戸幕府より無人島(現在の小笠原諸島)巡検の命を受け、唐船造之御船(とうせんづくりのおふね)に船頭として乗り込み島々を探索、地図の作成や動植物・鉱物の調査収集など詳細な調査を行って、幕府へ報告しました。
1876年(明治9)、嶋谷市左衛門による小笠原諸島巡検とその記録をもとに、明治政府は日本による小笠原諸島の領有、統治を各国に通知、国際的に日本領土として認められる根拠となりました。
2025年(令和7)は嶋谷市左衛門の小笠原諸島巡検から350周年の節目の年となることから、「知られざる長崎の偉人発信プログラム 嶋谷市左衛門 耀ける航跡」として記念パネル展と記念講演会を開催し、その功績を市民の誇りとして発信します。
嶋谷市左衛門小笠原諸島巡検350周年記念パネル展・記念講演会ポスター (PDFファイル/3.1MB)
嶋谷市左衛門小笠原諸島巡検350周年記念パネル展・記念講演会チラシ (PDFファイル/1.05MB)
パネル展の期間中(前後を含む)、長崎歴史文化博物館において同館に収蔵する嶋谷市左衛門関係資料の展示を行います。
令和7年8月19日(火曜日)~10月19日(日曜日)
長崎歴史文化博物館 2階常設展示室(長崎市立山1-1-1) ※観覧料が必要となります。
長崎歴史文化博物館ホームページ<外部リンク>
東京都小笠原村においても、嶋谷市左衛門小笠原諸島巡検350周年記念事業実行委員会を設置され、その功績を発信するための各種記念事業の実施を予定されています。嶋谷が巡検した小笠原諸島の今、魅力あふれる観光情報もぜひご参照ください。
小笠原村ホームページ<外部リンク>
小笠原村観光局ホームページ<外部リンク>
滋賀県東近江市の「西堀榮三郎記念探検の殿堂」では、嶋谷市左衛門をはじめとする日本の探検家50人が顕彰されています。令和6年3月23日から9月29日まで企画展「小笠原諸島の探検家・嶋谷市左衛門」が開催されました。
西堀榮三郎記念探検の殿堂ホームページ<外部リンク>
企画展「小笠原諸島の探検家・嶋谷市左衛門」チラシ<外部リンク>