文・宮川密義


*バブル崩壊、普賢岳噴火災害〜
1月7日に昭和天皇が崩御、「平成」の時代がスタート。日本経済は設備投資と個人消費を中心とした内需拡大に支えられて力強い成長を続けましたが、イラクのクウェート侵攻を境に景気にかげりが見え始め、平成3年の湾岸戦争ぼっ発とともにバブル経済は崩壊します。県内では平成2年早々、本島等長崎市長銃事件が発生。同年11月17日雲仙普賢岳が噴火、翌3年6月3日火砕流による災害が発生するなど、内外共に革命的な出来事が続きました。
(表中、下線付きの青文字はバックナンバーにリンクしています)

【平成元年(1989)】 全19曲から12曲 (全国盤4 自主盤15)
No. 曲 名 歌 手 作 詞 作 曲
1

3

海の彼方に さとう宗幸 岩谷時子 さとう宗幸
2 3 玄海ぶし 木戸えりか 佐野しずか 高野かつみ
3 4 長崎旅博音頭 小杉真貴子 西川孝雄 小沢直与志
4 4 ふるさとは太陽のまち 大阪放送合唱団 島田陽子 池田八声
5 5 対馬海峡 園田雄司 三宅立美 森山雄介
6 6 あぶんぜブルース 杉直人
石橋孝允 船橋政徳
7 7 西海の街 幸地愛子 池田好春 高木茂
8 7 MY SWEET HOME SASEBO 吉川恵利 吉川恵利 吉川恵利
9 7 みなとまち恋歌 幸地愛子 中村ハルヲ 藤本あきら
10 7 ぼんちぼんちで 幸地愛子 宇座徳光 藤本あきら
11 8 長崎通り雨 吉野美里 橋間哲也 菊池健三
12 10 女の海 春日八郎 菅沼祐亨 田中裕二
※ほかに「殉教の歌〜天草四郎」「海光るまち(小佐々町歌)」「小佐々音頭」「夢の対馬音頭」「西海町よかとこ音頭」「日野江城恋歌」「北有馬夢音頭」。

●主な出来事
★一般=4月1日消費税スタート、リクルート疑惑なども争点となった参議院選挙で自民党大敗。国際的には、6月4日中国天安門事件が発生、11月9日にはベルリンの壁が崩壊しました。県内では翌年に控えた「長崎旅博」のムード盛り上げにさまざまな催しが行われました。
★流行語
=セクハラ、濡れ落葉、オバタリアン、おたく族、マドンナ旋風、成田離婚、ケジメ、ベルリンの壁、写ルンです…など。

★歌謡界=6月24日、 “歌謡界の女王” といわれた国民的歌手、美空ひばりが他界、レコード界は“ひばりフィーバー”で「川の流れのように」などがヒット。インディーズ系の活躍でロックバンド・ブームが見られ、町ではカラオケボックスが人気を集めました。「長崎の鐘」などの作曲家、古関祐而が8月18日死去。
★長崎の歌
=翌年の「旅博」盛り上げのための「長崎旅博音頭」、著名な歌手を起用した美津島町の「海の彼方に」、口之津町出身で東京在住の高校同級生コンビ(詞・曲)によるふるさと賛歌を春日八郎が歌った「女の海」など自費制作が相次ぎました。全国盤は19曲のうち4曲どまりで、ヒットも出ませんでした。なお、シングルレコード(EP盤)の発売はこの年が最後となりました。


「長崎旅博音頭」の表紙
 

【平成2年(1990)】 
全曲24から15曲 (全国盤8 自主盤16)
No. 曲 名 歌 手 作 詞 作 曲
1 2 赤い靴 さだまさし さだまさし さだまさし
2 2 ナ・ガ・サ・キ
CRAPS タクジ タクジ
3 2 私、ここにいます ひ・ま・わ・り 岩谷時子、
関口菊日出
井上大輔
4 4 国崎旅情 芹洋子 荒木とよひさ 荒木とよひさ
5 7 玄海あばれ船 クドオカツミ 佐野しずか 竹田喬
6 7 玄海はだか船 真山龍太郎 国広正明 酒田稔
7 7 あなたのアベマリア 瀬川瑛子 星野哲郎 新井利昌
8 7 潮騒の町 瀬川瑛子 星野哲郎 新井利昌
9 7 長崎から さだまさし、
白鳥座
たかひらゆたか
(さだまさし・補作)
たかひらゆたか
(さだまさし・補作)
10 7 長崎小夜曲’90 さだまさし さだまさし さだまさし
11 8 憂愁(メランコリー)ナガサキ 前川清 千家和也 内山田洋
12 8 長崎恋歌 丹山範雄 志賀大介 福田正
13 9 天草四郎
船橋一郎 榊原忠男 望月五郎
14 11 島原慕情 原純子 不知火 漁 宮田靖次郎
15 11 光る海 浜圭介 やしろよう 浜圭介
※ほかに「九州ながれ歌」「恋町・坂町・おんな町」「きんかい音頭」「ふるさと愛して」「南串山ヨカトコ音頭」「大村恋歌」「松浦よかとこ節」「有家よかとこ音頭」「ふるさとは夢いろに」。

●主な出来事
★一般=1月衆議院解散の後、2月の総選挙で自民党が安定多数を獲得。4月には大阪で「花と緑の博覧会」が開幕。経済は“岩戸景気”を抜いて戦後2番目の成長を続けるかに見えましたが、中東情勢の急変、原油高、株暴落などで一気に危機的状況を迎えます。県内では本島長崎市長銃撃事件が発生して緊迫する中、8月に「長崎旅博」が開幕、祭りムードが盛り上がりました。
流行語=バブル経済、アッシーくん、人面魚、オヤジギャル、ファジー、ナタデココ、エコロジー、ダイヤルQ2…など。
歌謡界=テレビのアニメ番組「ちびまる子ちゃん」の人気で、エンディング曲「おどるポンポコリン」がミリオンセラーに。ほかに「恋唄綴り」(堀内孝雄)や「浪漫飛行」(米米CLUB)などがヒット、カラオケボックスも激増しました。“歌う女優第1号”の高峰三枝子が5月27日に71歳の生涯を終えました。
長崎の歌=旅博ソング「私、ここにいます」や芹洋子の「国崎旅情」(南串山)、瀬川瑛子の「潮騒の町」(西有家)など自費制作ものが多く出ましたが、全国的なヒットは出ませんでした。8月6日長崎出身のさだまさしが平和を祈る4回目の野外コンサートを長崎市陸上競技場で、さらに11月4日には稲佐山公園の野外ステージで旅博ファイナル・コンサートを開きました。「長崎小夜曲’90」は昭和57年に「反核・平和の願いを込めた歌」として出した「長崎小夜曲-NAGASAKI-CITY-SERENADE」を“長崎旅博・勝手に応援歌”として「長崎から」とのカップリングで出した歌で、稲佐山でのコンサートでも発表しました。

「私、ここにいます」


「長崎から」と
「長崎小夜曲’90」
 

【平成3年(1991)】 全曲11から10曲 (全国盤4 自主盤7)
No. 曲 名 歌 手 作 詞 作 曲
1 4 和蘭陀船 森繁久弥 北原白秋 岩代浩一
2 4 風はこんやも北北西 原田ゆかり 阿久悠 三木たかし
3 4 千々に乱れて 原田ゆかり 阿久悠 三木たかし
4 4 水と緑のハーモニー ひ・ま・わ・り 吉川恵利 吉川恵利
5 5 銅座の恋唄 ザ・ハンサムボーイズ 大島生子 中尾かおる
6 7 みれん長崎 阿川たつお 丸山琴子 山路進一
7 10 風景のある町 ボニージャックス 野村耕三 鈴木英明
8 10 長崎グラビアナイト ムーディー木村 多岐川まさし 水谷正之
9 11 ひまわり ひ・ま・わ・り たぶちむつみ 山梨鐐平
10 12 猫ひげDance こじこじ音楽団 長谷川集平 下村誠
※ほかに「諫早子守唄」。

●主な出来事
★一般=1月17日湾岸戦争ぼっ発、12月21日ソ連邦解体。国内経済は住宅投資が減少し設備投資も伸びが鈍化、国内需要が急激に減速。株価の急落、損失補てんなどバブル崩壊の影響が現れる一方、架空預金証書事件や株式不正売買事件、イトマン事件などが相次ぎ、クレジット破産も急増しました。県内は6月3日普賢岳で大規模な火砕流が発生、消防・報道関係者43人が死亡・不明に。島原市と深江町住民の避難生活が長期化しました。この年は湾岸戦争をはじめ普賢岳の火砕流などの生々しい映像が茶の間に飛び込んできました。
流行語=多国籍軍、若貴ブーム、島原大変、火砕流、土石流、損失補てん、きんさんぎんさん、〜じゃあーりませんか…など。
歌謡界=バンド・ブームが冷め、「ラブ・ストーリーは突然に」の小田和正、「SAY YES」のチャゲ&飛鳥のようなソロ(1人で)とデュオ(2人組)の台頭が目立ちました。「I LOVE YOU」(尾崎豊)や「北の大地」(北島三郎)などのヒットでCDやテープなどのレコード生産は3億4,000万枚、4,400億円と史上最高を記録しています。


「風はこんやも北北西」

“旅博ソング”の3人娘ひ・ま・わ・り

長崎の歌=歌謡界の活況とは対照的に長崎ものは低調を極め、発売は11曲でした。そんな中、阿久悠(詞)と三木たかし(曲)コンビによる九十九島と佐世保のイメージソング「風はこんやも北北西」と「千々に乱れて」のカップリングが全国発売されたのが唯一の救いでした。1月に出た「和蘭陀船」は昭和8年に出た同名の歌(北原白秋・作詞、山田耕筰・作曲、ベルトラメリー能子・歌)を森繁久弥が軽快に面白おかしく朗読したものです。

 

【平成4年(1992)】 全曲32から22曲 (全国8盤 自主盤24)
No. 曲 名 歌 手 作 詞 作 曲
1 2 風のいざない 今日舞子 つくだせいふう つくだせいふう
2 3 長崎の原爆 三上寛
三上寛 三上寛
3 4 君が帰ってくる さだまさし
さだまさし さだまさし
4 4 哀愁の長崎 峰一貴 峰一貴 峰一貴
5 4 ながさき恋もよう 伊藤靖代 唐船望 伊藤靖代
6 4 おんなの長崎 浜淳一郎 桜島洋子 中山治美
7 4 濡れて長崎 ザ・ハンサムボーイズ 中尾カオル 中尾カオル
8 5 花の少年鼓手 浜田謹吾 瀬戸ひろし 瀬戸ひろし サトウ進一
9 6 オランダ坂 中村美律子 江木篤子 富田梓仁
10 7 ディスカバー・ナガサキ 渡辺静子ほか 8曲ミックス 8曲ミックス編曲
11 9 SMILE AGAIN さだまさし さだまさし さだまさし
12 11 ながさき手拍子 ZINM 松原一成 大鋳武則
13 11 いつも心に長崎を ZINM 松原一成 大鋳武則
14 11 しっぽくパラダイス ZINM 松原一成 大鋳武則
15 11 海を見に行かないか ZINM 松原一成 松原一成
16 11 ナガサキ・ドラゴン・ダンス ZINM 松原一成 大鋳武則
17 11 長崎わらべ唄 ZINM わらべ唄 大鋳武則・採譜
18 11 ばってん ZINM 松原一成 大鋳武則
19 11 ぶらぶら節2001 ZINM 松原一成 民謡
20 11 ペーロン ZINM 松原一成 大鋳武則
21 11 長崎・BLOOD ZINM 松原一成 大鋳武則
22 11 長崎熱 ZINM 松原一成 大鋳武則
※ほかに「玄海男船」「玄海船」「上県音頭」「小浜湯まつり」「西海佐世保の虹コース」「架橋ハイヤをどり」「島めぐり」「玄海灘」「東支那海」「サンバ・みんな長崎を愛してる」。

●主な出来事
★一般=バルセロナ・オリンピック(7〜8月)で22個のメダルを獲得するなど明るい話題もありましたが、景気後退による販売不振、企業収益の悪化で不況が深刻化。政府は最大規模の10兆7,000億円にのぼる総合経済対策を決めました。経費節減、雇用調整で働く環境も3K(きつい、汚い、危険)に。また病院などでは看護師の「休暇が取れない、給料が安い、規則が厳しい、化粧がのらない、薬に頼る、婚期が遅れる」の9Kが流行語にさえなりました。
県内では普賢岳噴火で火砕流が続発、島原の仮設住宅で避難生活中の男性が警戒区域内の自宅で自殺しています。

ZINMのアルバム「長崎熱」

★流行語=複合不況、上申書、ほめ殺し、冬彦さん、現物支給、リストラ、ヘアヌード、カード破産、もつ鍋、ポケベル…など。
★歌謡界=「晴れたらいいね」(ドリームズ・カム・トゥルー)、「君がいるだけで」(米米クラブ)、「悲しみは雪のように」(浜田省吾)、「涙のキッス」(サザンオールスターズ)などがヒットしたものの、新人歌手に目立った収穫はなく、テレビ番組やCMからヒット曲が生まれる傾向が見られました。
★長崎の歌=低迷だった前年に比べ、32曲も出て活況を呈しましたが、11曲は旅博の歌にもなった「みんな長崎を愛してる」でおなじみの長崎のグループ、ZINMのCDアルバム「長崎熱」で発表したものです。さだまさしが9月に出した「SMILE AGAIN」は普賢岳被災地チャリティーソングで、8月6日に小浜町のマリンパークで開いた野外コンサートでも発表して被災者を激励。その益金460万円は義援金として県に寄贈しました。


さだまさし「SMILE AGAIN」のCD表紙
 

【平成5年(1993)】 全曲42から30曲 (全国盤9 自主盤34)
No. 曲 名 歌 手 作 詞 作 曲
1

?

あぁ普賢岳 山崎良 竹内きよと 柴田良一
2 1 普賢花 大沢かずえ 東隆明 藤山一男
3 1 島原慕情 大沢かずえ 東隆明 藤山一男
4 1 アンジェラスの鐘 梅原司平 梅原司平 梅原司平
5 6 有明情話 井上りつ子 星野哲郎 藤竜之助
6 6 島原の詩 ばってん荒川 小金井一正 弦哲也
7 8 語ってくださいよ 「平和の旅へ」合唱団 園田鉄美 園田鉄美
8 8 ボタンの向こうは冬 「平和の旅へ」合唱団 松永真司 松永真司
9 8 ナガサキから 「平和の旅へ」合唱団 園田鉄美 園田鉄美
10 8 いちめんの焼野原 「平和の旅へ」合唱団 園田鉄美
園田鉄美
11 8 苦しみの日々 「平和の旅へ」合唱団 松下進
松永真司
12 8 娘よ 「平和の旅へ」合唱団 園田鉄美 園田鉄美
13 8 平和の旅へ 「平和の旅へ」合唱団 松下進 園田鉄美
14 8 平和の鐘を鳴らそう 「平和の旅へ」合唱団 園田鉄美 園田鉄美
15 8 山に消えた友よ 寺井一通 寺井一通 寺井一通
16 8 故郷に生きる 寺井一通 寺井一通 寺井一通
17 8 我が故郷よ 寺井一通 寺井一通 寺井一通
18 8 独白 寺井一通 寺井一通 寺井一通
19 8 生きていたんだね 寺井一通、山口伝代 寺井一通 寺井一通
20 8 昔おぼえの子守歌 山口伝代 寺井一通 寺井一通
21 8 風よ 寺井一通 寺井一通 寺井一通
22 8 子どもたちよ 寺井一通、山口伝代 寺井一通 寺井一通
23 8 普賢(やま)を見つめて 寺井一通 寺井一通 寺井一通
24 8 十姉妹 山口伝代 寺井一通 寺井一通
25 9 ロマンティック海流 チェリッシュ 古賀一弘 岩上峰山
26 9 広島の空 さだまさし さだまさし さだまさし
27 10 島原慕情 長田悠希 東隆明 藤山一男
28 10 普賢花 長田悠希 東隆明 藤山一男
29 10 長崎ブルーナイト 峰一貴 峰一貴 峰一貴
30 12 渡り鳥…北から南から… 香田晋 阿久悠 三木たかし
※ほかに「小浜の宿」「玄海あばれ打ち」「光るまち豊玉」「とよたま音頭」「キャロット音頭」「長崎みれん」「有明の灯り」「湯の街しぐれ」「ニュー佐世保ブルース」「ひがしそのぎ音頭」「高田コミュニティ音頭」「南高恋しや」。

●主な出来事

★一般=6月9日皇太子さまが雅子さまと結婚、国民はさわやかなムードに浸りましたが、経済は前半に“景気底入れ”の期待が持たれたものの、円高、冷夏と長雨、ゼネコン汚職が追い打ちをかけ、不況は一段と深刻化します。政局は6月、宮沢内閣不信任案可決で衆議院解散。自民党を離党した代議士が「新党さきがけ」「新生党」を結成。7月の衆議院選挙で自民過半数割れ、社会党も惨敗、新3党が103議席を獲得して「55年体制」が崩壊。8月に日本新党の細川代表が首相に指名され、7党1会派による細川連立内閣が発足します。
県内では依然、普賢岳で大火砕流が、また水無川流域で最大規模の土石流が頻発する一方、8月9〜10日には台風7号が北上、最大風速44メートルの強風で被害が相次ぎました。

流行語=平成大不況,消費不況、規制緩和、清貧の思想、ばばシャツ、矢ガモ、ゼネコン汚職、天の声、Jリーグ…など。
歌謡界=チャゲ&飛鳥、サザンオールスターズ、松任谷由実、井上陽水らのベテランが活躍。前川清も「別れ曲でも唄って」でレコード大賞歌唱賞を受賞。8月21日には「長崎の鐘」など多くの名唱を残した藤山一郎が亡くなりました。
★長崎の歌=42曲のうち噴火した雲仙普賢岳鎮魂の歌は16曲もありました。全国盤は1月に自主盤で出た「普賢花」「島原慕情」が別の歌手(長田悠希)によって全国発売されたほか、長崎のシンガーソングライター、寺井一通がアルバム「故郷に生きる」で発表した10曲があります。九州で活躍していた“お米(よね)ばあさん”こと、ばってん荒川の「島原の詩(うた)」は島原の四季を叙情豊にしっとりと歌い、噴火被災者を慰める歌として話題になりました。原爆・平和の歌もさだまさし「広島の空」、梅原司平の「アンジェラスの鐘」の全国盤ほか、長崎の「平和の旅へ」合唱団による自主制作の8曲がCDで出ています。


「故郷に生きる」の表紙


「平和の旅へ」の表紙
 

【平成6年(1994)】
 全曲17から9曲 (全国盤7 自主盤11)
No. 曲 名 歌 手 作 詞 作 曲
1 2 長崎しぐれ 中村三郎 星一平 中村三郎
2 5 長崎の詩(うた) 寺井一通
寺井一通 寺井一通
3 5 不知火慕情 原田悠里
宗方誠一 桜田誠一
4 7 佐世保小唄
松瀬京子 野口雨情 藤井清水
5 7 玄海子守歌 立樹みか 舞川由依 相模純宏
6 10 龍馬長崎暦 秋岡秀治 下田亮 中山治美
7 10 くんち長崎 長崎三郎 久保裕基 中山治美
8 11 長崎恋ごころ 杉直人 杉直人 杉直人
9 11 復興の歌〜輝く未来〜 バンド・オブ・不知火 今坂正継 村中賞悟
※ほかに「西海みれん」「おおむら花ごよみ」「またきっとあなたに逢える」「女の西海太鼓」「玉之浦音頭」「玄海子守歌」「西海男船」「早崎海峡」「佐世保恋女」。

●主な出来事

★一般=低迷していた日本経済は個人消費や生産活動に動きが見え始め、緩やかながら景気回復の兆候が現れました。政界は新生党、日本新党、自由党、新党さきがけ…と再編が進む中、細川首相が辞任、羽田内閣も2ヵ月で総辞職し社会党の村山首相が誕生するなど首相交代が相次ぎました。一方、全国各地で記録的な猛暑に見舞われ、熱中症で倒れる人が続出、長崎と佐世保では水不足が深刻化。前年産米の凶作で米不足に見舞われ、タイや中国からの輸入米とのブレンド米が発売され、輸入米の安全性も問題となり“平成コメ騒動”に発展しました。
県内では雲仙普賢岳の火口中央に花びら状の第12火口出現したほか、火砕流が頻発、島原市と深江町が局地激甚災害に指定されました。
流行語=空洞化、価格破壊、リストラ、イチロー効果、ブレンド米、亭主元気で留守がいい、水不足、輸入ビール、松本サリン…など。
★歌謡界=「innocent world」(Mr.Children)、「ロマンスの神様」(広瀬香美)、「古都逍遥」(都はるみ)、「夜桜お七」(坂本冬美)などがヒットしました。
★長崎の歌=前年の42曲から17曲に激減、長崎生まれの「龍馬長崎暦」「長崎恋ごころ」「長崎の詩(うた)」など6曲の全国盤も出ましたが、ヒット曲は皆無でした。



「龍馬 長崎暦」の表紙



「長崎恋ごころ」の裏表紙

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