おすすめチェックポイントベスト5
1. べっ甲で作れないものはない?
2. 長崎べっ甲、技術の高さの秘密
3. べっ甲の表情に魅せられて
一般に写真左の尾長鶏の尾の部分や、右の宝船のような飴色のべっ甲が一番高価だと言われているが、写真中央の天馬のような漆黒もとても高価なのだとか。
原材料タイマイの使用部分の特長を最大限に生かしたこれらの作品は、それぞれに表情豊かで惚れ惚れする美しさ。
4. 原材料のタイマイに触れる!
館内には、原材料であるタイマイから完成品までの、行程ごとの細工品を手に取って見ることができる。
この色つやもほとんどないタイマイが、輝くべっ甲細工になるなんて不思議。
5. 洋館造りの建物にも注目!
往時、海の玄関口であった松が枝に建つこの建物は、明治31年(1898)に建設された旧長崎税関下り松派出所跡。
長崎港は鎖国時代にあって、唯一海外との窓口として開かれていたが、開国後も貿易港として重要な位置をしめ、九州全域を直轄下とする税関が置かれていたのだ。
老朽化のため半解体修理を行ない復元されたが、館内には倉庫として使用していたことが一目でわかる鉄の扉、建物正面両端に三角破風を見せた意匠などが残っている。
税関時代の資料や写真も展示している。
現代、べっ甲細工と言うとブローチやピアス、ペンダントなどの小物で親しまれているのが主流。
確かに大きなモノになると、とっても高価なので目にする機会もあまりないかもしれない。
しか〜し、高度な技術を持つ職人が育ち、日本べっ甲協会が本部を構える長崎は、長い歴史を持つべっ甲細工ゆかりの地。
ここでは部分部分で様々な表情を見せるタイマイの甲羅の美しさ、色、質感を駆使し、見事な曲線、細工を施した日本各地から集められた一点ものの秀逸品を目にすることができる。
職人さんの技が光る「これでもか〜」という迫力の大きな作品は感動ものだ。
ぜひ一度、目の保養に足を運んでみよう。
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