“さるく”とは、長崎弁で“ぶらぶら歩く”という意味。海と山に囲まれた長崎には、古くから海外との交流があるなど、他都市にはない独特な歴史、数知れず。そしてその名残が今でも町中にあふれている。上り下りの坂道や、細い路地。長崎を愛してやまない長崎市民が“もてなしの心”で訪れる皆さんを待っている!


ズバリ!今回のテーマは

「さるけばさるく程魅力満開!“長崎の町と人に触れてみらんね!”」なのだ
語訳※歩けば歩く程魅力満開!“長崎の町と人に触れて下さい”



●問い合わせ/TEL.095-832-2036(長崎さるく博’06推進委員会事務局)
http://www.sarukuhaku.com


点と点を結ぶ“歴史路”を楽しむ
長崎さるく博’06の全貌


◇長崎さるく博’06ってどんな博覧会?

鎖国の日本で西洋と中国に開かれた、ただひとつのまち・長崎。
幕末の開国で西洋文化がどこより早く押し寄せたまち・長崎。
長い交流のなかで中国文化が深く息づくまち・長崎。

様々な横顔を持つ長崎の町には、今も数々の歴史の足跡が残されている。
「さるく」とは、長崎弁でぶらぶら歩くという意味。「長崎さるく博’06」は、パビリオンなどは一切なく、日本と中国と西洋の文化が今なお色濃く混在する長崎の町中をぶらぶら歩き、その歴史の断片に触れてみよう!という日本ではじめてのまち歩き博覧会なのだ。
外国人居留地、花街跡・丸山、唐人屋敷跡、出島、寺町……。つまりパビリオンは長崎の町中にあふれているというわけだ。
これまでグラバー園、大浦天主堂、出島、原爆資料館など、各スポットを順に巡る長崎観光がお決まりコースだったが、さるく博では各スポットと、その周辺の風情ある町並みを楽しめる数々のコースが設定されている。

用意されたのは、長崎ならではの歴史や風物、隠された謎に迫る全42のコース。さるくマップ片手にいつでも自由気ままにまち歩きが楽しめる「長崎遊さるく」(約1時間半/無料)。その町を知り尽くした地元ガイドさんと一緒にまちを歩き、とっておきの情報や見どころを詳しく解説してもらえる「長崎通さるく」(全42のコースの内、28コースがこの「通さるく」/約2時間/参加料500円/要予約)。そして、専門家による講座や、体験がセットになって奥深く長崎の魅力に触れることができる「長崎学さるく」(全74テーマ/要参加料/要予約)。さらにイベントも演出も盛りだくさん! 見て、触れて、食べて! さるいてこその発見と感動が味わえるのが、この長崎さるく博’06なのだ!


◆ココがポイント!

「通さるく」「学さるく」は予約が必要!
予約専用電話 095-811-0369



全42のさるくコースが掲載された
「長崎さるくマップブック」1冊300円


◇過熱する市民の“長崎学”への意識

さて、この長崎さるく博’06の本番目前の今年3月5日に開催されたのが、長崎商工会議所主催「第1回長崎歴史文化観光検定」、略して“長崎検定”だ。第1回にして、2、3級合わせて受験者数1,884名にものぼる大盛況を記録し、合格率に関しては、それをさらに上回る驚きの結果が出た。2級77.2%、3級88.5%! この結果を聞くと“簡単な問題だったんだろうなー”と思われがちだが、これがなかなかマニアック! このナガジン!の全コンテンツを毎回読破してくださっている方でも、多少の受験勉強が必要だったハズだ! この結果から受験者の皆さんは、本当に勉強したんだということがわかるし、受験者も老若男女、一企業で約100名、親子で受験などなど、様々な長崎市民が本当に興味を持ってのぞんだ。TVのインタビューなどで受験した皆さんが口々に言うのが、“自分が住んでいる長崎のことを意外に知らないことに気がついて、勉強しようと思った”というフレーズ。さるく博を前に、長崎学への興味が過熱したのだ。そう!長崎市民が自分達の町を知って、楽しまなくて、観光で訪れる方に楽しんでもらえるわけがない! 長崎市民総出で、市外県外の方々の来崎を待っているのだ!

◆ココがポイント!
「長崎歴史文化観光検定」は今年度も実施予定。さるく博にバンバン参加して、その総仕上げとしてチャレンジするのが理想だろう。


市民プロデューサー&さるくガイドの存在

さて、この長崎さるく博’06を企画、調整する方達が、現在93名の市民プロデューサー。彼らが町中を隅々まで歩き回り、また市民の意見をくみ取るという作業を重ね、地元の人も納得!の素晴らしいコースが生まれたのだ。また、このさるくコースの内、「通さるく」を各人の個性でもって案内してくれる約400名のさるくガイドさんが誕生した。


さるくコースの隠れた名所へ案内してくれる
さるくガイドさん
◆ココがポイント!
まずは「長崎さるくマップブック」を購入して、気になるエリアをチェック!そのコースが「通さるく」コースなら、ぜひ申込みをしてガイドさんと歩いてみよう!

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