もっと身近に感じたい!
■女神大橋のいろんな楽しみ方

大航海時代の旅人気分を体感!
女神大橋を歩いて渡ろう!

待望の開通からまもなく一月を迎えようとする女神大橋。これまで、遠くから眺めているだけだった人も、車では通過してみたという人も、誰もが一度は歩いて渡ってみたいと思っていることだろう。
ナガジン取材班も例にもれず。夕暮れ間近の女神大橋へと出向いてみた。

「女神大橋を歩く!」目的の人は、戸町側に専用駐車場(無料)があるので、ここまで車で来て、駐車して歩くのがおすすめだ。


市街地方面の歩道へは、高架下をくぐり抜け、数段の階段をのぼると出る。通り道に、「女神大橋無縁墓地祈念碑」があった。


通称「大久保山」と呼ばれるこの戸町3丁目辺りには、明治の頃のものと推測される無縁墳墓があったため、長崎県が施行するこの女神大橋含む主要地方道長崎南環状線の整備工事にあたり、その御霊を供養し、女神大橋を望むことができる鍛冶屋町の大音寺に移し供養塔を建てたのだという。周囲を見渡すと山に削られた形跡が残っている。移り変わる長崎の姿。その姿は、多くの歴史の上にあることを忘れてはいけないな、と実感させられる。

さて、目的の長崎の街並みが見渡せる長崎港側の歩道を進んでいく。
上方の主塔が目に飛び込んでくる。とってもキレイ。




足元に切り取られた四角の小窓。そう、65m下の様子を覗き見ることができるのだ。海面の方はちょっと見づらいが、地上が見える小窓からは遠く彼方に横断歩道が見え、足がすくんだ。


しかし、そんなこんなで周囲の景色を楽しみながら中央まで辿りつくと、やはり期待通り! いや、期待以上の絶景が目の前に広がった。


これぞ、この港が長崎の町の入口だった時代からの景観。何百年も前から国内外問わず多くの人々がこの風景に魅了されてきたことだろう


橋のちょうど中央には印が施されている。なぜだか1円玉が置かれていた。なぜだ?


外港方面もとっても新鮮な景観が広がっている。
早朝、夕暮れ時、それぞれに違った表情を見せる女神大橋からの景観を、ぜひ歩いてたっぷり楽しもう!

◆ココがポイント!
今の季節はとにかく風が強い。それも冷たい風。すれ違う人を見ると、厚手のジャケットに手袋、帽子はもちろん、なかにはマスクまでしている人がいてビックリ! それなりの服装で出掛けよう。




1000万ドルの夜景に彩りプラス!
ライトアップ!

女神大橋ライトアップは、主塔の形、ワイヤー、両側の丘陵を結ぶ橋桁という3つのポイントを際だたせる各照明で構成している。
通常は白色系統を基調とした「基本照明」。しかし、イベントごとなど特別な日には、彩りのある「演出照明」が楽しめるのだ。

「基本照明」も実にシャレている。
まず 日没後、薄暮から夜の帳が降りる時間帯にかけて、ベースとなる「投光照明」によって女神大橋の優美な姿に明かりが灯る。そして、橋の姿が周囲に存在感を示し、ランドマークとして際だった頃、橋の目的である「つなぐ」機能を視覚化した「LED照明」という灯りが加わる。その後、夜が深まるにしたがって段階的に投光照明が減光していくのだ。また、21時と22時、決まった時間にはLED照明に色を灯され時報を知らせる。やがて23時になると、女神が羽を閉じるように静かに灯りが消える。これが基本の照明だ。



そして、「演出照明」。
これは多種多様で8パターン。実に楽しみに溢れた照明が用意されている。基本照明のほかに、長崎港周辺でイベントが行われる日などには、様々な色やパターンが表現できるLED照明によって21時まで行われる。
イベントのワクワクした気持ちをさらに華やかにしてくれるだろう。イベントによってパターンが変えられるこの演出照明は、年間約60日程度。




◆ココがポイント!
今年1年の「演出照明」の日程は決定している。公式ホームページに“年間カレンダー”が掲載してあるので、あらかじめチェックしておくと、周囲の人に対してアナタの株が上がるかも?

http://www.doboku.pref.nagasaki.jp/~megami/

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