市場の良さは何と言っても生産者、もしくは自信をもって競り落とした店主の顔が見え、好みや調理法などを相談しながら買い物できること。
しかし、若い人を中心に市場離れが進んでいるのは残念ながら事実だ。
大手スーパーは便利さをトコトン追い求め、調理するだけになった材料がプラスチックトレイに入って並んでいるけれど、同時に生産者の顔と名前を表示したラベルがついた無農薬野菜が売れ線素材。
両極のものが隣合わせにある何とも不思議な現状だ。
しかし、ファストフードよりもスローフードが見直され、ライフスタイルもスローライフへの憧れが増している現代。
店頭に並ぶ中でいいものを直接たずね購入できる市場は、現代の感覚に再び近づきつつあるような気がする。
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