●諏訪神社

TEL.095-824-0445 上西山町3


●JR長崎駅からのアクセス

路面電車 /

長崎駅前から螢茶屋行きに乗車し、諏訪神社前で下車、徒歩5分。

バス /

バス停長崎駅前東口から県営バス・網場、東長崎方面行きに乗車し、諏訪神社前で下車、徒歩5分。

車 /

長崎駅前から約10分。



●創建

弘治の頃(1555〜57)、信濃の諏訪社から御霊分けされ、当初現在の寺町にある長照寺付近に祀ってあったといわれている(その名残りとしてこの辺りは現在も諏訪町である)。
戦国時代、キリシタン大名・大村氏の領地となり他教を排斥したため、市内の社寺は破壊されてしまったが、肥前唐津の初代宮司・青木賢清(けんせい)が長崎奉行・長谷川権六に願い出て、森崎大権現、住吉大明神、諏訪大社の3社を合祀して再興、長崎の産土神(うぶすながみ)として寛永元年(1624)、現在の松森神社の場所に建立した。その後慶安元年(1648)、現在の場所に移築。

毎年10月7・8・9日に行なわれる秋の大祭「長崎くんち」は、「京都の加茂祭り」大阪の「天満宮の祭り」と共に、日本三大祭りのひとつに数えられている。



●文化財
諏訪神社の能関係資料
(県指定有形民俗文化財)
長崎くんちの奉納踊
(国指定重要無形民俗文化財)


●宮司さん

松本 亘史さん


●取材メモ1 一の鳥居の前に橋が架かっていた??

これはビックリニュース!
地元の人でもほとんど知られていない情報が今回の取材で明らかになった。
江戸中期、現在諏訪神社一の鳥居の前の3段ある階段から鳥居のところまで(左右は某クリーニング店と某歯科)は「小橋」という橋だったのだ。
しかもその形跡が残されているとのこと。
えっ?どこに!と周囲をよくよく見てみると、某歯科側に橋の欄干が残されているのだ。
そしてその下を覗いてみると、流れてはいないようだが水が通っている!
これはこれは江戸時代の参拝風景が、浮かんでくるビックリニュースだった。
参拝する時は注意して見て!




●取材メモ2 いろんな狛犬(こまいぬ)に出会って祈って

諏訪神社の境内には珍しい狛犬が目白押し。ぜひぜひ一回りして祈願してみよう。
禁酒、禁煙、受験のすべり止めに効果あり!の「止め事成就狛犬」。
この井戸の水でお金を洗うと倍増するといわれ、さらに安産にも効くと伝えられる「高麗犬井(こまいぬいど)」


止め事成就狛犬

高麗犬井(こまいぬいど)

昔遊女達が海が荒れて船乗りにもう一晩泊まってもらうことを願ったと伝えられている「願掛け狛犬」。
願をかける時は狛犬を回して。
心のトゲを抜いてくれるという「トゲ抜き狛犬」
末社蛭子社の池の前にある狛犬で、頭の皿に水を掛けて祈願するという「カッパ狛犬」。


願掛け狛犬

トゲ抜き狛犬

カッパ狛犬

まずは諏訪神社・諏訪公園の案内図を社務所で受け取り、散策するのがおすすめ!



●取材メモ3 縁結びの陰陽石はココにある!

正面参道の敷石に男石と女石が幾何学的な紋様で埋め込まれている。
この石を踏み、最後に拝殿前の「四角に丸型」の両性が合体した石を踏んで参拝すると、縁結びの願い事が叶うといわれている。
江戸時代からの縁結びのいい伝え、実践してみては?



●取材メモ4 日本最古の噴水と茶屋

拝殿から諏訪公園の方へ抜けると、公園などの装飾用噴水としては日本で最古のものといわれる噴水(復元)がある。
その奥には「茶屋」だった建物。傍らの池にいたドンク(蛙)をもじったのか、港を呑み込む程眺めがいいという意味なのか、「呑港(どんこ)茶屋」と名付けられていた。
諏訪の森へと続く自然に囲まれた長崎公園は市民の憩いの場所として親しまれている空間。