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長崎にはじめて訪れた人に長崎の印象を尋ねると「なんでこんな山の上まで家がびっしりなの？」という言葉がよく返ってくる。 斜面に張り付いた家また家。 起伏の多い特色ある地形の中で、街はわずかな平地に栄え、人々は山の斜面に家を建てていった。 それは地形が生み出した長崎の大きな特徴。 そしてこの特徴が１０００万ドルと賞される長崎の夜景を生みだしているのだ。 |
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夜景を見るなら空気が澄んだ冬に限る。 日の入りの時間である17時半〜18時にすでに目的の場所に下り立ち、少しばかり寒くても高台で風に吹かれながら温かい飲みものを手に遠くにチカチカと瞬く灯りを眺める。 夕暮れ空の移り変わりに気を取られていると、しだいに街灯りが目に飛び込んで来る。 そしてあっという間に街全体が夜に包まれていることに気付くのだ。 |
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まずは定番の夜景スポット1.稲佐山の展望台からスタート。 展望台まではロープウェイとスカイウェイを乗り継ぐか、タクシーを利用して登る。 ここからは原爆で焼け野原になった浦上方面、長崎駅から出島周辺のベイサイド、長崎の中心地である浜の町周辺、そして居留地跡のたたずまいが残る東山手・南山手の街灯りを一望することができる。 稲佐山を下ったところにある2.丸尾町の突堤は穴場中の穴場。 ここからは長崎港を隔てた出島のベイサイド付近の灯りを思いのほか近くに見る事ができるが、小さな灯台の灯りしかなく少し危ないので、陽が沈みきってからは要注意だ。 |
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次に稲佐橋を渡り、坂本国際墓地の横を通り抜け３.立山へのぼろう。 この辺りは道幅がとても狭く車を停車できないので、何度も巡って来るカーブの際、車中から眺めよう。 眺めのいい喫茶店があるので立ち寄るのもいい。 この道筋を西山のバイパス方面へ下り、次は木場の方面へのぼる。 すると現在工事中の道路が出現！ 移転建設中の片淵中学校へ続く4.片淵線だ。 左手に彦山、右手に金比羅山、そして正面に長崎の繁華街とその先に山を縫って入り込んだ形の長崎港が見える。 この道路はまだ開通していないのでこちらも穴場中の穴場。 次は今来た道を戻り、蛍茶屋方面へ車を走らせ、矢の平を通り抜け5.風頭（かざがしら）へ上ってみよう。 風頭の一等地に位置するホテルからの眺めは折り紙付き。 ２階レストランでコーヒーを飲みながら市街地、そして今いた稲佐山などの夜景を一望する事ができる。
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| この道を戸町へ抜ける手前で大浦方面へ下る。 途中で二本松へ上がる小さな道筋を上り上がると7.鍋冠山へ出る。 南山手旧居留地の上に位置するこの場所からは、長崎港の船の出入りが間近か正面に迫り、右手には小高い山々に連なる民家の灯りの裾野に広がる市街地の灯りが見渡せる。 車を止めてから少し歩かなければならないし、夜はとても暗いので足下には十分注意をはらってほしい。
その他、長崎の夜景の楽しみ方に船からのアクションがある。 大波止ターミナルから軍艦島沖（端島）へも船を走らせている定員97名の港めぐり遊覧船(マルベージャ: 連絡先095-824-0088 伊達さん)はチャーターも可能。
長崎港から山へ向かって広がる街々を近くまで寄って眺めることができる。 海側から眺める夜景も美しい。 ぜひ食べ物や飲み物を持ち込み、ゆっくりと夜のクルーズを楽しもう。 長崎の洋館や風景を数多く作品にした長崎出身の版画家・田川憲氏は斜面に張り付くように建った家々の風景を『人間の丘』と題し作品に描いている。 長崎の１０００万ドルの夜景は、賑わう街のイルミネーションばかりでなく、この地に生活する長崎の住民たちが灯す、暖かな『人間たちの夜景』と言えるかもしれない。 車で１周すると約２時間。 ぜひ長崎の夜景を四方の高台から楽しんでみよう。 |
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||［長崎市中心部地図］|| ||［関連情報「長崎ナイトマップ 星空の万華鏡」ダウンロードページへ］|| ● 各夜景スポットまでの所要時間 ● （ ）内はJR長崎駅からの所要時間 1.稲佐山展望公園（約20分）〜約10分〜 2.丸尾町の突堤（約10分）〜約10分〜 3.立山（15分）〜約10分〜4. 片淵線（約10分）〜約10分〜5.風頭公園（約15分）〜約10分〜6.小ヶ倉田上線（約20分）〜約10分〜7.鍋冠山（約15分）〜約10分〜8.グラバー園（約8分） |
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| <2頁/全3頁> ［前頁「1.教会でクリスマスのミサ&礼拝に授かる」へ］ ［次頁「3.ベンチで楽しむライトアップスポット」へ］ |
