長崎市へのご意見・ご提案等の紹介

これまでに寄せられたご意見・ご提案等の内容をご紹介します。

年代:【不明】  【2023年11月受信】

ご意見(要旨) 【軍艦島上陸ツアーの件】
 先日初めて端島に行き、疑問並びに意見を抱いた者です。実際に拝見し、劣化が進んでいくことを見ていく遺産という考え方も、もちろん保存の方向で考えていくこともありだと感じましたが、保存、管理のために直近で大規模調査を行ったという記事を拝見したことから、保存の方向で考えていると理解しました。
 しかし、長崎市に支払う端島見学施設使用料は安すぎて、保存の意向はないのではないかと思う額だと感じます。5社で1日に2便と限られている中で、その金額は増やすことはできないのでしょうか。あの金額では、保存のために多額の費用が必要だと実感することも難しいと思いますし、ガイドさんや船内の案内でも保存のために資金が必要なことはあまり触れていなかったように思います。保存費用に関しては基金や寄付がメインで、上陸費用はあまりあてにしていないということなのでしょうか。それとも、上陸費用を上げてしまうと、5社の収入は増えないまでも、トータルの見学料は上がってしまうから、お客さま離れを恐れて5社側としては上陸費用の値上げに消極的ということでしょうか。保存の工事をしてしまうと、見学が出来なくなり5社の収入がなくなってしまうから、そもそも保存の決断は難しいのでしょうか。
 市の上陸費用だけではなくて、そもそも軍艦島ツアーの費用が安すぎると思います。私が行った日は満員で半分以上はインバウンドのお客さまでした。外国人のお客さまが「これでこの金額は安すぎる」と言っていたのを聞いて、円安という状況はあるにしても、たとえ値上げをしたとして、少なくともインバウンドのお客様は減らないと思いました。実際に外国でこういったツアーに参加しようとすると、倍の金額はかかるからです。一般的な日本のこういったクルーズの料金にならってこの金額設定なのでしょうか。燃油代も人件費も高騰する中で、大幅に施設使用料とツアー費用の両方を上げることは必然だと思います。5社の費用の値上げに関しては、市に意見することは違うと承知していますが、この問題はつながっていることだと思うのでこちらに合わせて書かせていただきました。
 自然遺産のように、1日に何人と制限されることもない上に現在の料金設定だと、端島が持つ問題について考える観光客は日本人、インバウンド問わず少ないのかなと感じました。金額を上げることによって、保存のために資金が必要だということ、危機遺産になるかもしれないという現状が、広く理解されるのではないかと思います。
 これだけ異常気象が続く中で、端島に何が起きても分からないはずです。来年の9月の発表まで市は静観しているつもりでしょうか。また、たとえ保存はせずに劣化を見守っていく方針になったとしても、収入を得られるときに得るべく値上げは積極的に検討すべきだと考えます。

【2023年12月21日回答】

回答 【観光政策課】
 軍艦島上陸ツアーに関しましては、長崎市が条例に定めている「施設使用料」と各船会社が設定している「運航に係る乗船料」があります。
 このうち、市が定めている施設使用料に関しましては、端島の中に見学施設として整備している通路や見学広場の維持管理など、見学施設の運営に係る経費などを加味して設定しております。
 ご意見いただいた端島全体の保存に関しましては、現状の技術で施設を未来永劫維持することは困難であることから、長期的な改修計画を策定し、有識者や専門家の意見を聞きながら優先順位をつけ実施しているところです。
 なお、これらの端島全体の保全に係る経費につきましては、国の補助金などを活用しながら実施しているところです。
 今後、値上げも含めた施設使用料の改定に関しましては、引き続き見学施設の維持管理に要する経費と、施設を利用される方の負担とのバランスを見ながら適切な価格になるよう検討してまいります。 
関係所属 観光政策課  【直通番号】:095-829-1152】

(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。

検索ページへ戻る   ページのトップへ